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女性yumyumyumさん

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愛日と花嫁 コミック

渚アユム 

優しい気持ちになるオメガバース

評価が高く、ずっと読んでみたかった作品。
読んでよかったぁ。

読ませるストーリーが素晴らしいです。ただのオメガバースではなかったです。
2人の愛、家族、村の衰退、繁栄と存続、農耕、人の死、後世に引き継いでいくということ、読みながらいろいろ考えさせられました。
丁寧に描かれているのが、ひしひしと伝わってきました。

ルカが素直でかわいい。
自分を犠牲にしても、村や家族を守ってきたルカが、クロの前では自分の素を見せて、解放されていく。
自分の目的を見失わず、しっかり者で、優しさに溢れている受けが好き、ルカはまさにそのような人。

一方のクロはぶっきらぼう、優しい。ノアにルカを取られそうになってムキになるクロ‍がかわいい。
情を分けた相手ウェレが死んで残される寂しさ、別れる悲しさから、ルカと距離をとるクロ。
クロはウェレの特別になるため、ウェレから受け継いだものを絶やさず、大事に守ろうと頑張ってきた。
ルカに出会い、クロに対してみんなと同じように接し、受け入れていくルカ。そんなルカに心を開き、受け入れるようになる。
黙って余計なことを言わなかったクロの本当の正体を知り、クロの大切さに気がつくルカが切なかった。

最後には、すっかりルカに振り回されてる、溺愛クロもいいです!
続きも楽しみです。

本編も良くて、さらに描き下ろしはもっと最高でした

作者様買いです! 

本編も良かったですが、本編描き下ろしと、電子限定描き下ろしがもう2人がかわいくて、ハートを撃ち抜かれました!

ストーリー、美しい絵、エロ、テンポなど、全てにおいて、なんというか自分にとってバランスが良くて、読後感がとても良かったです。
そして、マキ先生も、朱音も、友達の叶芽も、性格が良くて、好きでした。

マキ先生のビジュが好きです。
普段の理性的であろうとする姿勢と、真面目で優しい、まさに朱音が言う天使みたいなところも良い。
常に先生として、自分を律していようとする努力が涙ぐましかったです。
自分のことを無条件で頼ってくれた朱音に、**今は言えないことも多いから**。
生徒とか未成年とか、、、

一方の朱音は素直で、男らしい。
透明な結晶のマキ先生に安心して、子供の頃から信頼している。
先生と再会して、泊まってくれた時の先生の対応に安心して、ずっと抱いていた好きな気持ちを噛み締めていたり、先生に告白し、答えがもらえなくても、先生の家にいき、距離を詰める。

抑制剤の副作用で、Ωに対して過剰反応してしまった先生が理性を失ってしまう場面。
朱音は薬の副作用だとわかった時、自分の気持ちを押し殺しても、先生の大事にしてきたことを守ろうとして、先生のもとを去るところ、男前でカッコいい、涙。

恋人になってからの、朱音のマキ先生に対する照れとか、もう先生のことが好きすぎる気持ちがダダ漏れで、かわいい〜。
こういうところですね、マキ先生が惚れるのは。

続編があるようなので、楽しみにしております!

重い内容を軽めのテンポで、読後感良く読ませてくれるカッコいい作品

もともとヤクザものは好きでして、こちらもとても良かったです。
重い内容なのに、読後感が良く、決して暗くない作品で引き込まれました。

若頭の片岡と、片岡を殺す命を受けたお世話役の下っ端組員小田島。
2人ともタイプは違うけど、男前。

組の若頭といえば、大概スーツにタバコ。小田島のような下っ端組員からすると、
片岡は雲の上の存在だと思うのですが、花柄のシャツ着て、女子供と動物には優しく、組幹部には見えない、この軽さが良い。

殺さなくてはならない片岡に、惹かれていく小田島。
片岡を庇って死んだ兄弟分は、小田島にとっては家族同然だった。
片岡のキャラが、その兄弟分とかぶりました。
亡くなった兄弟分の母親に、小田島はお金を送金していたことからも、その兄弟分との関係の深さがわかる。

