腐男子のSHINOさんのマイページ

神作品

エキスパートレビューアー2023

男性腐男子のSHINOさん

レビュー数17

ポイント数172

今年度30位

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ありのままの貴方が好き

町屋はとこ先生の新刊!
とても楽しみにお待ちしておりました。

今回は45歳同士のおじさんBL。
町屋はとこ先生作品のギャグと切なさのバランスがとても好きだなと思っていたのですが、今作は切ない成分が多めでした。
でも、すごく、すごく良かったです。
寧ろいちばん好きかもしれません。

主人公のふたりはお互いにとても臆病で、読んでいるこちらもその危ういバランスをドキドキしながら見守るような感じでした。
だから最後の多幸感がものすごく沁みて...

はとこ先生は(めちゃめちゃ良い意味で)作風の軸がブレないのが個人的にとても嬉しいです。
作風が変わってしまう作家様が結構多くいらっしゃるので...

これからも全力で応援させていただきます!

くれの又秋先生作品の中毒性を凝縮させたような御本

くれの又秋先生の新刊。

イアハではお初なのですね。
あまりに先生の作品とレーベルとの相性が良すぎて違和感皆無です。

そして、タイトル通りですが、とても危険な御本です。
読んでしまったら最後、底なし沼に沈んでいきます。

なんだろう...又秋先生が描くキャラクターって物凄く独特のオーラを放っていますよね。
知らず知らずのうちに吸い込まれてしまうんです。

そして、みんな大好き"チョロい泣き虫"。
最高に決まってる。

これ...続編絶対読みたいです。
どうぞ宜しくお願いします。

ギャグ線が高すぎる

3月に『ONLY MY PSYCHO』でデビューされた作家様。

あちらは設定がぶっ飛んでいたので、そこを受け入れられるかというところでかなり評価がわかれている印象があったのですが(個人的には好き)、今作は人を選ばず楽しめる作品だと思いました。

キヨヤス理解先生、本当にギャグ線が高いです。
ところどころで光り輝くネーミングセンスといい、気持ちが良すぎるテンポ感といい、めちゃめちゃ解像度が高いオタクキャラの台詞といい...
もう最高としか言いようがないです。

最初から最後までほとんど笑いながら読んでいました。
久しぶりにこんなに笑った気がします。
ありがとうございます。
漫画読むのって最高に楽しいよね、と純粋に思いました。

続編もとても楽しみにお待ちしております。

愛を貫く者たち

1945シリーズの復刊 第2弾。
本当にありがとうございます。

こちらの作品は旧版で拝読しておりましたが、新しく書き下ろしで『青いカップの王様』というラブいお話が入っておりましたので、旧版既読の方もぜひ。

(というか、表紙が素晴らしすぎる件について)


〜以下、唐突な(旧版読了時の)ネタバレ感想〜



幼い頃に命を助けてくれた資紀の身代わりとして、特攻に行くことを決めた希。
胸に抱えた想いが切なかったです...
希が抱えた想いと裏腹に、13年ぶりに再会した資紀の態度は最初から冷たくて、それがまた余計に切なくて。
特に中盤以降の態度は酷く、明らかに"何か"あるわけだけどもその真意はわからず。
そしてついに事件が起きて...

何故そんなことを...?希の右手を切断して自分が特攻に行くためというのは希の想像にも難くなかったけれど、資紀がそうしたい理由を希は勘違いしてしまって。
これも資紀がわざと仕向けたんですね...
「大切に想っている希をどうしても特攻に行かせたくないから」なんて後腐れの残るようなことは言わない。
わざと恨みを買ってそのまま出征する。
事件の日の資紀の態度は、いよいよ決定的に恨まれるための凶行を前にして、最後の最後だけは自分の気持ちに正直にいたかった気持ちのあらわれでしょうか。
それっきり一度も会わないまま迎えた出征の日、勘違いしたままの希にまともに目も合わせてもらえず、資紀はどんな気持ちだったのだろう。
自分で仕向けたことだから本望だったろうとは思いつつ、最期の別れとしてはあまりにも辛すぎる。
もし資紀がそのまま帰らなかったら、と思うと...

そして終戦から何年も経って、とある日。
希が営む店の客から、小倉で出会った人がオリオンの干からびた右手を大切に持っているという話を聞
いて...

何たる偶然か必然か、再会を果たす二人。
このシーンの挿絵を見てから暫く涙が止まりませんでした。
こんなに嬉しい再会、他にありません。

で、ここからの幸せっぷりと言ったらもう...
『サイダーと金平糖』では、資紀が希をどれほど気に掛けていたかが分かって思わず笑ってしまいました。

ハッピーエンドで本当によかった。
本当によかったです。

それにしても、そこまでしないと愛を守れない時代。
もう二度と来ないことを願わずにはいられません...


