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神作品

女性しばいぬさんさん

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言葉も出ないほどの圧巻の絵と鮮やかな伏線回収に鳥肌!

この作品は前から気になっていたんですが、手に取る機会を逸し、4巻まで出たところで一気に読みました。いやもうなんていうか…すごい。ほんとにすごすぎる。

美しすぎる美麗な絵は言わずもがな。そしてこの圧巻のストーリー展開。特に4巻は過去の伏線を見事に回収し、そして1巻に巻き戻る。

4巻を読んだあとに1巻を読み直すと、全然違うものに思えるんですよね。1巻で見せた篠原のあの表情、あの台詞。どれもがすべて胸に刺さり、言葉もなくただただ、すごい…と呟かずにはいられません。

真犯人から開放され、命を取り留めるも意識不明が続く克哉。そんな克哉を毎朝毎晩、篠原は見舞います。諦めずに毎日声をかけ続ける篠原。泣ける…。

そしてまちに待った意識の回復。その時初めて篠原は克哉…?と名前を呼びます。2人して涙する篠原と克哉。これを愛と言わずして何という…。

真犯人から克哉を守るため、公には克哉は亡くなったことにしてお葬式まで行う。克哉は篠原の家に身を寄せて、篠原との同居が始まる。

夜1人で寝ていると監禁を思い出し震えて眠れない克哉。篠原の部屋へ行き一緒のベッドに潜り込む。大丈夫…と声をかけ優しく抱きしめる篠原。

克哉が意識を取り戻してから、篠原の真っ直ぐな愛に包まれ、克哉もまた篠原に身を委ねる。2人が大変な状況にも関わらず静かに確かに愛を深める様子がわかり、キュンキュンが、止まらない。

克哉は監禁されていたときのことをほぼすべて覚えてるんですよね。犯人の顔以外は。克哉の証言を詳細に報告書にまとめて捜査を続けるも、犯人はかなりの富裕層でガードも堅く、なかなかたどり着けない。その間にも殺人は繰り返され、克哉は自分から犯人を見つけ出すしかないと思い至る。

そこで克哉が提案したのは、克哉がまだNYにいた頃に研究されていた、薬物を用いた記憶操作の手法。監禁される前の記憶に戻し、さらに同じ体験をさせることで犯人の顔を思い出させるという提案だった。ただしそれは、篠原との記憶までも無くしてしまうという、残酷な提案でもあった。

篠原もすぐには受け入れられなくてものすごく苦悩するんですよね…この苦悩している篠原の気持ちが苦しくて、読んでるだけで泣けてきました…。そんな2人の苦悩をあざ笑うかのように止まらない殺人。それでも篠原は提案を受け入れられない。記憶があるのに、忘れられた存在になるなんて、どんなに辛いことだろう…。

4巻では犯人の登場も多くて、黒髪のイケメンでその経済力の凄さも断片的に表現されています。でもまだ謎だらけ。

殺人が続き、もはや社会的に及ぼす影響を危惧した警察上層部から、藁にもすがる思いで、克哉の提案を実施したいと言われたと克哉に告げる篠原。克哉もすでに心は決めていた。でも、ただ…。篠原と抱き合い、篠原の存在が克哉から消去されることを受け入れる篠原に、ひどい男だ、と涙を流す克哉。篠原は、先生が思い出せなくて嫌われても、命をかけて愛するから、と優しく抱きしめる。

ここですね…もう、涙無しには読めないです…あまりにもかわいそうで。あまりにも理不尽で。こんなに愛し合っている2人の気持ちが迫ってきて。

ついに投薬し、記憶の操作を行う日。薬で克哉が完全に意識を失う前に最後の2人だけの束の間の時間を過ごします。ソファに横になる克哉は、篠原に約束を覚えていてほしいと告げます。自分を待っていてほしい…。そんな克哉に優しくキスをして、忘れませんよと答える篠原。篠原の唇に克哉の左手が触れる。

「…ありがとう 愛して、くれて…」

克哉は「愛している」とは言わないんですよね。克哉らしいというか…。この台詞、本当に浅野克哉のキャラクターが完璧なまでにブレずに表現されていて、もう、すごすぎて言葉も出ませんでした…。篠原から受けたたくさんの愛情、篠原への感謝、そして自身の篠原への愛。すべてがこの一言に詰まっていて、ここで私は完全に涙腺崩壊…。篠原は克哉を強く抱きしめ、神にもう一度出会わせてほしいとお願いする。そして克哉の目から涙の雫を指で拭き取り、優しくキスをしたあと、「さよなら」と別れを告げる。

もう、胸が苦しいくらいの別れのシーン。まるで映画を見ているような臨場感。圧倒的な画力と胸に迫る台詞。もう、なんもかんもすごすぎて茫然自失…。

立ち上がり、ジャケットの襟を正したあと、篠原はあの1巻で出てきた連続殺人犯の篠原の顔になって、部屋を出ていく。ここで、ようやく、1巻と繋がるんです…!

このあと1巻を再読すると、1巻で散りばめられたたくさんの伏線を見事に回収していることがわかります!!そして、篠原の「ずっと君を待ってたんだ 本音が出ると演じるのは難しいね」の台詞…!!

伏線回収の見事さに鳥肌まで立ちそう!!4巻を費やし、パズルのピースがピッタリハマるようなストーリー展開に、度肝を抜かれました!!すごすぎる!!

遡ること20ヵ月前から始まり、出会い、命の危機を経て、篠原と克哉は確かに愛しあい、辛すぎる別れを経験し、ようやく現在地点まで来たんですね。深い…もう、簡単には語れない…深すぎる。

この4巻はもういろんな意味で圧倒的すぎて、こんなに細部まで練られた巧妙で完璧な作品、2度と巡り会えないんじゃないかと思います。1巻〜4巻までの間、浅野克哉はいろんな側面を見せてくれました。このあと犯人とどうやって対峙していくのか、克哉と篠原はどうなっていくのか、待ち切るしかない!(笑)絶対に読み逃すことができないです!!

