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女性冬草さん

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メインもサイドストーリーも楽しめます♪

初読み作家さまです。
ちるちるさんのインタビュー記事を読んで購入しました。

優等生・上影森の裏の顔のギャップに興味を持ち、
どんどん踏み込んでいく見た目は不良・中身はとっても良い子の唐竹が
少しずつ上影森の柔らかい表情を引き出していく過程が良い。
そして距離を縮めてからの、道生という上影森のトラウマの投入と波乱...
飽きさせないテンポと、惹きつけられるキャラ設定が秀逸で、
途中の痛々しい回想や描写も、目を背けず読むことができました。

個人的にとても萌えたのは、唐竹の手作りのお弁当を
子供みたいに無垢な目で見つめる上影森の表情。
見ていて嬉しくなるような、守りたくなるような。
これには、きゅんきゅーんとときめきました♡
こういう表情に魅かれた唐竹の気持ちが分かります。
かくいう唐竹も、本当に真っすぐな気持ちの良い子で、
幼馴染和ケ原との絡みやエピソードもすごく良かった。

あと、サイドストーリーでメインになった、クレイジーで鬼畜な道生。
上影森のことを痛みを持って支配したいという、歪んだ執着。
最低なんだけど、やったことは本当に許せないんだけど...
個人的に嫌いになれない、気になるキャラで、
彼のバックボーンを深く知りたくなりました。
何より、唐竹のセコム・和ケ原との関係も気になる&萌える♡
なのでわたしもスピンオフで続編を熱望致します!

饒舌になりすぎず創り込まれているキャラ設定に好感が持てるし、
ここぞという時だけでなく、ふとした時のキャラの表情も見逃せません。
色んな萌え要素が詰まっているところもgood☆彡
メインもサイドストーリーも共に楽しめたので、神評価とさせて頂きます!

テオ-THEO- コミック

あおのなち 

ぼくのかみさま

ちるちるさんのインタビュー記事を読んで、気になっていた一冊。
人外でありながら、四季BLというところに惹かれました。

魃(バツ)と呼ばれる捻くれ者の神様レイ。
血筋により彼に仕えるべくお屋敷にやって来た少年テオ。
舞台は一貫してレイのお屋敷であり、その閉鎖的な空間で、
ふたりが心を寄り添わせていく様子が、巡る季節と共に描かれています。

テオは、静かで従順と思いきや、頑固で意思が強く、
常にレイのために何かできないかを考えている
母性のような包容力を持つ男の子(フリフリエプロン常用)。
そんなテオに、はじめは捻くれ一徹だったレイ(グローブがセクシー)が
徐々に甘えるように構う姿が微笑ましい。
この黄金のキャラ設定は、読みやすいし萌えます♡

ただ、レイの魃としてのデティールにあやふやな部分もあって。
レイは人間とのハーフだから、普通の魃の体質と少し異なるのですが、
その寿命は普通の魃より長いのか、短いのか。
又、魃の痣を持たないとはどういうことを意味するのか等...
はじめて読んだ時は、答えのないあやふやさが気になったけど、
何度も読んでいるうちに、その設定はわざとぼかされているのでは、
と思うようになりました。

この物語のみどころは、何と言っても”切なさ”にあります。
どんなに想いを添わせても、
決して埋まることのない魃と人間の生きる速度の違い。
テオはそれを理解してレイのお世話をしているし、レイも然り。
だからこそ、次の季節への約束を交わすふたりの姿が一層尊く、愛おしい。
デティールのあやふやさは、ここを際立たせるためなのかも知れません。

印象的だったのは、近づくなと言われていた離れに、
籠り切りのレイの様子をテオが見に行くシーン。
テオとレイ、それぞれが本音を漏らす描写に胸が熱くなりました。
あと、花火のシーンもとても好き。

切ないけど、読後は春の暖かさが胸に広がる物語。
人外初心者や四季BL好きの方にもおすすめです☆
購入予定の方は、アニメイト限定描き下ろし小冊子(有償)ver.を是非。
最高にキュートなふたりに会えますよ♡

今作が初BLコミックスだというあおの先生。
今後も是非BLを描いて頂きたいです(*´-`*)

勘違い×勘違いの恋

1stコミックスで無自覚×無自覚で恋に向かっていくふたりを
丁寧に描いた日乃チハヤさんの2ndコミックス。

今作は、男子高生と教師、それも勘違い×勘違い(!)のふたりのお話。
絶対に面白いに違いないという確信を抱いて読んだのですが...
はい、やっぱり面白い!

