電子限定描き下ろし漫画付き
KADOKAWA版が発売された当初から続きを楽しみにしていたので、また読むことが出来てとっても嬉しいです!!!!
まずエロが最高にエロい!!!!!
色気と汁が大洪水な一冊です。
かといってエロ推しかと思えば軸は主人公・伊月が高校の先輩で指揮者の榊と過去のトラウマを踏まえながらお仕事に情熱を燃やしていくストーリーなので、音楽を題材にするのは難しいかと思うのですが、指揮者や編集者の大変さがしっかり描いてあったり、伊月視点の解説や美麗なイラストのおかげで曲の雰囲気も伝わってくるので、エロだけでなく、お仕事漫画としてもとても分かりやすく読み応えがありました。
予想が付きそうで付かない、ハラハラする、ジェットコースターのような2冊なので、ドキドキするBLが読みたい方、最近ドキドキを感じていない方にはぜひ読んで頂きたい一冊です!!!
それでも俺のものになるの新装版
角川書店から発売されていたものに描き下ろしが追加されています。
前半部分は以前のコミックスと同じなので描き下ろし目当てで購入しました。
角川版に前半部分レビュー済みなので描き下ろし部分のみ。
描き下ろし4.5話
榊に呼び出されて酔った伊月が榊の滞在するホテルにやってきます。
もう呂律もまわってないので今日は泊っていくよう言われて、ソファーに横になる伊月はお酒のせいか榊にグチをこぼします。
結局なんだかんだ言いつつ榊にお尻にローションカプセルを入れられて、自分でして見せてと言われて榊の前でソロプレイ。
結局フェラされて挿入までされちゃう伊月。
榊にとって伊月ほんとちょろい。
短いけどエロは濃厚でした。
以前、KADOKAWAから出されていた「それでも俺のものになる」の新装版ヴァージョンです。
表紙だけが変わったのではなく、きちんと描き下ろしが追加されています。
相変わらず美しい絵!
そして甘エロ!!!
こうやって新しい形で読めるのが本当に幸せです。
描き下ろしのエロも可愛くて綺麗です。
榊さんカッコイイ&安定の変態。
伊月はもうとろんとろんで、読んでいて幸せな気持ちになりました。
竹書房さん、ありがとうございます。
秀逸な作品レビューが先にあるので、
作中に出ていた曲を聴きながら読み、曲について調べました、
巻末に曲目リストがあります。
①プロコフィエフ ロミオとジュリエット組曲2番
(バレエ用の曲、当初死者は踊れないということでジュリエットは死なずハッピーエンドになっていたが、原作通り書き直された)
②マーラー5番:マーラー 交響曲第5番 嬰ハ短調
(マーラーがプロポーズに使った曲)
>この交響曲の第4楽章。この第4楽章は、マーラーと親しく交友を結んだ指揮者ウィレム・メンゲルベルクによると、この楽章はマーラーがアルマへの愛情を込めて作曲された音楽でプロポーズに相当するものだった、アルマはそれを受け入れてマーラーの元に来たのだ・・・(千葉フィルハーモニー管弦楽団の解説から)
③シベリウス「交響曲第2番」
祖国の独立を願う情熱的な曲
④ラベル スペイン狂詩曲
フランスの作曲家モーリス・ラヴェルが作曲した、管弦楽のための狂詩曲 幼少時母親の歌っていたスペイン民謡に影響を受けている
⑤バーンスタイン キャンディード序曲
オペラ曲。波乱な恋愛物語。ドイツ生まれの青年キャンディードと、相思相愛の恋人クネゴンデは、一度は結ばれそうになりながら、戦争や略奪など様々な禍に遭遇。・・全てを御破算にするような暗転(殺人、宗教的略奪、性的暴力、詐欺など)に巻き込まれていくという、奇想天外なファンタジー。
⑥チャイコフスキー 交響曲5番
>「疲れ果てた頭脳から無理やり引き出した」交響曲であったためか、チャイコフスキーのこの曲への評価は低かった。「あの中には何かイヤなものがあります。大げさに飾った色彩があります。人々が本能的に感じるような、こしらえもの的な不誠実さがあります」と自作を当初こきおろしていた。(伊勢管弦楽団のサイトから)
マーラー5番は、指揮者がインタビューに際して渡したチケットの演目曲でしたが、後輩に伝えたかったのは、プロポーズだったのでしょうか?
作者がよく調べて癖の強い作品で構成していることが、ここから分かりました。
神評価。
音楽家の話。私は「のだめカンタービレ」を読んだことないので指揮者の話はお初。指揮者の可能性にびっくりした。指揮者で演奏は全然違うのね。
音楽一家に産まれたものの才能を生かせなかった伊月は音楽に劣等感を抱いていたけど、音楽は楽しいと気づかせてくれた榊にどんどん心が惹かれていく。
一見何でも持ってるように見える榊が無償の愛を知らずに成長した所には母性本能がくすぐられました。
お互いを刺激しカバーし合える存在。
3巻完結かと思いきや続きがあるのね。嬉しい(*ˊᵕˋ*)
今後は登場人物がより人間的に成長するんだろうな。
BLって男同志の恋愛だからか、より人間的に成長しようという気持ちが好き。
高崎ぼすこ先生大好きです。