何年経ってもアンタのそばにいてやる

蜜通

mittsu

蜜通
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×22
  • 萌1
  • 中立7
  • しゅみじゃない7

--

レビュー数
6
得点
28
評価数
19
平均
2.2 / 5
神率
10.5%
著者
エナリユウ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
雪路凹子 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
価格
¥889(税抜)  
ISBN
9784773089721

あらすじ

六歳の小さな手から、俺は大切な宝物を受け取った――。
榛名は、初恋の男の息子・涼一を男手ひとつで育てることに。
しかし涼一が高校生になった時、ゲイであることがバレてしまう。
嫌悪されたと思い距離を置いた榛名だが、社会人になった涼一に「アンタのことが好きだ」と
情熱的なキスをされ、息子同然の彼に身体まで翻弄されてしまい…!
  執着年下ワンコ×ツンデレ弁護士、恋の攻防戦!

表題作蜜通

星野(榛名)涼一、初恋相手の息子・消防士、6~19
榛名晄介、弁護士、28~40

その他の収録作品

  • 二人の日々
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数6

神評価です!!!!!!!!

でもまず最初に…
20歳差のBLです。攻め小学校4年生10才で受けはすでに30才です。攻め20才で受け40才ですね。この時点で「あ…無理かも…」な方には合わないかもしれません。BL界にはどうしても無理な設定というものが誰にでもありますもの…

そしてなんとこの主人公・おっさん受けの榛名、性格が捻じ曲がってる。なので冒頭のエピソードで完全にドン引です。萌えジャンル「性格悪い受け」属性の私ですら、うわぁ…ってなりましたもん。でもなんていうか、違和感があったんです。そしてストーリーを読み進めてくウチに徐々に気づきました。

あ。こいつただのいいやつじゃんって。

以下、私の妄想炸裂感想文になりますので、勘違い見当違い内容もあるかもしれませんがご容赦ください。ですが、なぜ自分にとってこの小説が神だったのかを暴走気味に語らせてください…!

=========================

榛名の魂みたいなものは、ツルッツルの小さな豆みたいなものなのかなーと!そこに優しさとか自尊心をキュッキュッて詰めてて、でもそれを傷つけられないよう隠すためにいっぱいそこらへんに落ちてるガラクタで武装しちゃって、大きくなってるポンコツマシーンなのかなって。ポンコツだから、わからない。優しくしたいのにできない。
毒親の下で育って、ろくな自尊心の守り方もわからず、不器用にトタン屋根みたいなものを何枚も重ねて武装してしまって、もう前も見えない。そんな高校生時代に出会った初恋の男・星野は光みたいな存在で。ただただトタン屋根の隙間から漏れてくる光だけを見てて幸せになってた榛名を思うと切なくなっちゃう。

そしてそのトタンのバリケードを初恋の男の息子・涼一がものすっごい勢いでバリバリ剥がしていくんですよ。きゃーーーやめてーーって榛名は悲鳴をあげて逃げるのに涼一はめげない笑
身ぐるみ全部剥がされてツルッツルの榛名を魂ごと捕まえて言うセリフはもうクラックラきますよ。あーここで書いちゃいたい、でも読んで欲しいから書かない。ああああああ今一瞬ここにコピペしたんだけど、それみてフゥゥゥってなった。魂を揺さぶる萌えBLゼリフbest3に入る!

もうもう本当にドキドキしたーーー!涼一がやばい!筋肉の描写には鼻血出るかと思ったぁあああ。こりゃ榛名もたまんないだろうな!と。

しかも涼一の執着っぷりにも脱帽ですよ!もう11歳の頃には養子にしろって、多分無自覚婿養子要請ですよね。何が何でも榛名にくっついてなきゃダメだって思ったんだろうなぁと。それは自分の保身じゃなくって子供心にも純粋に榛名を想ってのことだったのがわかって、すごいな〜何年越しの想いだろうねって。なんとなくわかるんですよ、子供時代の絶望の淵から救ってくれた榛名に対して執着する涼一の気持ち。救ってくれたスーパーヒーローなはずなのに、榛名の脆さとか儚さが混ざっちゃって、守んなきゃ!って、榛名のスーパーヒーロー像を自分の中に同一させて、それごと恋に落ちちゃったみたいな。あとは榛名を守り抜くために居たのかなって。

