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唇はワザワイのもと(新装版)

kuchibiru wa wazawai no moto

  • 電子専門
  • 電子書籍【PR】

表題作唇はワザワイのもと(新装版)

韮沢正純・営業・27歳
片桐通哉・営業・25歳

同時収録作品陸の上の小魚

韮沢正純
片桐通哉

あらすじ

溜息がでるような美貌と高飛車な性格が裏腹な通哉は、最悪の出会い方をした正純と体だけの関係を続けている。アクシデントのように始まった正純とのSEXは、通哉が初めて味わう狂うような快感を与えてくれるのだ。大手取引先を巡るライバルとして実力を認めながらも、横暴な色男ぶりに腹が立ち素直になれない。そしていつの間にか体だけの関係じゃなく恋人になりたいと願う自分に気づき……。自分だけが本気になることが怖くなり正純に嘘をついて別れを選んだ通哉。けれど正純なしではいられないほど彼に参っていた自分を知り……!?

作品情報

作品名
唇はワザワイのもと(新装版)
著者
遠野春日 
イラスト
槇えびし 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
電子発売日
4

(5)

(1)

萌々

(3)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
20
評価数
5
平均
4 / 5
神率
20%

レビュー投稿数2

行きずりの筈が恋に溺れてしまう

遠野先生の作品は、派手さはないけど、心理描写が丁寧で、恋の駆け引きとすれ違いがとても面白い構成。
レーベルが変わり、表紙絵だけの復刻の電子版。

①「唇はワザワイのもと」
韮沢正純:営業・27歳 俺様気質の攻。
行きずりの遊びのつもりが、通哉にゾッコン惚れてしまう

片桐通哉:営業・25歳 
華奢な美貌。男の可愛げを持つ魅力的な性格。


⓶「瞳は口ほどにものをいう」
舘野俊宏 x 宮嶋貴章

「続・唇はワザワイのもと(新装版)」
韮沢正純x片桐通哉

最初に「瞳は・・」を読んでしまったので、続編を読まずに、「唇は・・」を読み、その後続編を読む。
内容は、「唇は・・」のほうが変化に富んで面白いと思った。
「瞳は・・」は、続編「唇は。。」のオマケみたいな感じ。

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身体から始まる両片想い

偶然駅でぶつかって、印象最悪だった男は、ライバル会社の営業マンだった。その晩、その男と今度はバーで再会。
1日に何度も同じ人に出くわしたら、なんの運命のイタズラかと思いそう。でも正純も通哉もそういうロマンチックな感じにはならず、週末だけの割りきったセフレ関係になる。

二人ともバイというか、どちらも男性経験ありなせいか、そこのところサクッと話がまとまる割には、違和感はあまりなかった。
両方の視点から交互に語られて話が進むため、気持ちの移り変わりが分かりやすい。

双方が気持ちを自覚してからの、すれ違いは本当に切なかった!
受けは強気なタイプなのに、どんどん憔悴してやつれていくし、自信満々なタイプの攻めも本気で落ち込んでるしでハラハラする。
お互い男だから、こういう後腐れなさそうな関係になったのに、気持ちが入ってくるにつれて、男だからこそ本気になったらまずい、相手は遊びなのに自分だけが本気になって傷つきたくない、という葛藤が出てくるのがいい。
別れを選ぶ理由も、本当の気持ちを抑えてしまう心理も、両視点だからこそよくわかって切なすぎ。
これ、どちらか一方の視点だと、相手が冷たいヤツに見えたりしてたかもなあ。
体から始まった二人らしく、ラストも体でわからせてやる、とばかりにベッドに行くのだけど、ここはもうちょっと、いや、デロデロに甘くてもよかったかなー。終わったあとはちゃんと気持ちを伝えあうんだけど、すれ違い描写が長いと、こっちも生半可なことじゃ傷が癒されないよー。

SSはなにやら賭けをしてる二人。勝った方が負けた方になんでもしていい権利を獲得できる。受けは一度くらい攻めてみたかったのか? でもいつも負けちゃって、抱かれると気持ちよくてもうどうでもいいか…ってなる。
勝った攻めが鬼畜なプレイでも要求するのかと思いきや、可愛いお誘いで、ほのぼのした終わり方だった。

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