他の方のレビューで、小田島の複雑な出自を知りました。父と姉の近親相姦にによって産まれたのが小田島という。
自分では気が付かなかった視点で、知ることができてありがたかったです。

片岡は小田島が岸壁で魚釣り中の片岡を、背後からピストルで狙っていることも
お見通し。自分を殺そうとしている小田島を泳がせている。
殺すチャンスはいくらでもあったが、殺さない小田島。

一見チャラくて、飄々としている片岡。きちんと周囲を見て、立ち回りでき、小田島に対して結婚しようなんて、男前で魅力的。

組長の葬儀に向かうため、小田島が片岡にスーツを着せているセリフがないシーンがカッコよくて、印象的だった。画力が光っています。
自分の命よりも、人としての筋を通す片岡。普段の花柄シャツからスーツに着替えた時のギャップに最高に萌えました。
そして、小田島を庇って、撃たれた片岡。
死んでしまった小田島の兄弟分が、片岡を庇って代わりに撃たれたように、片岡が自分を庇って撃たれた。

片岡の父→先代の身代わりとなり死亡
小田島の家族→片岡の身代わりとなり死亡
小田島→片岡の身代わりとなる
片岡→片岡を庇った小田島の代わりに撃たれる

片岡殺しの命を受けた小田島が、撃たれる片岡の身代わりとなり、さらにその小田島を守るために片岡が銃弾を受ける。
このことが2人が互いを愛していることがわかる。
人を愛することを知らなかった小田島が、片岡が守りたい人だと気づき、愛を知る。
キスのシーンが印象的。

家族同然だった兄弟分の仇を取るべく、片岡を殺すことだけが小田島の生きる意味だった。そんな小田島が最後銃口を片岡に向けるシーン、肝の座った片岡がカッコいい。

楽園でアロハの2人がとても幸せそうで、良かった!!
下巻が楽しみです!!

最近読んだ小説の中でダントツ好き。黒澤さんが最高

自分が読んだBL小説の中で、こんなにハマったのは本当に久しぶりでした。
ストーリーの展開、犯罪被害者の心理描写、過酷で緊張感のある仕事、男前の友情、仲間、登場人物も魅力的で、もう最高の一言です。
これでもう終わってしまうのが悲しい…

以下、大好きな黒澤さんに萌えた部分を記しています。
ぶっきらぼうで、口が悪い、俺様な黒澤だけど、包容力があって、篠口を溺愛していて、いつのまにか篠口に振り回されていて、男前で、人間味があるところが最高。

黒澤の離婚の理由が明かされましたが、黒澤は、絶対恨み辛みなく、きれいに別れたと信じていましたが、本当にその通りだったので、やっぱりそうだよねと安心。

「ちゃんと呼べたな」
篠口が頼ってくれた時の黒澤の嬉しそうな様子。

篠口が黒澤に反抗するのは、何を言っても黒澤が許してくれるのをわかっているから。全てをわかって、許して、甘えさせてくれる黒澤への安心感。献身的な黒澤の支えにより篠口も再生されていく。

「僕より先に逝かないでください」のくだり、黒澤がかっこよすぎて、悶え死にそうでした。

篠口がゆっくり再生され、黒澤さんを愛し、2人の甘い生活が幸せうそでよかったです。

最後になりましたが、こんな素敵な作品を書いてくださり、本当にありがとうございました。

読み進めるごとに黒澤さんがどんどん好きになる

大好きな墨と雪の続編、本当に読めて嬉しいです。

監禁事件のその後が描かれています。
驚くのは、肉体的にも精神的にも、大きな傷を負った篠口の心理状態の描写です。
フラッシュバック、光への反応、1人でいることの恐怖、薬の服用、
精神的な疲弊、とにかく想像も及ばない苦しみを想像させる先生の描写が素晴らしい。

私は前巻から、黒澤さんがドストライク、大好きです。
今回黒澤さんの素顔が垣間見えて、嬉しさに震えました。
本巻には2人が出会った当初のことも描かれており、篠口が着任したばかりで、黒澤にまだ慣れてなく、素直?な様子がなんだか新鮮でした。
黒澤さんの、執着、溺愛に変化していく様子もますます気になります。


前巻で感じたややダークな黒澤が、傷ついた篠口に寄り添い、守り、世話を焼き、一緒に過ごすなかで、黒澤の優しく、愛情深いところ、包容力が見えて、完全に虜となりました。
食欲やフラッシュバックに細かく配慮して、気遣いが素晴らしい。
黒澤が篠口にハンドマッサージを施すところには悶絶。
黒澤の気配を近くに感じながら、うとうとする篠口。黒澤への安心感を感じる。
溺愛黒澤さんをもっともっと見たいです。

評価はもちろん神です!!!

