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表題作ファイブコーナーズコーヒー

晴海 カフェオーナー・35歳
公彦 カフェ共同経営者・35歳

同時収録作品ファイブコーナーズコーヒー

敬太 カフェのバイト
公彦 カフェ共同経営者・35歳

その他の収録作品

  • ever after(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下:人物設定

あらすじ

駅から5回角を曲がったところにあるカフェ「FIVE CORNERS COFFEE」。
そんな自然豊かな街で、公彦は大学時代の友人・晴海とカフェを営んでいた。
二人はゲイ友でもあり、気が合う最高の相棒でもある。
カフェを持つ夢も叶い、順風満帆な日々を送っていた公彦には
ただ一つ思い通りにいかない事があった。それは、恋。

公彦自身には別の処理相手がいつつも、
長年、晴海に対しての諦めきれない恋心を秘めながら、
身動きの取れない関係に思い悩んでいた。
ある日、晴海から店の拡大の為、2店舗目進出の話が来ていると相談されるが、
依頼を出してきた相手が晴海の大学時代の元カレで———!?


誰よりも近くて遠かった恋が、動き出す!?

不器用だけど一途な男前×踏み出せない片思いミドルサーティ
大人の〝わるあがき〟な恋

作品情報

作品名
ファイブコーナーズコーヒー
著者
児島かつら 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
ISBN
9784801965157
4

(116)

(48)

萌々

(43)

(15)

中立

(5)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
17
得点
462
評価数
116
平均
4 / 5
神率
41.4%

レビュー投稿数17

素敵な物語でした!

雰囲気買いです。
読んでみたら、とても読みごたえがありました。
大学時代からの友人、晴海と公彦は、湘南?でカフェを共同経営しています。二人ともゲイですがそれぞれに相手がいるとかいたとかで、二人の仲は相棒で親友です。公彦目線で物語がはじまって、実はずっと密かに晴海のことが好き…でも、バイトの敬太くんと体の関係を持っている…35歳公彦、モヤモヤした状況にいるんですね。
そんなときに、晴海の元カレ登場!元カレ小森雅人は、二つ目の店舗を新宿方面に出さないか、と持ちかけてくるんです(小森くんはコンサルティングマネージャーらしい。)
さて、どうする?となった二人。晴海は乗り気で、公彦は二人の理念と違うから反対、と意見が合いません。
でも、この件を通してお互いのことを見直すようになり、結果、二人は結婚(仮)!!新店舗は今は出さないが、ゆくゆくは…ということに落ち着きました。
敬太くんは、もともと公彦の晴海への想いに気づいていて、就活を理由に去っていくんですが、敬太くんの気持ちを考えると切ないです。社会に出て、いい恋をして、新しい恋人を連れてカフェを訪れてくれたらいいなあ、などと妄想しました。
ストーリーはざっと以上ですが、わたし的にいいな、と思ったのは、セックスのときにどうしたら気持ちいいかを相手に伝えるのが上手いなあ、と。そんな描写が自然で、二人の信頼関係をより強く感じました。

14

二人の先に幸せしか見えない~

表紙から既に自分の好みドストライクな予感はしていたけど、まさに!でした。

大学の入学式で意気投合してから人生の半分一緒に歩んできた二人が、カフェを共同経営し既に「相棒・パートナー」ではあるけどそこに「恋人」というワードが加わるのがもぉモロクソ最高でした!!
大学時代から晴海に片想いしていた公彦は気持ちは出さずにカフェのバイトの敬太とセフレになってるけど、それに気づいた晴海が敬太に探りを入れた時の表情・雰囲気がたまりませんでしたね!!

敬太が飄々としてるように振舞ってても公彦への気持ちが大きいのを実感させられたシーンではもぉ切なさが・・・・たまりませんでした!!敬太に幸あれ!!!!