「居場所」 「帰る場所」っていうのがキーワードに出てきますが、涼一の「帰る場所」は榛名を守り抜くポジションなのかな〜って。そしてずっと武装してなきゃ居られなかった榛名にも、装備を外してくつろげる 「帰る場所」ができた。

素敵な素敵なラブストーリーでした。

何よりもエロがエッロい!!!!!ここ重要!!!!!久々、くぅ〜〜〜〜〜参りましたっ!!!とかわけわからない感想でたもん。

最後にショートストーリーが何編か入ってるのですが、そちらは本当にふわふわエロエロで幸せです。豆粒ツルンな榛名は本当にエロ可愛いです。そして涼一はエロかっこいいです。

とにかく、読みやすい文章そして感情表現の巧みさに新鮮な感動を覚えました。この作者さんがこれからどんどん活躍してって欲しい、私好みのエロ作品をどんどん出して欲しい!という下心満載で、レビューを投稿させていただきます。

是非是非たくさんの人に読んで欲しい作品です。BL界の新しい風のように感じました。

4

表紙で敬遠しないで欲しいです

表紙が余りに印象的で、性癖や内容等で何が出てくるか、おっかなびっくりだったんです。実際読んでみるとディープさはあるけれど、なかなか味わい深い人間ドラマが描かれていました。表紙で敬遠しないで欲しいですねw

エブリスタのBL合戦のクロスノベルズの大賞受賞作です。エブリスタ受賞作は、これから編集者がついて指導というより、既にプロの域に達成している人が受賞される賞のようで、どの作品も読んでいて安定感があります。ただWEB小説ですので、商業ものに比べて個性が強い作品が多いので、好き嫌いが分かれるようですね。

この作品も正直最初設定に思いっきり引きました。。主人公榛名の余りに屈折した性格と榛名の恋人になる涼一が榛名の高校時代の初恋の相手の星野の子供で、しかもその子は星野には全く似ず、榛名も良く知る星野の高校時代からの彼女で結婚した妻にそっくりという設定。。冒頭ではかなり尖った作品だなーと思いきや、読み進めるうちに人間のどうしようもない業の深さや人間同士の結びつきに深く沁みる部分がありました。義理親子恋愛ものでもありますが、とても長い家族の物語でもありました。後半は感情が込み上げて泣けましたね。。

榛名の性格も嫌いじゃないし、攻めでは珍しく小悪魔な涼一のキャラも良かったです。涼一は年を経るほど小学生化していくのが笑えましたが…。20歳差の年の差婚(?)の切実なリアル事情もショートストーリーで描かれていました。昔「咎犬の血」というゲームで、「青葉の様に瑞々しいアキラにおっさんの源泉は勿体無い!」と思って、おじさん×青年が苦手だったのですが、慣れって恐ろしいなー。年の差カップルに抵抗感無く読めました。

私はこの作品を読んで天性のBL作家さんのように感じたんですが、個性が強い故、評価が分かれるようですね…。恋愛ものは、余程特殊な舞台設定が無いと、飽きたり退屈してしまう方なのですが、人物描写や感情の機微の描き方が光る作家さんで、ストーリーに引き込まれ、読み応えがありました。
大どんでん返しがある訳でもなく、ある意味予定調和な物語であるけれど、時にぐさっときたり、ホロッとしたり、読み手も振り回される所も良かったです。義理親子ものといえ、背徳感はあまり感じず、人間同士深く関わる中で産まれてくる、どうしようもない情だと個人的に昇華しました。BL部分はなかなかディープな世界が繰り広げられます。

一つ残念に感じたのは、榛名がずっと好きだった星野との夢の5年間の同居生活が全く描かれる事も無く、スルーされた事です。これが描かれると、榛名と涼一との関係の焦点がブレるリスクもあるので、避けられたかもしれないけれど、榛名の人生において、大きな意味のあるこの濃い5年間の描写もがあれば、もっと物語に深い彩りも添えられたのでは無いかと感じました。
全体的に理論立っていて、まとまりもあり、読みやすかったです。次作大いに期待しています!

