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萌作品

アドバンスドレビューアー

女性renachiさん

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起承結は神!転はどうしたコレ……

攻めの葦原がとても魅力的で、かなり早い段階から引き込まれた。最初はストーカーを疑ったり裏がありそうだと思ったりして、何かがありそうに見えたが、どちらに転んでも良い男には変わりないと思えるくらい好きになる。
受けの槇は人間味がなさそうでちゃんとある感じが良かった。

ストーリーは地に足が付いているので安心して読める。二人の関係性同様、葦原が物語を引っ張っていってくれる。強引さとあざとさを見せながら、とても頑張っているのが伝わってきて、応援したくなった。

順調とはいえないまでも関係性を進めていく二人に萌え、ついに槇の気持ちと涙があふれ、これから!というところで急激に萌え度が下がる出来事が。
杉下のアレは一体何だったのか……。槇の反応もここだけ何か変。これ入れる必要あったか?と一気に冷めてしまった。ここまではめちゃくちゃ良かったのに!
女子キャラを可哀想なままにしておかない、振られても仕方ないところまで持って行くという、BLの嫌なところが存分に出ているシーンだった。

伏線っぽく書かれていたいくつかが特に回収されることもなく終わっていたのも気になる。
「この男は、たとえば人を傷付ける時にも、こんなふうに笑うんじゃないかなと思った」この一文がとても好き。そういうシーンが見たかった。

ラストとタイトルが好き

エイズを扱った作品。エイズ支援活動に精力的なドラァグクイーンと一人の記者が、最後に心を通わせるシーンが良かった。

現在と過去で構成される物語は、マシューがなぜそうなるに至ったかの過程に重きが置かれている。たった一人愛した相手がエイズに罹り、姿を消した。

題材は重いが軽くまとめてあって読み心地はさらさら。流行というのも変な言い方だが、一時期エイズ絡みの話は大量に創られたんじゃないかな。ゲイ映画・小説といえばエイズが描かれていて、これもそちらの(初期の方の)流れを汲んでいる気がした。

初恋の相手が一夜の過ちから死に至る病に罹って亡くなり、彼を一生思い続けるドラァグクイーンの図は感動的なのかもしれない。職場に骨壺を連れて来ていることとタイトルを合わせて考えると泣ける。

ただなんというか……エイズに思い入れがあったり特別視したりする時代の読み手に向けたものかな、という雰囲気を感じた。いや、時代は関係ないのか。でも何か一つ乗っかってる。治らない病気の一つとして見ると作品と距離を感じた。

短編でラストに小さな仕掛けというか驚き?をくれる構成は良かった。

う~ん……BLだなあっていう

すれ違いが根底に流れ続けているお話。学生時代の淡い恋から再会、仕事上の敵対関係から愛人契約とベタ設定を盛り込んでおり、BLだなあという感じ。過去に関係がこじれた原因を相手にぶつければ終わってしまう話で、捻りがなく物足りなかった。

会社や株式関係の話はとても読者に親切。専門系の説明部分に校閲不足と誤字脱字が見られるのもBLだなあとなりつつ、きっちり書かれた背景に納得しながら読み進める。すると始まる公私混同「愛人になれ」……うん、BL。
今作はBL描写が多めなのにお仕事部分も詳細で、悪い意味で落差を浮き上がらせていたように思う。大勢の社員を抱えた会社を背負う社長が私情で何やってんだろうと思ってしまう。やりとりの子供っぽさに心置きなく萌えられない。

冬樹の不幸な生い立ちは性格にあまり反映されていない。反骨精神がものすごいとか空気を読み過ぎるといったことはなく、ささやかに認められたいと願ったり言いたいことは言ったりと、特に歪みはなさそう。これは祖父のおかげってことなのかな。

鴻上は誤解があったのは仕方なくても、もう少し隙というか、うっかり見せる可愛げのようなものが欲しかった。冬樹が惹かれていく心理描写がいくら丁寧でも、現在の鴻上の魅力が薄くて共感し辛い。
この時点では、鴻上は冬樹にとって酷いことをした相手なわけで、過去に好きだった想いを全てリセットしてもなお惹かれる何かがあると良かった。好みの問題かもだけど。

誤解は最後の最後でやっと解ける。ここまで引っ張るなら相当なバレ方を期待していたのにとても地味。早めにバレてもう一捻り展開があるか、最後まで引っ張るなら派手な演出が欲しい。一言言えば解決なのに!というもどかしさが二百ページ分も溜まっており、これを解消させるにはちょっと足りなかった。

とはいえ父親の件以外はすっきりできて良かったし、終わり方も好き。
印象に残ったのは、序盤で冬樹が屈辱を感じたり悔しくても抗えなかったりするシーンの心理描写。書き慣れた安定感があり、読み応えを感じた。

