上手く言えませんが、ふわふわと楽しめる萌えというよりも地に足付いた作品でした。たぶんそう思うのは能美先輩(受け)の魅力的が大きいかも。タバコ・ギャンブル・万年金欠…不真面目かと思いきや、哲学に関しては超優秀。飄々とした雰囲気が素敵で、「俺も哲学を~」のセリフは格好良すぎてズキュンとしました。
感情が表に出にくい丹くん(攻め)が、ふとした時に能美先輩に懐いている感のある行動をするのが堪らなかったです。能美先輩の気持ちを何度でも聞きたいのが可愛く、それでいて言わせてばかりではないのがまた良い。終盤の正直に言葉にするところが最高でした。
周りのキャラに関しては、まず教授がかわいい。眼鏡先輩はちょっと距離近くないですか?と思ってしまいます。そしてちらっと登場するゲイバーの優しいお兄さん…何者ですか…好きすぎます。
紙本で購入したのですが、コラボでイラスト入りのおすすめ哲学本折り込みチラシが入っていたのが嬉しかったです。
※詳細ネタバレあります
計画を練りまくる攻め、刺さる方には刺さると思います。
でも私には攻めと展開が合いませんでした。
受けは分かります。拾われた境遇と異国人の容姿のせいで、攻めが全てで自己肯定感が低い。でも本当は知識欲が強く勤勉で、外見も魅力的。せっかくここまでの容姿の設定なら、受けに本気で恋をする当て馬でも現れてほしかったです。
受けに酷い虐待をしていた祖母は言わずもがな、生きているうちに引き離すことをしなかった父親もどうかと思いました。叔父さんは確かに人が良いです。でも本人に記憶がない尚且つお金がないからといって、件の祖母が育てていた薔薇を持ってくるは無神経すぎます。あの女性との再会は回想で事実を並べるだけでなく、受けの感情面をもっと見たかったです。金貸しの親子は素敵でした。
攻めに魅力を感じられませんでした。純粋一途な受けに手ほどきするBL的な萌えはあります。しかし受けに言わせてばかり。受けの成長を大切にしているのは分かりますが、終始それで味気なかったです。計画は見え見えで、すごい策士!とは思えず…あの人の妊娠を計画に入れてるのにも引きました。人伝の寂しがっていた様子や、昨夜は凄かったくらいの一文では物足りませんでした。せめてどこかでもっと愛情を爆発させて執着しているところを直接的な描写で見たかったです。
絵はとても魅力的でした。
書き下ろしの最終章はあの人たちの赤ちゃんを二人で見ているお話です。
※スピンオフ元既読・ネタバレあります
最高でした!俳優同士・年上攻めです。
シリーズで大好きだった友納さん×紀くんのスピンオフ。
元の作品を読んでいない方も作中で紀くんの台詞にある真央とのこと
友納さんも真央と共演していてよく知っていること
これを読みこぼさなければ、単独でも読めると思います。
タイトル的に紀くん→→→友納さんかと思いきや
読むと紀くん→→→←(←←←)友納さんくらいで大興奮でした。
一冊の中にお互い好き過ぎる二人の想いがぎゅっと詰まっています。
はっきりと年齢は書かれていませんが、結構年上とのこと。
それを感じさせる描写がまた堪らないのですが
あまり読まれる方の楽しみを奪ってはいけないので控えます。
熱くてユーモアもあるベッドシーン
楽しい余韻をのこすラストもとても素敵でした。
叶うならその後の二人のお話をいつか拝読したいです。
※詳細ネタバレあります
設定はものすごく好きでした。
攻め二人に受け一人、受けが溺愛され攻め同士の絡みなし。
ただ私には合いませんでした。
試読して感情面が丁寧に描かれていくのかなと勝手に期待してました。
予想以上にエロ先行、日常でも赤面が多くてしょっちゅう火照ってる。
攻め二人のアプローチにもっと違いがほしかったです。
受けの怒りポイントがいまいち共感できず。
攻めの一人がお金持ちの家の子でタワマンの一室に住んでいますが、
あとの二人の部屋もかなり良くて。
広いし家具もいいし男三人で寝られるベットあるし…
発言と情景がかみ合わず世界観に入り込めませんでした。
ずっとかけているメガネの描写も気になりました。
絵はとても綺麗でした。展開は王道で安心して読めます。
同時収録作については本編を読んでいないのでレビューは控えます。
※ネタバレがあります