さて、新装版書き下ろしの『青いカップの王様』
事業が上手くいっているようで嬉しくなりました。
坊ちゃんと希の相思相愛っぷりよ...
店主さんも、お堅い人かと思いきや最後の種明かしが鮮やかで。
尾上先生、やっぱり天才でいらっしゃる...

第3弾以降も、楽しみにお待ちしております。

2世と器 コミック

戸ヶ谷新 

前作を超える圧倒的なストーリー

デビュー単行本『CURE BLOOD』を拝読して完全に惚れ込み、新作を楽しみにお待ちしていた作家様。

2作目となる今作は、宗教2世と教団の神様。
読む前から何やら感じるものが...

そして読み始めるともうページを捲る手が止まりませんでした。

正直、自分ごときがストーリーについて語るのは野暮としか思えないので、内容については何も書きません。

ただ一つ、読むか迷いつつこのレビューに辿り着いてくださったそこのあなたに、ぜひ読んでみていただきたいと思います。

日常が当たり前ではないことを教えてくれる

待望の続編...!!!

実写化が苦手なのでドラマは拝見していないのですが、実写化記念に読み切りを執筆された際に、今なら続編が描けそうだと感じられた旨があとがきに書いてあったので、実写化さまさまだなと思いました。
ありがとうございます。

さて、「今日まで生きてこられて良かったな」と感じることって個人的にはそんなに多くないのですが、三田織先生の御本を読んでいるときは毎回そう感じます。
辛いときに慰めるのではなく、歩いていくための力をそっと与えてくれるような...そんなお話ばかりですよね。

まだ続きが読めるなんて、幸せすぎます。
1巻の終わり、種くんが中学生になっているシーンまでの色々を描かれるとのことで、楽しみにお待ちしております。

史実に基づく究極の純愛

1939年、上海租界。
国籍が入り乱れ、魅惑的で独特の熱を帯びた街。

名家の子であるレイモンドと、天涯孤独の身を拾われたエドワードは、幼い頃から共に育った間柄。

でも時は残酷で、レイモンドは名家の後継である以上、然るべき教育を受ける必要があって。

抗えぬ国籍と身分の違いや、忍び寄る戦禍。

様々なものがふたりを巻き込み・・・。


エドワードのひたむきな愛に、何度も涙が流れます。

淡々と精細に語る文章によって、様々な情景がありありと浮かんできます。

まるで映画を観ているようでした。

名作です。

お見事な攻めザマァ作品

攻めザマァが楽しめると聞き、拝読しました。

序盤では攻めの怠惰極まりない言動こそ気になるものの、この時点では攻めが捨てられても攻めザマァとまではいかない感じでした。

しかし中盤、やはり今までのは単なる序章にすぎないのだと悟りました。
攻めの言動が本っっっ当に酷いです。
捨てられて当たり前です。

その後は攻めザマァ展開。
すぐ許してしまう受けなので、どうせすぐ許すんだろうなと思っていたらかなり粘ったので面白かったです。

因果応報なのに攻めが可哀想に見えてくるところまで追い詰められて追い詰められて...

最後はしっかりハッピーエンドでした。
なんか心配だけど...幸せに暮らしてほしいです。

鈍器BL小説のコミカライズ

とても人気のあるBL小説だというのは認識していたのですが、如何せんファンタジーが苦手でなかなか挑戦できず...
今回コミカライズされたので、「漫画ならいけるのでは?」と思い切って読んでみました。

いま考えると意味不明ですが、『緑土なす』というタイトルの意味すら、緑土にナスが実る?みたいな感じだと思っていたのです。
枯れた大地を異能によって生まれ変わらせ、緑土を成すという意味だというのを知って、BL小説である以前にとても夢のある壮大な作品なんだなと思いました。

コミカライズも続くのかな?
だとしたら続きもとても気になっているので是非拝読したいと思います。
小説の方はまだ読めるかわかりませんが、挑戦してみたい気持ちが湧いてきました。

今の時代にありがち?なすれ違い

大好きなみーち先生の新刊!
みーち先生のピュアラブからしか得られない栄養があるのです...

今作は昭和生まれ上司とZ世代部下のお話ということで。
コミカルながらも切なく、すれ違うふたりが描かれていてとても良かったです。

ネットの記事を見れば「Z世代は〜」と一括りにするものばかりで、逆に「昭和生まれは〜」と一括りにする記事もあって。
ひとりの人間としてお互いに色眼鏡なしで向き合うという、当たり前っちゃ当たり前のことがなかなか難しい時代ですよね。

作中のふたりも散々すれ違いましたが、最後にはしっかり向き合うことができてよかったです。

restaurant koukyu で吹き出しました。