『三上と里はまだやましくない』の続編です。
高校生 三上 勇斗くんと高校生 里 涼一くんのお話。
中高一貫の男子校で寮が同室の三上くんと里くんがキスをしたことから始まった前作。
三上くんは里くんとキスしたことで意識するようになりますが、友人達からは「それは、チューへの好奇心」だと諭されてしまいます。
しかし、ドキドキとモヤモヤが止まらない三上くんは自分の気持ちと向き合って答えを見つけました。
「少しずつ変えていく ずっと一番近くで」
今作は、その続きになります。
めでたくお付き合いを始めた三上くんと里くん。
同じ場所で同じ時間を過ごし思い出を作っていく中で、2人は少しずつ恋人らしくなっていきます。
しかし、未だに「最後」までは進めなくて…。
pixivで約85万人が見守る男子高校生同士の恋がついに完結‼
いや~、めちゃくちゃ萌えました♡
魅力あるキャラクターの存在はもちろんですが、丁寧で繊細な心理描写と上手なストーリー構成がとても良かったです。
言葉に出来ない切なさやもどかしさを表現した2人の表情も素晴らしく、途中から里くんに感情移入してしまいました。
また、文化祭や受験など学生らしいイベントの他、クリスマスや花火大会などエピソードが満載で、最後までハラハラドキドキしながら読めますよ。
このお話には、当て馬は登場しません。
脇キャラとしては、親友のあかりくんとハセくん、クラスメイト、北女の皆さん、里くんの家族が登場します。
個人的には、地雷になりがちな女子キャラの絡め方が絶妙だなと感じました。
Hシーンは……あるんですよ!
エロさ薄いですが、初々しさが炸裂していました。
しかも、寮の二段ベッドで制服を着たまま‼(悶絶)
身体も心も繋がった2人に感無量です。
もう尊すぎて言葉も出ません…生きてて良かった。
――どこまでもきみと繋ぎたい
途方もない未来に向かって、迷いながらも歩き出す2人。
来年も再来年もその先も…一緒に桜を見られる春がやって来る。
約5年に渡る連載を完結させ、三上くんらしいオチと希望溢れるラストに繋げた鶴亀まよ先生に拍手を送ります‼
学校生活を通して育む友情と恋愛、そして進路…揺れ動く男子高校生の不安と希望が詰め込まれた一冊。
読後は、成長した2人に胸が熱くなること間違いなし!
多くの方に読んでいただきたいシリーズです♡
『雨上がりの僕らについて(2)』の続編です。
サラリーマンの真城 洸輔くんとサラリーマンの奏 振一郎くんのお話。
高校卒業後から音信不通だった真城くんと奏くんが偶然再会したところからお話が始まった1巻。
あの頃は言えなかったお互いの気持ちを伝えたことで2人は付き合い始めました。
2巻では、まだまだ手探りでお付き合いをしている2人の元に真城くんのお母様が訪ねて来たことで大きな局面にぶつかります。
しかし、本音で話し合った2人が問題に向き合い、より強い絆で結ばれました。
今作は、その続きになります。
とうとう念願の同棲を始めた真城くんと奏くん。
しかし、考えが異なる2人の生活は楽しいだけじゃありません。
日常の些細なことが積み重なり、喧嘩をしてしまうことも…。
でも、ちゃんと反省し、お互いの好物を用意して仲直りが出来る。
「少しずつ2人の形を作っていこうな」
いや~、続編が読めて感無量です。
奏くんが抱えていた問題に言及した今作は、今までの流れを損なうことなく、真城くんのお母様をも救済する素晴らしいお話でした。
らくたしょうこ先生の丁寧で可愛い絵柄と細やかな心理描写で作品の世界観に入り込めるだけでなく、キャラクターの個性と立ち位置を大切にされ、悪者を作らないストーリー構成に感服です。
イチオシは、“2人の形”を導き出したラストのエピソード♡
読後は、多幸感に包まれることを保証します!
前半は、新生活をスタートさせた2人は喧嘩しながらも少しずつ仲を深めますが、奏くんに掛かってきた電話を真城くんが出たことである事実が判明します。
後半は、帰省を兼ねて地元の同窓会で楽しい時間を過ごしますが、その帰り道で予期せぬ展開に…。
ここからは、本編をご覧ください。
奏くんが背負ってきた苦しみと葛藤に正面から挑みます。
そして、真城くんにも進展がありました。
仕送りしていたお金を返された真城くんが選んだ使い道とは?
