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前作の「恋愛できない仕事なんです」から、なんと4年ぶりの続編です。
前作はシリアス部分がありつつも軽快で、ラブとのバランスの良い作品という印象でした。本名が塚原に騙くらかされて、彼シャツ姿にさせられたり、いつの間にか素股をされる羽目になったりというあたりが(個人的に)萌えに萌えたものです。
しかし、今作はかなりのシリアス寄りです。二人が刑事として追っている事件で、参考人として浮上した男が塚原の過去の知り合いで・・・という内容です。これに絡んで、飄々としていてどこかつかみ所の無かった塚原の過去にも触れられています。全体的に暗くて重いです。すれ違いもわりと深刻です。
前作の本名は強気というイメージが強かったのですが、今回は女々しく感じる・・と思っていたら、読み返すと前作でも割とウジウジしてました(^^ゞ
まぁ、刑事としてなのか、プライベートなのかと分からなくなっちゃう気持ちは良く分かるので、イラついたりとかは無いのですが。
重くはあるのですが、二人の関係に更に深く踏みこんであります。続編なので、もう一歩深い部分を読めるというのが醍醐味で、嬉しいですよね。
そして塚原が思っていた以上に本名の事を大切に思っているのには萌えました。
あと、意外なオチにびっくりさせられました。すっかり騙された・・・。
こんな感じで本編はシリアスですが、続編はコメディ調で甘々です。かなりイチャついてます。本来の塚原といった感じで、甘いセリフをこれでもかと言ってます。こちらで糖分補給出来ました!
浴衣エッチが最高です!!
ところで、イラストの二人が若すぎる気がするのですが。好きな漫画家さんですが、ちょっと雰囲気が変わってます。特に本名が可愛くなりすぎている気がします。
前作から二年後。
公私ともにパートナーである彼らなんだけど、二年も一緒にいる感があまり感じられないなぁ‥‥と思いました。
確かに「あいつを失えば……」というところまでに到達してるけど、二年かかってようやくそこ?と。
でも本名だから、恋愛感情が増幅していくスピードが普通の人の三倍かかるのかもしれないです。
正直言うと、彼らのラブ面に関してはあまり萌えがなかったです。
前作はあまりにも酷い本名の恋愛音痴ぶりが愉快だったのだけど、恋人同士になって二年が経過してても未だに合鍵すら「ケジメだから」と拒んでいる本名に何だかなーと。
もう!本当は嬉しいくせに!みたいに素直じゃないツンデレキャラなら萌えるんだけど、本名はいい意味でも悪い意味でも裏がなくて、彼が嫌と言ったら本当に嫌なんだ、みたいなところが読んでてショボンとなってしまう。
まぁそこが正直者な彼らしいし、攻めからも「そのままでいてください」と言われているのだけど。
だけど事件をめぐる真相とそこで出てくる塚原の中学時代の先輩・光瀬が魅力的なキャラで面白かったです。
麻薬の強制捜査が失敗続きで、誰かが情報を流しているとしか思えない中、その被疑者として彼らの前に登場するんだけど、シロともクロともいえないキャラでその正体が知りたくて一気に読んでしまいました。
そして本編で一番萌えたのは、広瀬の少年時代。
くわしく書かれている訳ではないのだけど、塚原に片思いしていた(と思われる)広瀬。
演劇部の劇で、原作通りだけど劇ではしないはずだったキスを塚原にした瞬間を撮った一枚の写真から色々妄想が広がります。
(というか、男二人のキスシーンが原作にあるってBL劇なのか?)
演劇部でもない塚原を助っ人として連れてきたのは広瀬だというので、原作のキスシーンを知って、淡い期待を抱いて塚原に出演を持ちかけたのかなぁ?とか、萌える。
そしてヤク中の母親持ちの自分と仲良くしているせいで、警察官になりたいという塚原の夢が台無しになってしまう事を恐れたからこその縁切り提案とか、その健気さや胸中の葛藤を思うと……萌える。
そして友達の縁を切る際に「二十年くらい経って、もし偶然また会えたら」という台詞をどんな思いで言ったんだろう……とこれも萌える。
(でも、再会しても広瀬の中ではもう過去の事として消化してるっぽいのだけど)
あれこれ想像が膨らんで楽しめました。
二人のラブ面に対しては物足りないと先ほど書いたけど、続編の「刑事と休日とソフトクリーム」はそんな不満を補うような甘いイチャコラ話で、塚原にドライヤーしてやってる本名の姿が貴重だなぁと思わず和みました。
北上先生の絵柄に惹かれて購入しましたが、前作読んでませんでした…!
でも出来上がったCPの話好きだからいいや〜と思い読んだけど、問題無く読めます^ ^
勿論、前作読んでた方が楽しめるんでしょうが。
全く内容知らなかったから、好物の年下の敬語攻めでラッキーって感じです(笑)
塚原の過去に何らかの関係があった人物が、参考人として現れます。
彼がどういった人物か分からず、本名と一緒になって翻弄されてしまった…(^^;;
事件の緊迫した様子と、塚原と本名のお互いを想いながらもすれ違ったりする感じがうまく絡み合ってたように感じます。
公も私も一緒なCPですが、なあなあにならない所が良いですね。
あと北上先生のイラスト!
口絵も各イラストも眼福でした( ´∀`)
”恋愛できない仕事なんです”がすごく好きで、続編ないかな~と思ってたら、あった…!というか作品情報にちゃんと紹介があったのに見落としてました。。
というわけで、あったよ続編嬉しいな!でした。
あれから2年後の設定に驚くほど進展してない2人…。直後じゃないの?な印象でした。今回、いきなりエロスタートだったので、すっげー恋人しちゃってる!と一瞬思って現実に引き戻されます。相変わらずな2人の張り込み事情に苦笑。
今回は前回よりシリアス、というか事件に華やかさ(?)、スリルがあります。失敗した一斉摘発の重要参考人が、塚原の昔馴染み…というお話でした。事件の顛末は前作よりこちらのほうが面白いので、ネタバレなしで読んでみてほしいです。
ワケありな重要参考人・光瀬は、ちょっと本名に雰囲気が似ているという美人設定なのですが、光瀬に寄り添う強面ボディガード・武村(元暴力団組員)との関係性が、萌え萌えでした…(あまり語られていないんですが、だからより一層妄想が…)。この2人のスピンオフ、とても読みたいです!!!
書き下ろし”刑事と休日とソフトクリーム”は糖分補給のおまけ作品。オフでも刑事魂は休まず、、な2人の、突然の休日in温泉町のラブコメです。
刑事モノが好きなので、たまたま電子書籍で手に入れたのですが…
何んと続編だった(汗)
ですが、あとがきを見るまで違和感なかったので、最初から恋人同士の話なのね、って事で納得して読めたんでこの本から読んでも気にはなららいかなと思います。
お付き合いを始めるまでのモダモダ(かどうかはわからないですが)は無いけれど、ツンばっかりでたまーにデレが入る受けとワンコに近い年下攻めのCPはなかなかに萌えられます。
もちろん事件も絡むわけですが、麻薬がらみなので薬を盛られて…的なところは萌であります!(実際は違うので、さらに萌、、、という)
何となく、砂原糖子さんがこういう題材を扱うイメージが無くて、どんな感じなのかなと思っていたのですが、違和感なく読めました。
ぜひ前作の「恋愛できない仕事なんです」も読みたいと思います。