関係ないが、ちょろっと別のラノベを読んだら、ここで英田さんならこういう例と蘊蓄を入れて説明に肉付けしていくなあと具体的な文章まで浮かんでしまい、書き方の癖に気付いた。説得力の持たせ方が好みで、だから安心して読めるんだなあと思った。

エピソードがもっと欲しい

シリーズ三冊目。
前半は恋人になった二人が温泉旅行に向かう甘々話、後半は大輔が危険な目に遭うちょっとした事件。

前作最後に大輔が口にした温泉旅行が無事に実現したようで、始まりから嬉しそうな田辺が見られて、こちらもとても嬉しかった。
相変わらず田辺が語る大輔はベタ甘評価。褒めちぎりまくって、どれだけ大輔が素晴らしいかを伝えてくる。微笑ましく温かい気持ちになるが、物足りないのも正直なところ。
というのも、大輔の仕事への情熱や全てを背負う性質をいくら田辺のモノローグで語られても、エピソードがないため実感がない。大輔自身の行動やセリフの中から感じ取り、田辺の気持ちに同調したいと思ってしまう。

恋人になり少し素直になったおかげか、今作では大輔のモノローグでも、田辺について今までとは違う語り口で語られる。陰で大輔を守り、一人でかわして乗り越えてきたらしい。が、そこもエピソードが無いのがもどかしい。もっと詳しく知りたい気持ちが満たされず、とても惜しい。別シリーズを読めってことなのかな。

後半は事件勃発。田辺の活躍を期待してわくわくしながら読んだが、静かな決着だった。岩下がラスボスのごとき存在感を見せつけ、西島の好感度が爆上がりしただけのような。

後日談の新条とのやりとりは、なんでそんな話に?という流れで、次はホームドラマになるっぽい匂わせ。刑事とヤクザのロミジュリ設定は活かされるんだろうか……。

やっぱり田辺が好きだなーと思った一冊。

攻めが好きで、どうにか読めた

シリーズ二冊目。
前半は大輔の離婚話。一冊目であれだけグチグチやってたのに、別れるのかと拍子抜け。後半はカップル成立までで、ヤクザが集団できゃっきゃやってる賑やかラノベになっていた。

前半、引き続き田辺の片思いを綴る心理描写は切なくて、途中まではものすごーく良かった。立場の違いによる難しさに悩みながら、自分のできる限りで大輔を守ろうとしている。なんで大輔なんかを?と思いながらも、素直に応援したくなってくる。
大輔に関する描写が美化しすぎなのは、惚れた欲目なのかな。色ボケフィルターで目が曇り過ぎじゃないかと思うが。

倫子が絡んできてからは、どんどん嫌な気分になった。夫婦の話を、あっちが悪いこっちが悪いと犯人探しのように述べていて、田辺の脳内一人レスバ状態で耳を塞ぎたくなる。
さらに倫子が無理すぎる。散々おかしな行動をとった後、なぜか明るく大輔と田辺の仲を揶揄い始める。これには鳥肌が立ち、読むのを止めようかと思った。

後半は、大輔に避けられて落ち込む田辺。やっぱり田辺は好きだし、悩んで落ち込んでる描写はすごく良いと思う。だが次に取る行動が、良い歳のヤクザがすることか?て感じで読んでて恥ずかしい。上司の嫁に大輔の誤解を解いてくれ!って頭を下げるってなんかなあ……。

分かりたかった大輔の魅力は、今作でもさっぱり。気持ちに応えないのに嫉妬だけはしっかりあって、八つ当たりして不機嫌になる男。成人済みバツイチにしては子供っぽすぎると思ってしまった。

シリーズ一冊目でも思ったが、たまに会話や描写が飛躍する。一行飛ばしたかな?と思うことがしばしばで、説明不足に感じるところがある。行間を読ませるとかでなく、作者の頭の中ではまっすぐ繋がってるんだろうと窺える書き方。加えて別シリーズの話もするっと入れてくるため、軽いストレスだった。

田辺にここまで惹かれなければ、最後まで読めなかった作品。

恋するヒマはあったらしい

タイトル買い。明るいタイトルと爽やかな表紙にワクワクしながら読み始めると、導入から気分が落ちるエピソード。前半はストレスゲージをじわ伸びさせるエピソードの連続で、読むのがしんどい。後半からは面白くなってくれて良かった。

子供時代に事件の関係者となった二人が、警察学校で再会して……?というお話。

主人公の朝陽はたぶんイイ子。一般的に本音でなく建前として言われることを、常に本気で言っている。こんなに世間知らずなまま警察の狭い世界に入って大丈夫かと心配になる。

尊は言っていることは分かるが(全面同意はしない)中身が見え辛かった。朝陽視点な上、前半は出番があまりなく、朝陽の記憶と想像の中で描写されることも多かったので、尊本人から直接人間性が見えてくるまでが長い。

