銀次郎さんのマイページ

神作品

エキスパートレビューアー2023

女性銀次郎さん

レビュー数3

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今年度66位

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最高のエンド

非の打ちどころがない、最高のエンドでした。

1・2巻でもそうですが、トラヴィスとニコルの体格差と、美女と野獣ばりの見た目がドストライクに好みで...
今回も存分に堪能できて、嬉しかったです。

思わず膝を打ってしまったのは、ずっと随行していたはずのハダルの正体を知った時でした。
考えもしていなかったので、本当に驚かされました。こういう展開は普通にあるはずなのに!!
ハダルの正体がわかり、明るい光が見えて本当に良かったです。

ラストは駆け足のようにも感じましたが、2人が幸せになれる最高のエンドでした。

物語が完結後、ここまで空気だったギル=ガルが主役のお話が描かれます。
なんとも切ない、恋に狂った男のお話でした。
そしてニコルの父親は、ずっと残酷であくまでも王様。
どちらが悪いということはなく、身体は交われど心は相容れない存在だったのだと感じました。

本編も脇のお話も、読みごたえがあり本当に楽しかったです。

2人のその後も読むことができ、3巻まで描いてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。

身悶え苦しむ

今作も最高でした...
表紙からインパクトが強くて、引き込まれます。
黒い背景と、2人の人物。どちらも対照的な表情をしているので、どんな話なのだろうとわくわくしました。

序盤は本当に苦しくて...
攻めも受けも、苦しい片想いを長年続けている。
ノンケに恋する受けと、自身の兄に恋する受けをずっと想い続ける攻め。
どちらの苦しみがより強いということはないのでしょうが、やはり攻め視点なので弦のほうに感情移入しました。

切ないトライアングルも、兄の矢印が恋として返ってくることはないので、基本的には2人で苦しむだけ。

もうほんと、幸太郎頼むから弦ちゃんの気持ちに気付いてあげて!!と終始応援してしまいます。

最終的に、幸太郎が気づいた後の弦ちゃんの嬉しそうな表情は、読んでいるこちらも幸せな気分にさせてもらいました。

ジョゼ先生の物語は、絵が美しいのはもちろんなんですが、人物が紡ぐセリフが印象的なものが多く...
めちゃくちゃ刺さるものが多いので、すごいなあと感動します。

なにかびびっとくるものがあれば、ぜひお手に取って読んでみてください。

DAY OFF コミック

毎日青菜 

紙本も欲しくなる

電子で読んだので、フルカラーを楽しめました。
パステルカラーの優しい色合いなので、物語の雰囲気にぴったりあっていて、目もいたくならなかったです。

内容は基本的に2人の甘くて幸せなお話ばかりなので、安心して読めました。
ストーリーとしての流れはありますが、1話がとても短いです。
1話が短く1ページのコマ数が少ないので4コマ集のようにサクサクと読めました。

攻めは肩書も振舞いもスパダリなのに、どこか可愛い。受けに翻弄されている構図が愛おしかったです。
受けは仕草も思考も全てが可愛くて、攻めが溺愛するのも理解できます。

攻めは老成していて、受けは可愛らしいので、4歳差の歳の差がもっと離れているように感じたカップルです。

この2人の未来に幸せが訪れることを願いたい読後感だったので、おまけの多い紙本も読みたいと思います。

涙ぐみながら読みました。

オメガバースの中にあって、その他大勢であるβ同士の恋愛模様。

αΩが運命に囚われているお話はよくありますが、βでも運命に囚われてしまうのだなと。
バース性がわかる前からお互いに好きで、きっと番になれると信じていたけれど、そううまくはいかないもの。

お互いに想い合っていて、この先もきっと一緒に未来を歩んでいく。
気持ちさえあれば大丈夫、なんてのはきっと綺麗ごとで、堂々と相手を自分の家族だと言えるようになりたい。

αΩでも番という形で表現されていたので、きっと男同士での結婚という形はない世界なんですね。

そんな男でもαΩなら子どもが授かれる世界で、βであることでそれも叶えられない。
いろんな要素が積みあがると、大きな不安につながるのも納得できました。

基本的に、この2人の気持ちの葛藤で話が進んでいくので、劇的な展開はありません。
けれどオメガバースじゃなくても良かった、なんてことはありませんでした。

個人的には冒頭の、彼らがまだ高校生だったときのシーン。バース性を2人で確認するあのシーンは、たまらなく切なくて彼らの幸せを願わずにはいられませんでした。

読んで良かったです。

最高以外の言葉がない

めちゃくちゃよかったです...