強い視線と共に内に想いを秘めるタイプの男の子と見せかけて、
実はごくごくフツーの男子高生の早乙女くん。
世渡り上手な処世術を身につけているように見せかけて、
実は繊細で傷つきやすい少女のような面を持つ先生。
勘違いからはじまり、その視線に振り回され、いつしか
相手の心に見えていたと思っていたものが、自分の中に芽生えていて―

”視線”という演出と共に進められていくストーリー展開がとにかく秀逸!
ぽつぽつと重ねられる先生のモノローグもとても良い。
又、一歩間違えれば作品の評価をも左右するであろう、
先生と体の関係のある女性キャラの登場も、個人的に好印象でした。

今作はふたりのイチャラブシーンもしっかりと用意されていて、
それがまた萌えの宝石箱で(*´-`*)
確信犯で目を閉じない早乙女くんのあざとさが最高です♡

始めから終わりまで、”視線”を大いに堪能できたお話でした♪
(装丁の”視線”も、すごく印象的ですね)

同時収録の『水曜のクロノスタシス』もとっても好みのお話。
”クロノスタシス”というモチーフが非常に巧く用いられていて、
主役CPの絶妙な距離感に唸らされるばかり。
じれったい錯覚を待つのではなく、一歩踏み出すラストがすごく良かったし、
描き下ろしの財前くんの可愛さにきゅん♡

勘違い×勘違いの恋にどストライクの神評価☆
次回作も楽しみにしています!

Night Milk Lily 同人R18 コミック

秋吉しま 

健気可愛い VS 大人の雄っぷり

『ナイトミルクヘブン』の番外編が楽しめる同人作品。
ヘブンのCP(ヘッズよりヘブン派です)がとても好きなので、
久しぶりに同人誌を購入しました。

憧れの店長大和さんとお付き合い&同棲をはじめた川瀬は、
新キャストの男の子の講習を店長自らがしたと聞かされ、
モヤモヤするし、胸が苦しくなってしまう。
そんな川瀬の可愛い嫉妬に気づいた店長は、
「じゃあ してみる?俺と」と、個人講習を持ちかけて―♡

恋仲になったからこそ、店長が他の子にどんなふうに触って、
どんな目で見つめたのか、気になって仕方ない川瀬の健気さが
相変わらず可愛いったらないです(*´-`*)
でも、それは店長だって同じこと。
余裕のある大人だって、嫉妬はするもの。
それを身をもって分からせる店長は、悪い大人ですね☆(褒めてます)
可愛く乱れる川瀬にドキドキしました//

そして店長の大和さん。今回は何と言っても、
クライマックスの彼の独占欲たっぷりな”雄”っぷり(必見!)に、
椅子から転げ落ちそうになりました。
あんなにむっつりな雄だなんて...聞いてない!
『けしからん、もっとやれ!!』とはこのこと☆
(結果、ギリギリまで離してもらえなかった川瀬。ファイト!笑)

全編通して24ページですが、ふたりのあまあまラブに大満足♡
同人誌はどうしても割高になってしまうけれど、
ヘブンCPがお好きな方に、おすすめの番外編です♪

兄は元彼 コミック

林らいす 

センス溢れるデビュー作

個人的に大プッシュしている林らいすさんのデビューコミックス!
すごく楽しみにしていました♪

読み終えての感想としては、
萌えとじわじわ心に響くものが押し寄せて止まない!という感じで、
読後感の良い、非常に素敵な作品だと思います。

まず何と言っても、切り口がとても良いんです。
回想や一部を除いて、ほとんどの視点が学(攻め)の弟・遊に属していて。
遊は達観している部分とくさくさしている部分が絶妙な15歳の男の子。
でも兄想いで純粋な、濁ることのない眼差しで読者を
兄と兄の元恋人の物語の中へと誘ってくれる、優秀なストーリーテラーです。

勿論、主役CPもすごく魅力的で、特にふたりの学生時代の回想は最高!
マイペースな学(現真面目リーマン)と、
芸術の才能があるツンな穂高(現有名写真家・受け)。
ふたりが出会い、惹かれ合っていく姿は運命的で、
どこか盲目的でもあるんだけど、すごく自然で...
とにかく萌えます♡(ツンな穂高のデレが堪りません//)
その分、別れの描写はリアルで辛いのですが...

