こぅるさんのマイページ

レビューした作品

女性こぅるさん

レビュー数0

ポイント数0

今年度--位

通算--位

  • 神0
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0
  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 特典
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

4巻目、きました!素敵な表紙とタイトルです!!

「緑土なす 天から降る黄金の花弁」
美しいタイトルですね。そしてイラストのuser先生のイラストが美麗です。
1巻目のこちらに背を向けた足弱を腕に抱いて、張り詰めた眼差しで見やる今世王。
それも物語の始まりを感じさせる素晴らしい挿絵だったのですが、4巻目にして、揃いの衣装に身を包み、身を寄せ合って笑顔を浮かべる二人。そして天から舞い落ちる黄金の花。

結婚式おめでとう~~~!!!もしや降りしきる黄金の花は、お二人の結婚を祝う民、そしてファンの具現化では!?

まずはワンさんの結婚式がありました。そして別の日の外出において、民のご婦人たちの話を小耳にはさんでしまいます。
ずばり新婚さんの若奥さんがいるようで、毎晩3回以上、励まれているようです・・・。毎晩3回以上は普通じゃない、すごい精力、新婚だからというご婦人達の漏れ聞こえてきた声に足弱は「新婚さんになったら、毎晩なのか!?3回!?」とガクブル((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル。

自分にそんなに応えられる体力はない・・・と思いなやみますが、慎み深い足弱が侍従にそのようなことを相談できる訳もなく、一番相談しちゃいけない相手、結婚相手の今世王、新婚さんの旦那さん、精力絶…(おっと灰色狼に怒られます)に相談してしまい、感激した今世王にがっつり食われました。
1日1回だぞ?頼むぞ?と願う兄上さま。可愛らしかったのでしょうねえ。兄上さまはガチの必死だったのですが。

そんなほのぼの話から一転して、今世王の治める大国ラセイヌの周辺にある小国セイセツ国に流行り病がという報告が飛び込んできます。
そして足弱が作り出す薬草が効くのではないか・・・という話も。
それを聞いて、薬草づくりに励む足弱ですが、自分がその国に行き薬草を現地で育てれば、より新鮮な多くの薬草を多くの人に届けられるのではないか・・・と思うようになります。

しかし、最愛の足弱を、二人の王族のうちの一人を国外に出すなぞ、今世王+灰色狼は承諾しません。

ですが、結婚式の前に足弱の憂いを払い、足弱の気持ちを優先したいと今世王は決断し、国境近くに二人で赴き、薬草の大規模栽培をすることになったのでした。

王族の異能。今までも語られてきましたが、ここでもその力を発揮。
足弱が種をまき、王族二人で祈り、緑をなす力を注ぎました、翌日には薬草がふっさふさ。
すごすぎます。しかしすごいのは、まだまだこれからですよ。異能さんすげー。

国境近くでたくさんの薬草を育てました。しかし、それでも悪化する人々、そして病に苦しむセイセツ国王妃の話が漏れ聞こえます。
セイセツ国王都に、王妃の見舞いに、より近くで薬草を育てたいと願う足弱。
そんな足弱に、一人はダメ、二人なら良い、王でダメなら退位するよ!と堂々と述べ、困らせたりしながらも、「腕を長く伸ばして」足弱の想いに寄り添おうとする今世王。

今世王は国境にとどまり、足弱はセイセツ国王都に向かいます。
別れ別れになった二人。ここから二人の書簡の往復がはじまり、二人の心の内、お互いへの気持ちが切に綴られ、それがとても良い。
しかし対比するように、人の欲、救いを求める気持ち、ラセイヌの王族にこの国をもらってもらえば良いんじゃない?いっそセイセツ国の王様になってもらえば良いんじゃない?と王都ひいてはセイセツ国から足弱を出さない、帰国を阻もうとする謀略がうごめき始めます。

ああ~!病に動揺していたとはいえ、そんな事をしたら今世王と灰色狼たちが!