少しだけ冒頭のポエムは、あぁ.....と思わないでもないですが、高校生の恋愛だと思うとポエムを作っちゃうのも納得です。
むしろポエムによって、高校生の恋愛感が増して良い。

このお話、めちゃくちゃ受けが魅力的でした。
見た目不良の小さな受けは、自分を守るための殻として武装しているだけ。
中身はとても純粋で、ただただ攻めに恋する男の子。
攻めが関わると、途端に表情豊かになるのは最高です。
泣き顔も可愛い。

攻めは優しくて、相手に寄り添える人。
少しの無神経さも、恋愛となれば途端に繊細になります。

基本的に悪い人がいなくて、幸せな物語です。
1つ1つの要素よりも、全体を通しての完成度が高く大満足でした。

愛おしさ溢れる

最初から最後まで、愛おしさに溢れていました。
左との差に、時折切なくなり目頭が熱くなります。

聡夫の無垢で、進藤のことをただただ想っている言動は、あまりに可愛らしく微笑ましい。
終始にこにことしてしまいます。
彼の喜怒哀楽すべてが可愛らしいので、彼の元の境遇なんて頭から消え去ってしまいます。

左とは違い、彼がサイボーグであることを感じさせる描写がないので、ただただ幸せな時間を味わうことができました。

聡夫から進藤への愛はもちろんですが、進藤から聡夫への愛の気持ちもきちんと描写されていて。
境遇や環境は全てが優しい世界とはいかないけれど、2人が生活している空間は、確かに幸せであたたかい世界なのだと実感できました。

べな (3) コミック

こふで 

成長していく

3巻で終わりだと思っていたので、続きがあるとわかって舞い上がりました。

物語としては、べなの成長に絡めた2人の関係性の発展と、外部の2人を守る任務の2つが同時進行していきます。

べなの成長は、主に情緒の発展でした。
壱と2人だった世界から、外部の様々な人に触れ、自身の中に沸き立つ感情に振り回されていきます。
まだまだ発展途上の感情は、周りの人間から受ける影響により処理しきれなくなり爆発。

けれど過去の自分と決別し、自身の中に壱に対する1つの筋を見つけることができれば安定したように見えました。
精神的に落ち着いたからか、見た目にも大人に成長したように感じます。

他方の外部の2人に関することは、まだまだ始まりで4巻に続く...という感じ。
けれどこの2人がいなければ、べなの成長はなかったので、良い役割を果たしてくれたと思います。

べなの成長ぶりに感動し、はやく2人の幸せで落ち着いた生活が戻ればよいと思っています。
でも可愛いべなも恋しいので、また1巻から読み返したくなりました。

待ってた!

連載中から追いかけていて、1冊にまとまるのを心待ちにしていました。

何度読んでも、幸せな気分になれます。
総合的には、悪い人の出てこない優しくて幸せな物語でした。

攻めは人間で、教師として働いている。一見堅物そうに見えますが、柔軟ですし性根が優しい性格です。
見覚えがあるようなないような人魚を、家に連れ帰ってしまうくらいには。

受けは人魚で、攻め一直線な素直な子。
ずっと一途なので、健気で応援したくなります。
人魚姿が結構美しくて、人間の姿とのギャップを楽しめました。

攻めのお嫁さんになることが最終目標のお話なので、基本的にはほぼ2人の日常で話は進んでいきます。
最初は何もできなかった受けも、学習して攻めのために頑張っていきます。
もう健気でたまらない。

ここが良かった!という1ポイントよりも、全体の完成度が高く楽しめるお話でした。

2人で確かに生きていく

読んでいると心にぐっと刺さるものがあり、涙ぐみながら読み終えました。

恋人として家族として、相手を想って生きている2人の生活がとてもリアルで刺さります。
このリアルというのは現実的という意味ではなく、2人が物語の中で生きていたという意味です。

恋愛について性別は関係なかったとしても、社会の中で生きていこうとすると途端に性別が問題になってくる。
制度として保証されていないし、それを理解できない人からの目だってある。

根本的に性質が違う2人が、とことんすれ違いながらも、2人でいることだけは諦めない。
終始これが主軸な物語だと思いました。


物語のモノローグのなかで、お気に入りの言葉ありまして。
”いつかくる別れのときまでできる限りゆっくりと時が進むように”という部分。
この別れにはいろんな意味があって、読み手によって受け取り方は変わると思いますが、心に沁みました。

物語のなかでも出来事が解決しても、また別なところで絶妙にすれ違っている2人。
仲が悪いわけではなくて、他人と生きていくってこういうことだよなとしみじみ思いました。

絵柄に特徴のある作品ですが、一度は読んでいただきたい作品だと思います。

最高!!

3巻でこのシリーズが終わりなんて、信じられない。
もう最高でした。

全く価値観の違う2人が、衝突して離れて、けれど最終的には元に戻る。
どれだけ価値観の壁にぶち当たっても、別れるという選択肢は取れない。

絶対に別れることはないだろうというのは、1・2巻の2人から予想できるのでそこは安心して読むことができます。
まあ、かなりハラハラはさせられますが。

今回は攻めにじーんとさせられました。受けは終始通常運転です。
精子提供のことだって、受けとの未来を考えたから。
この未来を考えているところに、ほんとぐっときました。
どこか受け寄り目線だったので、どうしても攻めが信用できていなくて...

でも今回の衝突で、攻めから出てくるのは受けとの未来を考えたことばかり。
精神的に受けよりも遥かに大人だなあと思います。

どちらかが譲る関係が、お互いに理解しあって中間点を選べるようになるまで。
何度でも繰り返し読みたいし、この先も読みたい!!!

なにとぞ4巻を...そして当て馬の彼の幸せも願わずにはいられませんでした。