当て馬は…今回は、奏くんのお父様ですかね。
言葉が少なく頑固ですが、実は子供のことを真剣に考えています。
脇キャラでは、それぞれの家族、高校の同級生、奏くんの同僚が登場します。
とくに、奏くんのお母様が良かったな。
息子の様子を察知して本を購入していたんですね。
妹の結衣ちゃんも味方になってくれて嬉しかったです。
Hシーンは、コミックス描き下ろしになる最終話にあります。
ほぼ2コマのエロ…しかも肩から上しか描かれてない(笑)
…が、2コマなんだと侮るなかれ、エロさと愛しさがギュッと凝縮されています。
うーん、らくたしょうこ先生の表現力の高さに唸ってしまいました。
描き下ろし『最終話』
藍沢さんと新島さんの結婚式も素敵でしたが…この後が必見です!
5話までしか掲載されていないpixivで満足せず、ぜひ最終話まで読んでいただきたい。
――これから先何があっても隣に入る人が変わらないのは心強い
全てが順風満帆とはいかないけれど、少しずつ前に進んでいる2人。
雨が上がった「そのさき」にある幸せは2人で作っていく。
いつか、お互いの家族や友人にも祝福されて欲しいな。
陽だまりのようなピュアな大人のラブストーリー。
少しでも気になっている方は、1巻から併せてお読みいただくことをおすすめします♡
最近、作家買いをしている青梅あお先生の作品です。
会社員 倉田 響(β)とフラワーデザイナー 鳴海 幸史郎(β)のお話。
高校から付き合い始め、卒業後に同棲を始めてそろそろ10年。
浮かれることは少なくなったけれど、穏やかで優しい時間を過ごしていました。
絶対に“運命の番”だと思っていたけれど、第二性別検査結果は2人ともβ。
それでも、何も変わらないはず…だったのに。
明るくてちょっぴりヘタレの響とクールで勝気な幸史郎。
高校の時に転校して来た幸史郎に一目惚れし、告白をして交際をスタートさせました。
あれから10年以上…小さい喧嘩はするけれど、お互いを愛しているし、日々の生活は順調です。
でも、――男性同士でも番えて結婚も出来て子供も授かれる“運命の番”。
羨ましくないと言ったら噓になる。
ずっと2人でいられれば幸せなのに、それでも確かなものが欲しいと思ってしまう。
そんな時、響はTVのニュースで第二性別検査の誤診を知り…。
2人は、αでもなく、Ωでもなく、ただのβ。
けして“運命の番”にはなれない。
オメガバース特有の設定で、β同士の恋愛の先にフォーカスした一冊。
こちらの作品も青梅あお先生の優しく柔らかい絵柄と丁寧な心理描写が存分に活かされていました。
また、ちょっとした2人の表情や仕草の表現、過去の回想シーンの取り入れ方も本当にお上手だと思います。
オメガバースでよく見る派手な演出やドラマチックな展開はありませんが、逆にそれが現実味を帯びていて、自然と物語の世界観に惹き込まれました。
イチオシは、作品全体に散りばめられた心に沁み入る言葉の数々です。
βであるが故に悩み苦しむ2人の気持が痛いほど伝わり、最後はポロポロと涙が零れました。
このお話には、当て馬は登場しません。
脇キャラとしては、それぞれの職場の同僚達が登場します。
ちょっとしたスパイス的役割を担っているのは、響の後輩 松下くん(Ω)
個人的には、松下くんの結婚式を見たかったな。
Hシーンは、エロさは全くありません。
…が、いいんです(笑)
2人が愛し合っている場面は見たいけれど、寧ろエロさは必要ないと思えました。
それは何故か?――答えは、本編でご確認ください。
描き下ろし『君との明日の話』
本編のその後のお話。
明日だけじゃなく近い未来の話も読みたい!
