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表題作飴と鞭も恋のうち

若宮陽生、望月の相棒で軟派な部下・刑事、30
佐久良晃紀、警視庁捜査一課の刑事で班長、36

同時収録作品飴と鞭も恋のうち

望月芳佳、若宮の相棒で真面目な部下・刑事、27
佐久良晃紀、警視庁捜査一課の刑事で班長、36

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「たまんないでしょ。あっちもこっちも同時に弄られて」

警視庁捜査一課の刑事・佐久良(さくら)は、仲の悪いふたりの部下・若宮と望月に、いつも手を焼いている。しかし、ある朝目覚めると、そのふたりの部下と一緒に全裸で眠っていた!!

記憶がない佐久良は、慌てて逃げ出すが、それでふたりが許してくれるはずもなく…。甘口な若宮と、冷酷Sの望月。

気持ちいい『飴』と『鞭』を一度に与えられ、敏感になってしまった佐久良は、ふたりの愛罠に溺れていく――。

作品情報

作品名
飴と鞭も恋のうち
著者
いおかいつき 
イラスト
國沢智 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
発売日
ISBN
9784801917484
3.1

(19)

(1)

萌々

(7)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
2
得点
55
評価数
19
平均
3.1 / 5
神率
5.3%

レビュー投稿数2

ラブも仕事もエロも、全てガッツリ!!

リロードシリーズのスピンオフで、新カップルによる3Pものになります。
私は「リロード」のみ既読ですが、今作だけで問題無く読めると思います。

で、こちら、あらすじではエロ特化って感じですが、実は刑事ものとしても大変面白かったりします。
何だろう・・・。
ラブも仕事もエロも、すごくバランス良く、また丁寧に書かれていると言うか。
3Pものだとエロ特化になりがちだと思うんですけど、ちゃんとラブがあり、ストーリーとしても面白いんですよ。
そして、キャラも魅力的。
3Pものとして、正に理想的な作品だと思います。


内容ですが、部下二人×上司による3Pもので刑事ものです。
警視庁捜査一課の刑事で班長の佐久良。
彼が、コンビでありながら仲の悪い二人の部下、若宮・望月と、酔って記憶の無い状態で寝てしまった所からお話はスタート。
それぞれから熱く口説かれ、ノンケの彼が迷いながらも二人に向き合う様。
並行して、刺殺体で見つかった若い女性の殺人事件の解決までが語られます。

こちらまず、佐久良の第一印象ですが、かなりチョロいと言った所なんですよね。
泥酔して目覚めた朝、何故か部下二人と裸でベッド中。
更に、身体には違和感。
で、記憶が全く無い彼は、「もう一度体験してみれば思い出しますよ」とか上手い事言いくるめられて、またまた攻め二人にシラフの状態で抱かれてしまう。
いや、チョロいな~。チョロ過ぎるな!!

と、若干呆れた所で、起こる殺人事件。
これ、事件の謎を追いと刑事ものとしても面白い上に、班長として陣頭指揮をとる佐久良と、「仕事をバリバリこなす男」と言う点でも格好いいんですよ。
また、仕事とラブが密接に絡み合いながら、同時進行で進むのも上手い。
恋愛が仕事に支障をきたすなら、逆に原動力にもなるんですよね。
このへんがしっかり書かれているため、お仕事BLとしての読み応えがあったりするのです。

更に更に、3Pものの醍醐味であるエロと三角関係の部分。
タイトルが「飴と鞭」になってますが、これがまさに攻め二人を言い表してたりします。
優しく甘やかしたい若宮に、ちょいSで泣かせたい望月。
一対一でのエロでもこの違いが萌えさせてくれるのですが、これが3人でのエッチになると、対比で更にエロさが増すと言いましょうか・・・。
いやもう、二人に翻弄されてる佐久良の艶っぽい事!
彼はですね、普段は男前で頼れる上司なのです。
そんな彼だからこそ、理性を飛ばして上に跨がっちゃったりするのが、よりエロく感じる。
いつもは余裕綽々の若宮なんかが、「班長、エロ過ぎ」と生唾を飲み込んだりするのにもニヤニヤしちゃうんですよ。

ところで、3Pものだと二対一になっちゃう分、どうしても攻め一人一人のラブが軽くなりがちなんですよね。
が、今作ではそこもまた巧みでした。
普段3Pものを読んでいて一人の攻めに肩入れするなんて無いんですが、今回に限っては望月と結ばれて欲しくなっちゃいましたよ。
普段は真面目で堅物、なのにエッチではドS。
そして、実は健気で一途な男・望月!
3Pだからね。
三人で仲良くに落ち着くしか無いんだけど、ちょっぴり残念。
まぁ、そんな感じで、しつこいですがラブもしっかりしてる理想的な3P作品でした。

5

飴と鞭どちらも魅力的

あらすじの事前情報なしに購入したところ、リロード・シリーズのスピンオフだった。
裸の男三人が絡み合っている表紙はいおかさん作品の中でも肌色率ぶっちぎりで、中身のほうもエロ特化な仕上がりとなっている。

この話は警視庁捜査一課の班長・佐久良と年若い部下・若宮と望月が繰り広げる3Pもの。
酔った勢いで二人と同時に関係を持った佐久良だが、覚えてないという彼の為に若宮、望月から別々にその時の濃厚な情事を再生される事で、自らの淫らさを自覚する羽目になったのだった。

そもそも飴(若宮)と鞭(望月)以前に快楽に弱い遣い手(佐久良)ってどうよ?って思ったものの、下手に逃げたりとぼけたしないのはなかなか潔い性格だ。
若宮と望月が二人同時に佐久良に対して身体の関係から入るという下剋上を仕掛けたものの、そんな彼らだって普段は真面目に職務をこなすし反省もする素直さがある点が好ましい。
仲が悪いはずなのに佐久良が絡むと妙に息があっているし、飴と鞭どちらも魅力あるキャラクターだ。

ちなみに自分はシリーズを一通り読んでいるが、この話を読んでいる最中はスピンオフなのに何故だかパラレルワールドっぽい錯覚を感じた。
この話だけエロ特化度が飛び抜けているせいで少し戸惑ったが、終盤にチラリと吉見と藤村、堤が顔を出した事で違和感が消えてホッとできた。
名脇役・本条の面倒見の良さは安定している。

これなら、この三人が今後本編に絡んでくる可能性もありそうで期待が膨らむ。

2

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