イラスト付き
異世界トリップ? だと思うけど、キリヤ(受)が「なんか俺、映画の主人公みたいだな!」と、順応性が高くて好感が持てる。
大抵の転生物は受けがわーわー喚いて、元の世界に返せーだのやってられるかー! ってなかなか認めず面倒臭いので、初っ端から好印象。
メルヒオール(攻)もキリヤをかわいいかわいい思ってて、キリヤも「この人が運命の番だ!」って即座に受け入れる性格の良いキャラ。
言葉が通じず、ジェスチャーで伝えるの可愛い。
キリヤは学生時代モテオメガ。周りのアルファたちにチヤホヤされてた。
この作品でのオメガは差別されてない。オメガからしかアルファが産まれないため、アルファ以上に優遇される。
この設定の時点で読みたい! ってなる人多いんじゃないでしょうか。
メルヒオールのいる世界では、婚前交渉はNGらしく、無意識にふらふらとメルヒオールに近寄ってくっつく度に、お付きの人に引き剥がされるキリヤだったり、嬉しくて可愛すぎてニヤケてしまうけど、頑張って口が緩まないようにキュッと表情を固めるメルだったり。
こっちがニヤニヤするわ。
キリヤがむくれる度にデレッと表情崩すメルヒオール。尻尾ぶんぶんで感情丸見えなのが良い。
言葉が互いに伝わらないのがもどかしい。誰か翻訳コンニャク持ってこい!
のちに特殊な液体で言葉が通じるようになる。と思いきや一方通行。
将軍とピノーの、妻♂の方が強い尻に敷かれ系カップルもかわいい。
獣姿になってヘソ天してるメルヒオールに、モフモフ触りまくる光景がかわいい。
言葉が相互で通じるようになった瞬間の微笑ましさと言ったら……もう……。
最後まで可愛い。
中盤まででも読んでいれば、表紙のキリヤの瞳の中がハートな理由もわかるはず。(深い意味とか伏線とかそういうのではないけど)
暴れん坊将軍が萎れていく描写には笑った。
攻めが受けを溺愛していて、受けもツンツンじゃないから安心出来る。
二次元であろうと子供は嫌いなので、『最愛の番について』に関しては、挿絵があろうが頑張って獣姿の子供で想像。
同時収録の二つ目『ほっぺにちゅ』微笑ましかった。
再読。何度読んでも面白くて笑ってしまう。異世界転移したオメガのキリヤ×アルファで金狼王のメルヒオール。
運命の番だけど互いに言葉が通じないし慣習も違うしですれ違いまくり、もどかしさはあるけど何とか心を通じ合わせようとする2人が可愛い。お互い大好きなんだね。冷静に考えて、キリヤと同じ状況に放り込まれて、あんなに頑張れないと思うのでキリヤすごいです。
yoco先生の描くキリヤが可愛くて、メルヒオールがかっこよくて素晴らしい。元気がもらえる楽しい作品✧*。
私にとってエナリユウ先生の作品はこちらが二作目になります。
とっても面白かった!異世界トリップでオメガバースで言葉は通じないわ攻めは思い込みが激しいわ。ところどころ笑ったりハラハラドキドキしたりほのぼのしたり。
軽い感じで始まりすぐ異世界トリップもしちゃいますが、悲壮感はそこまでなく、金狼王アル視点の溢れ出る愛情!キリヤもきっとこれが運命の番だ!と喜びますが…。
とにかく言葉が通じないのがしんどかったですね。やっと一方通行でアルや獣人の言葉が通じるようになっても、キリヤの言葉は通じない。
初夜で失敗してからキリヤも色々考えたり、アルの孤独を思ったり、攫われ王族に嫁ぐオメガやその家族のことを考えたり。
アルもオメガだから子供が欲しいからじゃなくて、キリヤを愛してるからと(泣)
アルが自分は家族に恵まれなかったのに、キリヤをとても愛して大切にして、生まれた子供の世話をして、広い王宮で家族5人でギュッとかたまって、家族の幸せをしみじみ感じるのも良かったですね〜。
始まりは軽い感じでしたが、とっても読み応えのあるお話でした。キリヤを召喚したことで国や王族の在り方も変わっていきそうですね。祝日がどんどん増えそう!
キリヤの両親も何者?ってくらいすごいですね!もしかして虎の王様が娶ったオメガって…?国の獣人がソワソワしてるのって…?