――貴方にあげられるものが 少しでも多ければいいのに
人間は、自分が思っている以上に弱くて脆い生き物です。
不確かな未来に怯え、目に見える何かが欲しくなる。
番になって家族になって堂々と手を繋いで抱きしめて…俺たちは幸せだって。
でも、本当に大切なのは“運命の番”じゃないんですよね。
幸せのカタチは人それぞれ違います。
だからこそ、思っていることは言葉にして伝える必要があるのかも知れません。
本編の最後にある響の「幻のプロポーズ」を読んだ後で、表紙の2人を見ると喜びもひとしおです。
この先も響と幸史郎がずっとずっと幸せでいられますように…。
第二次性別に翻弄されるβ同士の一途な大人の恋。
ぜひ一人でも多くの方に読んでいただきたい作品です。
初めて読んだ はなさわ浪雄先生の作品です。
異種族オメガバース設定です。
担当編集者 宇迦野 忍(キツネ族のα)と漫画家 胡桃沢 さちお(ネズミ族のΩ)のお話。
月刊コミックワイルズで連載を持っている胡桃沢は、自分の担当編集者 宇迦野が苦手です。
それは、どうしてか?
捕食者のキツネと被食者のネズミ……つまり、食うか食われるかの関係。
――いつも獲物を値踏みするような目で見つめられ、俺のことを食べたそうにしている
普段から食料としての自信があるためにΩであることには危機感が薄い胡桃沢。
それもそのはず、ネズミは餌界のスーパーエリート。
しかし、人型になった胡桃沢はエッチな青年向け漫画を描いている根暗な引きこもり。
一方、バース性がαの宇迦野は、大手出版社に勤めるキツネ族のエリート。
青年漫画誌の編集に移動になり掲載されている作品を読んでいくと一つの作品に目が留まります。
バース性と種族に振り回される男の物語『おめだん』。
興味を持った宇迦野はその漫画の担当編集者を希望して…。
――担当編集者が宇迦野になってから人気が落ちている
いつも通りに、胡桃沢がΩ専用サロンで愚痴っていると身体に異変を感じます。
この感覚は、間違いなく発情期‼
あやしい薬を盛られて絶体絶命の胡桃沢……ところが、事態は予期せぬ展開に?!
ちるちるや電子書籍サイトの評価が高いので、ずっと気になっていた作品。
コミックスの発売日にタイミングを逃してしまい、ようやく手にしたのですが……めちゃくちゃ良かった‼
あまりの完成度の高さに驚愕し、もっと早く読めば良かったと後悔したほどです。
生物界における抗えない衝動をテーマにした異種族のオメガバースという設定はもちろん、最初から最後までしっかりと練られたストーリー構成で物語に惹き込まれました。
また、魅力溢れるキャラクターが作品の世界観を盛り上げており、コメディの中にも切なさと感動が詰まっています。
読み終わった後は、この作品に出会えて良かったと思える一冊。
全体に散りばめられた伏線もきっちり回収されていますので、ネタバレなしでお読みいただくことをおすすめします。
このお話には当て馬が登場します。
人気漫画家で胡桃沢の後輩でもあるオオカミのα 吉敷朋(元木シオ)。
胡桃沢のトラウマの原因として描かれていますが、本当は……。
いつか、吉敷くんのスピンオフが読めたら嬉しいな。
脇キャラとしては、偽Ω専用サロンのメンツ、女性編集長(種族不明)、宇迦野のお兄様(回想シーン)が登場します。
なにげに、ジャコウネコの古尾ちゃんがいい仕事をしていた(笑)
Hシーンは、本編で3回と描き下ろしで1回あります。
バース性だけでなく、捕食衝動も加わったセックス……それは、まさに命懸け‼
理性と本能の狭間に揺れる2人の表情と絶妙なアングルが堪りません♡
可愛いおミミとシッポも必見ですよ。
描き下ろし『それからの2人』
本編その後のお話。
お付き合いを始めたけれど、胡桃沢が修羅場に突入して…。
カバー下『5.1』
最終話の途中のお話。
一途な想いで身を引こうとした宇迦野と苦手意識はウラハラだった胡桃沢。
それぞれが抱えていた苦しみと葛藤を乗り越えたとき、そこには本能を超えた愛がありました。
――性欲も食欲も捨てられない でも、それで諦めたくない
「だって俺 あなたに恋しているんだ」
イチオシは、胡桃沢のネズミ(獣返り)の姿。
カバー下のあとがきでは、はなさわ浪雄先生が胡桃沢の種族体を「ハムスター成分多めのヤチネズミ似」だと紹介しています。
反則級の可愛さに萌え転げまわりますよ♡
ネズミ姿の胡桃沢がサンタコスを披露しているはなさわ浪雄先生のTwitterもお見逃しなく!
