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滅法矢鱈と弱気にキス (1)

meppouyatara to yowaki ni kiss

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表題作滅法矢鱈と弱気にキス (1)

横須賀恋治(α),16歳,高校1年生
源 静香(Ω),研修医

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下漫画
  • カバー折り返し漫画
  • 通称「オーラ君」パレット(カバー折り返し)

あらすじ

第二次性別検査で初めてαの結果が出た男子高生・横須賀。
両親ともβゆえに驚きと動揺を胸に、義務付けられた国の少子化対策説明会へ出向くと、
でかでかと「フィーリングカップルGOGO!!お見合い会場」という文字が踊る看板がお出迎え…!
一抹の不安を抱きつつ歩を進めると、そこには可憐で可愛らしい女子Ωちゃんが大勢!
相性の良い娘が見つかったら彼女ができる!?と俄然やる気になって相性診断に臨む横須賀だったが、
92%と超レア最高クラスの相性を叩きだしたのは無愛想で目付きの悪い……オトコ?!?!?!?

作品情報

作品名
滅法矢鱈と弱気にキス (1)
著者
腰乃 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
ISBN
9784864423816
4.6

(540)

(440)

萌々

(60)

(21)

中立

(5)

趣味じゃない

(14)

レビュー数
56
得点
2508
評価数
540
平均
4.6 / 5
神率
81.5%

レビュー投稿数56

面白すぎるだろ

私、頭が固いのもあって、オメガバースは食わず嫌いなところがあるのですが、腰乃先生のこの作品はめーっちゃくちゃ面白かったです!
独自設定でも、全然説明臭くないのに読ませ方が上手いので、すんなり世界に入り込めました。

αとΩの数が減りつつある中、少子化対策として自治体では様々な取り組みが行われている。
高校生の恋治(変転α)が医師に勧められて参加したのは、機械的に番率を測定しカップリングする「(政府公認)フィーリングカップルGOGO!!」だった。

そこで驚異の番率92%を叩き出した相手が、男Ωの静香。可愛い女の子Ωとの出会いを期待していた恋治はガッカリし静香を遠ざけようとするも、「自分のα」を追い求め婚活を続けていた静香はグイグイアピールしてきて…!?

…と最初はロマンティックさなんて皆無な始まりだったんだけど、読んでいくにつれて、ものすご〜く心がぽかぽかしてくるの!
キャラとか設定とかストーリー展開とか、本当にすごくて、さすが腰乃先生だなぁ…。
この心に来る感覚はうまく伝えられないのだけど、読めばわかっていただけるはず!
コミカルで面白いし、主人公2人とも怒った顔してることの方が多いくらいなんだけど、何故かぽかぽかじんわりくるんだ〜。うまいよなぁ。

静香がΩとして抱えてきたものや、彼の本当の人間性、優しさ。それらがわかるにつれて、静香のことがどんどん愛おしく思えてきました。
「自分のα」にかける情熱も執念も、すごく可愛らしくて、応援したい!しかない。

一方、静香に冷たく当たっていた恋治が、彼と過ごすうちに少しずつ絆されて気持ちが変わっていく様子には、ものすごく共感出来るんです。恋治と読者の気持ちが、同じ速度でぴったりシンクロ出来るのが、この作品の魅力のひとつだと思います。

2巻が楽しみだなー。
これぞ運命!と、読者に見せつけて欲しい♡

25

オメガバースもの×腰乃先生=最高。

作家買い。

はじめに書いちゃいますが、オメガバースもの×腰乃先生=、最高!でした。
何度でも書いちゃうよ。

最&高。

腰乃さんというと、キレのいいギャグ、というイメージがあり、それが切なさ満載のオメガバースものを描かれるということでどんな作品になるのかと思ってましたが、ギャグと切なさのバランスが実に秀逸。

この世界観は腰乃さんならでは、というか、腰乃先生にしか描けない。

β、だと思っていたのに実はαだったDKの横須賀くん。
Ωということで様々な辛酸をなめてきたのだろう、研修医の静香。

時にコミカルに、そして時に切なく進む、彼らの恋の行方は。

横須賀くんは実に平々凡々に生きてきた。それなのにαだと言われ、気持ちの整理もつかないままお見合い会場に(少子化対策&Ωを襲ったりしないように)。そこで出会い、運命の番と言われた相手は可愛い女の子…、ではなく無愛想な男ときた。

そりゃ、がっかりもするだろうし、受け入れられないよね。

一方の静香。
彼は横須賀が運命の番と認知し、横須賀に逃げられても、ひどい言葉を投げつけられても、それでも一心に横須賀を求める。時に無様な姿をさらし、プライドさえも捨てて。