小冊子は、克哉のいうことはなんでもピュアに信じてしまう篠原のお人好しと、篠原を騙す悪い男、克哉のほのぼのストーリーでシリアスな本編から少し離れて、一休みできる、めっちゃくちゃかわいい短編です(笑)がんばれ、篠原!!(笑)小冊子の克哉はほんとに悪い男ですよ(笑)必見です!

克哉の過去編、デビッドとの静かだが熱い大人の愛

In These Wordsの主人公、浅野克哉の過去編。まだ若い克哉がニューヨーク市警で仕事をしていた時、市警の刑事、デビッドとの恋愛を描いています。

まずは言わずもがなの作画の圧倒的な美麗さ。カラー絵でも白黒絵でもとにかくめっちゃくちゃ絵が美しい。若いときの克哉もイケメンですが、とにかくデビッドのかっこよさにもはや昇天しました。確かデビッドは克哉の一回りくらい年上だったはずなので、30代半ば、36歳くらいなのかな?

端正な顔立ちに匂い立つ色気、筋肉質で逞しい体躯、克哉を包み込む大きな胸板、男らしい腕。やんちゃで子供っぽさもありつつ、若くして管理職に就くほどの努力家で、歳相応の落ち着きや判断力もある。

ニューヨーク市警のなかでも、最強独身モテ男の名をほしいままにする男。デビッドがかっこよすぎる…。克哉を抱きしめるときの力強さ、優しい横顔。もう、すべてが最高にかっこいい…。

デビッドの誕生日に一緒に過ごす約束をしていたのに、仕事でラスベガスへ行かなければいけなくなったデビッド。とても残念がって寂しそうに克哉と電話で話したあと、ベッドで寝ていたところノックする音が。ドアを開けると克哉が会いに来てくれた。

克哉を目の前にしてぎゅーっと抱きしめるデビッド。そのままベッドへ押し倒し、2人で熱く抱き合う。このときの克哉もすごく色っぽいんですけど、愛する人が来てくれた喜びと興奮を隠しきれないデビッドがもう!!克哉のことが愛おしくてたまらないんですよね。2人で抱き合い、誕生日おめでとうとデビッドに囁く克哉を見て、んもう、めちゃくちゃ愛し合ってる感が尊すぎました。

その後少しだけ小説パートが続き、そこでついにデビッドが、「愛しているよ」と克哉に言うんですよね。
このときのベッドの2人の挿絵がほんとに美しい。デビッドは克哉にベタ惚れ、克哉なしには生きていけないと伝えます。克哉はもう少し時間がほしいとデビッドに優しくキスするんですけど、心はすでにデビッドを愛しているのは間違いありません。でも、そんな克哉にいつまででも待つと言っちゃうデビッドのかっこよさ…。

こんなスーパーいい男に惚れられて、陥落しない男、いるんでしょうか…。いないと思う。(個人的見解です)

マンガパートはここまでで、このあと小説パートになります。

克哉とデビッドが恋人になる前のお話。克哉、すんごいお坊っちゃんだったんですね!お互いが気になる存在ながらも、距離をとって、お互い駆け引きめいた状態にある2人。克哉のお祖父様がニューヨークに来られて、いろいろあって、日本に無理やり連れ帰ってしまう。デビッドももう2度と会えないかも…と落ち込むのですが、克哉は帰ってくるんです!

JFK空港に人を迎えに行くよう頼まれしぶしぶ行ったデビッドでしたが、そこはデビッドの同僚の粋な計らいで、迎えに行った人はなんと克哉だった。力強く抱きしめるデビッド。デビッドはここで克哉への愛を確定的にしたんだろうな、と思いました。

そのあと、2人が初めてキスをした、あのクリスマスの夜のその後の話がありました。(このクリスマスの話はこの本の最初に掲載されています)

2人の熱いセックスシーンの描写もあり、お互いに求めあうやりとりが最高でした。

克哉が起きて、デビッドの手書きのメッセージを読むところでマンガは終わりでしたが、小説はそのあとの話が綴られています。

克哉が、夜中3時くらいに目が覚めてキッチンでぼんやりしていると、仕事の途中、署に戻る前に、克哉がお腹を空かせているかもしれないと思い、テイクアウトを買って戻ってきたデビッドが。やっさし〜!なにこれ、もう、スパダリでは!!克哉にキスして温かいご飯を置いて、数時間後に戻ると言ってまた仕事に戻ります。ほんの一瞬でも、デビッドが自分を気遣い自分の為に戻ってきてくれたことに喜びと安心を感じる克哉。

その後、克哉はまた寝ちゃって、再び目覚めると、デビッドが帰宅し、ミートソースパスタを作ってくれているんです。克哉へ何度も優しくキスするデビッド。ずっと前から克哉のために手作りご飯を作ってあげたかったんですって!!ミートソースを、も少し煮込むまでの間、デビッドは克哉の手を取り、テレビから流れるフランク・シナトラの曲に合わせてスローダンスを踊る。そして、自分と付き合ってほしいときちんと伝える。克哉はデビッドに優しくキスして、これでクリスマスプレゼントをもらってないとは言わせない、と。克哉らしいYESの返答。

まず、デビッドがめっちゃくちゃ優しくて男らしくて、惚れた男をこれでもかー!と甘やかし大切にするんですよね。克哉のために手料理するデビッドがどストライクにかっこよくて、クラクラします。こんな男に愛されてる克哉、羨ましすぎます。

それにダンスを踊りながらの2人だけの甘ーい時間。このあたりはとても外国的という感じで、抱き合い克哉をリードするデビッドがめちゃくちゃサマになってて、とにかくスマートでかっこいい!!

そしてIn These Wordsとはまた違う、若くて感情的な揺さぶりも感じる、初々しい克哉がとても新鮮でした!