そんな状態だったので、朝陽がゲイじゃないのに……なんて言いながら尊への恋心を自覚する流れに説得力を感じなかった。
が、ここをスルーすると後半からは楽しくなってくる。

朝陽と尊の接触が増え、不快なアクセントになっていた花岡の出番が減り、過去の事件にも動きが。結末までの数々のご都合感はさておき、決着を付けてから告白して、という四角四面な尊らしさは良かった。

くっついてからの甘々は、それまでの低糖度っぷりを取り戻すかのように長めで、ご褒美のようなおまけのような感じ。
BL描写の割合は好みで、特に過不足は感じなかった。

舞台設定には萌えが詰まっているはずなのに、前半がとても惜しい。
警察学校の日常は興味深く読み応えを感じるが、母親・花岡・ネット民・モブと小さな悪意が点在しており、澱んだ不快さが発散されることなく蓄積していく。

特に花岡は一人でBLの受けのように吠えていて、彼の主張から朝陽の言動の違和感が浮き上がる悪影響を及ぼしていた。二人とも班や連帯について今一度考えてみて欲しい……。
ここが違っていれば大好きな作品になっていたかもしれない。

とはいえ恋愛描写に関係のない訓練等もしっかり書かれていて、何度も「へー」と思えた点は好き。
事件絡みで勢いが出てきてからは良かったし、心を開いてからの尊は魅力的。すとんと腑に落ちるものでなくても、ストーリーのBLとの絡ませ方・書き方そのものは好き。

好きと嫌いが混在していて評価に困る。読み返すことはないので萌かな。

恋じゃない方が萌えたかも……

クマとリスの獣人が一緒に冬眠しながら恋をしていくお話。もふもふは可愛いしちょっとしたエピソードなんかはめちゃくちゃ素敵なんだけど、あまりに起伏がなさすぎるのと、大人と子供の触れ合いっぽく見えるのにエロに突入するところが微妙でハマれなかった。

なりゆきでディビスの家で冬眠させてもらうことになったリック。ディビスは最初からリックに甘々で、溺愛彼氏の様相。対するリックは容姿への褒め言葉にあわあわしてて、瞳が顔の半分を占める少女漫画の主人公っぽいと思ってしまった。

どこまで読んでもその印象が覆されることはなく、ディビスの無償の愛がデフォルトで注がれ続ける。だんだん深まっていく感じだと萌えられたが、最初からずっとなので、リックが何もしなくても恋が成立する仕様。
リックは心理描写がとにかく幼く小さな女の子のよう。癒しにはなるが、ただ可愛いだけの夢小説のような……。Web小説なら最高なんだと思う。

ほぼ二人だけの世界で完結しており、キャラの背景も一部は読者に共有されるだけで、リックとディビスの間にはない情報なのが気になった。それなのにディビスが都合よくリックを好き過ぎる気が。めちゃくちゃイイ男で萌えるし惚れるのは確かだが、ストーリーに深みが足りないというか。
溺愛BLはこういうものとして割り切って読まなきゃいけなかったのかな。

この関係性だと恋にしない方が萌えまくったかなあと思う。成人男性と女児のようだと思いながら読んでいた先にエロシーンがあったので、そこがとても浮いているように感じた。

手土産の木の実のエピソードはじんとする感じでとても良かった。キャラは魅力的だし、ふたりのやりとりがたまに親子みたいで可愛い。もふもふ描写やしっぽの表現も好き。
BLでなく別の形で書かれていれば、自分の中で神作品になってたかもしれないと思う題材だった。

受けの成長が足りず終われない感

シリーズ三作目で二話構成。最初の話は同業で付き合う面倒臭さ全開で、音彦が飛滝の才能に嫉妬したり悩んだりとぐるぐるしている。ちょっと売れて自尊心の高まりも見えるため、今までより複雑化し、あまり読んでいて楽しいとは思えなかった。

恋人としての付き合いが安定し、慣れが生む傲慢さはある種リアルだが気分良くは読めない。音彦はその点を自覚しながらも感情制御が下手になっていて、飛滝の相手としては物足りない。
前作で一緒に成長していって欲しいと思ったが、音彦は飛滝に甘えて退化してしまったように感じた。

二作目は飛滝がイギリスドラマの撮影に向かうお話。三カ月の別離が我慢できない音彦は、追いかけて見学に行ってしまう。
正直ここに萌えは一切なくて、ただただ撮影を滅茶苦茶にしないでくれ~とヒヤヒヤした。スタッフの所沢に一番共感したかも。無駄に現場の仕事を増やしている音彦は邪魔者でしかないんだから、謙虚でいて欲しかった。

