カバー絵が最高に美しくて惹かれました。
当真と、依鈴、2人とも麗しいビジュで、さらにストーリー展開も素晴らしく、読後感最高でした。
当真の「すずがピアノを弾いてくれていたらいい、俺の近くで」という言葉。
前半で出てきたこの言葉が最初から最後まで変わらない当真の気持ちだったんだろうなと。。
すずのピアノの腕を認め、いつもそばにいた当真。
おそらく当真のために、海外への挑戦をしないすず。
巡の言葉で、動き出す。
すずに好きだと告白しつつ、鈴の元を離れる当真が切ない。
お互いが相手を大切に思うが故に、がんじがらめになっている2人が切なかった。
2人が保っていたバランスが崩れる。
全てを捨てて守ってくれた当真への罪悪感は、ピアノを弾き続けることででしか消えない。
当真はすずの精神安定剤みたいに、そばにいるだけで安心できる人。
もっとあまあまな2人も見てみたかったです。
ほこりが可愛くて、癒されました❤︎
素敵な作品をありがとうございました。
先生買いです。
カバーの望田くんが、ふんわり優しい雰囲気を纏っていてとても好きです❤︎
伺うような視線で振り向く姿に、庇護欲を掻き立てられるような、この望田くんの佇まいに惹かれました。
今回は当て馬の足立くんが登場。
桐生さんはことあるごとに、足立くんと望田くんに「いい子」を連発する。
大人が言ういい子。大人と子供、なんとなく線引きされているように、距離をかんじてしまう。
足立くんは、桐生さんに甘え全開で迫る。
この足立くんが、なかなか強烈だった。
自分の方が桐生さんを好きだと、望田くんのことを牽制する。
これがきっかけで、望田くんは桐生さんへの気持ちをはっきりと自覚して、子供の言いがかり同然の足立くんに対して、桐生さんが好きだと伝える。望田くんがとても大人に見えた。
桐生さんと望田くんの関係も動きがありました。
普通のやり取りでは見過ごされてしまうような些細な言葉も、きれいに掬い取ってくれる桐生さんの気遣いが素晴らしい。
そして、望田くんにきちんと伝えることの大切さを説き、自分もきちんと受け止めて、そしてはっきりと伝える。
望田くんの気持ちに真摯に向き合う桐生さんは誠実だし、大人。
桐生さんは望田くんを傷つけたことを心配し、望田くんは優しさがかえって辛い。このやり取りはとても切ないし、同じ職場の上司と部下はきついだろうなと。
そんな中でも平静に振る舞う望田くんは健気で、一生懸命でとてもイイ。
幸せになってもらいたい2人です。
先生買いです。先生の描かれる人物の優しい雰囲気やストーリーが好きで、今回も読みました。
ノンケでカッコよくて、落ち着いていて、パーカーが似合って、仕事も出来て、気遣いもできて、完璧な桐生さん。
関西弁の口調がまた柔らかくて、砕けていて、肩の力がぬけた大人の余裕を感じさせる。
人を好きになるのが怖いとカバーにもあるように、これまで女性と付き合ってもうまくいかず、気持ちに蓋をしてきた望田くん。
桐生に対しては憧れと尊敬の気持ちから入る。桐生さんと話して、ポッと顔を赤らめる望田くん。
ドキドキして、自分の気持ちに気がついていく。ゲイであるかどうかより、もっと純粋に桐生さんのことが徐々に好きになっていく。
岩本さんとか先輩たちも好き。
続編も楽しみです。
先生の作品が大好きです。新聞社シリーズを追って読んでいますが、この作品が一番好きです。本当によかった。
兄妹を含む三角関係だったり、攻めになったり、受けになったり、不倫したり、離婚したり、このシリーズには地雷にもなりうるような突飛なことが多くあるのだけど、根底にある信頼、強固な絆が揺らぐことはなく、だからこのストーリーを自然と受け入れることができて、そして、人生って色々なことが起きるよなと思いながら、どんどん惹き込まれていきました。
毎回驚くのですが、お仕事の描写が細かく描き込まれていて、素晴らしいです。背景がイメージできると、そこから人物の心情をより理解しやすくなると思います。
Is in youでは特に好きではなかった密ですが、本作品を読めば読むほど密が魅力的になって、最後は大好きになりました。この不思議。
とにかく口が悪く、煩わしい雑音を聞かず、頭の回転が早く、でも実は優しく熱いものを持っている密がとても魅力的だった。良時に執着する様子が最高。
父の葬儀の時の冗談、わざと茶化すような口の悪い冗談を言う密の悲しみが深い。悲しみを隠すための冗談。
印象的だったのが、密の父の葬儀に参列した良時がかえるときのホームでのやりとりです。
密と良時、攻めと受けが逆だと勝手に思い込んでいました。
妹の夫との恋愛、不思議な三角関係と思っていたけど、病院で過ごす十和子と密、そこに訪問してくる良時の様子にかなりのページが割かれていたことで、この十和子、密、良時の三角関係を理解できた自分がいて驚いた。