ストーリーも好き、そして黒澤さん最高❤︎

作者様の作品、「喧騒を抱いて眠れ」が好きで、本作品も読んでみました。
結果、CPとしても好きですが、黒澤さんが好きで、とにかく最高でした。

今回は途中、緊迫感が漂うストーリー展開に、読んでいて心臓がバクバクし、
一気に読破しました。

以下ネタバレです。

篠口が拉致されてからの、黒澤の篠口に対する分析がすごい。
ドライな関係だったので、黒澤の執着を軽くみていましたが、そんなことはなかった。
口に出さずに黙って見守る黒澤。捜査権がないため、直接捜査できないもどかしさ。情報分析に徹する黒澤。篠口への愛情が溢れていて、その思いの深さがわかって、すごく萌えました。黒澤がいいです!
スパダリ、溺愛攻め、最高です。

当初は篠口は黒澤のことを、体のいいセフレ程度と思っていた。
黒澤のほんとの気持ちとのギャップが少し切ないけど、
黒澤はそれを楽しんでいるみたい。
でも事件を通じて、2人の距離が縮まって、病室でのほんのり甘いやり取りも良かった。
続編があるようなので、もちろん読みますが、甘々な2人を見たい欲望が止まりません。

黒澤が、篠口のこめかみにさりげなくキスする場面も好きでした。

はぁ、ストーリーも最高、CPも大好きで、もちろん神評価でした。

文面には人柄が滲み出ると思う

作者様買いです。
好きな作品が、また増えました。

メールから始まった新開と文人の関係。
2人の恋愛にとって、このメールでやり取りをした3年がとても重要。
メールだと相手の表情、しぐさが見えず、声も無い、純粋に言葉だけで相手の真意を読み解く。選ぶ言葉や、文章で、人柄はわかると思う。
互いのセクシャリティも開示している。
まだ若い文人のゲイであることの苦悩に共感し、アドバイスをする新開。

この長い期間は互いへの信頼感や、人柄を知るには十分だった。
しかも天体観測の趣味も合うなんて。
こんばんは、おかえりなさい、、
紡ぐ言葉からも清潔さ、礼儀正しさ、優しさを感じる。
お互い惹かれ合うには十分な期間。

実際に会った2人は、自然に相手を意識して、好きになっていく。
でもここからがとても苦しかった。

「メールもできるなら終わらせたい」と新開から告げられた文人が、返信した文面を読んだ時、切な過ぎて、泣けた。
お互い好きなのに、離れなくてはならない苦しさ。

新開の部屋で、2人で膝を抱えてぼーっとする場面がある。
凪良先生のことばで2人の心情がドキドキするほど伝わってくる。
背負うもの、捨ててきたもの、がんじがらめの2人がただただ切ない。

最後に新開の目線で過去が語られるが、新開も文人と同じように苦しんでいた。
心がえぐられるような苦しみ。
文人と同じ熱量で互いを想っていた新開。

心理描写がリアルで、いろいろな意見もあると思うけど、
私は新開も文人のこともすごく好きで、共感できて、気持ちが持っていかれました。

神崎にも幸せになって欲しい。

素晴らしい作品でした。

しんしんと雪が降る静かで優しい世界

素敵な言葉がそこかしこに散りばめられた、静かで優しい作品でした。

自分の大好きな物や人、趣味について、友人が興味を持ったり、好きになってくれたときの嬉しさ、共有できる喜び。そんなやり取りから2人が出会い距離が縮まる。

不器用で孤独だった雪人と日向が言葉を交わし、恋人ごっこをしながら、ゆっくり愛する気持ちを知り、愛していることに気がつく。

しんしんと降り積もる雪の中で雪をふみしめて遊ぶ2人。とても静かな世界。

日向は、変わらなくていい、そのままでいい。
自分に自信がない時、そんなこと言われたら嬉しい。

雪人のピアス、金髪の風貌から紡がれる繊細な言葉。そして、字がきれいなんて、そのギャップがまたいい。
日向に借りたマフラーをぐるぐるに巻いて、本読みながら日向を待つ雪人。いつも伏し目がちな目が印象的。