学生時代置き去りにした恋を、大人になったふたりが、
遊を介して取り戻していくという過程を、センス良く描いた物語。

遊の幼馴染である梅子ちゃんを筆頭に脇役陣もイイ感じで、
台詞や心理描写も、胸にくるものがさり気なく、かつ
然るべきところに用意されていて...
物語自体が非常にしっかりしているので、読み応えも抜群!
再び気持ちを通わせた後のハッピーイチャラブシーンも必見ですよ♡

既に玄人みすら感じる林らいすさんのセンス溢れるデビューコミックス、
とてもおすすめですので、迷われている方は是非☆
評価は、次回作への期待を込めた神評価とさせて頂きます!

この官能性はもはや芸術。

人狼とマフィア、闇社会に身を置く男たちの禁断の恋ー
挑むは圧巻の画力と官能性を誇るBL界の鬼才・座裏屋蘭丸先生。
ここ最近ピュア寄りの作品を好んで読んでいるわたしですが、
今作に飛びつかないなんていう選択肢はありませんでした!

内容は既にレビュアー様方が書い下さっているので、感想を。
まず冒頭のカラーページから美しい。古びた洋画を観ているかのようなオープニング。
不穏な月夜の描写、そこからの主役CPのバーでのコンタクトが魅力的で
物語もはじまり早々に、”マレーネ”、”リリー”と呼び合うふたりに惹きつけられます。

そして、座裏屋先生と言えば官能的なセックスシーンが代名詞ですが、
序盤、発情期を迎えたリリーと娼婦ヘルマ、マレーネの3人のベッド―シーンは刺激的で、
その上ヘルマは両性具有!
奇抜な発想展開にも拘わらず、嫌悪を感じさせない官能的な描写にひれ伏すばかり。

勿論、マレーネとリリーふたりだけの情事はそれ以上に魅惑的。
マレーネは普段リリーを甘く誘う時、自分のことを”僕”と呼ぶけれど、
ベッドの上では”俺”と言い、優しい言葉遣いなのにSっ気が混じっていて、
言葉攻めの緩急のつけ方が天才的に絶妙!
そんなマレーネの言葉攻めと身体的快楽でグダグダになっているリリーは、
読み手もメロメロになるほどの可愛さでー
座裏屋先生のこの官能性はもはや芸術。喝采を禁じえませんでした...!

お気に入りは、夜空の下、橋でふたりが会話をするシーン。
リリーがはじめてマレーネに出会ったときのこと、
そしてマレーネがリリーに恋に落ちた時のこと。
とてもロマンティックな場面なのですが、
このまま連れて帰りたいと囁くマレーネを拒否するリリーの表情に、
不穏を帯びた切なさを感じ、印象深かったです。

互いが敵対関係にあることに気づきながらマレーネに抱かれるリリー、
男女も異種間も関係ないと言い切るけど、
自分の秘密をリリーが知っていることに気づいたマレーネ。
禁断、悲恋、不穏の匂いを色濃くさせるふたりに、次巻も目が離せません!


*補足*
作中マレーネが弾いている”リリー・マルレーン”という曲は、
第二次世界大戦時に流行したドイツ人兵士と娼婦の哀しい恋の歌です。
(コヨーテのふたりは悲恋となりませんように...)
気になる方は是非、
ハンサムなマレーネ・ディートリ(ッ)ヒの歌声でご堪能下さい。

まだ名前のない、会いたい気持ち

日乃チハヤさんのデビューコミックス。
装丁が素敵で気になっていて、EDGE COMIXなら間違いないだろうと購入。
結果、やはり間違いありませんでした。
絵柄がきれいで、特にアップの表情が魅力的。ストーリーもすごく好みです♪

感心したのは、今作の第一話目を飾る『レビュー』を
日乃さんご自身がOPERAに持ち込んでデビューが決まった、ということ。
個人的な印象ですが、情熱や運命的なものが感じられて好感度が高まります。

さて、作品について。
性格も見た目も正反対、歳も社会的立場も何もかも違うふたり。
仲良くないし、名前さえも知らない、
それでも毎週隣り合わせで映画を観るという奇妙な関係。
映画館で隣に座るチャラい金髪大学生のことが
迷惑で仕方がなかったコミュ障気味社会人メガネが、
引っ越しても尚、その映画館に通い続ける理由とはー