0

思い出に縋らなきゃ生きて来れなかったのかも

こちらではあまり評価が高くないのですが、私は面白かったんですよね……
私の萌えポイントは『乙女』なんですよ。
これ、榛名の弁護士事務所の上司にして大学の同級生、なおかつセフレという非常に濃いキャラクターの岩下が作中で言っているんですけれども、言い得て妙だなと思います。

榛名は高校時代の初恋を引きずっています。
貧しくて、親からも大切にされなくて、同級生らからも侮蔑的な言葉を投げかけられる榛名を救ってくれた星野のことが忘れられないのです。
『救ってくれた』と言っても、人に好かれる性質の星野の『空気を読まない発言や振る舞い』が、本来であれば『周りとは異質なもの』であった榛名をいじめの対象にさせなかった、ということなんです。
同情から手を差し伸べられたのなら、プライドの高い榛名は決して星野に恋をしなかったと思うんです。
この辺がね、上手い。

で、長じた榛名のところに星野が金の無心に来るんです、子どもを連れて。
親が経営していた会社が潰れて、もうどうしようもない状態の星野に対して榛名が浴びせる罵詈雑言がもう酷いのなんの。
でも、それは全て、自分を守るためなんですよ。
「頼る人を持たずに一人で生きるというのはこういうことだ」と思います。

でも結局、榛名は星野の借金を肩代わりし、2人を自分のところに住まわせます。そして星野が亡くなった後には、息子を養子として育てます。
乙女だから。
彼は初恋に、そして自分を救ってくれた星野の為に精一杯のことをするんです。偽悪的なので、決して自分では『精一杯』と認めようとはしませんが。
この認めない所も、とてもとても乙女を感じます。

捧げたことはあくまでも榛名の自己満足です。
そういう意味では、榛名の恋はいつも独りで行うものでしかありません。
「それでいい」と思っていたんだと思うのです。
いやー、とても乙女ですね。

でも、子どもは気づいていたんですよ。変な鋭さで。
「ここからの展開をドリームと言わずして何を?」と乙女の私は思うのです。

人は単純なものではないですよね。
1人の人に綺麗な処と醜い処がある。
綺麗な処をひけらかす人もいれば、殊更それを隠そうとする人もいる。
自分の感じていることが上手く言えないだけじゃなく、下手をすれば自分でもよく解らなかったりする。
そういう部分が非常にリアルで、とても身につまされました。

3

発想なんかに光るものがあるのに、生かしきれてない・・・(´・ω・`)

こちら、亡き初恋相手の息子と、そんな彼を育てた主人公による、年の差執着もので義理の親子ものになります。

で、何だろう・・・。
設定としては、めちゃくちゃ好みなのです。
好みなんですけど、ストーリーとしてすごくありがちと言いますか。
かなり鈍い私ですら、もうオチとかが簡単に分かってしまう・・・。
あと、キャラクターがなんか不安定と言うんですかね。
そうじゃなくとも主人公の性格が悪すぎて、個人的にはちっとも感情移入出来ない。
借金を申し込みに来た初恋相手に、「一万やるから歌え」と歌わせ、人前でコケにして笑うってどうなのよ・・・。
親を亡くしたばかりの子供(攻め)に、「俺の人生狂いっぱなしだ」と皮肉ってどうなのよ・・・。
あらすじでは「ツンデレ弁護士」となってますが、これをツンデレとは、いくらなんでも拡大解釈が過ぎると思うよ・・・。


内容ですが、亡き初恋相手の息子・涼一×弁護士で養い親・榛名による、義理の親子ものです。シリアス寄りです。

借金を抱え、子供連れで訪ねて来た初恋相手。
弁護士の榛名は、亡くなった彼の代わりに、息子・涼一を育てる事になります。
ところが、涼一が高校生になった時、男と情事の最中を見られ、ゲイだとバレてしまう事態に。
それ以降、涼一の反抗的な態度に距離が開いてしまう二人ですが、涼一が社会人になり、関係に変化が訪れてー・・・と言うものです。

で、この関係の変化ですが、散々冷たい態度を取ってきた涼一が、うって変わって熱く口説いて来て、と言った感じになります。

あのですね、この受けが攻めを育てる子育てものが、個人的に大好きだったりします。
ストーリーとしてありがちと言う事は、逆を言えば超王道でもあるんですよね。
未だに忘れられぬ想い人の忘れ形見ー。
しかし、大きくなるにつれ関係性は変化し、いつしか欲情を抱かれるように。
初恋相手への想いと、養い子である彼からの熱い恋情に翻弄され、苦悩する受け・・・みたいな。
義理の親子もの好きにとっては、大変滾るストーリー展開じゃ無いでしょうか。

が、何だろう・・・。
これは完全に個人的な好みの問題なんですけど、とにかくキャラが合わない。
受けの榛名ですが、性格がめちゃくちゃ悪いようにしか見えないんですよね。
この流れだと普通、一生懸命子育てする受けを想像しますよね?
でも彼は涼一に対して超冷たい・・・。
いくら不自由無い生活を保証してあげてるとは言え、もうちょっと愛情を掛けてあげて!!