8

ゲイのリアルが詰まってる気がする

表面上お互いにゲイだけど、恋愛関係になることはなく長年親友のまま。だけど密かにお互い両片思い。会話のテンポであったり、まわりの環境であったり年齢35歳というところがゲイとして生きているリアルさが描かれている気がします。最後はもちろんハッピーエンドなのですが、そこに行き着くまでの2人の気持ちの葛藤が胸に刺さります。
結婚という確かな結びつきが難しいゲイカップルが幸せになるには、そして一生一緒に側にいるにはどうしたらいいのか、、、2人で下した決断に心からエールを送りたいです。

1

すごくリアルな感じがしました

大学で出会ってお互いの夢を共有しあって35歳。長すぎた友達としての期間。今更恋心を自覚したところで、告白して振られたら今までの親友としての時間もポジションも失ってしまうと怖くて動けない。そんな攻め、受け両方の感情がとてもリアルでした。

更に受けの公彦とセフレ関係にある大学生バイトの敬太。攻めの晴海もそうだけど察しがすごく良くて、よく周りが見えていて。だから啓太と公彦が体の関係を持っていることを晴海は察してしまうし、晴海と公彦が両片思いを拗らせていてお互いに動けないことを啓太は見抜いてしまう。みんないい人達ばかりだからどの立場から見ても辛い。

どちらも動けない拗らせた2人に必要なのはやっぱり当て馬役で、敬太もいい仕事はしたんだけどどちらかと言うとサポート役だったから、晴海の元彼雅人はいい意味で嫌な奴でよかった。思えば雅人もそんなに悪いやつでもないんだけど、晴海を試したかっただけで簡単に別れを決めちゃったんだろうなぁと思うとちょっと不憫かな?

まぁリアルな世の中にはホントに嫌な奴もたまにはいるけど、実際にはこの世界みたいに悪人とか悪役とかじゃなくて上手く噛み合わない関係って沢山あるんだよなっていうことを改めて感じるような、ホントにリアルな雰囲気のお話でした。

そしてこの児島かつら先生、初めて読みましたけど絵の描き込み凄いですね!背景とかめちゃくちゃしっかり描き込まれていてどのコマを見ても素晴らしかったです!そこもこの話にリアリティを感じる要因の一つなのかも…と思わずにはいられませんでした。

0

近すぎて踏み出せない大人で子供な恋物語。

主人公・公彦は、大学時代の友人・晴海とカフェ「FIVE CORNERS COFFEE」を営んでいます。35歳にして概ね夢が叶った公彦。…恋以外は。

大学入試で意気投合。お互いゲイであり最高の親友である晴海。
晴海には将来一緒に暮らす予定の彼氏がいましたが、卒業の際、破局。
あまりに近くに居すぎた公彦は晴海への気持ちに蓋をし、親友の道を選びます。

そんなある日、晴海から2つ目の店舗を出さないかと相談を受ける公彦。
ただ、その話を持ちかけてきたのは卒業間際に晴海と別れた相手で…。

あまりにも近くで、親しくなり過ぎてしまったから今更晴海に告白なんかして今の関係を壊したくない。そんな、大人だから、でもどこか子供じみた理由で身動きが取れなくなってしまっている公彦。
そして、彼らのバランスを取るように、晴海には内緒で公彦と体の関係を続けるアルバイトの敬太。
この敬太がね、たまに公彦のマフラー巻いてたり、ほんのり関係を匂わせるんですよ。多分、敬太は本気で公彦のことが好きで、でも晴海には敵わないって知っている。
2人の変化に一番早く気付いて、上手く意識させて、自分は「就活があるんで」と去っていってしまう。
なんて言うか、彼が一番年下だけど、人としては一番大人だったなと。
本当、敬太には誰よりも幸せになって欲しいです。
そして、結局2つ目の店舗は今回は見送り。
2人は「結婚」という形を選び、愛する街で
「FIVE CORNERS COFFEE」を一緒に経営していく未来を誓い合います。

特別なお話ではないけれど、とても心がほっこりするような、大人としていろいろ考えさせられるような、オシャレで切ない作品でした。

4

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