前情報なしで読みました。こんなお話だったなんて〜!なぜもっと早く読まなかったんだ私!
画力で殴る、まさに!
壮絶な人生な椿。もう見た目と偏見と噂で何を言っても無駄と諦め生きてきたのが!
幽霊の兜に取り憑かれ兜に受け入れられ応援されて少しずつ学校でもみなの反応が変わっていき…。
このまま偏見を覆せたら…と二人を応援してたのに、現れちゃうんですよね〜厄介なのが。
画風や椿に絡んでくる人たちに、せっかく椿が変わろうとしてるのに〜と絶望しかないような。
3巻の表紙があの子だということは重要人物なんですかね?
兜にお供えしたり会話したり優しい顔を見せたり。理解してくれるそんな眩しい存在が一人でもいてくれて良かったね!!
でも幽霊なんだよね(泣)どうやってハッピーエンドになるの?
3巻の表紙の子の顔が好きなアーティストに似てて気になってたんですが、こんなお話だったなんて。読んでみて本当に良かったです。
主人公が辛いお話なのかな?となかなか手を出せませんでしたが、読んでみたら全然そんなことなかったです〜!
田舎に引きこもりさせられていたアデルがとうとう双子の兄の身代わりで表舞台に出て。
そんな上手くいく!?と心配してたらアデルの天使さ(アダムの悪魔さ)に、なんとかなってる!
次のハードルは婚約者のヴィンセント。
ものすご〜く塩対応で冷たくて。
お話は盛りだくさんでした。登場人物も多く色んなキャラ視点があり。設定も盛り盛りで。みんながアデルの優しさ天使さにやられちゃってるよ〜。
アダムが身代わりを頼んだのが実はそんな理由で長年計画してたなんて。会ったこともないのになんて良いお兄さんだ。
ヴィンセントもアダムにあんなに酷い目に合わされてたのに、そっくりなアデルにベタ惚れになって。しかも塩対応だった理由もアダムのせいだったし。
凝りに凝ってるんですよ。なんですが説明が物足りなくてすぐ次のエピソードへ移っちゃうし、身代わり二組とか異世界転生とかまでくると、アデルとヴィンセントたちのエピソードもその分物足りなくて…。
え〜!そうだったの〜?があっさり流されててもっと余韻に浸りたかったというか。
予想外に楽しいお話でした。味方がすぐ増えて皆から愛されて良かったです。
「新米騎士は銀の聖騎士隊長を甘やかしたい」
の対になる作品だそうです。
積本で持ってたのに知らなかった…。
こちら単体でも読めます。
金の聖騎士隊長ルーチェと異国の騎士アルス。ルーチェの記憶に残る断片から、そうだよね?な予想通りで。
隊員がルーチェを全力で護ってきたのに、ぽっと出のアルスが腰を抱いたり髪にキスしたりベタベタするわで、貴様〜!!なところが楽しかったです。
聖女のように美しく清らかで可憐なゴリラなルーチェ。過去の辛い描写はほどほどで、ほぼ現在の隊長やってるところです。
過保護な騎士たちのおかげか過去のせいか何も知らないルーチェが、ぐいぐいなアルスの登場で初めて対等に口説いてくる存在に不治の病か?な大騒ぎで。
不治の病は初恋なんですよね?
清らかなルーチェと番になれる日はくるのでしょうか?
長くはないのにしっかり伏線を回収した、聖女と頼れる野獣の良いお話でした。
潜入調査からルーチェの心とその憂いを華麗に奪い去ったアルス、お見事!
みんなの愛情に包まれて良かったね、ヤン!
ヤンの過去や境遇がわからないままいきなり英雄扱いから始まり。
しかも褒美で従騎士になって主人の騎士団長レックスはいつも睨みつけてくるし…。
ヤンが頑張ろう、もう行く宛がない!やっぱり僕には無理なんだ…を繰り返し。
王様やレックスや副団長たちがヤンのことを理解してくれて、温かく見守ってくれてるのがとても良かったです。
とくにレックス!
睨んでお辞儀してなんなの〜?だったのが、恋人になったらなんて素敵なんでしょう!
何もかもレックスが教えてくれた。
正しいことも間違ってることも良いことも悪いことも愛することも甘えることも。
ヤンが自信をつけることも学ぶことも認めてくれる、一番そばにいてくれる。
ヤンの過去が辛く苦しいのが少しずつ小出しにされ、初めはそれなりに幸せだったのかと思ってたのがヤンの成長とともに真相がわかったり。
構成が凝ってましたね。