この本では克哉とデビッドが本当に心から愛し合って、甘い時間を過ごし、双方にとってかけがえのない存在であったことが明確に描かれています。しかし、あまりにも深く愛し合っているから、2人はこのあとどうやって離別し、そしてIn These Wordsに繋がっていくんだろうと、気になって仕方ありません。そのあたりの話もいつか描いていただけたらと願わずにいられません。

あまりにも完成された圧倒的な絵と芯が通ってブレない圧倒的な物語構成。すべてにおいて、神です!!

攻の片岡が男前でかっこよすぎます!!

ヤクザもので、命を狙われる若頭とその若頭の命を狙う部下の話。誰からも慕われ人望厚い若頭の片岡を、現組長の息子が部下である小田島に、片岡を殺すように命じる。組長の息子は片岡に仕事の責任を取らせて街を出るよう伝えるが、そこに片岡を殺すように命じた小田島を同行させる。

小田島は、組からの命令もあるし、同じ組の仲間で家族も同然だった男が片岡をかばい殺された過去も持つ。一方で片岡に強烈に惹かれていくため、なかなか片岡を殺せない。

この若頭の片岡が男前で男気溢れてて、色気たっぷりで、エロくて、とにかくめっちゃくちゃかっこいいんです!!

設定が部下との二人旅、というものなので、柄物シャツでラフな格好してるんですけど、過去の思い出描写で出てくる、若頭としてグイグイやってるときの片岡って、仕立てのいいスーツに毛皮のコート着て、髪はオールバック。いかにも〜って感じなんですけど、色っぽくてめちゃめちゃかっこいいんです!!

それにもう、やることなすこと男前!!この作品は片岡が全部持ってっちゃってると言っても過言ではないくらい、攻の魅力が半端ないです!

物語の中盤、小田島が男とのセックスは片岡が初めてだったと告白すると、

「結婚するぞ 責任は取らねぇとな 男だからよ」

この潔さ…。小田島じゃなくても惚れます…。

さらに物語終盤、組長が病気で亡くなり、危険をおかしても組に戻り葬式に参列する。そこで刺客に撃たれそうになるのを小田島がかばうんですが、とっさに小田島と身体を入れ替えて撃たれる片岡。呆然とする小田島に、

「守んねぇとな お前、俺の恋女房なんだから」

かーっこいいー…あまりにもかっこよすぎて、痺れます…。見ているこちらも心を射抜かれて昇天しました…。あまりにもかっこよすぎる…。

片岡はこの旅が始まったときから、すべてをお見通しなんですよね。小田島が自分の命を狙っていることも。それを否定せず、なすがままにさせている。一方で小田島を抱くたび、愛おしく抱く片岡。

最後、病院から抜け出し車の中で身体を重ねる2人。激しく愛し合う。その刹那、小田島は銃を片岡の胸に突きつける。それでも動じない片岡。銃口をそっと自分の額に当てる。

「こっちだ 言ったろ 外すなって」

なんすか、これ。めっちゃくちゃ痺れます…。男気の塊。かっこよすぎて吐血。片岡ー!!どこまでかっこいいんだー!

小田島のビジュアルはいまいち刺さらなかったんですけど、男✕男の壮絶な純愛ストーリーで、読み応えたっぷりです!

この作品はストーリー的にもキャラクター的にもとてもよくつくられていて、片岡を殺す命令を出した組長の息子も片岡に対する誤解と嫉妬があって、キャラクターとしてとても際立っている。小田島にも暗い過去があったりして、キャラクターのバックボーンもしっかり描かれています。

ストーリー重視の方、男前大好きな方にはかなりハマると思うので、ぜひ読んでいただきたいです。

優しくて純粋で瑞々しい2人に心が洗われる

2巻出たところでまとめて買いました。レビュー評価も高かったので楽しみに読みましたが、想像以上に最高でした!!

恋人同士になった山下くんと歩さんの続編。歩さんが相変わらずピュアで可愛くて。山下くんは相変わらず男前でめちゃめちゃキュンキュンしました〜。

仕事終わりに待ち合わせしてお夕飯デート。離れ難くて、山下くんは歩さんの家まで送って、でもやっぱり離れ難くて。

「やっぱりまだ一緒に居たいです」
「…泊まってく?」

いや〜♡この付き合ったばかりの初々しいけど、好きで好きで、離れ難くて一緒にいたいこの感じ!翌日仕事で早く出なきゃいけないのに、どうしても一緒に居たいこの気持ち!!誰しも恋愛したら1度は絶対経験あるに違いない、このシチュエーションがもうたまんないです♡

お誕生日が近い2人は付き合って初めての旅行へ。サービスエリアでご飯食べたり売店でストラップ買ったり。さらには夜にはイルミネーション見に行って、山下くんが顔真っ赤にして。

「…オレ、歩さんに甘えられたいです」

イルミネーションも、歩さんが喜んでくれるかな?ってちゃんと調べて連れてってくれるんですよね。そんでもって、ちゃんと彼氏として頼られたい、甘えてほしい。

山下くん!なんて最高な男なんだ、君は!!めちゃめちゃ優しくて、可愛いし、男らしいし、控えめだけど心の底から歩さんを大切にしたいと思って、ちゃんと言葉にする山下くん。売店で買ったストラップ、オレが買ってあげたかったです…だって!!

くぅ〜…もう、どストライクが止まらない…!!こんなに愛されてる歩さんも、控えめで、決して山下くんの愛にあぐらをかくような男じゃなくて、山下くんへ、だんだんと、でも確実に愛を深めていく。可愛い。ただ、ひたすらに可愛い…。こんな可愛いすぎるカプ、見たことないです…。

そんな歩さんも、夜のお布団では頑張ります!(笑)でもこれももう、いちいち!そう、いちいち!可愛いんです!!結局、山下くんにトロトロにされて、でもめちゃめちゃ愛に溢れたセックスして、もうほんと、お布団での2人が可愛すぎる♡

次の日帰りの車で。

「俺がするって言ってたのに。お願い聞いてくれるって」とムクれる歩さん(笑)

(…あれは仕方ないと…)心の声の山下くん(笑)
「…できないって言ったの歩さんですよ。俺は努力しました。」しれっと言う山下くん(笑)

なにこの可愛いプチケンカ(笑)もう、彼らをとりまくすべてが可愛いくて、なんというか、恋愛してるな〜、そうそう、リアルな恋愛ってこうだよな〜と心がほっこりするんですよね。

2人ともお休みも違う仕事だからなかなか時間が合わなくて、どうしても山下くんに会いたいなって気持ちを抑えられない歩さんが初めて、今から会いたいってワガママ言うんですけど。この時の山下くんの対応がもう神で!お泊りの用意してから行きますねって、来てくれるんです!!