まさかね…。
キリヤがポンコツでしたが、どんどん成長していく様子が良かったです。絵まで下手なんて(笑)
異世界に召喚されたお話は最近多いです。でも何故か言葉が最初から通じるんですよね。
この作品は受けのキリヤが異世界に召喚されるのですが、言葉が通じなくて四苦八苦する姿が悲壮感を漂わせることなく、面白おかしく書かれているのです。
キリヤの名前が異世界では乾杯の意味だったり、相手を真似て行った行為で名前を勘違いされていました。面白がった相手に卑猥な言葉を教えられて、恥をかいて悔しい思いをしたりしてました。
異国に行った日本人が必ず一度はやられる悪戯でもあるので、こう来たかと作者様に感心してしまいました。
また攻めの王様のメルヒオール視点と交互で進むのでキリヤ視点の補足をしてくれています。とにかくこの王様はキリヤの事が大好きで可愛い可愛いって言ってます。
キリヤに言葉を教えようとしても才能が無いらしく、メルヒオールが頑張って覚えようとしてました。でも魔術師が調べて来たのが赤ちゃん言葉だったので、初夜で使ってしまいキリヤが一気に冷めてしまい失敗してました。笑
途中でキリヤは魔法水で獣人達が何を言ってるか理解出来る様になるのですが、余り賢く無いらしく政治的な難しい言葉は理解出来て居ませんでした。魔法水の効果は一方通行でキリヤが話す言葉は誰も理解出来ないままです。それ故に2人はすれ違ってしまい、キリヤは王家を恨むメルヒオールの叔父のサイラスに拐われてしまうのです。
拐われている途中でヒートが来たキリヤは熊の獣人に襲われて、メルヒオールと契らなかった事を後悔します。サイラスが囮になって逃げましたが熊に追いつかれたところにメルヒオールが現れてキリヤは助かります。
城で目覚めたキリヤはサイラスや熊の獣人達が捕まり厳罰に処される事を知ると、メルヒオールにサイラスが事件を起こした理由を話すのですが通じ無いのです。言えば言うほど言葉が理解出来ないのでメルヒオールは誤解して怒るのです。
焦るキリヤは部屋を飛び出して牢屋を探しますがもちろん簡単には見つかりません。そしてキリヤに卑猥な言葉を教えた領主の息子達を見つけて話しかけます。このやり取りがコントで笑えました。そこにメルヒオールが現れて皆逃げ去るのです。キリヤが何か伝えたい事があると気が付いたメルヒオールですが、やはり言葉が通じないのです。
そこへ先ほど逃げた者の父親の領主達が魔石を持って城にやって来たのです。息子達がキリヤに働いた無礼に対するお詫びの品でした。その魔石を使った魔法水で今度はメルヒオールがキリヤの言葉を理解出来るようになります。メルヒオールだけです。読んでいて翻訳コンニャク作ってよと思いました。笑
それでサイラスは城の塔で謹慎する減刑になりました。
お互いの言葉が分かる様になり「運命の番」だと理解して2人はようやく結ばれます。頸を噛む時は狼になってました。
後半の「最愛の番について」はメルヒオールとキリヤの交互目線でコミカルでとても面白かったです。2人の間に産まれた双子の王子や王女の事や、メルヒオールが子育てに参加している様子、キリヤのぶっ飛んだ両親との異世界文通などギュッと詰め込まれてました。
お気に入りはメルヒオールが王子がウンコした後に無になってお尻を拭いている描写や、赤ちゃん言葉を調べてしまった老魔術師の膝の上で、王子が自分の股間で遊んでいたお話しです。
異世界に召喚された葛藤とか一切無いポジティブな受けなので、アッサリと読めました。
今回は最後の王族である狼王と突然異世界トリップした日本人のお話です。
運命の番を探していた受様が異界で獣人である攻様の番となるまでと
受様の妊娠後、出産後を描いた後日談を収録。
この世界には男女性のほかに第二の性としてアルファ、ベーダ、オメガから
なるバース性があります。最たる特徴は男女に関わらずアルファはペニスを
持ち、オメガも男女問わず妊娠できる点にあります。
IQや運動能力等様々なノア力に置いてアルファはベータやオメガよりも優れ、
アルファ人口の増減が国力を左右する度の影響力があります。しかしながら
アルファはオメガからしか生れません。
オメガはオメガから生まれる事が多いのですが、稀にバース性に関わらずに
生まれます。そして優れたアルファを産むオメガはアルファ以上に優遇され