良時が八重と結婚することを密に告げた場面、お互い心の底で多分わかり合っている気持ちに蓋をして、でも隠しきれなくて、そのやるせなさを相手にぶつけるしかない。
あと、妊婦の八重をののしる密。良時にしかわからない密の怒りの真意。なんて深いんだろう。
密が十和子と結婚することを決めた気持ちを考えてしまう。密の優しさ、あの口の悪さとは裏腹な優しさとそれを知る良時。
十和子もいい。全てわかって、みんなを愛している。
病院でのやり取り、隣の部屋にいる良時に聞かせるように密にきく、「良時のどこが好き?」。かっこいい女性。
まるでコントのような2人でツッコミあってるやり取りも、面白すぎて大好きでした。先生すごいです。
長い長いお互いの執着がみのり、本当によかった。
40代の2人だからこそ醸し出せる切なさ、ほろ苦く、でも本気の愛に感動しました。
そして、私はこんな素晴らしい作品に出会えて、感謝しかありません。
ありがとうございました。
先生買いです。順番が前後したけど、新聞社シリーズが好きで、読んでいます。
今回もストーリーがとても面白く、登場人物の心の揺れが深掘りされていて、とても良かった。
高校時代、孤独だった一束に、屈託なく、先輩面することなく、すっと並走するように仲良くなった圭輔。
興味を持って、相手の話しを聞く。
しっかりと鍛えられた圭輔の身体と、自分の身体を比較、コンプレックスを抱える一束。圭輔が自分の不安な気持ちに共感してくれた。
不安、プライド、迷い、後悔、2人の間には確かに好きという気持ちがあったはずなのに、離れてしまう切なさ。
再会してから、ジリジリと気持ちを確認しながら距離を確認する2人のやり取りなど、すごくドキドキして好きだった。お互いが知る昔の面影を確認しながら話す。一束と同じタバコを吸う圭輔。
本当に良かった。
竹を割ったような性格の美蘭が好き。
最後のほうで、一束を助けようとするところには泣けた。
口が悪いけど、佐伯も良い。冷たいようで、優しく、そこにも愛はあったんだろうなぁと思う。執着なさそうで、嫉妬してるとか最高。
シリーズ読破したいです!
一穂先生買いです。最高でした。
ずっと余韻に浸っていられるくらい、よかったです。
こうして心を揺さぶられる作品に出会えることは、幸せだなと思いながら読みました。
読ませるストーリー展開はもちろん、碧と、西口の2人がとても好きだったというのがこの最高の評価に繋がっています。
最初は西口の、男らしさや、情に深く、照れ、優しさ、子供のようにやんちゃな部分、有能な奥様へ嫉妬したりと甘えや弱さがある部分と冷静な部分を併せ持つ性格がとても自分の好みで、どハマりしたのですが、最後まで読むと、碧くんのこともとても好きになっていました。
誰に対しても、自分のスタンスを崩さず、しっかり自分を待っているところ。食事やお弁当の丁寧さ、敬語を崩さず、松田など人間関係をきちんと構築して可愛がられる人間性、直向きで真面目。かと言って、自分の気持ちに対しても正直で、素直に向き合っているところ。
西口に対してもきちんとダメなことはダメと叱り飛ばすのも好き。
本音を話す時口が悪くなる西口の本音を汲み取る碧、そして芯がぶれない碧が、西口をしっかり支えていく様子が好きです。
2人の人間性は、ストーリーの中の周囲の人との関わりを通して読者に伝わりますが、そうした描写も秀逸で、素晴らしかったです。
「ノーマルヒルのジャンプ台みたいなまつ毛」
これには笑いました。
本当に素敵な作品をありがとうございました。
絵も好きですし、何しろストーリー展開が面白い。
とても素晴らしい作品でした。
アズマくんも、柊月くんも、キャラが好きです。弱いところも、優しさも、正直なところも、強いところも、とても魅力的。
前巻では柊月くんが自分を大事にして、受け入れて、再生していく様子が描かれていました。本巻では柊月くんの強さを感じることができました。
アズマくんが好きな柊月くん。
性別が男だからという理由だけで振られてしまう。
これって一番どうにもならないことで、アズマくんのバカ正直さも罪だなと思って柊月くんに同情した導入。
柊月くんはそんなこと言われても、それこそ清々しく、アズマさんのことが好きと言う。
柊月くんが腹を括ったというか、吹っ切れたような感じがあって、強さを感じることができた本巻でした。
南と菊田の件で、もしかしたら自分を南に重ねて、かける言葉がイイ。
自分を大事にすると、相手も大事にしたくなる。
「アズマさんの一番は俺じゃなくても、俺にとってのアズマさんは一番なんで」
自分の気持ちを大切にする柊月くん、カッコよ‼️
要さんの「変化にビビんなよ、洸」もイイ!