ここから灰色狼たちの激怒、激怒を超えた憤激を体現した今世王の姿があります。
はい、体現してしまいました。自分にできる限りを尽くした兄上さまを追いかけ回すセイセツ国軍に対する憤激。
黄金の人形はセイセツ国軍の兵どもを叩き伏しました。まさに一騎当千。

その美しくも猛き姿。巨大な異能の力をふるう今世王。王族たちが、優雅に享楽に耽り、舞楽を楽しみ、文化の花を咲かせてきたのはこの巨大な力を眠らせておくため。まあそれが良いですよね、爪も牙も愛しい同族を抱きしめるときには不要ですもの。

しかし今世王のこの姿は美しかったです。
力をふるい口もきかなくなってしまった今世王は足弱が、なんとか元に戻しました。多大な足弱の夜の負担がありましたが。夜が大変すぎるそうです(笑)。

後日談を書くとあほうな事をしでかしたセイセツ国は即時降伏。セイセツ国王は後手に縛られた姿で恭順を示しますが、大国ラセイヌの王族に対する言語道断たる謀略は決して許されず断交となりました。

ようやくラセイヌ王都ラヌカンにもどった二人。
季節は秋。二人の結婚式です。これはもう読んでいただくしかない。あれこれ書けず、良かった良かったと寿ぐのみ。
さまざまな儀式。一番はラセイヌ王族典に二人の結婚を書き記した時のこと。ラセイヌ王族の歴史に二人の名前が記されました。なんと感慨深いこと。
伴侶レシェイヌ。伴侶ラフォスエヌ。

ここで終われば感動的なんですけど、スケスケを書きたいです。すみませんっ!
今世王やりおりましたっ!初夜の閨において、足弱に黒い刺繍でできた肌が透ける寝巻きを贈りました。「ここできたかっ!」と某商人さんを思い浮かべ。
しかーし、みやしろちうこ先生はもっとすごい!今世王も黄金の刺繍でできたスケスケ寝巻きをっ!!着 ま し た!!!
足弱の感想を書きます。「薄いから目のやり場に困るが、おまえくらい堂々としているとなんでも似合う」だそうです。
きっと足弱の前で、ドヤ顔でモデル立ちしているに違いない・・・と想像。

編まれた黄金のなかの白い体が浮かび上がるようだったという美しい記述。
さぞ見応えがありますでしょうねえ。そう王族は優雅であるだけでなく、性にも素直に開放的なのでした。
王族謹製スケスケ芸術的寝巻きとかあるに違いない。

他にも思わず爆笑してしまうネタがあるのですが、これはお楽しみのために書きますまい。

2巻です。読めてうれしい、コミックになってうれしいです!

2巻は本当にうれしい!七ノ日先生が本当に頑張られ、その頑張りに出版社がこたえてくれたということだと思っています。
先生、出版社様、ありがとうございます。

さて、2巻の内容は盛りだくさん!
ピクニックを提案する花澤の可愛らしさにやられ、いそいそとお弁当をつくる槇。
美味しそう!お野菜もたっぷり。
さーてお弁当もできあがり♪という、まさにその時に外は豪雨。おお。
洗濯ものをあわてて取り入れるふたりは全身びしょびしょ、寒さに震えがとまりません。
でもご安心ください。ふたりで温かいお風呂に入っていちゃいちゃ・・・したかった花澤ですが、思惑通りにはいきませんでした(笑)。
こういうところが七ノ日先生は面白いです。
花澤(攻め)ですが、こう美味そうで可愛がりたくなるんですよね・・・。
槇の気持ちわかります。でも嫉妬すると花澤は鋭いナイフのようになりますよ。

さらに、パティシエのルカ(花澤のお尻なでなでが大好き。
槇に威嚇されてる)とその下で働く朝雛くん。
ふたりは恋愛相談を花澤と槇にしちゃったりします。カップリングはコミックを読んで確かめてください。私はアリです。ルカは色気あるなあ。

