表題作とある冬の日

同時収録作品年末の大掃除(茨木と京橋)

茨木畔、製薬開発研究員
京橋珪一郎、K医大付属病院・耳鼻咽喉科医

同時収録作品明日は仕事納め(九条と甫)

九条夕焼、K医大付属病院近くの花屋店主
大野木甫、K医大附属病院・リハビリ科医

同時収録作品年末の買い出し(江南と篤臣)

江南耕介、K医大付属病院・消化器外科医
永福篤臣、K医大付属病院・法医学教室助手

同時収録作品知らない間に年を越していた話(万次郎と楢崎)

間坂万次郎・定食屋アルバイト 
楢崎千里・K医大付属病院消化器内科医 

あらすじ

4組のカップルの、それぞれの冬の出来事
1.年末の大掃除(茨木と京橋)
2.明日は仕事納め(九条と甫)
3.年末の買い出し(江南と篤臣)
4.知らない間に年を越していた話(万次郎と楢崎)

作品情報

作品名
とある冬の日
著者
椹野道流 
イラスト
みふみこ 
媒体
小説
サークル
春眠洞<サークル>
ジャンル
オリジナル
発売日
5

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萌々

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
1
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

年の瀬の心温まる物語4編

みふみこさんの表紙イラストがとても可愛いです。

1. 年末の大掃除(茨木と京橋)
茨木から一緒に窓ふきをしましょうと誘われた京橋。部屋の中と外に分かれて窓をふき始めます。京橋はいたずら心を起こして窓にスプレーで文字を書きますが、茨木の返しがすごくて、赤面してしまいます。「くそ」、「しくじった」と悔しがる二人が可愛いです。暖かい部屋側を京橋に譲る茨木は、優しいですね。

2. 明日は仕事納め(九条と甫)
一日早く仕事納めをした甫は、九条の花屋を手伝います。昼食にと九条が用意したのはストーブで煮込んだポトフ。心も体も温まり、さあ午後の仕事とはりきる甫に、九条は店用の正月飾りを作ってくれるよう頼み、あるものを預けます。赤面する甫。読んでいるこちらが照れます。

3. 年末の買い出し(江南と篤臣)
大晦日のスーパーに買い出しに来た江南と篤臣。江南は要らないものを持ってきて、篤臣に叱られてしまいます。二度目に江南が持ってきたのは、篤臣の好物のあるもの。お前の喜ぶ顔が見たいんだ、お前がゆっくり過ごす姿を見るのが嬉しいんだ。レジに並びながら、二人が相手を思って繰り広げる熱々トークが、微笑ましいです。

4. 知らない間に年を越していた話(万次郎と楢崎)
ソファーでうたた寝していた楢崎が悪夢を見た原因は万次郎でした。強く念じたら夢に出てくる?と聞いてくる万次郎は、楢崎を夢の中である人に紹介したいのだそう。ホロリとしました。

4組のカップルのやり取りに、心が温まります。年の瀬っていいものだな、と思いました。

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