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萌×2作品

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女性フランクさん

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攻めが愛おしい。

あらすじにもある「親の離婚、義父の蔑み、学校での性的虐めに傷つき、海に身を投げた高校生の優翔」という部分がかなりの過酷さ&具体的で、しかも彼らに制裁があったかどうか書かれていないのでちょっとモヤぁ…が残りましたが、全体的な雰囲気はとても優しくて好みでした。

なんといっても攻めが好み。
優翔は強姦されそうになったトラウマゆえに人に触られることに恐怖を覚えるようになってしまったんだけど、そんな優翔のそばで穏やかにじっと忍耐強く佇んでいる様子に萌え。
じーっっと数年間我慢し続けててえらい!
優しいし、泣いちゃうようなところも愛おしい。
数年分なので出会った当時の無邪気で幼い様子から、妖精王として成長した様子まで楽しめました。
巻末に収録されていた「愛しい片羽の君に捧ぐ」は多分電子の特典SSだと思うんだけど、攻め視点SSで出会いの様子や、理性を総動員して優翔のそばで我慢する様子などが綴られていて萌えました。

ここが桃源郷か?!と思えた妖精の世界にも陰の部分があったりして、諦めつつ終わりに進んでいるような状況だったけれど、優翔の決意がきっかけで好転していく様子が良かったです。


「なんでお前はあいつのもんなんだ……!!」と苦悩する攻めに萌える

ほとんど中身を忘れた状態での再読だったので、え?え?この先どーなるの??とハラハラしながら楽しく読みました。

犬飼ののさんは、えとがみ(これは大好き)と、猫の王国と、シンデレラ王しか読んでないので、こういう作家さんという確固たるイメージはないんだけど、もしかして血飛沫とかグロ描写お好きですか??と思いました。
えとがみも焼けた肉の臭いがどうこうあってウッ!!と思ったけど、この作品も受けの母親が斬首されて血飛沫が降りかかってどうこうとか、攻め母の描写とかもかなり陰惨なものがありまして、ぎゃっ!!!と思ったんですよね。
ダラダラと陰惨な描写が続くわけではないので読めるけど、ギャッ!という描写が妙に生き生きとしているというか、鮮やかというか心臓に良くない。

軍隊、男娼、遊郭、愛人契約、親衛隊といった特殊設定が盛り込まれていて、笠井あゆみさんのイラストが電子にはないのが本当に残念。

私は芙輝に萌え転がりましたねぇ。

蓮は、元帥の愛妾の一人であり他の男のものなんですね。
「もっと早く来て其方と出会いたかった!」「お前が元帥のものになる前に出会いたかった!」「もっと早く出会いたかった!」

攻めの苦悩は蜜の味なので、「なんでお前はあいつのもんなんだ……!!」と苦悩し苦しげに吐露する攻めの姿が本当に良い。

そして蓮も芙輝に心惹かれ全てを差し出したいと思いながらも、元帥の愛妾である立場を忘れるわけにはいかずと超苦悩。
そもそも蓮がなぜ元帥の愛妾なんぞをしているかというと、逆賊遺子である妹の為であって……。
苦労人の100乗みたいな背景でしたね……。

蓮と芙輝は身分・立場が違いすぎるし、蓮にとって芙輝は雲の上のような存在なんだけど、蓮からうっかり呼び捨てにされて喜ぶ芙輝がかわいい。
芙輝は堂々たる雰囲気の偉丈夫だけど、中身は案外無邪気なお人なんだろなってところもギャップ萌え。
「健康長寿」のお守りが愛おしいし萌える!
こういう人、好き!

あほかわいい

女避けのために付き合い始める二人がおバカでかわいい。
そもそも「女避けのために付き合う」って発想しちゃう時点でおバカさん。

瑞稀は見るからに素直でぱあっとしたアホ可愛さがある子なんだけど、陰キャの柏木がいい味だしてるんですよねぇ。
瑞稀よりもさらに斜めうえをいく予想外のアホさがあってウケました。

キス決行を決めた翌日の柏木が用意してきたものが笑えたわ〜!
こだわりがすごいし、その真剣さがアホ!!
デートも真面目か!(一生に一度とか言っちゃうところもキュン)
で、「試合中は女子のことなんか〜」とかナチュラルにかっこいいこと言っちゃって、やるじゃん!柏木。
そう、柏木は無意識だとめちゃかっこいい。 


……とつらつら書きたいけど、まとめると、
「二人ともバカわいぃぃ〜〜!!」ってことです。


津軽三味線を弾く無欲受け

津軽三味線…これまた渋い……と思いましたが、読んでみたら面白かったです。

受けの達央がめちゃくちゃ無欲なんですよね。
津軽三味線の達人といわれた祖父の音色や技を引き継いでいるにも関わらず、自分も達人と言われたいどころか、人々に聴かせたい、三味線で食っていきたいとすら思わず、ただ独り弾いているだけで満足なお方。