それがなぜなのか。

読み進めるうちに、静香が過ごしてきたであろう過酷な過去と境遇が、少しずつ見えてくる。α、というか、番を求める静香の思いが。

そして、読者とともに、そんな静香の本質を知っていくのが横須賀くん。
読者が静香に感情移入していくのと同時進行の形で、横須賀くんもまた、静香に心を寄せ始めていく。

この魅せ方が素晴らしい。

はじめは反発しあっていた彼ら。
運命の番なんて知らない。普通に恋をして、結ばれたい。
2人が願う「想い」は同じなのに、彼らの過去やバックボーンから彼らはすれ違っていく。

2人ともめっちゃいい子なので、そのすれ違いがなんとも切ない…。

が、そこは腰乃作品なので。
シリアスなだけでも、切ないだけでもない。
腰乃さんらしいギャグも盛り込まれ、グイグイとこの作品の持つ世界観に引き込まれていきます。

1巻の終盤に、静香が横須賀くんの持ちものを集めていることがばれてしまうシーンがあります。

オメガバースの真骨頂(だと個人的に思っている)である、「巣作り」の巣材なんですね。

Ωであるというただそれだけのために、つらい目に遭い、体調もしんどく、それでいて自身の努力で医師となった静香。強い男性である静香が、番になってはもらえない横須賀くんの私物を集めるシーンに、もうね、思わず涙腺が緩みました。

からの爆笑シーン。

もう最高か。

今作品はタイトルに(1)とついている通り、1巻完結ではありません。
嬉しすぎる…!

あとカバー下もお忘れなく。
静香、頑張れ!!

少しずつ距離を縮めていく彼らにエールを送りたい。
2巻の発売が待ち遠しいです。

21

笑い泣きした、すっかり静香ちゃん親衛隊です。

腰乃先生の初オメガバース作品です。
ベーシックなα×Ωでオメガバースの特性はがっちり抑えている、
なのにドタバタコメディで笑って泣かされ、
喜怒哀楽の激しいキャラにすっかり翻弄されました。

分冊版で追いかけてる時点で最後にやられた…と2周目に。
同じ作品なのに違う感情が湧き上がり、何度も読み返した作品でしたが、コミックで再度やられました。

1話毎に差し込まれた描き下ろしの4コマ漫画が刺さりまくり、1話後に涙。
ネタはコミカルですが、背景を知ってるので笑うより泣きで、
ライトを当ててる役所職員に共感して静香ちゃんを応援してる、まさに親衛隊。
そんな感情にさせる程のキャラってなかなかいない、既に今年の受け№1静香ちゃんです。

変転αのDK横須賀が、可愛いΩに出会えると期待し参加した市役所のお見合い。
運命の番認定され喜んだのも束の間、相手は無愛想で年上のデカい男Ω静香だった。

行き遅れΩの静香がやっと出会えた自分のα横須賀に、
必死で受け入れて貰おうと頑張る、男なんて冗談じゃないと必死で拒否する、
この二人のドタバタぶりで笑いっ放しの始まり。
静香絡みで大怪我をした横須賀が救急搬送された先で、研修医をする静香と再会し、
入院する間にΩを知り静香の人柄に触れ、成長しほだされていく横須賀です。

横須賀は高校に進学したばかりで身体が頑丈なだけのガキ。
デリカシーがなくて、暴言や酷い態度をとって静香を傷つけまくるんですが、
横須賀の立場になってみればショックなのも良く解る。
元々真っすぐで情に厚い心根の優しい子でもあり、
知らなかったΩについて、静香を通して学んで、自分の行動を振り返ることができる。
入院してる間にどんどん成長していく姿は、見ていて清々しい真っすぐさです。

出会いから酷い態度を取られて切れまくってしまった静香ですが、
再会してからも拒否られ続けながら、それでも諦めず縋り付いて献身的に横須賀のケガを治す。

ここが通常のオメガバースと違う設定で、番候補のαには特別な力が働くΩ。
αの持つ能力を底上げすることができるオーラで、どんどんケガが治っていく。
オーラ玉をくっ付けられた横須賀は、そのオーラ玉を通して静香の状態を知ることができる。

静香の必死で横須賀に食らいついて縋りつく姿は笑いを誘うんですが、
Ωの生き辛さや静香の背景を知るともう笑えない。
どんな想いで年下DKのガキに縋っているか知ると、せつなくて一緒にお願いしたくなる。
最後まで読んでビックリの伏線回収に、再度読み直す時は違う作品を読んでる気がする程。
描き下ろしの4コマの裏ネタにじんわりでした。