続編決定おめでとうございます‼
タイトルと表紙からは想像も出来ないほど純粋で奥深いラブストーリー。
ぜひ多くの方に読んでいただきたいです♡
『飴色パラドックス(5)』の続編です。
週刊誌カメラ担当 蕪木 元治と同期の週刊誌記者 尾上 聡のお話。
蕪木くんの高校時代の友人 三条くんが登場した前作。
ヴァレリオグループ企業の新規事業に蕪木くんをヘッドハンティングするも断られ、諦められない三条くんは尾上くんをも巻き込みました。
過去を思い出したくない蕪木くんでしたが、尾上くんの後押しで三条くんと向き合います。
――お前といるだけでいろんな物が違って見えてくる
三条くんに反発する勢力の情報漏洩問題から尾上くんの可愛い嫉妬までいろいろありましたが、より強い絆と信頼で結ばれた蕪木くんと尾上くん。
今作は、その続きになります。
保留になっていた同居の話…そろそろ本格的に考えたい。
しかし、ただでさえ忙しい12月に社内ではインフルエンザが流行中。
病欠による各部門の人手不足からみんなが変則的に動くことに。
様々な案件に駆り出される蕪木くんと社内で紙面作りをする尾上くんはすれ違う日々を過ごしていました。
ようやく蕪木くんと会えた尾上くんですが、忙し過ぎて食事も睡眠も取っていない蕪木くんを心配します。
ところが、「こんな時は1人の方が楽だよ」と言われてしまい…。
待ちに待った待望の6巻は、期待通りの面白さと可愛さでした‼
前半は、4巻の描き下ろしで提案した「同居」の話が現実味を帯びていきます。
…が、最初は順調そうだったのにどんどん雲行きが怪しくなっていくのでハラハラしました。
落ち込み過ぎて別れ話もよぎる尾上くんに胸が締め付けられましたが、やっぱり心配無用でしたね(笑)
後半は、同居する物件を決めて引越しの準備を始めた2人。
ワクワクと楽しい日々も束の間…蕪木くんが「お試し期間」を設けたいと言い出します。
「同居のこと軽く考えすぎていたかな……と」
果たして、その言葉の意味とは?
「同居」をテーマに2人の性格や考え方がよくわかるストーリー展開になっている6巻。
対応や伝え方を間違えれば仲違いしてしまうも繊細な問題もどちらかが必ず解決しちゃうんです!
本当に相性ピッタリの2人なので読んでいて幸せな気持ちになりました。
とくに、後半の尾上くんが蕪木くんを実家に連れて行くエピソードは必見です。
ここからは、ネタバレなしでご覧ください。
尾上くんがこんなにいい子に育った理由がわかりますよ。
おすすめは、「良かった!」と言った尾上くんとお母様の笑顔がソックリなところです。
あぁ、顔も性格も親子だなとほっこりしちゃいました(笑)
このお話には、当て馬は登場しません。
脇キャラとしては、レギュラー陣が勢ぞろいしていました。
尾上くんの親友 雅やん、キャバクラオーナー カオリさん、蕪木くんの妹 ノリちゃん、編集長、木内さん…スミさんはインフルエンザでお休みでした(笑)
個人的なイチオシは、このシリーズに欠かせない存在になった笠井くん!
まだまだ尾上くんに未練があるのに、すっかり尾上くんの恋愛相談相手になってしまいました。
いつの日か、笠井くんも素敵な人に出会えますように…。
Hシーンは…ありません(泣)
でも、不思議と物足りなくないんです。
きっと、セックスをする以上に2人が強く結ばれていると感じられるかな。
描き下ろし『膝枕の件その後』
drop.19とdrop.20の間にある1P漫画『翌朝』の続きです。
一生連載が続いて欲しいほど大好きなシリーズ♡
7巻からは、とうとう同居生活がスタートするのでとても楽しみです。
2人にはケンカとイチャイチャを繰り返しながら愛を育んで欲しいな♡
夏目イサク先生のあとがきもお見逃しなく!