なんだろ、本当にリアル!本当にこんなシチュエーション、あるよな〜って。恋愛してるな〜って。そんな2人を遠くから見させてもらって(?)もう、こちとら、キュンキュンが止まらない!!毎回毎回、くぅぅ〜ってキュンキュンを感じてニヤニヤも止まらない!!(笑)

飲み会で、山下くんのことをみんなに話して、自分の彼氏がどんなにかっこよくて優しいか、みんなに言いたい歩さんの気持ち。痛いほど分かりました。同性愛だからなかなか言えないんですよね。ほんとはそんなこと、全然関係ないのに。ここの歩さんの心情描写も秀逸で、なんか泣けてきました。酔った歩さんを迎えに行っておんぶする山下くん…。優しくてかっこいい。めちゃめちゃかっこいい。歩さんに一緒に住みたいって切り出して。女の子のことも好きになれるのに、自分を選んでくれるの?って聞く歩さん。

「歩さんとずっと一緒に居ることしか考えてないんです」

泣いちゃうよね。嬉しくて嬉しくて、絶対泣いちゃうよ…。山下くんの優しさとかっこよさと、自分のことをこんなにも想ってくれることに涙する歩さん…。かっこよすぎるよ、山下くん。こんな彼氏本当にうらやましいな、歩さん。もうこのシーン、胸がいっぱいになって私も泣きました…(2人にとっては超絶どーでもいい)

そして可愛すぎる同棲を始めたところで2巻は終わりなんですが、同棲編あるみたいです!!いや〜、もう絶対買います!!待ちきれない!!

この2人は本当に優しくて、お互いに思い合ってて、思いやりもあって。純粋にお互いを大切にしたい、好きだ。って気持ちが溢れてて。決して人を傷つけないし、自分たちの気持ちに正直だし。見ていてずっとずっと応援して絶対に幸せになってほしい2人なんです。(もう幸せなんだけど)

こんなふうに、ずっと、静かにお互いに流れる時間を大切にしながら、でも、確かに寄り添っていけるパートナーと出逢えるなんて、本当に素敵だなぁ〜と、心が洗われるような、最高の作品でした。

多重人格という難しいテーマを完璧に昇華してる!

発売からだいぶ経ちましたが、あまりに作品完成度が高くレビューせずにはいられませんでした!

とにかくすごい!多重人格という難しいテーマをここまで完璧に描ききるって、もう、作者様の手腕と力量に脱帽しました。

1巻までは、この多重人格を最後どうやってまとめるのか、とても気になっていました。特に1巻ではカズハとレイ、どちらが主人格なのかがまだ分からない状態で、悠真はレイが好きなんだけど、カズハにも惹かれているから、これはもしや…、みんな仲良く?的な?みたいなことを思っていたのですが、ここはきっちり、とても美しく完結に至りました。もう、この最後の着地が本当に素晴らしいんです!!すごいんです!!

悠真の気持ち、レイの気持ち、そしてカズハの気持ち。すべてが納まるべくして納まったような結末でした。そして、そこに至るまでの展開も無理がなく、ご都合主義にもならず、もう、みちのく先生、天才としか言えないと思いました。最後がどうなるかは、ぜひ、ご自身で読んでいただくほうがいいと思います。もう、最後の方なんかは、ドキドキもするし、泣けてくるし、目が離せないです。

受の悠真は確かに目立たない感じだし(笑)みちのく先生には珍しく、色気がないタイプなんですけど(笑)優しく誠実。今回は攻が一筋縄ではいかないタイプなので、そんな攻が、自分のことを諦めず、ずっと寄り添ってくれる人格者である悠真のことを、心底惚れ込んでいるっていうところが、とっても良かったです。

それに、人格たち1人1人の個性がきちんと描かれていて、その人格たちがどういう経緯で生まれたのか、どのようにしてコントロールされてるのか、きちんと整理されて描かれています。1巻で出てきた伏線を見事に回収していて、話の完成度が半端ない。それに、圧倒的な画力も相まって、もう、完成度は今までの作品の中でも1番じゃないかと思っています。

さらに、みちのく先生、ほんとにすごい、と思ったのが、多重人格というテーマの中で繰り広げられる、悠真とレイとカズハの、実質3Pの描写!!3じゃないけど、実質3(笑)こんなこと思いつけるなんて、やはり天才としか言いようがない。

確かに、エロスを極める先生のことですから、何かしらやってくれるとは思ってましたが、まさかまさか、こんな形にするとは、本当にすごいです!なんとなく、みちのく先生の趣味全開的な感じもしますが(笑)いずれにしても、制約があるなかでいろんな形で表現できるその発想力と画力は、やはりトップクリエイターだなと感服いたしました。

あと、忘れてはならない、悠真のイトコのこーちゃんこと、光太郎さんが、まぁ、とにかくわたし的にはドンピシャ…!!黒髪、男前で色気ムンムン、の受!!みちのく先生らしく、適度に肉付きがいい超絶エロい身体してるんですよね。もう、ほんっとに最高にかっこいい!

あとがきにも書いてあったんですが、光太郎とリアンのカップルは濃すぎて(笑)本編カプを食っちゃうからエロ少なめにするように言われていたらしく。いや、これ、絶対スピンオフ期待してしまう!!真夜中ラブアライアンスに出てきた天麻と同様、光太郎さんも黒髪男前受の最高峰じゃないかと個人的には思っています。絶対スピンオフで見たい!

作品の完成度はいわずもがな、脇キャラも最高!超オススメの神作品です!!