一方の浅井は、達央の三味線にガツーーン!とやられてしまい、こんな逸材が埋もれたままだなんて!!と歯痒さのあまりスポンサーというかパトロンになることに……。

浅井は紳士でした。
最初から溺愛してるのが伺えるので(達央ときたら激ニブで1mmも気づいていないんだけど)安心して読めます。
攻めは安定して穏やかな紳士なので、なんか夜光さん作品ということをついつい忘れがちというか、年上溺愛攻めがお得意な某作家さん作品だったっけ?と読んでてつい錯覚してしまいそうになる自分がいました。

達央の成長も良かったですね。
己の三味線をただ弾いていられればそれでいいと自己完結していた達央。
目の前に聴衆がいようがいまいが、全く御構い無しだった。
それが人前で弾く経験が増え、少しずつ学んで成長していく……。
そこも面白かったです。

ヘタレ王様攻め

作家さん買い。
名倉さん初のオメガバースと知って、え??マジで??と思いましたが、そうみたいです。
でも、これぞオメガバース!!って感じではなく、いつもの年の差溺愛モノにオメガ要素が絡んでるって感じなので、オメガバースが苦手な人でも読めると思います。
(最後、妊娠出産してるけど)

好きだなっと思ったところは、攻めがヘタレなところでした。(ヘタレ攻め大好物なので)
成人化した時のリリがあまりにもまぶしすぎて「目があうと困った事態になってしまいそうだから」と、直視できないヘタレ。
だからリリは、僕のこと避けてるみたいだし嫌われてるのかな……と勘違いしちゃうんですよね。

威風堂々とした美丈夫で、賢王と名高いのに恋の機微には疎く、業を煮やした臣下から叱咤激励されてうろたえる。
とうの昔にメロメロデレデレになってるのに、なかなか踏ん切りがつかない。
臣下が容赦ないところがウケます。
「それはクズ男のすることです。」「バカですか。」

リリはかわいいんですが、口調が幼いので、早く大きくならないかなぁ……と思ってしまう自分がいました……。

超〜溺愛してた

攻めのレオンハルトがこれでもかっ!!てくらい甘い言葉を言いまくってました。
しかも超真面目に、超本気で言ってた。

冒頭で「(出会えたことや俺のことを愛してくれるようになったことなど)すべてが奇跡のようで、いまだに信じられないくらいだ」って言ってるんですよ、レオンハルトが。
私には、「受けのことが好きすぎて念願の初エッチ時に「夢みたい」と呟く攻め」萌えがあるので、結婚して10ヶ月経つのに今だにそんなことを真剣に言うレオンハルトに、ぎゃああ良き!!となりました。
もちろん先ほどの彼の台詞は初エッチ時ではないんですけど、「受けと一緒にいられる奇跡に感謝する攻め」「これって夢かな?って思う攻め」って尊いじゃないですか。

そもそも甘い気障な台詞を吐くキャラではないんですよね、レオンハルトは。
甘い言葉を言おうというつもりは一切なく、ナザリオのことを心の底から愛してるゆえに、その気持ちを真摯に表現しているだけというところが萌える。
超〜〜〜〜溺愛攻めだった。

ナザリオがヴィオランテに行きたいと思う気持ちが、ごめんなさい、いまいちわからなかったです。
人を見捨てることができないという心根の優しさはわかるんだけど、今や大国の王太子妃なので、自分に何かあったら戦争になるという点に気づけないんだろうか……とモヤモヤしました。
(ナザリオになにかあったら、レオンハルトは怒りのあまり龍とかになって荒れ狂ってしまいそうなイメージすらある)

そしてナディル王子の横暴さになんじゃそら!!となりましたが、でも、エリシュカの口から語られる病気前の彼の様子がなんだか胸に迫りましてね。
きっと自信家で、でもそんなところも憎めないチャーミングな人だったんだろうなぁと。
特効薬が見つかって、死なないでほしいです。

攻め、すました顔してやるなー!

神官とはいえ、ナザリオは無垢すぎる!!
そして鈍すぎる!!!!!

