碧雲さんのマイページ

レビューした作品

エキスパートレビューアー2022

女性碧雲さん

レビュー数158

ポイント数930

今年度21位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

落ち込んだときに読むと、元気になれる

電子版には、挿絵が無かったけれど、
キャラのイメージを想像しながら読めるので、かえって無い方が楽しめた。

鹿能リコさん独特のテンポで進捗する、これはラブコメ?
幸せに縁がなかった主人公泰斗が、転職をする。
そこから、店長の弟に歌唱力を持っていることを見出されて、
トントンと、幸せに向かって人生が拓けていく。

だけど、課題が沢山。
頭の中で音が視える=絶対音感を持っているけれど、譜面を読めない主人公。

納まるところに納まるハピエンのシンデレラ物語は、
コロナ禍で沈むことが多い今、読むと もうちょっと頑張ろうかな、と思えるので好き。
いつものパターンで、結末は凄くアッサリ。


性悪を偽装する芸術家が、本来の自分を見抜く恋人を得る話

単純なBLじゃなく、女性も絡んでくる。
濡れ場少な目。 心情描写重点。
焦れ焦れでグルグル回って前に進めない、トラウマ持ちが主人公。

心理描写が秀逸、構成がとても面白かったので、椎崎夕さんの他の作品も読んでみる。

★登場人物をメモ・・大体粗筋が分かると思う。

伊織:版画家。作家名は桐原織。混血、綺麗で華奢。祖母や年よりに優しい。
外観と、尻軽な母の噂で虐められて育ったので、性格が捻じれている。
寂しがりで人肌が恋しいのに、人嫌いで三日以上他人と暮らせない。別れた女から逃げる隠れ家を持つ。
冒頭の寝た相手は駒沢。実は、伊織が駒沢を誘って恋人になる約束をしていた。

大和:伊織と10才以上年下の甥。伊織が溺愛、信頼する唯一。ギャラリーの住み込み管理者。
見村:最初に伊織の作品を購入した画商。

駒沢大樹:やり手の美男会社経営者。親戚の井上夫人の紹介で伊織と交流。伊織より二歳年下。
伊織に一目惚れ。伊織が一緒に居て苦痛を感じない唯一。
矢野:駒沢の共同経営者。美男で行動がスマート。伊織が最も嫌うタイプ。

ミユキ:伊織の元カノ。振られた後、伊織に粘着、ストーカー化。二股をかけている。
 



京言葉

2013年の発刊だから、今からほぼ10年前の作品。

琴音は、母の鈴音にそっくりな男子。
鈴音が一度絵のモデルを引き受けて以来、母の美貌に執着して付き纏う日本画家。
琴音が生まれても、付き纏いは止まず、とうとう一家が車に乗っている時に
画家の車に煽られて、琴音たちが乘る車が崖から転落、
両親は死亡して琴音だけが生き残る。

その琴音を祖父達の家に届けたのが、画家のパトロン。
画家の執着は、今度は鈴音にそっくりな琴音に向く。

奴隷のように琴音たちをお金で縛り、虐待を繰り返す。
琴音をモデルにした絵は、高値で売れて画家の名声だけは上がっていく。
琴音の戸籍は、女子に変更されていて、通学もできなくなっていた。

最後の最後にドン出返しが起きて、みんなが幸せになる
呆気ない結末。
これでいいのか?と、釈然としないけど、
気の毒すぎる境遇で育った琴音が幸せになれたなら、それでいいとおもうことにした。
呆気なさ過ぎて、少し物足りない。

この物語の肝は、琴音の舞子言葉 だと思う。

耽美作 BLというより ジェンダーもの

読後、気持ちが落ち込む耽美作。
「神軍のカデット」に登場する軍医、
各章短編売りしていた作品をまとめたシリーズ3冊の完結巻。
電子版には「医務室と看護長」が付いていない。残念。

1巻の巻頭で、主人公は吉良の後追い自殺を遂げている
何故、後追い自殺を決行したのかを補完する2-3巻。
-
「本当は女子に生まれたかった」主人公。
それを理解して、包容してくれた優しい姉が、震災で死亡。
更に、妬む者が仕組んだ異動でシベリアに行った義兄・吉良が、任地で刺殺される。

大事な二人を失い消沈する軍医に、学生・竹が「女装で銀ブラ」に誘う。

当日着た服は姉の手作り、靴も姉の贈り物。
銀ブラから校舎に戻る。
池の傍で「美しい、あなたは女性だから触れられない」と言われて、軍医にスイッチが入ってしまう。
「お前のせいではない、気にするな」と、奇妙なことを言っているのに、
竹は子供過ぎて軍医の異常に気付かない。

戦争も震災もあった大正時代に、長男として生まれて、
軍医として漢らしく生きる事しか道が無いと、分かっていても
「自分の心は女性」であることに葛藤した主人公が選んだことが「後追い自殺」なんて・・悲
・・こういう作品を読むと、私は暫く心が崩壊してダメー。

▶口紅 https://bit.ly/3oOSFoZ
和装の最高級品は、玉虫色に光る「笹紅」の「小町紅」。暗闇でボーっと紅が発光。
スティックタイプは主に舶来品で香料も強め。

民話調・異世界転移物語

電子版。
あとがきを先に読まないほうが良いです。全部わかっちゃう。
こういう展開を良く思いつくものだと、感心しながら読みました。
著者さん、天才。

異界とつながる山の沼、
不変を好まないナニカの意思で造られている異世界は、時間の流れが異なる。

行方不明になった幼馴染、柊を探して10年間ずっと山に行く夏生。
ある年その沼に、死んだばかりの行方不明者の遺体が浮かぶ。
でも、柊の両親はもう探さないでくれ、と捜索を希望しない。