ケンカップルがお好きな方はもちろん、ぜひ多くの方に読んでいただきたいシリーズです。
『京極家の結婚』の続編です。
無職 京極 尊と政治家の秘書 京極 誠志郎のお話。
前作では、政治家の一族に生まれ育ち、政治家である父親の私設秘書をこなす誠志郎は、ある日衝撃の事実に知らされました。
なんと父親に幼稚園児の隠し子が‼
絶対に世間には知られてはならないスキャンダル…しかし、幼稚舎から高校まで一緒だった京極尊にバレてしまいます。
住むところがなかった尊は「共同生活」を誠志郎に持ち掛け、礼央も含めて3人で暮らすことになりました。
しばらく平和な日々でしたが、尊が誠志郎にチューしている写真が週刊誌に撮られたことで事態は思わぬ方向に…。
今作は、その続きになります。
同性婚を公約とする父親から人柱として「結婚」するよう命じられた誠志郎。
「礼央は俺が命に代えても守る おまえもだ尊」
動機は不純でも誠意を感じる誠志郎の言葉に協力することにした尊ですが…。
めちゃくちゃ良かった~‼
タイトルを裏切らない素敵な「初夜」にキュンキュンできますよ♡
前作同様に、木下けい子先生の繊細な絵柄と魅力的なキャラで物語に惹き込まれた今作。
誠志郎と尊のそれぞれの心理描写が丁寧に描かれており、最後までドキドキしながら読み進められます。
また、同性婚に対する法的社会的な問題もしっかり絡めているので、大変興味深いストーリー展開に仕上がっていました。
同性婚の法案提出まであと一歩。
人々の期待と願い、希望が膨らむほど、世間を欺いていることに誠志郎は落ち込みます。
祝福や応援をされる度に自分の中の罪感が重くのしかかる…。
そんな時、議員の朝倉から偽装結婚ではないかと疑われてしまいます。
「本当にしちゃえばいいじゃん」
お互いに努力して愛し合おうと尊に提案されますが…偽装結婚から愛は生まれるのか?
―――…努力してみる
不器用ながらも誠志郎はちゃんと尊と向き合います。
真面目な性格もあると思いますが、自分でも気が付かないうちに尊を意識していたのだと思いました。
しかも、尊のアプローチが絶妙なんですよね。
強引なのに優しくて、さりげないのに情熱的…間違いなく悶絶しちゃいますよ(笑)
ぜひ本編でご確認くださいね。
このお話には、当て馬は登場しません…と言いたいところですが、朝倉さんは当て馬ポジションかも?
初対面の尊にケンカを売っていました(汗)
脇キャラとしては、誠志郎の義弟 礼央、誠志郎の父親 京極栄一郎が登場します。
うーん、礼央はこの物語に欠かせない存在だなと改めて思いました。
礼央がいるからこそ、誠志郎と尊の距離が少しずつ縮まり、愛が生まれるキッカケにもなったと感じます。
このまま3人で幸せに暮らして欲しい。
Hシーンは…ありますよ‼
愛が生まれた2人のセックスにこちらまで幸せいっぱいです♡
必死に受け入れようとする誠志郎を尊が愛おしく気遣っていて胸が熱くなりました。
「幸せだな」
「うん 幸せだな」
あぁ、尊の部屋の壁になって「初夜」を見届けたかった。
描き下ろし『初めての朝』
本編のその後のお話。
おすすめは、初夜の翌朝に礼央が誠志郎に言ったセリフ。
誠志郎の雰囲気がいつもと違うことを察知したようです。
色気がダダ漏れだったのかな(笑)
真(まこと)の愛が生まれて心身ともに結ばれた2人。
これからどうやって愛を育むのか?