本格的なサイコサスペンス、結末まで目が離せない

Twitterでたまたま見かけて、最初は単話しかないし、1話の単価がとても高く、むー、と悩んでいたのですが、試し読みしたところで気になって仕方なくなり購入。5話くらいを過ぎるともう結末が気になって気になって、思い切って全話購入しました。けっこうなお値段…マンガの単価を超えている…。

全27話完結。主人公の新聞記者、佐藤と巷を騒がせている連続殺人事件の犯人、神谷がとあるきっかけで出会うところから物語は始まります。

佐藤の親友であり元恋人である、心理カウンセラーの村上から、自身が担当している患者(神谷)へインタビューをしてくれないか?と頼まれた佐藤。ここから佐藤と神谷の奇妙な関係が始まり、紆余曲折しながら、ラスト5話くらいから最後の結末までは怒涛の展開です。

サスペンスものなので、ネタバレせずに感想を書きます。読んでるとどんどん惹き込まれていき、どんな結末になるのか気になって仕方なくなるので、ぜひご自身で読んで確かめていただいたほうが良いと思います。

主人公の佐藤は犯罪事件を調べ、その資料を大量に保管しているというかなりの変わり者。何を考えてるのかよくわからないし、いつでも冷静でほとんど感情を表に出すことがありません。村上から自分の患者がもしかしたら連続殺人犯かもしれない、という話を聞き、インタビューをしてほしいと頼まれたとき、そこまで患者に入れ込む村上を心配しながらも、佐藤は自分の興味を掻き立てられ、それを受諾します。

連続殺人犯の神谷は、ガチなサイコパス。自分の中で殺人における一定の法則性があり、佐藤からのインタビューを受けながら、佐藤との会話や時間を楽しみます。そして、インタビューを受けるかわりに、佐藤にセックスをするよう迫ります。神谷は物語が進む中で、佐藤に強烈に惹かれていきます。

まずこの佐藤のキャラクターがものすごく作り込まれていてすごい。仄暗く何を考えてるのかまったく読めない虚ろな目をしていて、抜群に頭がよく、話の途中では、佐藤の狂気とか出てくるのかな?とか考えてしまうほど、不気味で冷静なんです。インタビューを引き受けたのも抑制し難い興味本位であったし、佐藤自身もどっちに転ぶかわからないような人です。

ただし、人間的な感情がないわけではなく、物事の判断能力や人をコントロールする能力には長けていて、物語の中盤くらいからは、神谷との関係をどうしていくのか、いろいろな策を巡らせます。

そして、佐藤はガタイもガッチリでムキムキなんですけど、受なんですよね!一見、金髪で美形の神谷が受っぽく見えるんですけど、神谷が攻なんです。このギャップもとても良き!!エロシーンとかはかなりあっさり描かれているんですけど、神谷との淡々としながらも、ときに熱いセックスシーンでは、佐藤の色気が半端ないです。

神谷は絵に書いたようなサイコパスなんですけど、可愛らしい描写も多くて、普通にしてるときに垣間見せる狂気じみた表情なんかは、怖…と思いました。目が笑ってないというか。そういった不気味さはとてもよく描かれていて、佐藤と神谷のやりとりに目が離せませんでした。

そしてなんと言ってもこの作品は会話が秀逸なんです!!佐藤って神谷に対してまったく情に絆されるみたいな描写がないんですよね。淡々と一定の距離を保った会話。でも、話が進むに従って意識的に神谷への対応を変化させたりするのですが、熱くもなく、かと言って冷たすぎず、もう、ほんと、よくあんな台詞考えつくなーって思うほど、特に佐藤の会話はめちゃくちゃ考えられていて、脱帽。佐藤の的確な指摘と冷静な分析、絆されていないけど、流してもいない神谷との駆け引きめいた会話。会話ひとつひとつがとても意味深だし、それぞれのキャラクターの性格がはっきり出ていて、とても明確なんです。

私は佐藤と神谷がベッドで交わす駆け引きのような会話や、神谷の様子を見計らって、佐藤が絶妙なタイミングで神谷と会って交わす会話がとても好きでした。コマが大割なので、細かい表情とか躍動感みたいなのを細かいコマ割りで見ていく感じではないのですが、もうこの会話ひとつひとつがミステリアスで、意味深で、物語の世界にどっぷりハマりました。とにかく秀逸で素晴らしい。

中盤、少し中だるみっぽくなったようなところはありましたが、後半はけっこう怒涛な展開で、もう、気になって気になって、途中で読むのを止めることができずにあっという間に最後まで読んでしまいました。

かなり本格的なサイコサスペンスだと思うし、普通のBLって感じでは全然ないし(たまたま男性同士のセックスシーンがあるだけ、みたいな感じ)、そもそも、ラブなのか…?って感じだし(笑)でも、ストーリーの完成度としてはかなり高いと思います。絵は好みが分かれるかなぁと。私もそこまで好きな感じではなかったのですが、ストーリーが重厚なので、まったく気にせず読めました。ストーリー重視の作品を探している方にはオススメです。とにかく、ネックは値段ですが、それを引いてもとても面白く、ハラハラドキドキもさせてもらえたので、気になっている方は、ぜひ読んでいただきたいです!!

【GAPS番外編】 電子 コミック

里つばめ 

斉藤さんの鬼執着最高!長谷川さんはもはや天使!

2つとも大好きなシリーズ!そして、そのシリーズの2CPが同じ画面に出てくる画の強さ!!最高でした!!ひとつひとつのエピソードは短いですがめちゃめちゃ良かったです!!

コンビニでお買い物してた長谷川さんと片桐。そこに万引犯を逃したとブーたれる矢島が。片桐と矢島が幼馴染らしくきゃいきゃいやってると、そこに斉藤さんが!!