そして。
2巻は祖父の出番が多いです。冷酷で世間一般の幸せを花澤に強要し、男同士の付き合いなど理解不能、孫が自分に反抗しているだけ、花澤を会社を継がせるためだけの駒としか思っていないとしかみえない祖父も、少しずつ、真の心中をのぞかせはじめます。

もちろん花澤は、今までのことをかんたんに水には流せないと複雑ですが。槇がナイスフォロー。
ついにふたりの仲を認め、花澤に謝罪する祖父ですが、槇がいなかったら、ずーっと冷酷じいさんのままで、花澤は一生憎しみを抱いて生きたんじゃないかなあ。
つくづく槇がいて良かった!かんたんには仲良し祖父と孫にはなれないと思いますが、槇がいる場でいっしょにごはんを食べることはできそうです。ぴょんもいるよ♪
花澤は父の顔を知らず(冷酷じいさんに両親は無理矢理別れさせられたよう)
母は働きづめで、ひとり花澤を育て、幼い頃に亡くなり、花澤は施設で育ったようです。
そんな中、血のつながった人に会えるとうれしさをにじませ、会って父のことをたずねるとかえってきた答えは「愚かな男だ」というものでした。
じ、じいさん。ここから、祖父と花澤の確執がはじまったのでした・・・。

冷酷な殻の奥の真意は「親より先に死んでしまう愚かな息子がいるか」だったようですが。なぜ、そこを短縮した!?とつっこみたいです。
不器用なんでしょうねえ。でもこれからは槇という緩衝材がいるから大丈夫でしょう。ウサギさんは大声嫌いですし、ケンカはダメよ。

そうそう、祖父に出会い、その暴言にショックと失意を感じて、ベンチで行き倒れていた花澤を介抱したのが槇でした。9話、花澤と槇、ふたりの出会いのお話です。

居酒屋で語らい、ひとりでいたくないと泣きそうな顔で言う花澤を槇は家に連れて帰ります。
花澤の孤独の話を聞き、花澤の顔がもろ好みのタイプの槇は冗談と
はげましで、「エロイことでもするか?衝撃で少しは忘れられるかもよ」と
いったところ、真っ赤な顔の花澤に手を取られ・・・。
翌朝、頭を抱える槇でしたが、朝ご飯を槇ママに聞いて作ります。
美味しそうなポトフ。あったかいスープを飲んで笑顔の花澤。

それでもノンケの花澤には気の迷いということで忘れろと告げる槇。でももう花澤の頭の中は槇でいっぱい。苦しそうな顔をしていた花澤のほっぺはピンクです。
(いや、色はわかりませんけどね。もう表情が全然ちがうんです(笑))

こうしてふたりの付き合いは始まり、2巻のラストページにつながります。
優しく問いかけるぴょんたんへ、

はい!!!!!同じ気持ちです。ぴょんたん、私の心も幸せであふれているよ!

ああ、良いお話でした。
七ノ日先生、ありがとうございました!あのう、3巻とかあるのでしょうか?
祖父と花澤の話も読みたいし、あとルカと朝雛くんも気になるし、ほのぼの美味しいごはんも、もっともっと読みたいです。
買うということで応援させてください。面白かったです!

紙コミックで買えてうれしいです。先生、出版社様ありがとうございます。

お友達にピクシブでの連載を教えてもらい、読み始めて、すぐにはまり、七ノ日先生のファンになりました。
日々、PC上で拝読していましたが、またまたお友達が(いつもありがとう!)が1巻2巻同時発売で出るそうですよと教えてくださりました。

その日から指折り数えて、いそいそと予約し、本日読了しました。

本当に和む可愛い二人+1匹です。
基本、男子ごはんBLですが、出てくるお料理の美味しそうなこと。あとぴょんというお名前の可愛いウサギさんが、本当に可愛らしいこと。
(七ノ日先生もウサギ飼いみたいで、ウサギの行動描写には力が入っているそうですよ。ウサギってお耳を片方ずつ立てるんですね。可愛い)

読んでいて何より、登場人物たちの笑顔が良い。見ているだけで、心和み、こちらも笑顔になりそうです。
ヒーリング力がすごい!