結局俳優として得た答えは当たり前すぎることで、ここまでやらなきゃそこに辿り着けないなんて先が思いやられる。平均より少し歩みの遅い売れない俳優、ってだけなら良いが、音彦はやっと情緒が芽生えて人間として成長を始めた飛滝の恋人。
そういう目で見ると、どうしても見劣りするというか、力不足というか。

飛滝に魅力を感じてシリーズを追いかけてきたため、飛滝の厄介モンペのように音彦を評価してしまう。もっと飛滝の隣に並べるくらい精神面の成長を見せて欲しかった。
ここで終わりと言われても、安心して音彦に飛滝を任せることはできない気持ちをどう処理したらいいんだろう。まだ終われない感を残したまま終わってしまったシリーズだった。

とりあえず飛滝が好きだ、という感想だけは強く残った。

昭和の夫婦と可愛い仔狐たち

初読み作家さん。文章のリズムがとても好きだった。良いタイミングで読点を抜いてくれるので、呼吸にぴったり合う心地良さがある。和風な詰所内の描写が凝っていて、単語を目で楽しむ要素もあって良かった。

孤独に過ごした都会から逃げるように田舎に引っ越して来た七緒と、白狐の稲守のお話。
しきたりを盾に強引に連れて来られた七緒は、稲守の奥方として過ごす日々が始まる。ここで七緒が強制される役割は、まるで昭和の嫁のようで萌えなかった。
敷地から出ることを禁じられ、見送り・出迎えはもちろん、旦那が脱いだ服を受け取るのは当然みたいな。七緒も反応の全てが女子のようで、なおさら貞淑な妻といった様相。そこに賑やかな仔狐たちの子育てが加わり、母であり妻であって男要素ゼロになってしまった。

ストーリーは稲守の初恋が実は七緒だったという王道系。早い段階で恋愛的盛り上がりが終わり、後半は過去の種明かしがくるのを待っている状態。稲守の一途さが分かりやすく、恋愛面は安心感を持って読めた。
だが各所の詰めが甘く、行動原理が一言書いてあれば良い方に変わるのになあと惜しく思う点が多々ある。ただ「帰りたい」と言われても共感できず、帰りたい理由は必要な一言。些細なことだが作品への信頼度に関わり、先への期待値や没頭度合、読む心持ちも変わってくるところだと思う。

ずっと一途に七緒だけを思い続けていた稲守の好感度は抜群。特に好きだったのが、卵を食べる七緒へのお願いのセリフ。純粋にいいなあとしみじみ思える。七緒に対するときだけ、たまにキャラ崩壊してるところも可愛くて好き。
仔狐たちは無邪気で癒されたし、モフモフも楽しめて良かった。
七緒は女子設定の方が違和感なく読めるキャラ。視点主だが内面描写が薄く魅力を感じなかった。

読後感は良い。

話の軸が"恋"じゃないような

初読み作家さん。
試し読み部分での期待値はかなり高かった。いざ読むと、文章のクセは強いが話には起伏が無さ過ぎて、世界に入り込み辛い。雰囲気は富士見L文庫やオレンジ文庫を思い出し、BLでないライト文芸レーベルの方が馴染みそうだと思った。

ものすごく静かに地味にゆっくりじっくり時が流れる。受け攻めが絡まない日常描写が長く続くので、文章を読む楽しさが無いと厳しい。文体は独特で、ラノベに染まり過ぎている。表現は綺麗。

読んでいて思ったのは、本当にBLが書きたかったの?ということ。主人公の夕に関わる人を全員細かく描写していて、夕の人物像を描き出すことへの力の入れ具合はすごい。だが恋愛面はいまいち。
少しずつ気持ちが傾いていく様子は書かれているが、恋のドキドキ・ときめき・萌えが全然ない。話の中心もメイン二人の"恋愛"でなく、とにかくこの"人物"が描きたい!という作品のよう。BL小説として見ると何か違う気がした。
恋愛を軸に読むと余計な描写が多すぎて、人間ドラマとして読むと中途半端。特に脇カプの描写にそれると冷めた。

告白後は年齢にそぐわない未熟な反応を見せる夕と急展開で、作品の雰囲気がガラっと変わり、なんだかなあ……と。

極力言いたくない感想だが、シンプルにつまらなかった。ストーリーが展開せず、先を読みたい欲が生まれない。
文章に魅力を感じられたら素敵な表現に酔えただろうし、人物に魅力を感じられたら泣けるところもあったと思う。私はどちらも分からず読むのがキツかった。合わないだけで不快感はないので萌え評価。
夕視点で香ノ介の心情が分かりやすいのは良かった。


気になったのは喫茶店の下調べ不足が容易に露呈する作品を商業ベースに乗せている点。この作風でここだけファンタジーはナシ。語句の誤用もあり、コバルトレーベルへの信頼度が下がった。