でも、そこが良かった。

これ、もしBLじゃなくてNLで、ナザリオが女ヒロインだったら、割とイライラさせられたと思うんですよね。
相手の男が、せっせと毎日お菓子を携えながら自分の部屋に通って、あれこれ気配りしてくれているのに好意に気づかないなんてありえねー!!カマトトぶってんじゃねぇ!!って憤慨したはず。

でも、BLという男どうしだからこそ、ギューっとされたり、あちこちキスされたり、お世話と称して体の隅々まで拭かれたり抜かれたりしてんのに、まさか自分に好意があるという発想には至らない。

毎日の慰めが「いつしか日課のようになっていた」というところを読んで、えっ!?攻め、すました顔してやるなー!!ってなりました。
おまけにナザリオときたら、「レオンハルトに胸をいじられすぎて痛い」ってなことを、「少しは文句言ってやる!」というつもりで、レオンハルトに言っちゃうんですよねぇ。
そりゃあレオンハルト笑顔になるわ!
で、「医者に見せるのが嫌なら、私が舐めて治すしかない」とか言い出すレオンハルト。
おぬし悪いやつよのぉ……!!


ユリアンが脇役当て馬にしておくにはもったいないほどのキラキラぶりで、おまけに傷心エンドでかわいそ……と思ったら、続きがあるじゃないですか!
しかも購入済みだった。(記憶力)

ピーノとロッコもかわいくて癒されます。


攻めが包容力ありまくり

幼馴染&再会&両片思いという王道路線に「童貞でおぼこいのに、えげつないポルノ小説を書いてる受け」というスパイスをぶち込んだことで、なかなか面白かったです。


私は、二人が喋るようになったきっかけのシーン(攻め視点)が超好きで、ここだけ何度も読み返しました。
小5だった弘文のぽややんとしている様子というんですかね、どんくささ、害の無さがかわいい。
そしてそんな弘文を見て「こいつはトロいし、ずれてる」と思いながらも、自分の作ったお菓子を食べてニコニコしてる様子に……というところも好き。
その後、弘文が東京の大学へ行くことになり、7年間も音信不通になってしまって柊一が傷つく様子もおいしい。(攻めの焦燥感、おいしすぎる)
そしてあれこれ文句を言いたかったのに、弘文の「ただいま」の一言で全て帳消しとなってる柊一!!
あーめちゃくちゃ弘文に惚れてるんだなぁ、惚れたもん負けだなぁ……とニヤニヤしちゃいました。

弘文は難儀な男というんでしょうか。
柊一を振り回しているつもりなんて1ミクロンもないけど、結果的にあれこれ振り回してるんですよね。
「気が弱そうに見えて意外と頑固で、いつも生きにくそうに生きてる弘文を黙って見守ることしかできない。」
って、柊一は思ってるんだけど、いやいや黙って見守ることができるあんたは偉い!!
弘文、柊一が包容力のある男で良かったね。

男前受けに開花して嬉しい。

なにかと「愛してる」と後輩の深田にささやくんだけど、まったく本気に捉えてもらえない木曽(攻め)。

まぁ、それも仕方ないというか当然だと思うんですよね。
「愛してる」がなんか超〜軽いというか。
そもそも「愛してる」って意味知ってる?みたいな気持ちにすらなってしまうので。

おまけに、深田はかつて先輩の戸部と木曽が「愛してる」「俺も愛してる」と言い合ってるのをこっそり聞いてしまった過去があるので、二人は実は恋人同士だと思っている。
だからこそ、自分に対する木曽の「愛してる」を信じてはいけないと思っている。

戸部と木曽との関係ってなんなんだろう?という推測と、「愛してる」と言われ続けてもまったく相手にしていなかったはずなのに、木曽の知らない一面を知ってしまって以来、なんだかその言葉を信じたくなってしまう深田の気持ちを中心に描かれていました。


最後で、攻めにキャ〜!!となりました。
なんか不憫というか、、実はお前は俺様攻めではなく不憫攻めだったのね…!と。
大きなお子様だったわ。
欠けていた子供時代をこれから深田とともに埋めていって欲しい。

で、深田が男前に開花してた!!!
男前受けが好きなので、意外な着地点が大変嬉しい。

あとがきで「深田の尻に敷かれる日もそう遠くないのでは?」とあって、受けの尻に敷かれる攻めが大好きなので、後日譚の「ホットケーキ」みたいなお話をいっぱい読みたいなーという気持ちになりました。




別れてはいないと思ってしまった。

四年付き合って同棲している彼に、別れを切り出して……

冒頭で、LINEで連絡がきて、
「俺ら別れたよね」と言いつつも、元彼の桐生の元へと行ってしまう尽の姿に、あぁ…これは絶対に元サヤだなと確信しました。

だって、自分なら別れを切り出した場合には、絶対に絶対に絶対に行かないので。
どんなに薄情といわれようが、行かない。

なので「別れた」と状況にはなっているけれど、なんだかんだと一緒にいるので、私の中では「お別れした二人」には見えず……

別れを切り出したのに、心の中から元カレを追い出すことができず、あれこれ思い巡らせているうちに気づくというところが良かったな。

個人的な萌えは、こういう黒髪ロンゲ系は攻めになることがほとんどなのに、この作品は受け!というところがビジュアル的に大変喜ばしくありがとうございます!です。