同棲している花澤と槇、ウサギのぴょんの日常をほのぼのと描くお話です
が、唯一、花澤の祖父が笑顔を陰らせます。
でも、祖父は重要な必要な人物なんです。愛し合っている二人ですが、
お互いを思いやるがゆえに、口に出せず、ふたりの将来を自信を持って見据えることができない。
槇はゲイですから、いつかはゲイでない花澤が去っていっても、いえ、
「普通」の暮らしに戻してやらなければいけないと思っています。
花澤はそんな槇の心中を察していて、もどかしく、でも祖父が槇になにかするかもしれないと身動きがとれません。
でも槇が離れていこうとするもんなら、軟禁上等!笑顔ヤンデレさんかもしれません。愛する人が自分の幸せを願うがゆえに別離を考えているなんて悲しいですね。

ほのぼのと愛し合い、ウサギと戯れて暮らすふたりですが、祖父との会食で苦痛をこらえながらも槇への愛と祖父のすすめる幸せを拒否して自分の幸せを宣言し、具合悪く家に帰る花澤を槇が出迎えます。
お腹に優しいごはんをこしらえ、見守る槇の前で、祖父によって凍った心が
溶けていくかのように泣き笑う花澤。
1巻はここで終わります。

そしていよいよ2巻へ。待ってました!先生ありがとうございます。

面白かったです!そして挿絵の修正が・・・!

大好きな月村奎先生の作品で、なぜか買い逃がしていたのですが(そうだ、ペーパー付きがすぐに売り切れてしまって、以来じーっと待っていたのでした)、ようやく入手。
読めてうれしいです。

あらすじは、同じ美容室で働く攻めと受け。
スーパーイケメンですが、常に塩対応のツンツン攻めと明るく、温厚で誰にでも親切で、芯が強く、天使の笑顔の受けがひょんなことで二人きりで働くことになります。

攻めの遠藤が地元に帰りサロンを開くことになり、ずっとひそかに心を寄せていたのにお別れか・・・と酔っ払い涙にくれる受け。
酔った勢いで、「そんなに無愛想だとお客さんこないんだからな!」と絡みまくり。
そうしたら、「なら、おまえが来い、雇ってやってもいい」と攻めがいいました。

もちろん、月村奎作品の受けですから、「夢だな」とか「冗談だな。えんちゃん(攻め)が冗談いうなんて」と、必死に真に受けないようにがんばりますが・・・。
先輩美容師さんに背中を押されたこともあり(受けの恋心はばれてました)、また遠藤に真意を問うと、「今さら来ないは無理。もうアパートも用意してる」と驚異の手回しの良さ。

あとにひけなくなり、遠藤の地元で共に働くことになります。

まあ一緒に働くことになったといっても、いきなりラブがはじまる訳でもなく、それでもなにかと話が出来たりすることに喜ぶ受け。健気です。
さて、そんな遠藤の地元には、遠藤の幼馴染の女子がいました。
これがもう少女まんがか!とつっこみたくなるくらい、華奢で可愛らしい女の子の幼馴染です。受けには攻めと超お似合いに見える。
いつかは・・・と未来を思いながらも、今だけは一緒にいたいと願う受け。
遠藤と幼馴染のすずちゃんが話しているところを見ながら、そう思います。

でも、まだまだ先だったはずの未来が突然、現実味を帯びます。
幼馴染のすずちゃんに「増井くん(受け)と話したいの」と二人で会うことを提案され、遠藤とすずちゃんの結婚、ふたりで店をやるんだ、俺はお払い箱だと呆然とする増井くん。