片桐のイケメンぶりと、矢島と片桐の仲良しな雰囲気を察する斉藤さん。さらに斉藤さんの前で片桐を下の名前で呼ぶ矢島。斉藤さん、怒ってる(笑)かなり怒ってます(笑)

矢島も矢島で、斉藤さんとの関係を片桐には言ってないから、斉藤さんの登場でドキッ。4人の間にただならぬ緊張が走ります(ほとんど斉藤さんのオコのせいだけど(笑))

その場は上司らしく長谷川さんと片桐に「部下が失礼」と伝え矢島を連れて帰る斉藤さん。

矢島を外に連れ出し、片桐を昔の男か?と疑る斉藤さん。もう、矢島がほんのちょっと、片桐のことを聡って名前で呼んだだけなのに(笑)しかし、矢島から嬉しい本音を聞けちゃいます!そのあと抱きしめ、キスして…矢島の耳元で囁く。

「俺以外の名前は呼ぶな」

ハイ、キタ(笑)相変わらずすごい(笑)斉藤さんの鬼執着と独占欲と嫉妬(笑)これでこそ、ジャイアン斉藤(笑)もう最高すぎます(笑)

バレンタインのエピソードも、斉藤さん…(笑)私は真剣に矢島、これからも頑張るんだぞ…(笑)と見守りたい気持ちでいっぱいになりました(笑)

イケメン片桐が見知らぬ女子高生からバレンタインのチョコをもらい、それを矢島の家に勝手に置いていこうとすると、そこに帰宅した矢島が。またまた幼馴染同士のきゃいきゃいがかわいい(笑)矢島を迎えにきた斉藤さんは、さっさと帰る片桐と長谷川さんとすれ違う。

片桐たちを見てから、ふいに矢島を見る流し目の斉藤さんのかっこよさが半端ない!!

矢島がチョコをもらった経緯を話すけど、人の話なんて聞いちゃいねえ斉藤さん(笑)美味しそうだから食べようと矢島に提案するのだが…

もうね、ここから斉藤さんが矢島に対してどんなお仕置き(?)をしたかはぜひご確認いただきたいです(笑)なぜ、矢島はお仕置き?あんなこと?されちゃうのか(笑)たぶん、矢島が1番納得いってないはず(笑)
仕方ないよ、矢島。斉藤さんに惚れられちゃったんだもん(笑)あーゆー男だもん…(笑)

もうとにかく、ここでも斉藤さんの鬼執着と独占欲が本気ですごい(笑)とにかく、矢島が誰かに触られようもんなら、見られようもんなら、絶対許さない斉藤さん(笑)

ああ、そんな斉藤誉、大好きです…♡

長谷川さんと片桐カプは、相変わらず片桐が甘々に甘やかしてて、いちいち照れちゃう長谷川さんがめちゃめちゃかわいく仕上がっております(笑)長谷川さん、ほんと天使だなって思います。人間的な度量も大きいし優しいし。片桐はほんとに人を見る目があるなって思います!
それに比べて斉藤さん(笑)いや、そんな斉藤誉だから大好きなんだけど(笑)

中学生?(高校生くらいにも見えるが)のときの片桐姉弟と矢島のエピソードもあって、片桐姉、すごいわかる…(笑)と思いました(笑)

私は特にDOGSの斉藤さんの大ファンなので、隠しもしない独占欲と執着丸出しの斉藤さんが見られて大感激でした!!このシリーズ、ずっと続いてほしいです!

矢代が!百目鬼が!動いてます!!

映画館に3度足を運び、DVDになってからも、しばらく1か月くらい、ほぼ毎日見てました。
映画館に初めて見に行ったとき、けっこうエグいシーンあるよね…どうなってるんだろう…と思ってましたが、ほぼ原作通りに進みます。あんなシーンやあんなシーンも、ちゃんと再現されてます。作り手の原作をとても大切にしていることが、伝わりました。

絵はやっぱりマンガとは違うので、百目鬼のほんの些細な仕草や表情、矢代の艶めかしい色っぽさなどは、やっぱり原作の絵とは少し違うなって思うところもありますが、でも、アニメでこれだけの再現なら十分すごいと思いました。私は普段、アニメなどはまったく見ないのですが、原作そのままの雰囲気がちゃんと出ているのがよく分かりました。

この映画で再度、1巻から2巻途中までを演じたキャストの皆様の演技がほんとに素晴らしい!!
ドラマCDも全部持っていたので、映画を見たあとCDを聴き直すと、表現だったり感情の込め方だったりが少しずつ違ってまた楽しめます。

特に百目鬼が初めて矢代と話をする事務所でのシーン。

『俺のことは知ってるか?』
『ほかには?』

ここの新垣さんの声が、もう超絶にかっこよくて透き通ってて、めちゃくちゃ矢代がかっこいいんですよね!!
この、『ほかには?』ってセリフ、CDだと冷たい怒りというか、なんというか、そういう感情が込められているんですけど、映画では余裕たっぷりで、でも冷静に怒っている感じに演じられてて、すごいクールなんです。

新垣さんは本当に矢代がはまり役だし、矢代役は新垣さんの代名詞といっていいと思います。

あとは、個人的に推しの竜崎(笑)松原組を出ていくときの竜崎とのやりとりでは、竜崎が動く竜崎になってて、雰囲気もバッチリ合ってる!嫌味っぽくねちっこく(笑)矢代に絡む!(矢代が好きなくせに(笑))
さらに!

『そんなに俺のことが忘れられねぇならよ、いつでも来な?』

このセリフ、めっちゃくちゃカッコいいんです!ぜひ、動く矢代と一緒に見ていただきたい!!

竜崎と事務所でオイタして、三角さんが来て途中で終わるシーンがあるのですが、原作だと、竜崎が終わったあと矢代の顔に手を回して、何気にいちゃっとするんですけど(個人的にめちゃ萌えるシーン)、映画ではカットされていて残念…。

あと、とても好きなシーンは、百目鬼と久我、影山と3人でご飯を食べてるときの、影山が矢代を語るシーン。安元さんが、ほんっとに、影山のイメージそのまんまなんですよね!!本当にこのシーンはマンガで見てきた人たちが動いてる!喋ってる!って、すごい感動しました。

矢代が撃たれて救急車で運ばれるところで、第2章へ続く余韻を残しながらエンディング。

やはりドラマCDをすべて聴いているので、もはや絶対にこのキャスト以外は無理なんですけども、皆さん本当にはまり役で、今まで声だけ聴いて脳内再生されていたものが、実際に動いているのを見ると感動すら覚えました。やっぱり矢代が!新垣さんのクリアなボイスが!とにかくかっこいいので、ぜひ聴いていただきたい!!