他にも、新婚生活や尊の過去、法案の行方など、まだまだ気になることが多すぎる。
木下けい子先生、編集担当者様、続編をお願いします‼
いや、もう続編がないと耐えられない(泣)
偽装結婚から愛が生まれた瞬間――
それは、2人にとって本気の恋の始まりでもありました。
読後は、甘い多幸感に包まれることをお約束します♡
『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(7)』の続編です。
イケメンの会社員 黒沢 優一と陰キャの会社員 安達 清のお話。
30歳までDTだったため、触れた人の心が読める魔法使いになった安達くん。
魔法使いだと知っても何も変わることなく安達くんを愛する黒沢くん。
黒沢くんと身体も心も結ばれた安達くんが魔法使いではなくなってしまった前作。
しかも、安達くんが長崎に転勤したことで遠距離恋愛になってしまいます。
新規店舗の立ち上げは想像以上の多忙で黒沢くんとは全然会えない。
だんだんネガティブになる安達くんですが…。
今作は、その続きになります。
魔法使いじゃなくなった安達くんでしたが、もう1巻の頃とは比べ物にならないくらい社会人としても男としても成長していました。
いや~、マジでイケメンになったよ。
これも黒沢くんの愛情と優しさの賜物でしょう(泣)
2人のエロにひっくり返った6巻、黒沢くんのプロポーズに悶絶した7巻…そして、8巻は感動で涙が止まりませんでした‼
今回は、ほとんどの同性同士のカップルが抱える大きな問題に2人が真っ向から挑みます。
是非ともネタバレなしで読んでいただきたい。
お互いをどれだけ愛し大切にしているかがわかるエピソードに胸が熱くなりますよ。
このお話には、当て馬は登場しません。
脇キャラとしては、黒沢くんと安達くんの両ご家族、会社の後輩 六角くん、我らが同士の藤崎さんも登場します。
個人的には、藤崎さんの「生きる糧」に激しく同意したい!
ちなみに、レギュラーの柘植くんはお休みでした。
Hシーンは…なんと、朝チュンもありません(笑)
でも、そんなこと気にならないくらい満足感がある内容に仕上がっています。
描き下ろし
『第40.5話 その(1)』
安達くんの長崎転勤最後の日。
『第40.5話 その(2)』
それぞれの家族構成について。
『42話』『43話』
本編の続きになります。
どれも絶対に読まなければならない重要なお話ですよ。
うーん、めちゃくちゃ良かった♡
今までは隠しておきたかった弱い部分も互いに見せれるようになった2人が愛おしい。
そして、安達くんの成長ぶりに感無量です。
可愛いだけじゃなく男前にもなっていた!
もちろん、黒沢くんも相変わらずカッコいいですよ。
豊田悠先生のTwitterとpixivも追っかけていますが、次巻の発売が待ち遠しいです。
みんなに祝福されて欲しい。
――全部の初めてが黒沢で本当に良かった
今からでも一緒に見守っていただきたい珠玉の社会人BLシリーズです♡
『即席アドリブラバー』の続編です。
お笑い養成所の生徒 水瀬 匠(ツッコミ)とお笑い養成所の同期 朝陽 悠馬(ボケ)のお話。
前作では、お笑い養成所の初日に、講師からの指名で即席のコンビを組まされてネタ見せをすることになった水瀬と朝陽。
後日、2人は正式にコンビを組み、ドタバタ劇を繰り広げて恋人に…。
今作は、その続きになります。
養成所生活も残すところ1ヶ月。
卒業ライブに向けて2人はネタを考えていました。
家族を卒業ライブに呼ぶつもりの朝陽は、水瀬も家族を呼ぶなら挨拶したいと伝えます。
ところが、水瀬は浮かない顔で…。
クールでイケメンのツッコミ担当 水瀬と純粋で前向きなボケ担当 朝陽。
外見も性格も異なるけれど、お互いにない良さを持っている。
だけど、漫才コンビのパートナーとして必要なことも、恋人としてどれだけ好きなのかも、ちゃんと言わなきゃ伝わらない。
――俺にはあいつが必要なんだ
前作よりもパワーアップした今作は、さまざまな経験を経た2人が漫才コンビとしても恋人としても成長していく物語に仕上がっています。
水瀬の家庭事情、同棲、コンビ解散の危機?!などのハラハラとモダモダするエピソードが満載で、最後まで楽しく読めました。
また、黒田くろた先生の可愛い絵柄と上手なストーリー構成はそのままに、今作は水瀬の感情が表現されていて嬉しかったです。