失意のあまり、またまた遠藤に絡んでしまう増井くん。自分に隠していることあるんだろう、すずちゃんと結婚するんだろうと。ついでに自らの恋心まで暴露。
さらについでに遠藤に口づけ。自爆がすごいですぞ、増井くん。
ザマミロと秘密の解放感と高揚感に満たされますが、長くは続きません。
逃げ帰ったアパートの部屋で、動揺と後悔が襲ってきて、長い片想いの終わりとそれでも遠藤以上に好きになれる人なんていないと涙を流すのでした。
ここ可哀そう。

でもでも、ここから急展開。
おそるおそる、すずちゃんの話を聞くのですが、すずちゃんいわく「増井くんとお店をやりたい」と。すずちゃんはネイリストなのです。
遠藤と店をやりたいの間違いではないか?と訳わかめの増井くん。

そんな増井くんにすずちゃんはズバリ「黒歴史知ってる幼馴染なんてイヤだし、共感力もない遠藤なんてイヤ」とのたまいます。
なんのことはない、すずちゃんの狙いは増井くんだったのでした。
とにかく考えてほしい、返事は後で、とすずちゃんにお願いされ、自分の勘違いと自爆っぷりに頭を抱えながら帰る増井くんの前にあらわれたのは、ジャーン魔王!ではなく、遠藤でした。

お察しと思いますが、こうなったら、大団円です。ハッピーエンドです。
お互いの気持ちを言い合い、キス、そして・・・!
ここから先はノベルスを読んで、月村先生の言葉で読んでほしい。

今回はコメディかというくらい、愉快なシーンがありました。
増井くんは基本、険悪な雰囲気の時はなんとか笑いに持っていこう、雰囲気をやわらげようとしてしまう習性があるのですが、遠藤に迫られた時も必死でいろいろ言ってしまいます。
面白いなあ。

ラブシーンも良かったです。
そして、挿絵が!挿絵にさしかかった時、一度見て、もう一度見てしまいました。
「え、これ、修正忘れてない?いいの?」とびっくり。よーく見るとちっちゃい白ノリの修正はありました。
私は紙書籍で読んでいますが、この作品の他のレビュアーさんが書いていらっしゃったレビューを拝見すると電子書籍では白抜きだったらしいのです。
紙では、がっつり描いてあります。で、白ノリがちょんです。

昨今、BLマンガでも白抜きが多いのに。規制厳しくなってきました。
小説の挿絵とはいえ、こんな甘い素敵な修正はひさしぶりに見ました。

修正の基準ってどうなっているんでしょうね。紙と電子でも違うし、出版社でも違う、電子の各会社でも違う。
この大洋図書のシャイノベルスはすごいです。攻めていると思います。

月村先生の作品はあまりエロを極めているという訳でなく、切ない、健気、ほのぼの作品と思いますが・・・。
他のシャイノベルスはどうなのでしょう。気になります。

衝撃のあまり、修正の話を長々としてしまいましたが、総括すると、面白くておすすめ、買うなら紙が良いかも、でした。
先生ありがとうございました。あとイラストの苑生先生、ファンになりました。素敵な絵でした。

腰乃先生流のオメガバース!良い味付けで面白い!ネタバレあり。

腰乃先生はコミックが発売となると「おっ!買わなきゃ」と作家買いする漫画家さんですが、
このたびオメガバースの作品を出されました。
腰乃先生がオメガバースか~、基本明るくて面白い作風でオメガバース?と思っていたんですが。
ほら、オメガバースってΩがひどい目にあったりするから・・・。設定で好きなところもあるんですが、
オメガバースと聞くと、うう~と身構えてしまいます。

う~と読んだら。面白かった!腰乃先生の明るくて面白く、ギャグテイストもあり、可愛い絵もあって
そのうえで、オメガバースの用語も説明があり、オメガバースの初心者にもわかりやすい。