あとは、劇伴もめちゃくちゃかっこいいです。映画の中では音楽が少し足りないくらいに感じたので、もう少し音楽が入ってもいいかなって思ったんですけど、やっぱりひとつひとつの曲のクオリティがめちゃめちゃ高いんです。

メインテーマの『Birds Fly』もいいんですけど、私は、『欠落のテーマ』という曲が大好きで、サントラの中でも、1番リピートして聴いています。なんというか、矢代の切なさとか、空虚感とかがにじみ出て、ピアノの旋律が本当に美しい曲なんですよね。哀愁漂うんだけど、とにかくオシャレ。

H ZETTRIO に劇伴を依頼したのは、ヨネダコウ先生の展示会でBGMに流れてたのを、今作の監督さんが知り、作品世界とあまりにピッタリなので、ぜひにと依頼したのだとか。H ZETTRIOから送られてきたサンプル曲があまりに完成度が高く、この映画これで絶対最高の作品に仕上がると確信したらしい。でも、それも納得。H ZETTRIOの作る音楽と囀る鳥は羽ばたかないの世界観がめちゃめちゃマッチしてて、ものすごくオシャレに仕上がっています。

確かに囀るの世界観って、黒と鳥と羽、ってイメージ。ヨネダコウ先生のハイセンスは言わずもがなですが、H ZETTRIOも大好きなアーティストで、この囀るの世界観を作り出すのには必要不可欠だと思いました。

第2章、待ちきれませんが、何度も何度もDVD見て、待ちたいと思います!付録についてくる小冊子もかなりいい!はじめの頃の百目鬼と矢代の二人だけの時間を垣間見ることができます!

黒井憲剛という男、史上最高の男前なり

作者様のあとがきにもあるように、今作は受の黒井憲剛のアンサー編。そして。どのレビュアー様も書いておられるように、憲剛の男前が、半端ないんです。もう、わたし的には半端ないとかいう言葉でも尽くせない。史上最高の男前でした。

1巻では、攻の刀麻の一途な執着愛が実り、恋人同士になった二人。でも、私は気づいてました。1巻の書き下ろしに見る、憲剛の半端ない愛情を。

恋人同士になったけど、憲剛に愛されているのか不安になる刀麻。今作は、憲剛が昔世話した男、時也が新しいキャラとして登場し、刀麻と憲剛の間に割って入ろうとします。

でもね。微塵も揺るがないんです、憲剛が。もうね、めちゃくちゃかっこいいんです。

憲剛に本当に好かれてるのか?と自分が不安に思っている痛いところを時也に突かれた刀麻。強気に振る舞うも、心は不安でいっぱい。そのことに、憲剛はちゃんと気づいているんです。

2巻第1話は恋人同士になってのいちゃいちゃ回で、もはやここから終わりまですべてが神なんですけども、やはり第4話がわたし的には最高の神回かなと思います。憲剛が男前すぎて、かっこよすぎて、震えます。そして、何度読んでも、毎回昇天してしまう。あまりのかっこよさに。

時也が2人の関係を撹乱させようと、あの手この手で憲剛の気を引く。憲剛はそれを分かっていて、あえて刀麻を組に来るように仕向けるんですよね。

憲剛の顔の傷のことをずっと気に病んでいた刀麻。ずっとそれは時也をかばったときについたものだと思っていたけど、憲剛は、実は刀麻を守るためにかばってついた傷だという真実を、時也の前ではっきりと刀麻に伝えるんです。

時也に、その時からずっと刀麻を好きだったのか?と聞かれ、しれっと何事もなかったかのように、『もっと前』と答える憲剛。

憲剛の愛を知り、あまりにも嬉しくて、あまりにも愛しくて、顔を真っ赤にする刀麻をチラっと見て目が合うと、ふっ…と優しく笑う憲剛。『もっと前』の過去が蘇る。それは小学6年の修学旅行。

『とーまが居てくれたら、それでいい』

なんかもう、私はこのシーン、泣きました。
こんなにも男らしくて、愛情深くて、優しくて、かっこいい男、どこにもいないって思いました。男前すぎて、心を鷲掴みにされました。茫然自失になるくらい、ほんとにほんとに、もう言葉では言い表せないくらい、黒井憲剛という男が最高にかっこいい。

その後、刀麻のマンションへ行く2人。第4話で、憲剛は刀麻が元嫁に頬にキスされている写真を時也から見せられるのですが、そのことについて、刀麻を問いただします。嫉妬する憲剛がもう…。どんだけ最高を塗り替えてくるんだ、この男。男前すぎるほどの男前で、かつ、可愛いなんて、もはや罪のレベル。

刀麻、史上最高の男を手中にしたあなたは、本当にすごいよ…。
ベッドでいつになく積極的にリードする憲剛が超絶に色っぽくて、男前で、なぜかまた泣けてきました。

最後は組でちゃんと好きといってほしいと言う刀麻に憲剛が自分からキスして、好きだよ…と告げてる束の間、伴田くんが入ってきて(笑)お約束の間の悪さ(笑)伴田くん半泣き(笑)めちゃくちゃ可愛らしく終わりました。

書き下ろし読んで、憲剛の男前がさらにすごいことに。
寝ている刀麻を見つめる憲剛。刀麻がうなされていたのを思い出し、心で誓う。
『不安材料は全て消してやる』

自分の所有物にするかのように、刀麻の首にキスマークをつける憲剛。第5話の最後、刀麻の首にキスマークがついてたの見て、え〜、珍しい!と思っていたのですが、その答えがこの書き下ろしにすべてありました。