めちゃくちゃ朝陽のことが好きなんだね♡
このお話には、当て馬は登場しません。
脇キャラとしては、水瀬の高校の同級生で元相方が前作に続いて登場します。
元相方 天宮くんは上地くんと「しちみ」と言うコンビを結成していました。
養成所の同期で今後はライバルになりそうな予感です。
個人的には、天然っぽい上地くんが気になリました♡
Hシーンは、本編で3回あります。
1回目は、ヤっている最中にネタを思いついた朝陽の代わりにノートにメモる水瀬…。
ツッコまれながらネタを思いつくなんて素晴らしい(笑)
全体的にまだエロさは薄いですが、お互いの気持ちが通じた3回目は良かったな~。
感情が抑えられない水瀬の行動にキュンキュンしました。
ぜひ本編でご覧くださいね。
描き下ろしは、本編のその後のお話です。
水瀬のアイスを食べてしまった朝陽は「チューよりすごいことしたら許したろ」と言われ…。
念願のデビューを果たした漫才コンビ「アドリブラバー」
これから2人が挑むのは、想像以上に厳しくて辛い芸能界。
でも、信頼と愛情で結ばれた水瀬と朝陽なら大丈夫。
売れっ子芸人になるその日まで見守り続けたい♡
こちらの作品も続編を希望します!
おすすめは、ラストから2コマ目です。
ある日、アドリブラバーとして初のテレビ出演が決まりました。
その観覧席にいたのは…。
こちらまでウルっとしましたよ(泣)
お笑いの好きな方にはたまらないシリーズ。
少しでも気になる方は『即席アドリブラバー』と併せてお読みいただきたいです。
『ぼくらが恋を失う理由』に続いて読んだitz先生の作品です。
高校2年生 青井 翔太と高校2年生 千川 陽のお話。
たまに廊下ですれ違う。
よく目が合うけれど名前も知らない――屋上に続く階段で出会うまでは。
320Pを超える本編+描き下ろしも、itz先生の綺麗な絵柄と丁寧な心理描写に惹き込まれ、一気に最後まで読んでしまいました。
名前も知らない2人が出会ったことでお互いに特別な感情を持ち始めるのですが、同時に、それぞれが抱えていた過去の苦しみと葛藤にも大きく影響していきます。
子供でもなく大人でもない…そんな繊細で脆い高校生の恋と友情を見事に描き切っており、まるで映画やドラマを観ているかのようでした。
また、翔太と陽の視点でストーリーが進むので、どちらにも感情移入をしてしまい、切なさともどかしさでいっぱいになりました。
2年5組 青山翔太
明るくてスポーツ万能でイケメン…頻繁に女子から告白されています。
だけど、誰とも付き合わない。
2年1組 千川陽
特進クラスで頭が良く、物静かなのに聴いている音楽はハードロック。
それには、理由がありました。
屋上へ続く階段で偶然に知り合った2人ですが、その日から穏やかで優しい時間を紡いでいきます。
会話があってもなくても居心地のよい関係を続けていますが、お互いに友情とは異なる「特別」な感情を持っていました。
しかし、隠していた陽の秘密が翔太に知られたことで、名前が付けられなかった2人の関係性に変化が…。
翔太にだけは知られたくなかった陽の秘密とは?
――人を本気で好きになるのも、その先を夢見ちゃうのも恐い
「オレが翔太を好きでも 翔太はオレを好きになんてならないで」
この作品はネタバレなしで読んでいただきたい。
人は誰でも弱い部分があって、どこかでバランスを取りながら生きている。
一つひとつのエピソードを追うごとに感情が揺さぶられ、itz先生の世界観に浸れます。
コントラストの意味は、相反するものを立ててそれぞれの特徴を明確化すること。
対照的な2人の境界線と色が混ざり合っていく瞬間を一緒に見守ってください。
このお話には当て馬が登場します。
陽の元家庭教師 神田曜一さん。
うーん、非常に難しいポジションですね。
いつか神田さんの恋が叶うといいなと思いながらも複雑な気持ちになりました。
脇キャラとしては、翔太の親友 ジュンと瑞希、陽のお兄様が登場します。
個人的には、ジュンと瑞希の存在がめちゃくちゃ良かった。
でも、瑞希はショートヘア以外が希望です…陽とジュンと似ているので(汗)
そして、陽の中学生時代の友人も登場します。
Hシーンは…ありません。
エロがないのはいいのですが、せめて2人が結ばれた雰囲気は感じたかったかな。
ちなみに、共通特典の描き下ろしペーパーではダブルの衝撃を受けました!