夏生は独りで柊が居なくなった同じ日に山に入ると、霧の中で、柊を見つける。
再会した柊は23才になっていた。もう女の子の様な美少年ではない。
夏生は、18才。
表紙の二人が映る沼の水鏡には、10年前に行き別れた当時の姿が映っている。
笠井先生の、素晴らしいデザイン。

再会した柊と異界で暮らして、夏生はどうするのか・・
10年前柊は、両親がお互いに不倫をして、夫婦として終わっていたことを知っていた。
夏生さえ、傍に居てくれたら・・と思っていた柊。
夏生が異界の村に入れたのは、そんな柊の「祈り」があったから。

どんな結末になるのか想像しながら、悶々と読みました。
夏の幻想の様なSF要素と、民話要素が混ざった、因縁の無限ループ。

凪良先生の「累る」と似た雰囲気。こういうお話、好き。

物の怪の蝶

今までにない展開で、面白かった。
Ciel さんの挿絵が無かったら、凡庸な内容に感じたかもしれない。挿絵、大事。

鬼退治のあとに生まれた蝶は、光る。
蝶は物の怪の類で、国吉家は、蝶塚を隠すために本家から密命を受けた神社。
鬼の復活を防ぐ為、神社の真の目的は隠されている。

寄生虫のような蝶の産卵。
幼虫が食うのは、宿り主の「心」。
心を食われる宿り主は、どんどん衰弱していく。
もう少しで、朝陽も衰弱し思想になった時、蝶が羽化して、外に出る。
そして片思いが終わって、ハピエン。

蝶に項を刺されて、朝陽は徐々に心を食われて「好き」が消えていく。
蝶は、朝陽の首を刺したのは、産卵のためだった。
羽化して、群れの跡を追って飛んでいく蝶。

その後、一気にハピエンにまとまる。
終りがあっけない、紙面上の都合だろうけど、残念。

西野ワールド

いつもの西野ワールド、エロ場面多めのエンタメ。
ラーシャが、オークの玩具にされて、凌辱され続ける場面から始まる。
そして、獣人の獅子に助けられて、気を失う場面で切り替わる。

上の攻めに何故、オークが??あれ、ちょっと変ですね。

次ぎの場面で、ラーシャが獣人王に種をもらう役を長から言いつかる。

そして回想場面で、過去の説明。
絶滅寸前のイェンネ族には、男性でも孕める月人と普通の男子が居る。
ラーシャは、村一番の美貌の月人。
月人には、絶滅回避の掟があり、定期的に外の男子と交わり、
子を宿して産んだら、一族の子として親から離して育てられる。

ラーシャは、オークの巣穴の傍で捕まり、半年も性奴隷にされていた。
獅子王のダンテは、ラーシャをオークから助けた人。
ラーシャは、指名を受けていた。后待遇で扱われ、ラーシャは懐妊。
イェンネ族に戻ると子供を取り上げられてしまう。
ラーシャは、懐妊を自覚した朝、ダンテの前から失踪、

医院の前で行き倒れて、子供を産み、医院の親子の世話になり、育てる。
そして、ついにダンテが探し出し、親子で暮らす。
おまけのSSは、なんと行商人からダンテが張型を買う話だった。

ハピエンなので、読んで楽。
医院のジャンの片思いが少し気の毒。

それよりも、あとがきの電動自転車の件に興味が行ってしまった。
電チャリ、楽そうですね。

内容と絵がマッチ

入江が不器用だけど、蜂谷に気持ちを伝えようと頑張っていた。

何気なく蜂谷が「花束」をリクエストしたら、
入江が花屋に相談をして、本数に意味があると知って、散財する。
500円x108本、意味は「結婚してください」

蜂谷と一緒に暮らすと、関白宣言して、入江の強引さに蜂谷はキューン

凄く可愛い内容だった。

夫々の言い分がオモシロイ

幼馴染の二人は、揃ってゲイ。
蜂谷獅子  男の体と心のまま男に恋をする美男。
花沢良太郎 男の体で心が女の子。だから母性本能があるという、イケメン陸上選手。

・・・二人は、似ているようで微妙に根本が違う、という良太郎と獅子のやり取りが、が凄くオモシロイ。

このまま幼馴染同士で恋をするのかと思ったら、そうじゃない。
年齢を偽り、家庭教師として入江が登場。
入江の人生の目標は、悪徳弁護士になり金儲けをすること。
・・志は鋭いけれど、惚れた獅子にはからきし弱いのがオモシロイ。

大学生になり社会人になる頃、夫々人生の節目が訪れる。

初期の凪良先生の作品は、ヒネていない、凄く読みやすい。









「あなたが あなただから好き」

色覚異常に悩む主人公。

学生時代から抜き出ていた才能の持ち主だったのに、
就職後に色覚異常に気付いて、デザイナーとして採用されなかった佐倉。
生活での支障は特に無い。
若干青と赤の識別が付きにくいので、ベージュ等の微妙な色が分からない。

姪の真心(まこ)ちゃんのお迎えを引き受けて知り合った柊に惹かれる。
柊も建築デザイナー。
両親を亡くした陸君を養子にしている。
陸君の母親の代わりになりたいけれど、それは無理。

仕事で、デザイナーとしての君は要らない、と言われて居場所を失う。
そんな佐倉が、柊の養子、陸君の言葉に癒される。
落ち込んだときに読むと、心が和むセリフが沢山登場する物語だった。

佐倉は、居場所を見つける。
柊の事務所で「カラーバリアフリー」に特化したデザイナーとなる。

凄く良い結末だった。