王族の守護を育てられるのは、たった一人の運命の相手だけ。

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表題作朱の王子と守護の子育て

朱鳳,23歳,守護鳥を持って生まれた現国王の第8王子
眞白,18歳,朱鳳の守護鳥の抱卵役となる庶民

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

王宮へ職探しに来た眞白は、王子・朱鳳の守護鳥を育てる「抱卵役」に選ばれる。
生まれた雛の成長には、眞白の涙が必要で!?

作品情報

作品名
朱の王子と守護の子育て
著者
真崎ひかる 
イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
朱の王子と守護の子育て
発売日
ISBN
9784866572185
3.7

(12)

(2)

萌々

(7)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
44
評価数
12
平均
3.7 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数4

健気な受けがめっちゃ尊いです(* ´ ▽ ` *)

こちら、子育てもので溺愛ものでシンデレラストーリーになります。

で、とにかく設定が面白い!!
私はファンタジー好きなのですが、王族の守護鳥だったり、卵を孵せる「抱卵役」だったり、雛が育つ糧となるのが「涙」だったり。
と、あまりにツボ過ぎる設定と、その設定がこれでもかと生きた、主人公達の恋愛部分に、もう萌え転がっちゃうんですよ~(* ´ ▽ ` *)
また、健気受けが尊い!
健気受けがめっちゃ尊いから・・・!!

と、甘くて可愛くて、受けが尊い。
そんな超正統派の作品で、とても楽しく読ませていただきました。


内容ですが、守護鳥が孵らない王子・朱鳳×「抱卵役」に選ばれた青年・眞白による、子育てものでシンデレラストーリーです。
ハイファンタジーになります。

家族を養う為、王宮での職を求めて王都を訪れた眞白。
下働きの使用人として雇ってもらう予定が、何故か王子・朱鳳の守護鳥を育てる「抱卵役」に選ばれてしまいます。
王子と二人で生まれた守護鳥・朱璃を育てるうち、いつまでも朱鳳達のそばに居たいと望むようになる眞白。
しかし、朱璃が成長して自分の役割が終われば、二人の下を離れなければならなくてー・・・と言うものです。

まずこちら、主人公となる眞白が、とにかく可愛いんですよ~。
眞白は田舎で生まれ育ち、王都の事を何も知らないんですね。
そんな彼が思いがけず、王族の守護鳥を育てると言う大役を担ってしまう・・・。
しかし、彼は生まれ持った素直で真面目な性分を発揮して、卵を大切に大切に、愛情をかけて育てるんですね。
健気で一生懸命なその姿が、とても好印象だったりして。

で、そんな彼と共に子育てをするのが、王子である朱鳳。
王族は皆、守護鳥の卵を持って生まれ、孵った守護鳥に守護して貰うと言う設定です。守護鳥が居なければ半人前みたいな。
しかし、彼の卵が反応する「抱卵役」は20年以上現れず、その為、王子でありながら低い立場に見られて来た・・・。

そう、この時点で、もうツボ過ぎて萌えまくりなんですよ。
朱鳳がですね、そんな状況でも、とても包容力があるいい男でして。
実は卵が孵るにはタイムリミットがあり、それまでに眞白が卵を孵さなければ、腐卵となってしまうんですね。
しかし、眞白にプレッシャーをかける事を恐れ、その事は秘密にしたまま、「俺の卵が眞白を選んだ。それを信じている」みたいな。
いやもう、二人で卵を挟んでのやりとりが、甘過ぎて悶絶なんですけど。

で、ここから更に萌える展開。
卵から孵った守護鳥ですが、抱卵役の涙で育つのですね。
また、その涙ですが、嬉しかったり喜びだったりと、いい涙であればある程、守護鳥の良い栄養になるー。
そう、「良い涙」を流す為、朱鳳が眞白の無垢な身体に触れ・・・と言う流れです!
いや甘いな~。
甘過ぎるな~!(* ´ ▽ ` *)

と、もうどう見たって、二人は相思相愛なんですよね。
また上手いのが、涙が必要だから触れて貰えるだけとか、役目が終われば二人から離れなければならない、と言う眞白の誤解なのです。
これがいい塩梅に切なくさせてくれて、ただただ甘いだけのお話に終わらないんですよね。
くっ、切ないけど甘い!みたいな。

あと、二人の子供同然の朱璃。
彼もまた可愛すぎましたよ~。
最後なんて、立派に育って!!

と、とてもツボな作品で、大変萌えさせていただけました。

8

守護鳥が繋ぐ恋

今回は長らく守護鳥が孵化しない王子と
何も知らず抱卵役となる青年のお話です。

受様が孵化した守護鳥を通して
2人の気持ちが通じ合うまで。

受様は地方の小さな村の出身です。

今年は3年に1度の鳥に関する盛大な
祝祭があると聞いた受様は
裕福とは言えない家計を助ける為
王都に職を探しに出る決意をします。

しかし、王都は
どこもかしこも煌びやかで
田舎者の受様は戸惑うばかりです。

それでも家族のために頑張ろうと
必死の思いで王宮へと向かった受様は
祝祭の年に行われる抱卵役の審査を
何も知らないままに受ける事となり

現王の8番目の王子の守護鳥の卵に
抱卵役とて選ばれてしまいます。

卵の主である王子が今回の攻様です♪

王族は守護鳥の卵を握って生まれ
たいていの守護鳥は主が20才になるまでに
孵って一生を主と過ごします。

守護鳥は孵化し成鳥まで育ててくれる
抱卵役を自ら選ぶのですが
攻様の守護鳥は今まで抱卵役を
選んだことがありませんでした。

攻様は亡き生母の身分が低い故に
陰口を叩かれたりもしてた為に
抱卵役に選ばれた受様が
何も知らない事をかえって喜び

受様も卵の世話に励みますが
攻様の卵はなかなか変化を見せません。

しかし卵は孵化には期限があり
次の満月を過ぎると孵卵になり
攻様は永遠に守護は失ってしまいます。

果たして受様は無事に
攻様の守護鳥を孵化できるのか!?