描き下ろし『To the last』
本編のその後のお話。
陽にとっても彼にとっても、心が少しだけ救われるエピソード。
傷付いても傷付けられても大切なモノは譲れない。
おすすめは、覚悟を決めた陽が翔太に会いに中庭に向かう場面です。
応援する瑞希と何も知らないジュンに、廊下を走っていた陽が振り向いてピースサイン!
ここからラストまで胸キュンが止まりませんよ♡
自分の弱さに向き合った陽は変われたんだね。
「その先」もずっと幸せでいて欲しい。
itz先生、担当編集者様、ラブラブな2人を見たいので大学生編をお願いします‼
あの日、まだ名前も知らなかった2人。
翔太が陽に名前を聞いた瞬間…その恋は始まった。
ぜひ多くの方に読んでいただきたい素敵な作品です♡
『花恋つらね(6)』の続編です。
梨園を舞台とした歌舞伎役者としての成長と唯一無二のラブロマンス。
大谷屋御曹司で立役の新井 源介(本名:野田 淳平)と玉乃屋御曹司で女形の松川 惣五郎(本名:東 周吾)のお話。
前作では、武市と蔦丸から呼び出され、今すぐ別れるように勧められた2人。
それぞれの立場と将来の不安から揺れ動く惣ちゃんを「大丈夫 どうにかなるって」と源介くんが強く抱きしめます。
しかし、そんな2人のやり取りを物蔭から見ていた人が…。
今後の展開に影響する重要な7巻。
まず、人目を気にせずに2人で会える環境が欲しいと考えた源介くんが、広いマンション暮らしの西田くんにルームシェアを申し出ました。
2人が付き合っているのを知らなかった西田くんは驚きますが、快く承諾してくれます。
いや~、源介くんも考えたなぁ。
家族…とくに蔦丸に対して「西田んちに行ってくる」は嘘じゃないもんね!
さらに、ずっと気になっていた菊右衛門と亡くなった寿一郎の過去が明かされます。
想像以上の切なさとやるせなさに胸が締め付けられました。
――自分たちはあれ以外の選択技を知らなかったから
源介くんと惣ちゃんの気持ちが痛いほどわかる菊右衛門はこの先味方になってくれるのか?それとも…。
そして、蔦丸の心情がわかるエピソードもありますよ。
読む前と読んだ後では、蔦丸に対する印象が全然変わりました。
幼い頃の蔦丸が抱えていた苦しみや悲しみが伝わり、グッと身近な存在になりますよ。
夏目イサク先生の美麗な絵柄はもちろんですが、ストーリー構成が本当に素晴しい‼
日本を代表する伝統芸能の一つである歌舞伎の世界とBLを見事に融和させており、非日常的な空間の中にリアリティさが感じられます。
また、キャラの魅力も最大限に引き出し、作品全体に活かしているのもお見事です。
お気に入りは、寛人くんと西田くん(笑)
このコンビにも癒されるんですよね~。
「おれが良い役者になるためには惣五が必要なんだよ」
別れる気は1ミリもない源介くんがカッコいい (〃艸〃)
問題が解決していないのでシリアスな要素はありますが、イチャイチャしている2人が見られて嬉しかったな♡
おすすめは、地上波のドラマに学園の王子役で出演した惣ちゃん。
撮影が上手くいかず落ち込む惣ちゃんも可愛いのですが、描き下ろしの壁ドンからの顎クイはやばい‼
そりゃ、源介くんも焦るでしょう(笑)
最後は、源介くんの舞台を観ていた惣ちゃんが「ある事」に気が付きます。
「松川惣五郎は新井源介の一番の相方になるよ」
果たして、その真意とは?
次回からは新章に突入です。
ますます目が離せない珠玉のシリーズ。
ぜひ、ご一緒に2人を見守ってください♡