おぶもいもいさんのマイページ

中立作品

エキスパートレビューアー2023

女性おぶもいもいさん

レビュー数68

ポイント数639

今年度8位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 特典
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

執着と溺愛

義兄弟モノというと両親の再婚で兄弟になったお話が多いけれど。
こちらは琥珀と彼の姉の結婚相手の弟である天とのお話なので、繋がり的にはわりと薄めな「義兄弟」なんですよね。
その薄いところから結婚に持っていくような設定は面白いなと思いました。

見どころもたくさんあったのだけど、ふたりの関係が勢い任せな感じがどうしても気になってしまって。
全部が急展開で目まぐるしかった印象でした。

めちゃくちゃ抗っているようであっさりとオチる琥珀のチョロさは可愛かったし、やたら拗らせている天の執着にもゾクゾクさせられたけれども。
そこにもう少し浸れるような余白が欲しかったなーと思いました。

タイプの違うふたり

恋愛気質で何かとチャラめな松岡と硬派な大貫。
お向かいに店を構えるパン職人同士のお話でした。

月替りで作っているパンのため大貫をデートに誘い続けるけれど、ことごとく断られている松岡。
パンのために毎月違う人と身体の関係を持ち、それを悪いことだと思っていない辺りに彼自身の人柄がにじみ出てしまっているので、ここからどうやって好感度を上げてくれるのかなー?と思っていましたが…
どこまでいってもチャラいしそして大貫にこだわっている理由も見えてこないので、松岡が何を考えているのかよくわかりませんでした。

これまで月替りのパンを作るために色んな人と恋愛ごっこみたいなのをしてきた松岡だけど、大貫のパンの次はどうなるのでしょうか。
付き合い始めたらエトワールもやめるのか、毎月大貫をイメージしたエトワールを作るのか?
気になるところなのにその先は触れられていないのでモヤモヤ。
頭カチコチにして食パンのことを考えている大貫の真面目さは嫌いじゃなかったのですが、相性的にあまりハマらないカップルだった気がします。

こちらはデビュー作で9年前の作品なのだとか。
カバーと描き下ろしだけ最近描かれたのだと思いますが、本編と絵柄が違いすぎて本当に戸惑います。同じ人たちとして捉えられない…これってどうなんだろう。
読むとパンが食べたくなる!というあらすじ最後の言葉にも惹かれたのですが、特にそういう気分にはなれず…
モヤモヤばかりが残ってしまったような印象でした。

ジェットコースターのよう

殺し屋組織でバディを組むふたりのお話なので、殴ったり刺したり殺したり…という暴力的で痛々しい描写にあふれた展開になっていて。
そこに振り切れたギャグ要素も盛り込まれているので、独特のテンションについていくのが難しかったかなと感じました。

常に冷静で何をしても怒らないという潔が猛には何かと乱されがちで、相性がいいのか悪いのかわからないながらも少しずつ距離が近付いていく様子には引き込まれるところはありましたが。
それぞれのキャラにかなり細かな設定があるので、ジェットコースターのようなストーリーと個性的なふたりの思考がぶつかり合い、難しいお話ではないのになんだか飲み込みにくい…そんな印象がありました。

でも色々と練られた設定なのはとてもよく伝わってきたし味のある絵柄も素敵だったので、次はどんなお話を書くのかとても気になる作家さんだなと思いました。

初々しい

男らしさを感じるタイトルと、それを言っているだろう要の照れた表情が印象的な表紙。
ぱっと見ただけでツンデレオーラがあふれ出ているのがわかるので、どんな風に廉を誘うのか楽しみに読み始めました。

付き合って半年の仲良しカップルで、付き合っていくうえで特に問題はないしすれ違っているとかもないふたり。
めちゃくちゃ順調な関係だけどもキスより先に進めないことに要は頭を悩ませているわけですね。

でもそんなにセックスしたい!と思っているのにいつも廉にはツンツンしていて、クールというよりはただ素っ気ない人に見えるのがしっくりこなくて。
照れ隠しとはいえ「ツン」の部分が強すぎて、普段一緒にいるときくらいそんな態度を取らなくてもいいのでは…?と思ってしまいました。

