中毒者続出! モンスター級WEB発BLノベル、、待望のオール書き下ろし続編は二人の結婚式に至るまでの物語!

小説

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緑土なす 天から降る黄金の花弁

ryokudonasu ten kara furu ougon no kaben

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表題作緑土なす 天から降る黄金の花弁

今世王(レシェイヌ),異能持つ最後の王
足弱(ラフォスエヌ),今世王の庶子の兄

あらすじ

足弱との結婚式を来年秋に控え、準備に余念がない今世王と、王族命の家臣団「灰色狼」。
足弱は温かく、くすぐったい想いで日々を過ごしていた。
そんな折、近隣のセイセツ国で「王室病」に似た病が発生。
その病にオマエ草が効くとわかり、足弱はセイセツ国へ栽培に行くか迷う。
一方、今世王は一時でも離れるのを惜しむものの、足弱の望むことは自由にさせてあげたいと考えるが…!?
足弱の誠実、今世王の懐深さと激怒、灰色狼の献身。
待望のオール書き下ろし続編は、黄金の花降る二人の結婚式に至るまでの物語。

【人物紹介】
今世王(レシェイヌ)/ 「兄上がお可愛らしくて我慢の限界だ」
千年続くラセイヌ王朝の最後の王。国土を緑豊かにする異能を持つ。
孤独のあまり弱っていく一方だったが、足弱に出会って力を取り戻し、ひたすら愛を捧げる。
足弱とは、一年後の秋に結婚式を挙げる約束を交わしている。
足弱(ラフォスエヌ)/
山奥で野人のように暮らしていた男。
今世王の行方不明の庶子の兄を探す国家事業で上京し、発見・保護される。
長く自分が王族だと認められずにいたが、今世王の溢れる愛と、証拠が見つかったことにより、自覚。
今世王を愛することを自分に許すこともできた。
灰色狼/ 王族のありとあらゆる世話をし、王族に尽くすことを生きる喜びとする家臣一族。

作品情報

作品名
緑土なす 天から降る黄金の花弁
著者
みやしろちうこ 
イラスト
user 
媒体
小説
出版社
リブレ
シリーズ
緑土なす 黄金の王と杖と灰色狼
発売日
電子発売日
ISBN
9784799750933
4.6

(101)

(80)

萌々

(13)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
9
得点
469
評価数
101
平均
4.6 / 5
神率
79.2%

レビュー投稿数9

この巻も最高に萌えた…!

つい数日前から読み始め、あっという間に虜になってしまったこちらのシリーズ。

今作も期待以上の萌え度、そして面白さで睡眠時間がどんどん削られていってます…!笑

シリーズ4作目もレシェイヌの愛は最高に甘く、ストーリーは壮大で、400ページ超えのボリュームを感じさせないほど夢中になってまた読み耽ってしまいました。

今回は隣国で広がる病を治すため、足弱がオマエ草を隣国まで植えに行くー
というのがメインのお話。

レシェイヌも共に行きたい、というのをぴしっと強く断る足弱の姿に、レシェへの大きな愛と王族としての成長を感じました。自分が灰色狼だったら、確実に泣いてるわ。。

病に苦しむ人々を救いたいという完全な善意からくる行動であっても、一国の王族の行動が人々の邪な気持ちを呼び起こしてしまうのだなあ…と、王族のその身に降りかかるもの、抱えるものの大きさに思いを馳せずにはいられませんでした。

そして待ちに待った2人の結婚式!この描写もうっとりするほど素敵だった…✨ラセイヌという国に行ってみたいな、この国を一目見てみたいなと思ってしまうほど。

足弱に「長い髪もいいな」と一言呟かれただけで髪を伸ばすことを決めてしまうほどの、レシェイヌの溺愛。
伸びゆく髪のようにどこまでも続くこのレシェの溺愛の海に、次巻でもズブズブに溺れたいと思います♡

はー、、徹夜の日々は続く。。

0

結婚おめでとう

章ごとに区切られている他に、かつてなく細かく分けられて題名がついていた気がします。
厚みが他の巻より大分薄い(他の巻が分厚すぎただけで、多分これが一般的な厚みだと思う)ので、緑土シリーズの中でもかなり読みやすい本でした。