後半には既に、静香が横須賀を底上げして少し育っていることが解るんですが、
αに変転したばかりの成長期真っただ中の横須賀、
これから静香のΩオーラでもっといい男になること間違いなしです。
ただ、まだ一方通行の押し掛け状態で友達、どうやって恋愛感情へ展開していくのか見逃せない。

脇キャラもみんな個性的で魅力的。
患者に寄り添うタイプのできる医者、メガネ先生が本当に素敵で安心します。
横須賀の友達βがいい子で、二人の会話が好きだな。
静香狙いのサッカー部員α集団が好き好きに行動してる姿は、如何にもDKで面白い描写でした。

そして忘れてはいけないエロ。
描写は少ないのにパンチのあるエロで、αのtnkの瘤は今回初めて拝んだ。
αの瘤tnkは白抜きの向こうで想像するしかなかっただけに、手を合わせました。
そして、実は初心な静香ちゃんが必死な姿は、1周目と2周目では見かたが変わる。
陥没乳首ネタのデリカシーがなさすぎる横須賀には呆れたけど、
これが今後、陥没乳首のエロに繋がる伏線であることを願ってます。

巣材集めに必死な静香ちゃんが可愛いくて、
匂いを嗅いでる表情に横須賀はゾクッ、ドキッですが、私はキュン。
こんなに健気で必死でハチャメチャな受けはいないわ。
いじらしい静香ちゃんが幸せになるまで、見守り応援し続けます。

カバー折り返しのオーラ君と、4コマも素晴らしい。
カバー下漫画の静香ちゃんネタは笑うより一緒に泣いてしまう…。

ガンバレ~静香ちゃん!

※紙本:修正は白い斜線で、瘤や筋が解る描写です。
分冊版のシーモアは雑な白抜き、Rentaは白抜きに縁取り。

追)電子版コミック修正:Rentaは紙本と同じ白い斜線、シーモアは雑な白抜き。

20

すべてを"腰乃流"に塗り替えてしまう面白さ…!

ごめんなさい。
連載前に腰乃さんがオメガバースを描くという予告を見て、
え~?ちょっとイメージじゃないな…;と困惑した1人です(^0^;)
読後の今は全力で謝ります。めっちゃ面白かったッ!

なんていうのかな…。
オメガバースって独自の世界がもうあるじゃないですか。
コミカルに振り切るにしても、切なさ盛り込んだとしても、
腰乃ワールドとは噛み合わないような違和感があったんですよね。

そしたら!否!否!否!
腰乃さんがオメガバースに合わせるんじゃない!
オメガバースが腰乃さんの世界観に合わせてきてる!
ーーとそんな勢いを感じました。

まだまだ始まりの1巻ですが掴みは上々↑↑↑
今までとは一風変わった腰乃流オメガバース最高ですヾ(*´∀`*)ノ

ちなみに1巻は単話配信のATTACK.8まで収録。
+描き下ろし有りです。(4コマ・巻末・カバー下)


さて。内容はですね、表紙の通りです・笑
店頭で手に取る方は是非とも帯にある"求愛語録"をご覧下さい。

突然変異でβからαに転じた高校生αくん。
病院からの紹介で理解が追いつかないままお見合い会場に出向き、
手をギュッと握っただけで相性率がわかる機械で運命の番と出会い。
そこで出会った年上Ωから「番になれ!」とグイグイ追いかけられ
愛をぶつけられる日々に飲み込まれていくお話です。

Ω:やっと見つけた俺のαを逃がすか!ぜってー離さねぇからな(必死)
α:俺は女の子と『恋愛』がしたいの!αとかΩとか知るかボケーー!!!

ってな感じで。
自分のαを探し歩いて三千里。
行き遅れで番を捕まえるのに必死なΩ・静香
   VS
番より好きとか嫌いとか感情が大事!
そもそも男に興味が無いβ思考のα・横須賀
ーを中心にドタバタコメディで展開していきますヾ(*´∀`*)ノ


横須賀はですねー。
高校生になるまで自分をβだと思っていたし、周囲もβばかり。
αやΩの存在は知っているけれど詳細は理解していないので中身はβみたいなもんです。
Ωやαの苦労・番に対する想いみたいなのがないのですね。

だから無神経なことをバンバン言っちゃう。
Ωが気持ち悪いとか、得体が知れないとか。
現状に理解が追いつかず逃げ腰の抵抗が暴言となるのですね。
高校生らしい青臭さや意地を張りたいお年頃が反抗期みたいで可愛い。

静香はいろいろと強いΩです。
横須賀の必死の抵抗(暴言)にもめげない。
そのくせ健気な部分を隠し持ってて、
ギャップにキュ~~ン(;///;)とくるのですよ!!
そんで暴言に傷ついていないわけじゃないのですね。
"大人"だから上手くやり過ごす術を持っているだけ。
ううう…切ない…。静香エライ…。