憲剛の独白のような想いひとつひとつ、全部がすべて、刀麻への揺るぎない愛。憲剛が心のなかで呟く。
『もう離してなんかやれねーからな』

作者様、どんだけ黒井憲剛は男前なんですか。どんだけかっこいいんですか。どこまでアゲていくんですか!!
かっこよすぎて、一瞬たりとも憲剛から目を離せない、そんな書き下ろしでした。

黒井憲剛という男。面倒見がよくて人望厚く、頭がいい。底なしの優しさと一途な愛情深さ。とにかく、これだけの男前、普通、なかなか描ききれないと思います。それも、受なんですよね。ゆくえ先生、すごい…すごすぎる。ドンピシャとかいう生易しい言葉じゃない、脳天に突き刺さるくらいの、インパクトです。

過去いろいろな作品を読んできましたが、黒井憲剛は私の中で史上最高、そして、最もリスペクトするキャラクターです。彼以上の人、出てこない。本気でそう思うほどに惚れ込んでいます。そして、この作品に出会えたことがとても幸せです。一生大切にしたい作品です。

追記:ブサメンを探せやってます!店に飾られた写真に自慢のふぐりが!生け垣から飛び出すブサメンが!相変わらず超かわいいブサメンを探してみてください!

こんなにも深く愛し合う二人が尊い

通販されるとわかり速攻購入しました。そして、ページをめくり…最高すぎて言葉がでない…。もう、刀麻も憲剛も、二人とも超かわいくて、二人がお互いに大好きーってなってるとこが最高すぎました。

二人で一緒に過ごす休日を、時間ごとに追っていくおもしろい趣向で、二人がどんな休日を過ごしているのか垣間見ることができます。

始まりはベッドで愛し合う二人から。相変わらず、二人のセックスシーンは色っぽい。
事後、疲れてウトウトする憲剛がめちゃかわいい!刀麻はぐっすり眠る憲剛におやすみのチューをして、愛しそうに『おやすみなさい』

翌朝、けっこう早起きの憲剛(笑)まだ横で眠る刀麻の前髪を撫でるんですけど、こーゆーところに、憲剛の刀麻への愛が出るんですよね…。はぁー、尊い…。

お風呂に入って朝食の準備をする憲剛。パンは自分で切るタイプ。そこへいかにも低血圧で朝が弱そうな(笑)刀麻が起きてくる。朝からもりもりと朝食を食べる憲剛の一口がぶりついたあとのパンを、あーんで食べる刀麻。

ここの二人の距離感とか、もうずっと付合ってた二人みたいに、ピッタリなんです!そりゃ、37年間もずっと一緒にいたんだもんね…。

朝ごはんを食べてソファでゆっくりする二人。伴田くんから憲剛に報告がきた!刀麻が憲剛のスマホを覗くと、ふぐりを見せつけへそ天するブサメン!(笑)かわいすぎる…(笑)イラつきを隠せない刀麻(笑)刀麻の永遠のライバルはブサメンです(笑)

ウトウト微睡む憲剛を着替えさせてランチデートへ。このとき、憲剛のお洋服を選んでる刀麻が楽しそう。二人ともほぼ同じ体格だから、憲剛は刀麻の洋服を借りたのかな?せっかくの外デートだから、オシャレして出掛けたい刀麻。なんでもよくね?って感じの憲剛に、僕のテンション上げてください!って(笑)恋人同士になったことを楽しみたいんですよね(笑)

オシャレなお店でランチして、刀麻は僕と一緒に住む気はない?って聞くんだけど、猫が飼えないからって(笑)そもそも猫に好かれてないでしょ!って答える刀麻(笑)

なんだろう。もちろん恋人同士にはついこの間なったんだけど、二人の信頼感、誰にも入ることができない二人だけの密な関係があって、この二人、ずーっと両想いで、幼馴染で、お互いにとってずーっと大好きな、大切な人なんですよね。もう、そういうところ、ヒシヒシ伝わって、ヤバい…(私が)

外デートでウキウキしてる刀麻だけど、憲剛が、ゆっくり自宅で過ごしてもいい、二人だけなんだからって言うんです。もう、このときの憲剛ね…男らしいしかっこいいしで。もう悶えっぱなし…(私が)

自宅に帰っていそいそベッドメイキングする刀麻(笑)ふたりだけのゆっくり時間の醍醐味は、もちろん、食後の運動!刀麻が憲剛の首に手を廻し引き寄せる仕草が、色っぽい!

西日が強く差し込むベッドで愛し合う二人。憲剛が眩しくて、シーツを右手で手繰り寄せ、顔に光が当たらないように喘ぐところが、超絶に色っぽい。西日にキラキラ照らされる刀麻のまつ毛がオレンジ色。自分を愛しく抱く男を見ながら『とぅま…、暑いっ』

光の眩しさに耐えて汗いっぱいかいて色っぽく喘ぐ憲剛を見つめる刀麻。光をキラキラ反射させる憲剛の汗が『キレイ』

もうね。いっつも思うんですけど、刀麻に抱かれる憲剛、ほんっとーーーに、最高なんです!!!あんな男気溢れる男前、多くは語らないけど心の底から刀麻を愛してる憲剛。もう、もう、言葉にならないくらいめちゃくちゃかっこよくて色っぽくて、ここで私は完全に昇天いたしました。憲剛、大好きすぎる…。

18時過ぎ、憲剛が目を覚まし、リビングに行き、泊まっていく?と聞く刀麻に、おう、と短く答える憲剛。心の底から幸せそうに嬉しそうに、ふふっと笑う刀麻。

これを神作品と言わずしてなんというのか。私は白刃と黒牡丹の2巻を読んでからこの作品を見たので、もう胸がいっぱいになりました。刀麻、本当に良かったね。でも、憲剛はずっとずっと刀麻を愛してたから。もう、誰も二人の間に入ることなんてできない。濃密で、そこには深い愛しかない二人だけの時間を感じました。

すべてが神すぎる。私にとっては、一生ものの作品です。