今作の見どころのひとつは、
ノンケ×ノンケである上に無自覚×無自覚であること。
故に、お話自体はゆっくりじわじわ(でもテンポ良く)進んでゆきます。
ややもすれば、じれったさや物足りなさを感じがちですが、
キャラクター設定がとても魅力的なことや、
メガネとチャラ男の視点を入れ替えてお話が描かれているので、
飽きることなく新鮮な気持ちで物語に向かうことができます。

それから、脇役たちの主役CPへの絡ませ方がすごく巧い。
映画館長さん、常連のお姉さん方、チャラ男の友人たち。
それぞれがふたりを見ていて、『何かこのふたりって...♡?』と気づくのに、
当の本人たちは無自覚で(笑)
それを敢えて本人たちに口にしないところがまた (*´-`*)

この物語でふたりはキス止まりです(と言って良いのか)。
甘い台詞もありません。ましてや恋の”こ”の字も出てきません。
それでも、相手に”会いに行”くという描写が、そのひたむきさが、
わたしたちのBL魂に萌えの火を点けてくれる。
ニアBLとは言わせない存在感を放つ、非常に魅力的な作品です。

まるっと一冊表題作CPのお話が楽しめる今作。
じわじわ恋に向かっていく過程を堪能しいたい方に、特におすすめします☆
恋を自覚したふたりが見たいので、続編を是非...!!

equal Vol.1 電子 コミック

キュートに彩られた恋物語たち♪

楽しみにしていた電子雑誌equal創刊号。
7人の新鋭作家さんによるキュートな恋物語が掲載されています。
特に気になった3作品を掲載順に挙げていきます。

〇熊猫『バニラ・ショコラ・シガレット』vol.1 ★
アパートのお隣さんで恋人同士の豊橋と高槻。
なかなか休みの合わないふたりがはじめての旅行に行くことになったけどー
子供っぽくてちょっとわがままな高槻(35歳・年上受け・作家)がとにかく可愛い!
そんな高槻にあきれながらも、彼を「かわいい」と
心の中で思っている豊橋(32歳・ちょび髭・プログラマー)もナイスで、
見た目も中身もバランスの良いCP。
仲良し~喧嘩~想いを重ねる過程が、
“運命の赤い糸”をモチーフに物語のはじまりとおわりを上手に結んで描かれていて、
とっても好みのお話でした♡

〇雨宮ミツ「エマージェンシー☆ダーリン」
大学で同じゼミの中川(ノンケ)と早乙女(ゲイ)。
ひょんなことから共に乗った観覧車に閉じ込められた上に、
早乙女からゲイだとカムアウトされ危機を感じる中川は―?!
クールなトーンの早乙女とわあわあ騒いでいる中川のやりとりがコメディタッチで面白い♪
観覧車という密閉空間で、互いのことを知るというシチュエーションが良いな。
続編決定らしく、ふたりの間に生まれた好意が恋へ変化していくのが楽しみ☆

〇墨矢ケイ『虹は夜光に煌めく』vol.1
会社を辞めてバックパッカーとして旅をする中嶋が、ある町の山中で出会ったのは、
ちょっと浮世離れをした神澤という男でー
こちらは他の掲載作品と違い、続きもの感の高いお話でした。
神澤の家を宿とすることになった中嶋だけど、ラブの気配はまだなく、
少しずつ種が蒔かれているような感じ。
今後ふたりがどんな熱量で恋をするのかすごく気になる!
読ませる物語として、期待大♪

--
他4作品(泣き虫年下×鈍感ほだされ、リーマン後輩×先輩、
妄想系同級生もの、腹黒×ピュアドジっ子)も、全て楽しく読了しました☆

全体的にお色気度は低め(セックスシーンがあるのは3作品)。
キュートな印象が強いですが、クセがなく読みものとしてもしっかりしていて、
その中に萌えが詰められていて...
可愛いのが好きだけど、それだけじゃ物足りない!という方にもおすすめです♪

現在、twitterにてハッシュタグ付きで感想をつぶやくと、
全掲載作品の特典ペーパーをゲットできますので是非!(2017/1/31まで)

半壊の花 コミック

早寝電灯 

味わい深き珠玉の作品集

早寝電灯さんのデビューコミックス。
表題作を含め4つの物語と、巻末にそれぞれの”その後”が描き下ろしで収録されています。

〇半壊の花(前後編)
入れ替わりをゲームのように楽しむ双子と、それを見破った同級生の物語。
双子の片割れの”死”を起点に、3人が出会った高校時代に遡ることで、現在の痛みや切なさを伴う喪失感が非常に巧く描かれた良作。
特にクライマックスからエンディングにかけてがすごく良かった。

