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萌×2作品

エキスパートレビューアー2023

女性えすむらさん

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今年度43位

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戯れ好きなポメ

さすがだな~、、と思いました。博士先生、外しませんね。ちょっと前衛的なモチーフも可愛い絵柄で読み易いです。脱力系というほどでもないけど、独特のゆるさは中毒性がありますw。あと、見た目が可愛いのにスケベな受と、クールなのにおばあちゃん子で天然な攻という、攻受のキャラクターのギャップがすごく好きでした。

”ポメガバース”?を意識する意味はあんまりないな~ってくらい、普通にたぶん割と多くのBLファンが楽しめる作品なんじゃないのかしら?と思いました。受がワンコです。

冒頭からグイグイ惹きつけてきます。攻がどんなに素敵な男の子かっていう紹介。クラスでも目立つ存在の攻に対する憧れ、恋心満載の受視点の説明が可愛くてキュンしました(ちょっと少女漫画っぽいけど)。イケてる攻に対して、受はスクールカーストの底辺にいる地味な男の子、たまにポメになっちゃうんですけどね♪って……オイ!!、もう、シュールなんだけどスルっと設定入ってきちゃいました。巧い!

受の趣味はア○ニーw、攻をおかずに日々研究にいそしむのです。欲望に忠実、気持ちいいこと大好き。甘えたいし触ってほしいな~、大好き大好きっていう、まさにワンコそのものでしたね。感情の起伏が素直すぎて愛おしい…。攻だと大型犬だけど、受だからポメなのか…?いや、だから普通に”ワンコが受”ではダメなのか?って、どーしても思ってしまってスミマセン。

めちゃくちゃささってきたのが「戯れ」。パワーワードでした。ディルドについての二人の会話に爆笑!高校生らしい真剣で前向きなディルド談義。しかも、攻のまなざしが、受の才能に対するリスペクトにあふれていて尊い…自己肯定感が生まれる受!ここからの戯れの時間は(才能が才能と出会う)…最高でした。

戯れがすぎるようなドラマのなかに、攻が抱えていた大きな喪失感とか、受のコンプレックスとか、ちょっと心がチクチクするような部分もしっかり描かれているんです。だから、めっちゃエロいし(結構白すぎて見づらい気がしました…)、ポメガバ?なんだけど、読み応えがあって、いろいろ満足しながら、最終的には優しい気分になっているんですよね。

官能み強いサスペンス

表紙がめちゃくちゃカッコいい、色っぽいですよね。
そして内容がこのイメージにぴったりでした。

冒頭から、白昼堂々の行きずり濃厚スケベinオフィスで始まり、”おぉぉっ!”と引き込まれました。遠野先生の作品は、高等遊民たちがブルジョワ的な恋愛するようなものばかり読んでいたので、個人的にはちょっと新鮮なテイストでした。

受さんがビッチで、攻様が絶倫なので、エロ多めなんですけど(♪)、サスペンス要素(受さんが幼少期に遭遇した強盗事件の真相にせまる!)が強めな展開でした。正直、サスペンス要素はなくてもいい派なのですけどw、攻受のキャラと笠井先生のイラストが最高だったので、不得意要素に引っかからずに楽しむことができました。

事件を通して絆を深めた二人が、さらに絆を深めるお風呂場での出来事、受さんへのおしおき”剃毛”がかなり性癖に食い込んできました。攻様の執着の証、つるつるにされて誓いをたてる受さん(ビッチは卒業)、厳かな二人の愛の儀式に最高に萌えました。

じゃじゃ馬受が魅力的

良家の子弟のサロンのような大学の社交ダンスクラブを舞台に繰り広げられる、尊大な王様とやんちゃな王子のラブストーリーでした。マイナススタートの出会いから、なにかと挑発しがちな二人が、徐々に気持ちを通い合わせていく、お金持ちな上に見た目もいい、でも性格に難アリな攻と、優美な見た目のわりには思ったことをガンガン口に出すチャキチャキした受。攻より受の個性的なキャラに魅力を感じました。海外を転々としてきた幼少時代の影響なのか、人間関係において、誰にでもオープンマインドだけど、実は慎重という複雑さがあり、感性豊か(やや直情的)で努力家、とっても負けず嫌いという、なかなか手強そうで攻の狩猟本能を刺激するタイプとお見受けしました。