ていました。
受様はオメガ夫婦の元に生まれた一粒種ですが、両親が複数のアルファ信奉
者を持つのに対して、美男子というよりは可愛い系男子な上に、頭もよくな
く気もきく子でもありません。
その上、10年前に見た運命の番のドラマにハマって以来、自分の相手も世界
でたった1人の特別な人じゃなきゃ嫌だと、ベータやアルファからの求婚を
突っぱね続けていたのです。
楽天家な両親は「受様なら運命の番なんて夢物語も実現させるかも」とか
「受様の可愛さなら運命の番がアマゾンの源流にいたとしても見つけてもら
えるかも」とか言いますが、今の缶詰工場での検品仕事では1人に立った5人
にしか会わずない生活で運命の番を待つのは現実的ではないかもしれません。
そこで受様は皇城を辞めて世界一周の旅に出る事にします。貧乏両行は覚悟
の上でしたが、母は困ったら頼れとくれたリッチな友人リストを選別にくれ
ますが、どういう助けなのかがかなり疑わしく(笑)
出発の朝、成田へと向かう電車に乗るために日暮里駅構内を歩いていた受様
は突然の眩暈に襲われます。しゃがみ込んで目を閉じ、息をついて瞼を開け
ると・・・
受様の目の前には白いローブをまとった老人、尻をついていた床は白い大理
石で、魔法陣のようなものがぐるりと受様を囲んでいました。そしてローブ
の老人が身を引くと、金の冠を頭上に載せた大柄な男性が現れます。この人
が今回の攻様ですね♪
受様はオメガ崇拝のおかしな宗教団体にさらわれたの? と思いますが、受様
の目の前にとまった攻様は整った顔立ちで金の瞳から放たれる眼光だけで
全てをひれふさせる王者の貫禄がありました。
何より受様は視線が合った瞬間、経験のないほど心臓が拍動し、汗が滲み、
頭がぼんやりします。受様は攻様がアルファ、しかも普通のアルファとは
何かが違うと感じます。
攻様は受様に手を差し出してきますが、攻様の言葉は受様が聞いた事の無い
言語でした。しかし、攻様に手を取られた受様は無性に攻様に飛びつきたく
てむずむずしてきて、唐突に攻様が自分の「運命の番だ」と気づきます。
攻様は本当に受様の「運命の番」なの!?
最後の王属である攻様が伴侶として異界から招いた受様と結ばれるまでの
ドタバタを描いたオメガバースであり、異世界トリップファンタジーです♪
異世界トリップで召喚される人はだいたい魔法で呼ばれるので、言語問題は
トリップで本人に能力がつくとか、相手側が事前対策がバツチリとかで、
ほぼほぼ障害にはならないのがお約束なのですが、本作ではしばらくの間、
言語問題は解消されず、そのために誤解やすれ違いが雪だるま的に膨らんで
いきます。
攻様の世界は獣人達の住む世界です。この世界にはそもそもオメガが少なく、
その上、攻様の国では王族はアルファの狼獣人のみと定められています。
前王の死後、王国には攻様以外の狼獣人はおらず、王族の血を絶やさない為
にと受様が召喚されたのです。
このように受様は攻様のために異世界から召喚された特別なオメガでしたが、
いかんせん言葉が全く通じないため、受様には自分がトリップした事と攻様が
自分の運命の番だという事以外は一切わかりません。
攻様は召喚された受様を一目で気に入り、お披露目の際には攻様の番となり
王妃となる受様を国の未来を照らす光だと言い、妃と視線を合わせる事すら
禁止ほどべた惚れなのですが、も言葉が通じない受様には全く理解されず、
受様は城の人達が誰も目も合わせてくれないとか思っちゃうのです(笑)
挙句にお披露目まで青酢消されていた初夜のお床でも言葉が通じないが故に
「拒否」されちゃって「失敗」しちゃうのですよ(爆笑)
受様視点と攻様視点が交錯して続くので、読者的にはそれぞれの言い分と
すれ違う理由が丸わかりで、この捩れと絡まりがどうやって解けていくのか
ワクワク&ドキドキ♪
攻様の側近である将軍やその妻、受様を拉致する攻様の伯父や前王の宰相等
登場人物も要所要所でいい味を出していて、たいへん楽しく読ませて頂きま
した (^O^)/
受様がボケボケすぎる感じではありますが、オメガバースはオメガが虐げら
れ足り、不幸だったりする事が多い中、本作の世界ではアルファにモテモテ
という設定なので、オメガバース初心者さんにも読みやすいと思います。