廉からは性欲とかそういう衝動を隠している素振りを感じないのでなぜ手を出さないか結構謎でしたが、蓋を開けてみればさらっとした理由だったのもうーん??という感じ。
童貞なら逆にもっとがっつきそうな気がするのだけど、そこは廉が紳士だったということなのでしょうかね…。

お互いのことを理解し合えていない青さが気になったし、大学の妙に濃いキャラの友達とか謎のおまじないとか、そういう部分よりもすれ違うふたりの心の中をもっと見たかったです。

とても強引

エロい雰囲漂う表紙のふたりの表情と
タチ専同士の攻防戦を期待してしまうような帯がとても印象的なこちらの作品。
ゲイ風俗でタチ専No.1の千璃がこんなとろけた顔になってしまうなんて、どんなすごいテクを見せつけられるんだ…?!と期待が止まりませんでした。

でも蓮夜が千璃にNo.1の接客テクニックをレクチャーしてもらうという体で、いきなりセックスに持ち込む強引さにまず驚いて
そしてその時の写真をネタに脅して何度も身体の関係を持つという展開に、なんとも言えない気持ちになってしまいました。
というか、別に千璃が何か悪いことをしたわけでもないのに、脅されているのが謎でした。

蓮夜の企み自体はよく見るモノかなと思いましたが、その後の自分勝手な振る舞いにモヤモヤ。
タチ専として客とセックスをしながらも、前だけじゃイケなくなることもメス堕ちって言うのかな?と、千璃の言動もしっくりこなくて。
どうして両想いになったのかもわからないまま、いつの間にかハッピーエンドになっていたのでした(汗)

エロいといえばエロい、でもすごくあっさりで。
タチ同士のお話なのにヒリヒリした感じがなくて、物足りなさがあったなと思いました。

一途…?

幼い頃からずっと好きだった相手と大学で偶然再会、そして距離感を間違えながら猛アタック!…というところから始まる大学生同士のお話。
冒頭からガッツリ王道な展開にはなっていましたが、その中でも刺さる部分があればいいなと期待して読み進めました。

ひと目見て清だとすぐに気付いた樹と樹のこと自体も覚えていない清という、再会したときから温度差がすごいふたり。
でも少しずつ仲良くなっていくとかではなく、一緒に過ごした日々や楽しかったエピソードなんかを説明することなくいきなりキスをしちゃう樹(汗)
そしてその強引さにそれほど怒るでも引くでもない清の寛容さを見たら一気に先が読めて、なんとも言えない気持ちに。

清が樹を覚えていなかったのも「昔の樹のことを女の子だと思っていたから」というよくある理由でしたが、当時既に小学生だったにも関わらずそんな勘違いするのか?と疑問に思ったりもして。

清が樹に恋をしていく様子は可愛かったし両想いになって良かったなと素直に思えたけれど、この作品にしかない萌えがあったか?と言われればうーん?と考えてしまうような。
王道展開が悪いわけではないのですが、私には刺さるところがないまま読み終えてしまいました。

素敵な部分もあるけれど

待望の続編ということで前巻も読み返し、新たな萌えを迎えるべく前のめりで読み進めました。
が。思っていたものとはちょっぴり違う展開となっていました。

お付き合いを始めた頃大学生だったロウは社会人になり、新生活が始まって。
環境の変化とともにふたりの関係もステップアップしていく様子が描れているのだろうなと思っていたのですが…
ロウと仕事の同期・仁瑚による場面が思った以上に多くて戸惑ってしまいました。
仕事仲間なので仕方ないと言えば仕方ない。でもお仕事BLというほど仕事部分が詳しく描かれているわけでもないので、もう少し切り離せるところはあったのではないかな、と。

ロウの性格上、仁瑚の事情を知ってしまったら放っておけないのもわかるし、それによってロウの良いところが際立ってはいたけれど。
仁瑚のキャラがしっかりと作り上げられていて個性を感じられるぶん、余計にややこしく感じてモヤモヤしてしまったのでした。
いずれはスイと何か進展があるのかな?
それはそれで見てみたい気持ちはありますが、今作はあくまでも脇キャラ的立ち位置でいてほしかったなと思うくらい、スイの色が濃かった印象でした。
 