う~ん・・・。
この榛名のキャラ自体が、すごく不安定と言うんですかね。
涼一に対して一辺の愛情も無いような内心を見せたかと思えば、彼を拒みきれずグズグズと迷ったりする。
そして、涼一の為に全てを投げ打とうと、すごく一途な姿を見せたりする。
彼はですね、性格が最悪なのか、それとも優柔不断なのか、はたまたとても健気なのか・・・?
複雑な性格と言うより、キャラ自体に統一性が無いと言った印象なんですよね。
まずは、キャラクターを確立して欲しい。
あと、行動自体も一貫性が無くて、正直何がしたいか良く分からない。

う~ん・・・。
涼一の方は思春期故の荒れた時期があれど、ワンコで執着系でと好みなんですけど。
なんで榛名に惚れちゃったかなぁ。
理由はちゃんとあるんですけど、個人的には納得が行かない・・・。

あと、失礼ながら、オチが薄っぺらいです。
もうパズルがカチリカチリとはまってくように、次はこうで、だからその次はこうなるんでしょ?と簡単に分かっちゃう。
そして、実際にその通りになる。
ここはもう一捻り欲しいなぁ。

ところでこちら、エブリスタ「BL合戦」でのクロスノベルズ大賞受賞作になります。
私は新規開拓の為に新人さんはマメにチェックするようにしてて、その流れで、この10社合同の新人発掘イベントも大変注目してたりするんですけど。
で、同じ小説投稿サイトから、それぞれのレーベルで一斉にデビューとなると、面白いくらい(出版社)各々の力量だったりスタンスと言うものが見えてきちゃうんですよね。

私はクロスノベルズさんが大好きなんですよ。
人気作家さんの新作をコンスタンスに出して貰えて、毎月クロスノベルズの発売日を楽しみにしてるのです。
が、今回ハタと気付いたんですが、逆を言えば人気作家さんの本しか出してない・・・。
ここで、新人さんのデビューって、そう言えば見ないよなぁと。

要は何が言いたいかなんですけど、もうちょっとこう、完成度をあげる事は出来なかったのかなぁと。
大賞受賞作だけあり、選ぶ題材や発想なんかに光るものがあるんですよ。
涼一から預かった「宝物」とか、なかなかこの発想は出て来ないと思うんですよね。
が、生かしきれてない・・・。
めちゃくちゃ勿体ない!
めちゃくちゃ勿体ないよ・・・!!
編集さん、もうちょっと頑張って!!!
って、トコなんですけど。

この新人発掘イベント、とても素敵だと思うので、ガッカリ感あふれる結果で終わって欲しくないなぁ。

15

バックボーンは良いものの、登場人物たちに共感できない

雪路さんの表紙に惹かれて購入。





この作品のストーリーを端的に言うならば、

初恋の男の子を引き取り育て、やがて息子が成長し、二人は恋に堕ちる。

といった内容。

まあ、よくある話といえばよくある話なんですが、この話はちょっと一線引いている。受けである養父がとにかくツンデレだから、なんです。

昔の伝手を頼りに弁護士である榛名を訪ねてきた男。
榛名はその男・星野にかつて恋をしていた。好きで好きで、でも手に入ることのなかった男。彼を手元に置きたいがために、男の抱えた3000万という多額の借金を肩代わりする―。

と書くと、めっちゃ健気さんをイメージするじゃないですか。

でも、榛名という男はとにかく甘えることが苦手。
自分の親切を、そうと悟られるのが嫌なんですね。だから、その想いを隠すために汚い言葉で星野親子を罵倒する。

それが彼の、星野という男への愛情の形なんです。

なんですが。

なんていうんだろうな。
設定はかなり面白い。
面白いのですが、登場人物の誰一人として、共感できる人物がいないんですよ。

妻亡きあと、多額の借金とまだ幼い子どもを抱え困窮した星野は、かつての親友だった榛名に助けを求める。榛名は借金を肩代わりしてくれて、住む場所も与えてくれた。さらに自分が癌で余命短いとわかった時に榛名に息子を養子にしてほしいと頼み、そして亡くなる。