〇扉の向こうの凪いだ海
下宿人大学生と、怖がりの大家さんのお話。
こちらは早寝電灯さんのデビュー作で、眠れない夜に読みたくなるような、絵本のような物語BL。この雰囲気、好きだなあ。

〇嘘つきたちの食卓
料理人と物書きのお話。
男同士のデリカシーのない体の関係。気持ちはあるのに中々踏み込めなくて…
不安な気持ちを表現した物書きのモノローグや泣き顔がとても良い。料理人らしい攻めの最後の台詞もじんわりキュン!『その後』も含め、一番好みのお話でした♪

〇稲穂に帰る道 / 稲穂につづく道(稲穂シリーズ)
『稲穂に帰る道』では高校時代、『稲穂につづく道』では大人になってからが描かれた、切なく瑞々しい田舎の同級生BL。
田舎の噂話への恐れ、両親への罪悪感、そんな中で精いっぱい育んだ淡く幼い恋心。稲穂とススキに覆われてできた、”恋人らしいこと”があまりにも健気で初々しくて涙が出ました。『その後』がめちゃくちゃ可愛かった♡

--
先のレビュアー様も書かれていますが、どの作品も引き込まれる物語ばかり。
キャラクターやストーリーが本当によく練られているし、心理描写も非常に丁寧で、それに伴うキャラクターの表情もとっても魅力的。

個人的に最も惹かれたのは、作中のモノローグです。時に抒情的に、また時に恥ずかしい程ド直球。でも、だからこそ胸に響き、熱を灯してくれる。
あと、タイトルセンスがもう、すごく好きです...

奇をてらうストーリー展開や刺激的なベッドシーンはないし、画が少し粗削りに感じる部分もあるけれど、読後じんわり温かな余韻をもたらしてくれる味わい深き珠玉の作品集。おすすめです!

追記:当初”萌×2”と評価しましたが、繰り返し読み作品と向き合った結果、”神”に変更致しました☆

理想通りのきみではないけれど

以前より絵柄と素敵な色遣いのイラストの大ファンだったamcoさんの1stコミックス。
発売を楽しみにしておりました♪
表題作5話と、短編1話が収録されています。

能天気で後先考えず突っ走る大学生の豪(ちんちくりん)は、背が高くて超絶カッコ良くて優しいけれど、どこか抜けているマイペース親善大使な豊のことが好き。
豪は一世一代の告白を『うん』の一言で流されるも、友人タクミに励まされ(踊らされ?)、豊への猛アピールを開始してー

amcoさんの素敵な絵柄で描かれる大学生男子のやりとりやスキンシップが、とにかく可愛い♡
主役CPは勿論のこと、ふたりを見守る友人たちもそれぞれに良い味を出していて、キャラクター設定もgood★(カバー下に4コマとキャラ説明あり)

お話としては、”好き”を通わせた後の、すれ違い波乱展開。
理想通りではなかった豊を拒絶してしまう豪は、過剰に潔癖な少女のようでもどかしい。
でもすれ違って、距離を置いてはじめて分かる気持ちの描かれ方がすごく良い。

好きになる切っ掛けは、外見だったり優しさだったりするけど、”愛しさ”を感じるのは、理想とはまた別の”人間らしさ”に対してなんですよね。
その愛しさを最大限に盛り上げる、豊の告白シーンは大・大必見!!
”好き”と涙を流し、”俺のこと諦めないで”と訴える一連のコマは、同時進行の豪のモノローグとマッチングして、萌えが止まらないし、豪からの背伸びキスは、読み手を幸せという名の昇天へ誘います//

ピュア一辺倒で終わるかと思いきや、豊の豪へのお触りアリ♡
ここから!という時に、アクシデントで中断してしまうのだけど、そんなところもふたりらしくて可愛い**

理想通りではないけれど、でもだからこそ、こんなにも愛しいー
そんな男子たちのピュア可愛い物語。
幅広くたくさんの方におすすめしたい素敵な作品です。

同時収録は『パラボラ』という短編。
東京から田舎の高校へ転校してきた男子と東京に憧れを持つ男子の物語。
お話も絵柄も表題作に比べて繊細な感じで、こちらも魅力的です。
こういう雰囲気の作品も、イイナ~♪

--
元々amcoさんの絵柄が好きということを差し引いても、これから期待できる注目作家さんであることは間違いありません。
次回作がとっても楽しみです(^v^)