物語の舞台は現代です。高校生の恋治くんは一次検査ではβでしたが、二次検査でαと診断されました。
両親ともβなのに、αになってしまったんですね。
戸惑う恋治くん。さらにこの世界ではα、Ωともにお互いを恐れるあまり、人口減。それにより自治体の
お見合いパーティーに恋治くんはつっこまれます。

そこには相性診断の機械があり、恋治くんは92パーセントの超高相性をたたき出すΩと出会います。
「可愛い女性Ωが!」と胸高鳴らせるノンケの恋治くんが見たのは、静香という男性Ωでした・・・。
という序盤です。

なので、そのあとも、気持ち悪いだの嫌う嫌う。さらに男性Ωの静香さんが、ぐいっと行ったものですから(壁ドンしてるし)、ドン引くわ、恐れるわ、大変です。
静香さんもなあ、いきなりトイレに連れ込んでムニャムニャは無いだろうと思うんですが、それまでのΩの人生の大変さが、作中でポツリポツリと語られるんですが、「俺だけのα」を求めていたんだね・・・とうなずけます。

恋治くんはとある理由で階段落ちして、大怪我を負い、病院に入院。その病院で静香さんは看護師として
働いています。
ドン引き恋治くんも、しぶしぶ、静香さんと交流。
男だ、こんなΩは嫌だとやいやい言っていた恋治くんも、静香さんのことを知っていきます。

それにしても、腰乃先生、あえて描いていると思うのですが、αの恋治くん、登場時は、ちょっとやさぐれた普通の高校生にしか見えないのに、物語が進むにつれ、ものすごく格好良くなっていくんですが。
さらにΩの静香さんも、眼付きの悪いガリガリの男性にしか見えないのに、どんどん可愛くなっていく。

す、すごい。恰好良い、可愛い。

1巻は、まだ恋治くんが腹をくくっていないので、まだまだ葛藤があるんでしょうね。
でも静香さんが、泣きながら、「これを人生の支えにする」というラストあたりのシーン泣けました。
ぐいぐい行っているけれど、心の中では、諦めがちなのかも・・・と思うと可哀そうで。
ちなみに何を心の支えにするかは、読んでのお楽しみ。個人的には静香さんの身体の某部分も萌えました。
それもお楽しみ(笑)。

泣いた静香さんですが大丈夫。ある事を行って、元気に恋治くんをドン引きさせていました。こういうところが腰乃先生は面白いんだよなあ。
2巻がとても楽しみです。絶対買います。先生ありがとうございました。

3巻目きたー!!!ネタバレありますから、気をつけて。

緑土なす 3巻目 きみに捧げる花の名は とうとう発売されました!!

喜び、感謝、感激、どう言い表しましょうか。
発売が告知されるも、延期となり、ほぼ一年待っておりました。先生、出版社、その他もろもろ
ありがとうございました。本日、読了しました。

イラストのuser先生の漫画(よかった~!)から始まり、短編や特典ペーパーのお話など
きらきら輝くようなお話がたくさん詰まっています。
なかでも、「きみに捧げる花の名」は、ウェブにもない書き下ろしのお話。(必読ですぞ!)
ふとしたことから、今世王と自分の寿命の違いを知った足弱。動揺していたところ、
山から滑落して、川に投げ出されてしまう。(す、水難が~!)

通りかかった商人に声をかけられ、別宅に連れられる足弱。
ちなみにこの商人さんはセハさん。大事なことは背の高い筋肉がついた男性が好きなこと。
悪いやつじゃないんだが、のちのち王都から追放されてしまうのです。

当然、足弱も背が高く、筋肉ついてる。髪型も洗練されて見目が良い。(灰色狼のおかげですな)
セハさん、ストラーイク!キュピーン!とばかり、足弱にロックオン。
さらに、弟がいることも聞き出してワクワク。(それ、今世王ですから・・・)
特別のお部屋に足弱を入れ、とある寝巻も着せつける。ちょっと探り入れようかなと夜を
想像してウキウキ。同意のない性行為ダメ、ゼッタイ!と思いますが、かわいそうなヤツ。