肝心の結婚式と初夜は終盤にあります。
それまでは疫病がまん延したセイセツ国にラフォスエヌが自ら赴いてオマエ草を栽培しに行くお話。
ラフォスに助けられたセイセツ国だけど、疫病への恐れと王族の加護欲しさに錯乱でもしたのか、望んではならない欲を強行してしまってレシェイヌに国交断絶を言い渡されてしまいました。
せっかくの温情で病から救われた者もたくさんいてよかったはずなのに、結果的にはやらかしで国が滅んだと言える最悪の急展開。
血迷いすぎだよセイセツ国の上の人達…。

初夜はなんだかくすっとなってしまう可愛らしさとおかしさでした。
あくまで私の感想ですが、萌えとかキュンとかとは違う。
そんなにもレシェはラフォスのアレを咥えたいのか。
愛が強いがゆえアレも可愛がりたいんだろうな。
その念願が叶ったかと思えばラフォスの叫びで一旦保留となってしまったけど、舐めさせてもらえない状態からしゃぶり咥えられたので大した進歩だと思う。
叫び声に心配して押し入った灰色狼もなんだかおかしくてナイス。
私はどうもラフォスの前でだけキャラが崩れてかわいくなるレシェが王として品格があってキリッとかっこいい時よりおもしろくて好きみたいです。
レシェの幸せそうな姿もですが、特にラフォスが幸せそうなことによかったねと思わされました。
末永くお幸せに。

うーん、総合的に面白いシリーズだし読む価値があると思うのですが、ここまで読み続けてきて、巻を重ねるごとに萌えと燃えが減ってきてしまいました。
元々私は萌えを目当てにこの作品を読んでいないので、それもある意味すごいことなのですが。
このあと祝祭の残り香にひたるが出ているので、ここまで来たらそちらも読もうと思っているんですけど、私の場合この巻を節目にしてやめるのもありなのかも?と思ったりもします。
次の巻で気持ちが盛り返したら更に続刊があれば手に取るし、次でまた気持ちが下がってしまったら離脱するんだと思う。
色んな意味でこの巻はキリがいい節目だろうな。

1

とある一文には神評価を付けたい

ワンの結婚や足弱の出張、今世王の激怒からついについにの結婚式まで、これが最終巻となっても綺麗に終われそうな一冊。番外編の他国の王視点で見る結婚式がとても良く、やっぱり灰色狼たちが最高。逆に足弱の印象は悪くなっていったのが残念だった。

今作は視点の移り変わりが少なく、ほぼ足弱視点で進む。育った環境のせいか思考範囲が狭く、目先の感情優先なので共感できず読み辛い。
王族として考えるべきことを考えられない自分を自覚しながら、他国を助けるために頑固に現地に向かおうとする足弱。無知ゆえの優しさと善意にモヤモヤ。今まではフォロー解説の役割を果たす灰色狼視点が頻繁に入るおかげで楽しく読めていたんだなあと思った。

そして当然面倒なことになるが、ブチ切れ今世王が超速で走るというのはどうにも滑稽で、せめて獣化するなどヒトでない姿で走るならシリアス気分のまま読めるのに、と思ったぴったりのタイミングで異能を発揮してくれた。兄上のためなら姿を変え力を増幅させて国をも滅ぼす今世王!すごすぎる。

後の今世王と長官のやりとりがとても好き。あそこまでのことをして国交を断ったことが軽口のネタになる、それどころかいくつもある話題のうちの一つでしかないという扱い。まさに神々の遊び、みたいな。

初夜描写は微妙。足弱はもういい年で王族暮らしも長いのに、今さらあの反応は無い。
他にも過去エピソードのせいで、できるのにしていなかった、知っているのにやっていなかったのか、と足弱の印象が悪い方に変わる点があった。後付けでボロが出ているような……。

もともと主役二人より灰色狼が好きで読み続けていたため、足弱視点ばかりの今作はハマれなかった。それでもストーリーは面白く、緑土なすの続きの世界をしっかり楽しめたのは良かった。