こんな勝手な男、います?
ちょっと意味が分からない。ストーリーの終盤で彼の心情を息子である涼一が代弁するシーンがありますが、自分勝手すぎて、怒りを通り越して笑いしか出ない。

そして榛名。
なぜ、そこまで星野に尽くすのか全く理解できない。
星野は初恋の相手で、過酷な環境にいた高校生だった時に自分を照らしてくれた太陽のような男。
でも、たったそれだけの関係。
ずっと友人だったわけでもなく、音信不通だった。
なのに、なぜそこまで出来るのか。

涼一も。
彼が榛名に惚れる過程が非常に曖昧。
この作品は、義理とはいえ息子である涼一と恋人になっていいのか葛藤する榛名を、涼一が一途に想い続け、そして恋人になる、という部分がキモになる作品だと思うのです。
が、20以上も年上の、しかも男(涼一はゲイではない)をひたすら思い続ける、その「根っこ」となるのが涼一の榛名への恋愛感情だと思うのだけれど、そこが曖昧なためにストーリーの基盤がぐらつく。

他にも、榛名の両親は毒親過ぎて萎えたし、星野の亡き妻の存在にも若干イラつきました。

榛名が一途に想い続けた星野との思い出。
亡き父を愛していると知りながら、それでも榛名を一心に思う涼一。
涼一に愛され、愛し、葛藤する想いもあるけれど、それでも涼一の思いを受け入れた榛名。

一言で言うとそういうストーリーなのですが、この作品は涼一の求愛を榛名が受け入れるまでの葛藤を描いた部分が多すぎて中弛みしてる。

榛名にしても涼一にしても、甘えてみたり、激高してみたり。言動のブレ幅が大きすぎて、どのスタンスで読めばいいのか若干悩みもしました。

やっと二人がくっついた後の終盤の小話は、それまでとは一変、コミカルな雰囲気に。
相変わらず素直になれない榛名と、あふれんばかりの若さを持つ涼一との掛け合いが非常に面白く、そしてエロい。

こういった描写をより多くのページで割いてくれていたら、あるいはもっと萌える作品になったように思います。余談ですが、発売を記念して封入されているペーパーとか、コミコミスタジオさんで購入するといただける特典小冊子は、作中で登場する「ガラココ」(車のガラスを磨くための製品)をテーマにしたストーリーで、これがまた笑えます。ほのぼのです。甘々です。

こういった小話を、特典としてではなく作品の中に盛り込んでほしかったなと強く思いました。

表紙でも描かれているリップクリーム。
星野の亡き妻の遺骨。
酷評してしまいましたが、そういった小道具の使い方も非常に秀逸でしたし、バックボーンはとにかく萌えるものでした。そして、文章が凄く読みやすい。
それだけに、もう一声ほしい感が半端なかった。

次回作に期待。

8

好きだった人の子

BL合戦からのデビュー作、おめでとうございます。結構長丁場なお話でして、ここまで年齢差があるとどうだろう??と少し萌が減りましたので萌えよりですが中立でお願いします。ええーとインパクトは大きかったです、なんてったって親子ほどの年齢差・・・受けさん頑張る本編190P弱+後日談50P弱+あとがき。

攻め6歳の時に出会い、11歳の時に攻め父(好きだった高校同級生)が死んだため養子にし、16歳の時にゲイバレし、18歳の時に家出していった攻め。1年後に「消防士になった、寮に住むけど休みの日にはここに帰ってきていいか?」と戻ってきて・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
受けの同僚弁護士である岩下と、借金まみれの攻め父ぐらいかな。少しだけ女子でてくるので、ちっぴりでもイヤと言う方は気をつけてください。

**攻め受けについて

受けさんはツンツンしていますが、基本、高校時代からずっと好きだった「攻め父」からもらったリップクリーム(表紙にある)を心の支えに頑張ってきた方だと思うので、切ないなあと思います。「岩下(こいつ良い奴だと思うのだが)の方が良かったんじゃないの、やっぱりずっと子供の頃から一緒にいた子に抱かれるのはどうも・・・」という思いでいっぱい。後日談では50歳になってるし。
ということで美魔女ならぬ美魔法使いかもしれませんが難しかったです。

攻めさんは子供っぽいところが残る大型ワンコで、もう少し年の差が小さければなあーと思いました。もうちょっとスパダリ感を感じられると印象違ったかな。やや甘えん坊な印象が強かったです。

年の差大好き!で長い年数かかるすったもんだがお好きな方にはおススメしたいと思いました。

2

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