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女性イトウさんさん

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溢れかえる色気と汁

KADOKAWA版が発売された当初から続きを楽しみにしていたので、また読むことが出来てとっても嬉しいです!!!!

まずエロが最高にエロい!!!!!
色気と汁が大洪水な一冊です。
かといってエロ推しかと思えば軸は主人公・伊月が高校の先輩で指揮者の榊と過去のトラウマを踏まえながらお仕事に情熱を燃やしていくストーリーなので、音楽を題材にするのは難しいかと思うのですが、指揮者や編集者の大変さがしっかり描いてあったり、伊月視点の解説や美麗なイラストのおかげで曲の雰囲気も伝わってくるので、エロだけでなく、お仕事漫画としてもとても分かりやすく読み応えがありました。
予想が付きそうで付かない、ハラハラする、ジェットコースターのような2冊なので、ドキドキするBLが読みたい方、最近ドキドキを感じていない方にはぜひ読んで頂きたい一冊です!!!

伝える勇気よ、ハッピーバースデー

男の子が3人並んでいる表紙を見るとどうしても3Pものだと思いがちな穢れた心をざぶざぶと洗ってくれるような漫画でした。
会社員の朔人、バーの店長恒助、ショップ店員の悠太郎。
3人のまわりからやってくる出会いから始まる摩擦が色々な愛や言葉を紡ぎます。
大人の対応や優しさは時には役立たず。思いやりを押し付ける前にお酒でも飲みながらゆっくり話して、時には怒り、時には泣きわめきながらみっともなくてもお互いを知っていこうとしていくことが大事だとこの本から教えていただきました。
ymz先生の作品からはいつも優しさと寂しさと処世術をいただいているような気がします。
「先は長い、色々なことが起こる。今がすべてじゃない。ただその先を信じきれるかどうかだ」
劇中のこの言葉にはっと目を覚まされました。伝える勇気をなかなか持てない方には特に読んで欲しいですし、それに限らずとにかくたくさんの人に読んでいただきたい、大人になりすぎた人への心の糧にしてほしい漫画だと感じました。ymz先生、素敵な本をありがとうございます!

つみかさねたアイたち

色々なBLを読んできた中で、今まで読んでいたものはたぶん、相手を占めたいという「恋」の描写が多く、しかしこの作品はそこにさらにお互いを大事に思うが由縁の「愛」もしっかりと描かれているということに気付かされました。
マイノリティであるうしろめたさもしっかりと描写されていて、そのうえで合法的に一緒にいられる関係を構築していく打算的な「恋」と「愛」が、たとえばの話、かけおちするよりさらに本能的で確実でとても愛しいです。
2編収録されていますが、普通だと片方はあまり記憶に残らないような作品が多いですが、どっちもメインになれると思うくらい、どちらもお話がしっかりと練られていて読み応えのある作品です。2冊読んだような感覚になったのでとてもお得な気分でした笑
たなと先生、素晴らしい作品をありがとうございます!!

日々にひそむ光

平坦でいて、人と人とのつながりのなかで大事なこと、幸せなこと、気付かなければいけないことをたくさん描いている漫画でした。BLだからと言って読まないのはもったいない気さえしてくる作品です。あまりよろしくないかもしれませんが、BLに興味ない人にも薦めたくなる作品です。
そもそもBLというより人を好きになるとはなんたるか、どう人を好きになっていこうか、というのを考えさせられる作品です。タイトルも本編に絡めて光るセンス!表紙も日差しの光の具合が淡い宝石のようで素敵です。
ymz先生の登場人物の感情を生っぽく描く表現が好きで今回の作品も楽しみにしていましたが期待以上でした。素晴らしい作品をありがとうございました!

順当な人生vs自分らしい人生

ファンシーな表紙・ラノベ風味のタイトルからは想像できないお話でした。
ノーマルな人生を求めながらアブノーマルに目覚めた早坂くんと、ゲイであることの人生につまずいてしまったおじさん。
順当な誰に見せても恥ずかしくない100点の人生を求めて死んだように生きるか、人には見せられないポリシーや人とは違う性にまっすぐ自分らしく生きるかというテーマに思い切りぶつかった作品で、BLというよりかはBLを通してマイノリティの選ぶ道のひとつを教えてくれるような作品で面白かったです。ふみふみこ先生はBL初挑戦らしいですが、こういう柔軟な作品がBLの醍醐味だなとも思います。
女装男子ということもあり絵も可愛く入り易い作風なのでぜひたくさんの方に読んでいただきたいと思いました。

個人的には作者さんが書店でこの本が見つけられずタイトルなどが口に出しにくい時のために、ツイッターで購入時のための画像などを用意してくださってたのがすばらしい!!と思いました笑

まさに狂暴なほどの純愛

中巻も素晴らしすぎました。こんなまっすぐでかなしい愛を描くBLが他にあるでしょうかと思うくらいでした。
今回の巻は勁を拘束する新興宗教なども出てきており、「これ以上苦しめないで~!」と思ってしまったり、二人がやっと会えたシーンは本当にうれしかったり…上巻からの伏線もしっかり拾いつつロミジュリでは語りつくせない試練がある中、最後まで宥との約束を守る勁の姿は本能で宥を愛しているようで、切なくも温かい気持ちになりました。
上巻から引き続きですが、勁の行動を選択するのは暗い部屋でゲームをする2人の子供の勁。これを描いていただいてることで寡黙な勁という人間がすごく分かり易くなっていて、こういう表現手法は他の漫画にもたまに出てくることがありますが、がっつりたくさん出てくるのは個人的には真新しい感じがしてとても面白いです。
この本は読むのにめちゃくちゃ一喜一憂するので読後ダメージをくらいますが、めちゃくちゃ面白いことには間違いありません。本当に下巻が待ち遠しいです。
一ノ瀬先生素敵な本をありがとうございました。下巻も楽しみにしています。

凪子の話 コミック

後藤 

堅実なお話

「凪子の話」という題を打つだけあり「ボーイズ」の部分はさらっとしていますが、どの部分をとってもしっかりと描かれていて読み応えのある作品でした。
あまり感情移入できる部分が無かったのですが、読後にこの物語は凪子が行動を起こさなければずっと3人は平行線のまま過ごしていくことになると考えたとき、全てが繋がったように思いました。
凪子がやっと最期は好きな人と過ごしたい、と普段は絶対にしないような我を押しつけてしまうくらい(それでもとても優しい条件で)追い込まれている状況があって動き出し、凪子の手紙で決まった二人の関係。
凪子がいなければお互い大切な人のために譲り合い、まるで成り立たないという堅実なお話で、現実的で面白かったです。
個人的には冒頭の凪子亡き後の現在の二人の描写が少なめで、現在の二人のイメージが曖昧なまま読んでしまったので現在の二人の気持ちのイメージをはっきりさせたまま過去の話に行きたかったなという気持ちです。
後藤先生のこれからの作品も楽しみにしています。

悪循環が悪循環を呼ぶ

義兄の心情に感情移入するも美しさで人の幸せを奪っていく悲しい弟にまた同情してしまい、重苦しいテーマなのに心が沸いてついつい読んでその重さと緊迫感にエネルギーを消費して脱力してしまう。
読者すらも巻き込むこの漫画の悪循環はとても楽しいです。
早く続きが出てほしいです。