強くて、図太くて、健気で、図太くて。
静香の引き出しの多さにヤラれました(∩´///`∩)可愛い

BがLする部分については、
私は横須賀の考えを支持したいので違和感がありました。
機械が判定した数値と触れてビリッとくる本能だけでこんなに追いかけるものなのか?と。
『横須賀が好き』なんじゃなくて『俺のαが欲しい』に執着しているようで…。

けれど昨日今日αになったばかりの横須賀と
生まれてこの方Ω性と向き合い続けた静香では
本能の感じ取り方が違うのかなー?と…。
Ωで散々苦労してきたからαを求めるのも仕方ない部分もあり。
この辺りは2巻でさらに掘り下げられるのを期待しています。

で。今作独自設定で、
番には「能力の底上げ」という力が備わっています。
だから番のΩが側にいればαは並み以上の能力を発揮するし、逆も又然り。
(静香は番特典のお得さを売りに押してました・笑)

作中で横須賀が大きな怪我を負うのですが、
運命の番である静香が触れてパワーを送ると怪我がみるみる治る…!
静香が夜な夜な病室に通って「いたいのいたいのとんでけー」してる姿が可愛くて可愛くてッ!
(横須賀が寝てる間に怪我を治してるところもポイント♡)

あとΩのオーラを自分から切り取って自分のαに託すことも出来ます。
そのオーラ玉はαを護るものでもあり、本体と繋がっていて静香の心の状態もわかる優れもの。

所々でそんな小ネタも効いていてとても面白かったですヾ(*´∀`*)ノ

そんなこんなで表紙のようなドタバタ劇を繰り広げるのですが、
最初は拒否感しかなかった横須賀が徐々にΩへの理解が深くなっていくのですね。
次第に顔つきも男らしくなり、静香を守ろうと動く姿がかっこよかった…!!
「静香のα」に成長していくのが胸熱です(∩´///`∩)

また終盤には巣作り行為が露見してキタコレ╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !
せっせと横須賀のブツを集めてきた静香のいじらしさが可愛くて萌え禿げたコンニャロウですよ。
描き下ろしでは巣材集めの方法を変えてて爆笑しました。

静香:「αの愛情はΩの栄養だ」

腰乃流オメガバースの根幹はこれに尽きますね~!
まだまだ恋愛1歩手前な2人の心が通じ合うのがとても楽しみです。

13

私も今日から静香ちゃん応援団

オメガバースなのに、こんなにコミカルで笑ってしまうのは初めてかも!

主人公の横須賀は高校生で、第二次性別検査で変転αの判定を受ける。
その後、主治医から区が主催のお見合いパーティーを紹介され、
気が進まない中参加してみるが、そこで行われたフィーリング診断で
運命の番のΩを引き当ててしまう。

しかし、いざ対面してみると相手は年上の男Ωで、その上、無愛想。
可愛いらしい女の子のΩを期待していた横須賀は不満を隠さず暴言を吐く始末。
そんな横須賀相手に運命の番候補(Ω)の静香もキレてしまい、
最悪の初対面を果たしてしまった2人。

出会いが最悪で本当にこの2人は無事くっつけるの?
とドキドキしてしまっただけに
その後、少しずつ距離を縮めてゆくのが焦れったくも、嬉しくて仕方ない。

特に横須賀は若さや突然のα性への変転を受け入れ切れていないせいで、
まだまだ理解も感情も追いついていなくて
最初の方では静香を拒絶したり、無神経に暴言を吐いて傷つけてしまうことも多い。

年上で背が高くて、研修医で、一見すると攻めにも見えかねない静香だが、
目に涙をためる表情は乙女そのものでつい背中をさすってあげたくなってしまう。

見えるところでは猛烈アタックしまくり、フラれてもめげることなく、
見えないところでは、横須賀に尽くしまくり、横須賀の言動ひとつで一喜一憂する姿は
もう健気の極致でめちゃくちゃいとおしすぎる。
表面は仏頂面なのに、裏で横須賀のことを「俺のαだ」「やっと見つけた」て
感極まってるところなんか良かったね~とこちらまでもらい泣きしかねない。
そんな静香ちゃんだからこそ、区役所の職員総出で応援されたり、
Ω仲間からも信頼されているんだろうなと思う。
私も今日から静香ちゃん応援団だよ!
こんなにも魅力的なΩをお嫁さんにしないなんて
横須賀はやっぱりまだまだ子供だな~。

でも、まだ続くということなので、この先も時間をかけて
じわじわとどっぷりと静香に攻略されてゆけばいいと思う。
横須賀のさらなる漢気も楽しみにしています。!

13

この作品が収納されている本棚

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