アズマくんが自分の正直な気持ちを素直に出せるようになるといいな。
最後になりましたが、猫耳柊月が可愛すぎる❤︎
続編が楽しみです。
みなさん書いてますが、表紙は便利屋アズマくんではなく、柊月くんでした。
とても深い作品で、読み応えがありました。絵も好きだし、心理描写が丁寧に描かれていて、ググッと引き込まれました。
ノンケの便利屋アズマくん
ゲイの柊月くん
アズマくんと、柊月くんが2人で自分の気持ちをを伝え合う場面が多く、そのセリフがいちいち刺さりました。とても深い。
柊月くんはゲイで、遺伝子が残せない欠陥品である自分がどうして生まれてきたのか知りたくて、生物学を勉強しているとアズマくんに話すところから、もうなかなか背負っているものが重たくて、過去に負った傷も深くて、諦めや失望がじわじわ出ている美麗な青年という印象。
自分のことで周囲が傷つくことを恐れて、自分自身のことは後回しで。
アズマくんは便利屋というだけあって、困った人を助けたい、世話好きな明るい人。
ゲイである自分が悪いって考えてきた柊月くんに対して、「柊月は誠実な人」って真正面から切り込んでいって、理解しようとするアズマくんに、惹かれていくのは自然だし、救われて欲しいと思いながら読みました。
アズマくんもなかなか苦しい過去があって、自分の意思を表さず、相手の喜びを優先してきた。
柊月くんも、自分を蔑ろにして、押し殺して生きてきた。そんな2人だから、気持ちが通じ合うのかもしれない。
ゲイである自分の存在を初めて受け止めてくれたアズマくんを大切だと気がつき、そんな自分も大事にしたいと思う柊月。
笑顔を見ることができて良かった。
続編も楽しみです。
これほどまでの有名作品、遅ればせながら読みました。
なんという読み応え、ページ数もそうですが、ストーリーに圧倒され、いまじわじわと感じ入っているところです。
続編を読むにあたり、登場人物が多く、一度整理したいとすら思いました。
感想というよりも、自分への備忘録のようになってしまいました。
戦士したイオニアが転生して、レオリーノとして生きる。
身体が弱い、レオリーノ。
レオリーノは自分が誰かに守られる存在ではなく、誰かを守れる力が欲しい。
一方のツヴァイリンクで戦死した戦士イオニア。
平民のイオニアと、第二王子のグラヴィスの身分差の愛。
愛し合っていても、結ばれることのない2人。
「イオ、お前に俺の背中を預ける」
イオニアが護衛としてグラヴィスを守る。
訓練とは思えない緊張感。王族と人間の盾
お互い愛しているのに、一緒になれない運命。
卒業する時の2人が切なくて苦しい。
立場、王族としての責任、背負うものが重いグラヴィス。本物の愛。
イオニアのことが好きだが、イオのグラヴィスに対する気持ちを知った上でイオニアの恋人になるルーカス。
戦死したイオニアに対して、グラヴィスもルーカスもずっと後悔、悲しみ、愛、執着を感じ続けていたことに感動する。
巻末の「雪よ、降り積もれ」と、電子SS「家族の逸話」がとても好きでした。
じっくり時間をかけて読んでいきたい素晴らしい作品でした。
本巻で、お互いに相手に愛されているということを再認識し、どんどん2人の関係がしっかりとしたものになったなあとしみじみ読みました。
甘え下手な啓司がいきなりの膝枕にゴロンで、めちゃ喜ぶ潤也が最高にかわいい。
ちゃんと謝りの言葉を伝えたり、素直に気持ちを伝える啓司。前巻から大きな変化。
会社の飲み会で飲みすぎた啓司を潤也が迎えにきた時、肩を貸すとかではなく、正面から抱きついているところがなんだかかわいい。
風邪で寝込んでいる潤也の髪を、「早く治せよ」と言ってわしゃってするところも萌えたなあ。
一方の年下潤也の啓司に対する愛は揺るぎなく、より深く、重くなっています。
「温め直しても味の落ちないレパートリー」
こんなことまで考えてくれる年下の彼氏最高です。
啓司のモラハラっぽい発言も、潤也にとっては愛情表現の裏返しくらいにしか思っていない。
個人的に私は潤也推しを再確認しました。
黒髪、ピアス、眼鏡にマスク姿まで拝めて眼福でした❤︎
ほんとに眼鏡が素敵。
思い知ればいい、俺の愛を、、、最高の愛の言葉。
2人仲良く1日でも長く一緒にいてね。