職探しに来た田舎の青年が
偶然から王子の守護鳥と関わる
シンデレラストーリーです♪

攻様は野心も邪心も感じさせず
一生懸命に卵を世話する健気な受様を
信じていると励まします。

攻様の守護鳥は無事に孵化し
以降の受様は立派な成鳥とするべく
励む事となるのです。

攻様の守護鳥は
愛嬌があってとても可愛らしく
受様はせっせとお世話をしますが

攻様は素直で健気で一生懸命な受様に
卵の孵化前からかなり参っているのですが
受様が頑張るのは「役目」だからかと
明後日な勘違いをした事から受様に対して
少しそっけなくなってしまいます(笑)

そんな2人の関係に
更に微妙な進展をさせるのが
守護鳥の餌となる受様の涙なのですよ。

成鳥になるまでの守護鳥の主食は
抱卵役の涙が結晶化したモノで
受様は美味しい涙をだそうとしますが
そうそうまくはいきません。

そんなある日、
受様が誤って鳥には無害ながら
人を淫蕩な気分にさせる赤い実を食べて
身体が熱くなってしまい
攻様が受様の放熱に手を貸すのです。

その時の涙が赤い結晶と化し
守護鳥にも劇的な変化をもたらすし
攻様は涙のためという名目の元、
受様をたびたび泣かせるのですよ(笑)

絶えきれない攻様が悪いのか?
初心すぎる受様が悪いのか!? 

読者的には萌え萌えですけど~(^m^)

両片思いなのは明白な2人の進展と
守護鳥の成長が絡まり合って進み

守護鳥が無事に成鳥となり
2人の恋が成就するまで
とても楽しく読めました♪

攻様の守護鳥を孵化させて
涙を食べさせて成長させようと
協力する2人は子育て中の
夫婦みたいでツボだし

明神先生のあとがきにもありましたが
「腹ヘリ」「ゴハン」とせっつく
守護鳥がすごく可愛いかったです♡

今回は鳥の世話係をキーワードに
chi-coさん『王の愛した無垢な花』を
ご紹介作としますね。
こちらも身分差&溺愛でジレジレです♪

4

ごはーん♪

先生買い。さらっと読んでしまったのですが表紙にいる鳥ちゃんが可愛らしい喋りで参戦して楽しかったため萌にしました。本編220P弱+あとがき。

地方の小さな村に生まれた眞白。下に7人も弟妹がいて生活は大変なため、王宮での職を求めて、3年に1度のお祭りの時に出てきたのです。いざ募集している所に行ってみると、なぜか審査は通り、次は最終審査。広間には卵の入った籠が5つ並べられていて、言われた通り右手をかざすと、ある卵がほのかな光を放ち・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
朱璃(しゅり、攻めの守護鳥)、紫梟(しきょう、攻めの幼馴染)、橙夏(とうか、守護鳥たちの教育係であるオウム、しゃべる)ぐらいかな。

**攻め受け+オウムについて

オウムが可愛かった!卵から孵化し、突然しゃべりだす、その最初の方の言葉が「ごはーん!」(爆笑)。その後もいっぱい喋って、まあ可愛らしいこと。割合寡黙な二人のツナギ役をしてくれてます。

この守護鳥、成長早いらしく、よく食べるんだと思うのですが、雛の間食べられるものが、抱卵係である眞白の涙だけなんで、厄介。何とかして泣かないと、朱璃の食べ物が・・・とあれこれ頑張るわけです。受けさん健気。そして攻めさんの「俺が泣かせてやる」発言につながるんです。攻めさん、多分、この段階で分かって発言してるんですけど、受けには全く伝わっておらず、最後の最後まで気持ちはすれ違ったまんまです。

すれ違っているのも分かっているけど、あれこれ受けさんに手出しなさる攻めさん、最後どうやって収拾つけるつもりなんだろう?と思っていたら、ちゃんと事件が起きてめでたしめでたし。という王道に思うお話でした。

攻め受けに、そんなにびびっとくるものは無かったですが、オウム一押し。オウムが可愛いと感じたお話でした。

2

物ごとには程度があります

「蒼の王子と誓いの愛翼」を購入して、まだこちらを読んでいないことに気が付き、慌てて電子で購入して読みました。(こういうこと多いんです…)

真崎先生の文章はとても読み易くて好きなのです。

でも今回の受けの眞白が控えめ過ぎて…。
控えめも度が過ぎれば、読んでいて腹ただしくなるのだと知りました。

もう言えないで黙り込む姿に、いじらしさを感じることも無くイライラしてしまいました。

途中からこの受け合わないって思ってしまったんですよね。健気受けは好きだけど、こういうのじゃないんです!
ハァハァ

王族一人一人に守護鳥とか、「抱卵役」とかのアイデアはとても好みでした。朱鳳のキャラも好きだっただけに、眞白の愚鈍さだけが残念でした。

でも結末はそれなりに感動しました。

新刊では眞白と同時期に「抱卵役」になっていた翠蓮が主役のようです。
賢くて自尊心が強そうだったので、どんな話になるのか楽しみです。

0

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