面白かったです。主人公・嶋(受け)に同人誌即売会でファンだと言ってきたのは、大学時代の同級生・麻宮(攻め)。友人どころか知人ですらなかった、でもお互いにとって大切な接点があった二人の再会BLです。
麻宮も嶋同様に働きながら漫画を描いていて、初のイベント一般参加の案内そして初の同人誌制作のアドバイスをすることになります。同人活動に親しみのある方は、むずがゆかったり照れくさかったりするかも…そのくらいリアルに丁寧に描かれていました。
ここまで同人活動にスポットが当たっていたら、恋愛面が浮いてしまったり取って付けたようになってしまいそうですが、全然そんなことはありませんでした。波長の合う二人がいろんな面で惹かれていき恋愛になるのが、とても自然で心地よく読めました。
感情の描き方が豊かで、二人とも赤面が可愛かったです。同人誌制作も恋愛もとても綺麗に一冊に収まっていました。
※詳細ネタバレあります
一緒に過ごすにつれどんどんお互いに惹かれていく二人ですが、神様と人間は結ばれない…どうなるのかドキドキしながら連載を追っていました。
神様×人間の不思議設定ながら、物語にしっかりとした軸が一本通っている感じが好きです。受けのリタが苦しみ休職した要因でもある写真。ですがリタは本当に写真が好きでカメラをずっと手放しません。写真には写らないアマを撮るのも素敵で、雨と共にこの作品の大切なキーアイテムになっていました。
神様が怪しまれずに町に居続けられる理由…切なかったです。ときめきあり、涙ありの出会いと再生の心温まる作品でした。作中に登場する一枚の写真のノーカットバージョンがカバー下にあり、こちらも素敵なのでぜひチェックしてみて下さい。
※詳細ネタバレあり
※読む人によっては辛口かもしれません
設定・キャラの配置・大筋は好きです。
あくまで個人的にはですが状況描写が所々少し回りくどく、似通った表現が散見され、文章のリズム感が合いませんでした。
それでも二人の恋愛模様は可愛らしかったのですが…最後の二章がどうしても好きになれませんでした。もっと中盤までなら分かりますがここまで来て元カノの話や、教師の鬱陶しいノリなどは読みたくなかったです。
そして何より期待していた渡会くん→日置くん目線がいまいち盛り上がりに欠け微妙でした。きっかけが細やかなものであっても、もっとそこから芽生えていく本人の熱量を感じたかったです。
友人キャラはみんな好きでした。もしスピンオフができたとしたら、ここからカップリングが生まれるのかは気になります。
最後に蛇足ですが、このレーベル文字が大きい(文庫本1ページに14行)
ニラカネユキ先生のかわいい絵がすごく好きです。
眩しいほど青春ど真ん中なストーリーも素敵でした。
※ネタバレあります
小学校からの幼馴染みの啓太くんと倫也くん。
高1の夏に倫也くんが引っ越すことになり、
今まで隠していた啓太くんへの恋心を伝えます。
人物描写がものすごく好きです。
その時々の微妙な感情の表現が本当に絶妙で
素敵な表情のに最初から最後まで魅せられっぱなしでした。
啓太くんの言動や、クラスの女子の反応、休み時間の遊びなど
すごくリアリティがあって作品に没頭できました。
二人が出会った時のお話も描かれ過ぎていなくて
細やかなヒントでよりその時の様子が伝わってきます。
それぞれのお母さんも良い人で
親子だな~と思わせるコマにはほっこりしました。
キスまでのピュアBLです。
可愛くて時にじれったくて、最高にキュンキュンしました。
その後の二人もぜひいつか!続編熱望しています。
とても素敵な夏のお話でした。
BLというよりブロマンスかなと思います。
カイリさん:(表紙の方です)人をよく見ている、懐が深い
スミさん:陽気、よく分からないけどただ者ではない雰囲気
ジュード:真面目で働き者の好青年、でも何かありそう…
カイリさんのジュードとの関わり方が大好きです。
ただ隣に居たり、血の通った言葉をかけたり…とても温かいです。
海辺でギターを弾きながら歌うのがとても素敵でした。
ジュードにとってこの夏この出会いは本当に特別なもので
これからの人生でも支えになるものなんだろうな思いました。
ラストはネタバレなしで読んでほしいです。
スミさんは海の家に欠かせない大切な友人で、
二人の間に割って入ったりかき乱したりするポジションではありません。