はい、すぐに今世王が迎えにきました。灰色狼たち、とある理由で激怒。
助けて、普通にもてなしていれば、降るような褒美があったでしょうに、
セハさん、不憫なやつ。でも庶兄の兄上さまに不埒な思いを抱いたとなれば、
誰が許しても今世王+灰色狼は許さないでしょう。
王都にいれば、何も知らない純粋な足弱がセハさんに感謝してしまうので、王都追放と
あいなります。
で、でも、すんごい好みの男を見ることができたよ(震え声)。
うずまく黒髪が豊かな将軍、青嵐さんです。灰色狼のなかでも際立って背が高く
男前。当然セハさん、一目で愕然、メロメロ。(せめて今だけは喜んどけ)

可哀そうなヤツなんですけど、彼にはとある大罪が。スケスケ。
そう、ムフフな夜を想像して、スケスケ寝巻を足弱に着せつけていたのでした・・・。
灰色狼、それを見て激怒。今世王は別の意味で激怒。兄上に透ける寝巻を着せるのは
自分が最初でないといけないと大怒り。
仕方ないですよね・・・。せめて追放された先で好みの男がいるとイイネ・・・。

みやしろ先生、シリアス重厚ななかにも、こういう小ネタを挟んでくれるのが
楽しく、面白いです。ちなみにオマエ草ネタもあってうれしかった。
足弱にオマエ草をすすめられた今世王は高速で首を横にふっていました(笑)。

他にも載せられたお話に感想を書きたいところですが、このくらいにしておきます。

とっても面白かった!願わくば、さらなる続きをと思ってしまいます。
この二人+灰色狼のお話をまだまだ、もっと読みたい。

1巻の頃とはちがう足弱の気持ちの変化に感極まる今世王に私が感極まりました。
良かった、良かった。

灰色狼になりたいけど、なれないであろう私ですが、これからも二人を、見守りたいです。
先生、ありがとうございました!

仁くんは世界と同等なのかも?と思いました。

上下巻を買い込みまして、一気読み。
面白かったです!

ただ上巻は仁くんが可哀そう目な展開が多いので、そこでくじけそうに。
でも、それを乗り越えると一気に物語は加速します。

魅力的な悪役?当て馬?なナカモトが登場します。元カレ?かな。
彼は本当に魅力的。悪の魅力にあふれています(笑)。まーくん(攻め)×ナカモトに
萌える方がいるのわかります。というか、BLにしては、まーくんがナカモトと
絡んでいるのが多いですね。むしろ主人公より、BLとしてのエロ部分をナカモトさんが
担っています。

ナカモトがあんまり良いので、仁くんが悪い意味で引き立たない(笑)。受けに魅力を感じないと思う方も多いのでは?

しかし!

まーくんにとっては、ナカモトと一緒にいて感じる、世界が自分のものと思える万能感と仁くんと一緒にいる気持ち(何という気持ちなんでしょう)では、仁くんといるほうが優るのでしょう。

私は最初から、仁くんが小動物、うさぎさんに思えてなりませんでした。
びくびくしているところ、肉食動物(まーくんです(笑))に押さえ込まれ、牙を突き立てられて絶望の涙を流すところ、それでいて快適な環境を与えられると無防備に腹を出して寝てしまうところ・・・。

仁くんがだんだん気を許して、まーくんの前でも平気で寝てしまって、そのあまりの無防備ぶりに、まーくんが一瞬悪い顔をして眠る仁くんを嬲りかけるのですが、平和な寝顔にこれが普通、平和に無警戒に眠れることこそ理想、強くなくても穏やかに・・・というくだりが大好きでした。
一番好きなシーンでした。

私も猫を飼っているのですが、とても愛おしいです。

お腹を出して、信じきって無防備に眠るいきもの。その懐きようと信頼がうれしくて愛おしいし、急所もさらして、その命も無防備に預けてくるさま。それは神と等しい全能感ではないでしょうか。
へへ、言い過ぎですかね(笑)。