言葉が美しく、2人が話す言葉がとにかく小説を読んでいるようで素敵な作品でした。

巧みな心理描写が素晴らしい

作者様買いです。
先生の作品は、発狂してしまうくらいの恋愛の苦しさ、揺れ、迷い、毎回読みながら、その心情の描写が素晴らしくて、大好きです。

以下、盛大なネタバレ含みます。


本作品、攻めの阿久津の別れ方があまりにもひどすぎて、最初はどうにも許せなかったのですが、そのひどい別れを告げられた時の水野の絶望感があまりにもリアルで、息が詰まるように苦しくて、ほんとに切なかった。
味覚がおかしくなるほど精神的に打ちのめされた水野がかわいそうだった。

そこから9年、偶然の再会などありつかず離れずの関係を続けていた2人。
勝手知ったる間柄であるが故の居心地の良さ、未練、友人関係。
いつバランスを失ってもおかしくない、ギリギリバランスを保っている関係。
終わったことは受け入れているはずなのに、出てくる未練。
人生には白黒はっきり色付けできない部分がつきもので。

紆余曲折を経て、阿久津に復縁を求められた際に、断る水野。
自分のことを許せなかった?と阿久津に聞かれた水野が、ずっと好きだったと言うところがもうもう、猛烈に切なくて。
同時に、別れた時の水野の心の痛みの大きさも、再認識した。
9年も引きずっていたと自覚し、その事実にまた絶望。

阿久津の評価が自分の中では最低でしたが、最後にやっと盛り返してくれました。

料理は愛だと思います。水野の作る料理はとても美味しそうです。
その愛に報いるように、料理を頑張ってみた阿久津。
阿久津の作る暴走気味で、遊び心が加味され過ぎて、どんどんおかしな方向にいっている料理に笑ってしまった。
また阿久津の水野に対する愛情と、決意を形にして、残そうとした阿久津、頑張りました。
水野が幸せでよかったです。

素晴らしい心理描写、心に沁みました。

男同士の魂のぶつかり合い、絆と愛を深める2人が最高

ずっと追っかけてきたシリーズ。
感無量です。クライマックスに向けて、怒涛のように進むストーリーが圧巻でした。爽快感すら感じてしまいました。ほんとによかった‼️

ほわほわ甘々なBLも好きですが、本作のような男前同士の魂のぶつかり合いを感じる作品に出会えて、良かったです。

読み進める中で、先生の巧みな言い回し、言選の素晴らしさに感動した場面が、煉条の立ったままよじれる様を「燃やされる紙縒のように」と描かれたところ。
素晴らしい。。

ゼロに気持ちを伝え、恥ずかしがる鹿倉。
そして、鹿倉に弱いところを見せるようになったゼロ。
ようやくお互いを信頼していることがわかる。

Xデイ前の鹿倉、早苗、相澤、滝崎たちのやり取りと、そして、ゼロと鹿倉の対話も、命をかけた戦いに挑む男たちがもう胸熱で。。

お互いを失ってしまうかもしれない緊張感、一方で目的を遂行したい、仲間も守りたい、多くのことにがんじがらめにされながらも、全てをまもらなければならない重圧。
クライマックスに向かう怒涛の流れで、絆と愛を深める2人が最高でした。

表紙は、目黒川沿いの桜吹雪なのでしょうか。
また来年も一緒に桜を見ようと誓う2人。ため息がでるほど美しいです。

そして、巻末の旅行、やっと安心して甘い2人がいて、嬉しくなりました。
シリーズ最終作が寂しいです。素晴らしい作品をありがとうございました。