真逆な個性で衝突しがちな二人が、ときに甘くなる場面の官能みがたまりませんでした。夕映先生の繊細で丁寧、美しい文章が印象的でした。書き下ろし、”プリンス・スワロウテイル”で、しばらくぶりの再会、江上邸の四阿の逢瀬の場面はめちゃくちゃエモかったんですよね。全能の攻が自由な魂の受に屈服するんですw。大好きすぎるやろ~~とニヤケが止まりませんでした。攻が受の筋肉質な背中に執着して愛撫するところは、フェチ感あってよかったです。

また、リバにはならないのですが、受(負けず嫌い)さんが毎度”俺がこっちなの?”って確認するところが、めちゃくちゃ性癖にささりました。”同じ男なのにな~”っていうもっともな理屈で。なんやかや丸め込まれて、結局抱かれてしまうわけですが、許容する受の気持ちこそ愛ですよね!と思ってしまうのでした。

超親友的な…

潔癖症の受と●●●●●の攻めが、、と書き出そうとしたら…、
長谷川(攻)の説明が、”特殊な職業の”という作品説明なので、これはネタバレなのか…!?ということで、彼の職業が作品の鑑賞ポイントとしてとても肝だと思うんですが、性格や仕事が対極の二人がふとしたきっかけで出会って親しくなって恋がはじまるという、、ノンケ同士、性格が真逆な二人というところから、”イエスノー”と”ふったらどしゃぶり”を足して割ったような作品、という印象でした。高久先生のイラストが最高の高。

すでに他のレビュアー様が指摘されている通り、確かに、ノンケ×ノンケでスルっと恋愛に移行しちゃうところが、あれれれ?な感もなきにしもあらずなのですが、、(むしろ、BL色眼鏡をかけてなければ、色恋のない大切な”親友”っていう関係のほうが適切かもしれない。)でも、だからこそ無垢な気持ちになれる、初めての”本当”の恋・大人の”イノセント”ラブなのかなと。

共通点がないからこそ適切な距離感がとれたり、お互いの流儀を尊重しあうところや、相手への執着や独占欲が芽生え、共有する時間を失うことが怖くなったり、同性だからこそ弱みを見せられたり、同性だからこそあからさまにできる感情があったり…二人の日常から垣間見えるこれらのことから、理想の恋人とは?を考えさせられるのでした。

書き下ろしは攻視点で、より複雑な気持ちが見えました。印象的だったのが、スケベの部分で受のネクタイを攻さんがほどくんですよ。”その瞬間のするりと蛇が脱力するような感じはひどく官能的だった。たとえば女の子の~”という表現。もっと端的だったら読後にカタルシスがあるのかもしれないですけど、逆に言えば具体的すぎてみんなが想像するものが一緒というスタイル、嫌いじゃないです。

読みやすかったです

初めてのDom/Sub小説でした。もともとこの設定に萌がない読者ですが、夕映先生の意欲作ということで読んでみました。やっぱり、なかなか理解するの難しかったかな~と思ったのですが、今までコミックスで読んでいたD/Sより抵抗をおぼえなかったので、ちょっと盛った評価にしています。

ザ・Dom的な攻のキャラが好きでした。見た目に反して性格は優しくて温厚なところもよき。最初は受もDomだったので、ええ?なぜ?と思ったら、Swichってゆー両方の性を併せ持っていたとゆー難儀な展開に戸惑いながら、そこに同じ性だからと親友に甘んじてた攻が、これ幸いと受の気持ちにぐいぐい迫る感じがよくて引き込まれました。

新たに目覚めたSubの本能が求める行為に、プライドの高い受が葛藤する様子が丁寧に描かれています。D/Sとはいえ、あくまで対等なパートナーとしての立場に拘る受に対して、超Domな攻は溺愛できればなんでもいいんで、気持ち的にはSubが優位にみえます。
攻が受に触れずに”命令”だけで欲求を満たしてあげるというプレイがあったんですけど、そこはかなり好きでした。長尺の”言葉攻め”みたいで…。

最終的に”支配/被支配”というより、信頼した相手に”全権委ねる”というところに、本能よりも攻受の意志が働いているような印象があって、その辺の解釈の幅の大きさも読みやすさに貢献している気がしました。

忙しすぎる刑事の事情オン・オフ

”恋愛できない仕事なんです”がすごく好きで、続編ないかな~と思ってたら、あった…!というか作品情報にちゃんと紹介があったのに見落としてました。。
というわけで、あったよ続編嬉しいな!でした。

あれから2年後の設定に驚くほど進展してない2人…。直後じゃないの?な印象でした。今回、いきなりエロスタートだったので、すっげー恋人しちゃってる!と一瞬思って現実に引き戻されます。相変わらずな2人の張り込み事情に苦笑。
今回は前回よりシリアス、というか事件に華やかさ(?)、スリルがあります。失敗した一斉摘発の重要参考人が、塚原の昔馴染み…というお話でした。事件の顛末は前作よりこちらのほうが面白いので、ネタバレなしで読んでみてほしいです。

ワケありな重要参考人・光瀬は、ちょっと本名に雰囲気が似ているという美人設定なのですが、光瀬に寄り添う強面ボディガード・武村(元暴力団組員)との関係性が、萌え萌えでした…(あまり語られていないんですが、だからより一層妄想が…)。この2人のスピンオフ、とても読みたいです!!!