しかし、うさぎさんは実は愛らしい姿とは裏腹に狂暴なところもあります。(指をかじられたことあります(笑))
仁くんも追いつめられると、悲鳴を上げながら、ナイフを振り回しちゃうし、ナカモトに脅されて仁くんを置いて去ったまーくんを奪還するために、とんでもないことを・・・!おいおい!
(一瞬、仁くんが王子様で、ナカモトが悪い魔法使い、まーくんがお姫様・・・な気がして笑いました。あんなごつい姫はイヤだな(笑))

あと下巻の巻末で、また、まーくんとナカモトがいちゃいちゃしてる・・・(笑)。
こ、ここはまーくんと仁くんのイチャイチャではないの!?とナカモトの人気っぷりに、笑いが。

本当に魅力的。でも私は、臆病と狂暴とまーくんへのヤンデレ愛がからみあっている仁くんを推します。

話題の本で、読んでみましたが面白かったです!ありがとうございました。

ネタバレあるよ~!

このシリーズ大好きなんですが、4巻目です。

3巻で喧嘩をしてしまったアーサーと時広。
日本に単身、帰国してしまった時広をアーサーが
追いかけてきて無事仲直り。良かった良かった♪

さてそんな3巻のラストで計画していたバカンスに旅立った二人。
フィンランドでいちゃいちゃバカンスを楽しみます。
お互いの愛を確かめ合う二人ににこにこですが・・・。

アーサー、ダメじゃん・・・・!!!

まさかのアクシデントがあり、頭を打ったアーサーは記憶喪失に!

時広のことをまるっと忘れ、時広が恋人だということに
驚愕し、嘆きます。
そう、1巻で初めて時広に会った時のアーサーになって
しまったのでした。
「こんな貧相な日本人、好みでもなんでもない。私はなにか
弱みでも握られて、恋人にしてしまったのだろうか」

こんな暴言を吐きまくり、秘書のエミーは大激怒。もちろん読者たる
私も激怒ですぞ。アーサー。頭を打ったくらいで時広を忘れるたあ
情けない。情けないですぞ~。

時広は、こんな貧相な日本人が恋人だと~?と混乱するアーサーに
控えめに健気に接します・・・。
恋人とは思えないとつっぱねるアーサーに身の周りの世話をしたい
嫌じゃなかったらと申し出る時広。

冷たく横柄な態度のアーサーにおどおどする時広。
つい普通に接してくれるアーサーの兄、エドワードの慰めに
涙が出そうに・・・。

そうすると忘れんぼのくせにアーサーがイライラ。
時広が涙目になると余計イライラ。
自己嫌悪を感じつつもいやな態度をとってしまうアーサー。

でもいろいろあって、記憶喪失のアーサーと時広の距離は
縮まります。ラブシーンもあるよ☆

さらに事件が起こり、無事アーサーの記憶は戻るのですが、
よくある記憶喪失中の数日間のことは忘れてしまったアーサー。

記憶が戻り、愛を確かめ合う二人ですが、記憶喪失中の自分と
時広が触れ合ったことが気に入らないアーサー。
セルフNTRです(笑)。ちょっぴり浮気しちゃった気がする時広。

可愛い二人です。少女漫画によくある記憶喪失ネタですが、
時広に冷たくしてしまって落ち込むアーサーも良かったですし、
健気な時広が涙するのは本当にかわいそうでもらい泣き。
記憶が戻ったアーサーの超懺悔も良し。エミーの策略も本を読んで
お確かめください。

あとがきで一応完結と名倉先生はおっしゃっておられますが、
続けて欲しいなあ。ハリー×大地カップルの話も読みたいし。
同人誌ももちろん、即買いしますけど、商業誌のほうが入手しやすいし、
先生にも還元できると思うし。

もっとシリーズ続けてくださいませ~とお願いしつつ、大変良いお話でした。
先生ありがとうございました。