前巻では後ろ向き気味だった佳乃が自分の気持ちを素直に言えるようになっていたり、佳乃の前ではもうすっかり取り繕わなくなった自然体なロウにほっこりしたり。
そんな素敵なやり取りもあっただけにストンと落ちるところがなくて、ここで終わるには不完全燃焼な感じでした。

天然さん

漫画家をしている夏樹がバキバキな身体をほぐしてもらうため整体に行ったことで須賀と出会い、友達のように仲良くなってやがて身体の関係を持っていくという、わりと王道なストーリー。
整体師が登場する作品はなんとなく「エロ多め」というイメージがあるのですが、その予想を裏切らない感じでふたりの絡みを楽しむようなお話になっていました。

身体の関係を持ったその始まりは特別な感情があってのモノではなくて、勢いと衝動だけで進んでしまったところがあったけれど。
なんだかんだと続けていくうちに惹かれ合い、やがて恋人同士になるふたり。
色々と強引かな?と思う場面もありましたが、どちらも天然っぽいところがあったのでその強引さもそれほど不自然には思わなくて。
先が読める展開ながらも見どころはあったように感じました。

ただ描き文字とデフォルメキャラの多さがどうしても気になって、彼らの想いがスッと入ってこなかったかな、と。
ほぼふたりだけの世界なので決してゴチャゴチャしているわけではないのですが、なぜか飲み込みにくく感じてしまったのでした。

それぞれのキャラの良さはあったと思うのだけど、それがうまく伝わってこなくて…
でもこれは完全に好みの問題ですね。
私にはハマらずでしたが、デフォルメキャラのわちゃわちゃな可愛さが好きな方ならば刺さるのではないかなと思いました。

重たくないのか…

ゼロ距離で引っ付きあっている表紙のふたり。
でもその表情はどこか噛み合っていなくて、そんなところからもお互いに向けている気持ちのバランスが同じではないのが見て取れるお話でした。

タイトルに偏愛とあるくらいだし、行き過ぎた執着や激しすぎる愛情表現があるだろうことを覚悟して読み進めたけれど。
とっても不思議なキャラの江国の抱えているモノが結局何だったのかわからなかったり、五木の善意もブレブレだったりで混乱する場面がたくさん。

「コンビニ店員と客」という接点すらほぼなかったところから、なんだかんだと同棲するところまでの急展開の中にもちろん気持ちが伴うわけもなくて。
時折エロも挟みつつ、江国のことを放っておけないと思った五木自身の気持ちも探りつつ。
そして江国が本当は何を考えているのか?という部分も明かしていくには、圧倒的にページ数が足りない!と思ってしまいました。
どれも中途半端に感じたし、読み手としても感情移入がしづらい。
お互いの気持ちがしっかり見えるまではセックスしなくても良かったんじゃないかなーとすら思いました。
いちゃいちゃよりも江国の重ためな過去のほうが知りたかったです。

ふたりが一緒にいることで何か変化していく様子がわかればまた印象も違っていたのかもしれませんが。
そういう成長のようなものも無かったので、かなりモヤモヤが残る結末でした。

んんん、、、?

前作を読んでいて主人公たちの周りのキャラに惹かれるところがあったので、スピンオフも迷うことなく購入したのですが。
池田とリオの関係性をどう表現したいのか?という部分がわかりにくくて、飲み込むのがとても難しかった印象でした。

それぞれの感情がストレートに表されていたところもたくさんあったはずなのにどうしてもスッと入ってこなくて、読み進めるうちに完全に迷子になり、モヤモヤが拭えないままに読み終えてしまって。

暗い過去があったり抱えている闇があるのは伝わるのだけど、核心部分がいまいち見えてこないというか…
敢えて遠回しな感じにしていたのかもしれませんが、最後はふわっとしないで終わってほしかったなと思わずにはいられませんでした。

前作でふたり共いいキャラだなと思って期待していただけに、よりモヤモヤしてしまったところもありますが。
ストンと落ちてこない展開で萌えを見つけられませんでした。