書き下ろし”刑事と休日とソフトクリーム”は糖分補給のおまけ作品。オフでも刑事魂は休まず、、な2人の、突然の休日in温泉町のラブコメです。

媚びても靡かない、それが萌…

このシリーズ大好きです。嬉しい続編!
あのプロポーズは2人のプロローグでしかなかったのか、という印象でした。そして、まだ序盤戦じゃないんですか?松田の100%陥落まで時間がかかりそうですね、ということは、まだまだこのシリーズ続くってことで、それはそれでまた嬉しいことです。

メガバンクエリートの恋愛モダモダ。個人的には上司のモダモダのが好きなんですけど、同じ銀行内のシリーズなので、もちろん上司(相変わらず素敵…)も出てくるという楽しさ。里先生の描くリーマンには”働く”男のスーツの美学があふれていて、もはや、大手町のビル群を見上げて妄想できる気がします。スリーピースは言わずもがななのですが、そうではない日常スーツ、シャツの腕まくりとか、ネクタイだけはずしてる感じとかetc、デスクワークに本気スイッチ入ってるときのスーツ応用形の描写がたまりません。。

松田とゲーム以外のことに無関心な加藤最高!!軽くサイコパスなんじゃないのか…?と思ってしまうんですけど、世界の中心が受、という気持ちで大正解ですよ、加藤!松田以外に無関心だから、たとえ松田の関心が他にあってもそこには関係ないという最強メンタル、絶対ブレないの、安心します。

俺のことが好きなはずなのに女に優しくするな的な気分になりかけてる松田の気持ちの変化が大きい”媚びてみろ”。里先生の作品って余白が多い分、妄想を広げやすいです。俺のこと大好きなくせに、俺に黙って会社辞めるんじゃないかと無駄にモヤっとしてる松田は、もう加藤なしの世界はおっぱいがいても楽しくないはずです!自分より優秀(に見える)加藤が、自分に夢中ということの優越感はあるものの、その気持ちに依りたくないという松田の矜持が、会社の同期同士のCPとしてとてもいい、重要ポイントだと思います。あと、後輩に殴られた松田を庇って…の件では、加藤の過保護さが見えて萌えました。

コミコミさんのリーフレットは鉄板イベント、風邪ひいたとき~の2人でした♪

刑事のお仕事BL

限りなく神に近い萌2です!刑事ものですが、バディという華麗さ(?)より市民のために地道に捜査に明け暮れる警察のお仕事という印象で、それがなんとなく砂原先生らしい気がして、とてもよかったです。北上先生のイラストの表紙がイメージ通りの2人。手の表情が色っぽくて素敵すぎます!!!

仕事に忙殺されてプライベートはなおざりな日々を過ごす薬物捜査係の刑事・本名は、取り調べ中に逃亡犯の恋人から指摘された「恋愛したことないでしょ?」に、埋もれていた恋愛の痛点が刺激され、生意気な後輩の視線や憧れの上司に対する自分の気持ちに、今までとは違う意味を見出していくのですが…。この一言を機に、恋愛DT本名が、恋を知っていく過程が、事件の捜査と同時進行する萌え萌えドラマです。年下攻・後輩である塚原の無自覚先輩のプロファイルと状況証拠が的確過ぎて刑事らしさ満載ですw。

捜査の一環と称してゲイバーに2人で行くところから急展開していきます。やっぱりお酒が入ると堅いお仕事してても開放的になっちゃうのか、「自分がゲイかどうか試してみればいいですよ、ちょうど俺溜まってるし!」と塚原に誘われ自宅へ連れ込まれる本名が、武道の有段者で普段はヤクザとも渡りあうのに一転してチョロい受化するギャップに萌え…。塚原が(たぶん感極まってうっかり)「…嬉しいな」と漏らすんですけど、攻としての喜びがダダ漏れてきて、“よかったな~”の気分になりました。しかも、スケベのたびに(忙しすぎるから2回だけど)嬉しい言う攻、可愛すぎる!