めちゃくちゃ好きだったのは、一つの今世王のモノローグ。寿命の違いを「足弱がさきに隠れる」と表現していたこと。この一文には神評価を付けたい、それくらい好き。

0

王の怒りは想像以上だった

今回も最高に面白かったです。
今回の見どころはレシェの本当の力、ですね。
足弱が他国にオマエ草を育てに行くんですけど、多分足弱以外は「行く必要ない」と思ったはず。本当はレシェも行って欲しくないのに、好きすぎて許してしまうんですよ。本当に健気すぎる。足弱に頼まれたら閨のこと以外は大体許してしまうんですよね。自分がその分頑張れば良いとか言って。
そんな健気すぎるレシェが、我慢して足弱を待ってたのに、足弱が他国に捕らえられそうになってるって!
他国の人たち、どうしたんでしょう?そんなのレシェ達に怒られて国交断絶されるに決まってるでしょ?そして、結構な手荒な感じ。捕虜として捕まった「命」さんたち灰色狼の扱いも酷いし。もう、とち狂ったとしか思えません。
そして、レシェが足弱の危険を知って走り出す姿、カッコイイ。地を割り、雨を降らせ、敵をなぎ倒す。王の力と灰色狼の役割が理解出来ました。普段、あんなに穏やかで、足弱に常に触れたがるレシェが怒るとあんな感じになるんですね。
結婚式も素敵でした。結婚式の後もいろんな奇跡がありましたね。
あとは幻獣の王ですが。前回では足弱に直接会えたりと、かなりの高待遇でしたが、今回はその他大勢の1人という扱いでしたね。前回余計なことを言ったからかな。足弱に素敵なプレゼントしたようなので、また声をかけてもらえると良いですね。
また続編があるようなので嬉しいです。
コミカライズもされてるようなので、そちらも楽しみですね。

0

続編を期待しています

興味を持ち、遅ればせながら一気に拝読しました。
今世王と足弱の出会いから結婚に至るまでをたっぷり読ませていただき、感無量です。

小説を読むと登場人物に同調して読んでしまう事が多い中、誰かに感情移入することなく、俯瞰で読む事ができた作品でした。
そのせいか、足弱、今世王、灰色狼たち、それぞれが何を思い行動したのか、その一つ一つをじっくりと噛みしめることができ、充実した読了感でした。

幼少から野人として暮らし、足も不自由な足弱が立派な王族となるまでの苦労、苦難、そして、今世王から与えられる事で知る愛。
最初の交わりはかなり衝撃を受けましたが、それもこれも致し方なかったと今では思えますし、今では灰色狼ではないですが二人の交わりを微笑ましく見守っている自分がいます。
温和で実直な性格故に老人との暮らしによる呪縛に苦しみ、少しずつ明らかになる真実を受け止め、今世王と添い遂げる事を決めるまで、足弱の素朴な本質はずっと変わらなかったことが、「おれ」という一人称で表現されています。
「オレ」でもなく「俺」でもなく、「私」でもない。
この「おれ」を見るたびに胸がキュッとなります。

今までも足弱に危険が迫ることがありましたが、今回は今世王の怒りが爆発し、天地をも揺るがしました。
ハラハラドキドキの展開で、「兄上様が出立できない」とあった時は「何⁉」と叫びそうになりましたw
灰色狼達の忠誠は知りすぎる程知っているにも関わらず更に胸を打たれ、どうか皆無事で…と願いつつ頁をめくっていました。

ワンさんの結婚の描写もとても微笑ましく、今世王と足弱の結婚式はまさしく表紙に描かれているとおりで、亡き王族達に自分の言葉で婚姻の報告するレシェイヌとラフォスエヌに感動し胸が震えました。
今までの様々な出来事を思い(特に海老事件)、ここまでたどり着けて良かったと心の底から安堵しました。

通してかなりのボリュームでしたが、細かく区切られていたので私は読みやすかったです。
いろんな気持ちを引き出してくれた作品でした。
とても満足しています。
これから二人に起こる出来事や、本当に最後の王族となるのか、灰色狼達の行く末、新婚夫婦である二人の夜の営みの決めごとは守られているのかなどなど、まだまだ読みたいことはたくさんあるので、ぜひ続きをお願いします。

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