書き下ろしの“キスさえできない仕事なんです”では、東京から出張して和歌山で犯人張り込みの2人に当て馬、本名の先輩・皆川が登場するんですが、この当て馬と攻のバチバチが、最高にい~感じなんです。再会でスイッチ入ってる皆川に対して、塚原が独占欲丸出しで牽制するのが大人気なくてたまらん。本名のこと大好きだったんだな~といろんな言動から伺えるだけに、皆川の恋心が不憫だったりもしました。出会ったのは先だったのに!

あと、塚原が本名にプレゼントするパチの景品・携帯灰皿のエピがとてもいいんですよ。恋愛DTなので、“好き”ってどうするんだっけ?な本名なんですけど、おそらく本人が自覚している以上に塚原のことが好きなんだなとわかるんですよね。

書き下ろしの終わりで冒頭の事件が解決するのですが、その解決方法が、恋を知った本名らしくて人情味あって、しみじみいいのです。
恋愛DTの目覚め物語としては見事に完結していますが、続編があったら絶対読みたい攻受でした。

山岳テイスト満載のエロ表現が素晴らしいです

BL小説界のK2でしたね。登頂するまでに時間がかかってしまいましたが(積んでたので…)、登頂して見上げる空の蒼さに自分が融けてしまいそうだ…くらいの気持ちになる山岳BLでした。すごかったな!!

主人公は天才アルピニストを弟に持つの蒼一。高校のときに弟(昇)の親友となる陸のクライミングを目の当たりにして以来、自身のクライマーへの夢を彼に託し(ひっそりと)医者の道に進むのですが、有名なアルピニストとして活躍していた昇のK2での遭難以降、ザイルパートナーとして重症を負った陸との関係がはじまる、、というお話なんですが。現在進行しているドラマの合間に、遭難した当時の状況や過去エピが挿入され、徐々に様々な事実が明らかになっていき、いい緊張感をもって楽しめました。蒼一に思いを寄せるお嬢様とか、陸に執着する理学療法士の存在もドラマを盛り上げています。

すでにレビュアー様のご指摘にもありますが、山岳ものってBLとの親和性が高いですね。山岳ものといえば夕映先生、というイメージなのですが、こちらは本当に沙野先生らしい山岳ものという印象でした。特にエロが素晴らしくて…相手の身体に”登攀する”、”割れ目(クラック)、攻めたおしたい”、”パンプしそう…”等々、クライマーらしい(?)表現が散りばめられていて、、、中でも爆発したのが、相手のなかに自分のTNKをおさめきったときの一言
”頂(ピーク)だ…”
萌死ぬかと思いました。いや、一回逝ってました。
私はリバ好きなんで抵抗ありませんが、描かれている2人の関係性から見ても、どっちがどっちという固定じゃないほうが自然な印象ではないかと思いました。

リバに加えて、前半はちょっと兄弟と陸の三角関係的なイメージがありました。(昇→蒼一→陸→昇←?蒼一)ここの感情の流れは不確かなのですが、、この兄弟は陸を介してしか結ばれない宿命だったんだなとぼんやり思いました。

ずっと死(昇)に憑かれていた陸が、生きる意義であり人生で最初のザイルパートナーだった蒼一のところに戻り、再び山に向き合う展開の尊さ、締めくくりのカッコよさに痺れました。命をかけた男たちの世界、夢とロマンと萌がいっぱいの山岳ものがもっと読みたくなりました。

可愛いだけじゃない

受が可愛すぎてずるい!wと思って1巻読んでそのままだったんですけど、
3巻まで出てるんだ~と改めて気になって読み直したら、
”受が可愛いだけじゃない!”と作品のよさに覚醒しました。

健気で男前な受けの可愛さと、優しくて包容力(と財力とテク)がある攻のダンディさの二段構えに、周辺人物の魅力とストーリーの面白さ…いっぱい魅力のあるシリーズですね。しかも、えっちも最高…。

溺愛に甘んじない受がいいんですよね~。もうひたすら見守りたくなっちゃう。圧倒的に溺愛されていた受が、今回は攻の弱い部分も受け止めて力になりたいと思う成長ターンでした。年齢差は縮まらないけど、心の距離がぐーーんと近くなって、気持ち的に対等になることで、”一緒に住む”ってことが意味を持つという尊さ!

今回は奥海の甥っ子が当て馬として登場するんですけど、若い奥海でしかなくてww、楽しいです。めげない当て馬が好物なので、なんやかやちょっかい出してほしいかも♪続刊も楽しみです。