イラストあり
もう、めちゃめちゃ自分好みの「甘い甘いDomSub」のファンタジー。
萌えに萌えました…
小説はそこそこ読んできたけれど、D/Sものはこちらで3作目?かな?
先生の後書きにもあるように、コミックスには多いですが、D/S小説はまだちょっと少ない気がします。
激しい言葉責めやプレイのない、初心者の方にもとてもおすすめできるD/S。
真摯に愛を請い、Subに跪くDom様…D/Sの一般的なイメージとはちょっと違うかもしれないけれど、素敵じゃないかー!!
SMとか、身体的・精神的な従属は苦手なんですが、そんな自分でも心からうっとり蕩けてしまうような、優しいD/S物語でした。
そしてCiel先生の挿絵の美しさたるや…!ツンツン美人のメル、赤い瞳が魅力的なジェラルドどちらも美しく、ため息が出ましたよ。。まさに美麗。
(以下大きなネタバレがありますので、ご注意ください)↓
隣国の王の放つグレアに当てられ、ずっとDomだったのに、突然SwitchとしてSub性が目覚めてしまった(元々Switchだったということなのですが)主人公、メル。2歳年下の親友、ジェラルドと緊急措置としてプレイをし、なんとか持ち直します。
しかしその後もSubとしての欲求が溜まり、体調不良に悩まされるようになったメルを見て、ジェラルドは「パートナーになりたい」そして、メルを愛しているので伴侶になりたいと告げてきてー
と続くお話です。
今までずっとDomとしてプレイをしてきたというプライドに加え、親友であるジェラルドに命令に従うみっともない姿(だとメル自身は思っている)を見せたくない、という男の矜持を曲げることができないメル。
そんなメルの「対等でありたい」「馬鹿にされたくない」そして「みっともない姿を晒して嫌われたくない、怖い」という気持ちを全て受け止め、「パートナーになることを許して欲しい」と跪くジェラルドの格好良さよ…!大変萌えます。。//
年下だけど頼り甲斐があり、受け様のピンチには駆けつけ、受け様の男としての矜持も決して傷つけないー
もう、完璧じゃん!好きになっちゃうじゃん!…であります。
ただの「親友」でしかなかった相手の腕の中に包まれる安らぎを知っていくメルの様子に、激しく萌えてニヤニヤが止まりませんでした//
痛いところ皆無の、どこまでも甘く蕩けるD/Sストーリー。
自分の中の、”大のお気に入り”作品の一つになりました✨
丁寧な描写の挿絵がとても綺麗だった 眼福。
宮廷一の美貌の文官、母似の持ち主メル。
美丈夫の騎士、ゲイリー(ジェラード)は二歳年下。
・・二人ともドム。
メルは、より強い属性のドム・他国の王のグレアに屈服してしまう。
メルは、ドムではなく、ドムとサブの両性を持つ「スイッチ」だった。
葛藤して混乱するメルを助けたのは、ジェラードだった。
それ以後、サブとしての欲求を解消するために公娼のドムを買って試すが、どの人もダメで本能が受け付けない。
結局メルは幼馴染のドム、騎士のジェラードの助けを請う事になる。
・・・私にはダメだった。楽しめない。
Dom/Subユニバースは、ドムが指示を出し、サブがそれに従う、の繰り返し。
楽しいのは、小説を書く本人だけじゃないのかな?・・
ドムが指示を出し、サブがそれに従う、の繰り返しの展開は、
gameなら、プレイヤーに展開の選択権があって、面白いと思う。
でも小説だと、物語の進行は著者任せ
美貌のキャラが登場して葛藤したり色々肉付けしても、
Dom/Subユニバースは、単調な「命令と従う」の反復行為で
面白みがないルールだと思った。
初めてのDom/Sub小説でした。もともとこの設定に萌がない読者ですが、夕映先生の意欲作ということで読んでみました。やっぱり、なかなか理解するの難しかったかな~と思ったのですが、今までコミックスで読んでいたD/Sより抵抗をおぼえなかったので、ちょっと盛った評価にしています。
ザ・Dom的な攻のキャラが好きでした。見た目に反して性格は優しくて温厚なところもよき。最初は受もDomだったので、ええ?なぜ?と思ったら、Swichってゆー両方の性を併せ持っていたとゆー難儀な展開に戸惑いながら、そこに同じ性だからと親友に甘んじてた攻が、これ幸いと受の気持ちにぐいぐい迫る感じがよくて引き込まれました。
新たに目覚めたSubの本能が求める行為に、プライドの高い受が葛藤する様子が丁寧に描かれています。D/Sとはいえ、あくまで対等なパートナーとしての立場に拘る受に対して、超Domな攻は溺愛できればなんでもいいんで、気持ち的にはSubが優位にみえます。
攻が受に触れずに”命令”だけで欲求を満たしてあげるというプレイがあったんですけど、そこはかなり好きでした。長尺の”言葉攻め”みたいで…。
最終的に”支配/被支配”というより、信頼した相手に”全権委ねる”というところに、本能よりも攻受の意志が働いているような印象があって、その辺の解釈の幅の大きさも読みやすさに貢献している気がしました。
好きな設定てんこ盛り過ぎて指先が痺れるほど萌え広がりました…泣くほど甘い。
Domとして生きていて何となく奥底の違和感が拭えなかったメルが、強いグレアを浴びせられ身体と感情と理性がバラバラに崩れ、幼なじみのDomゲイリー(ジェラルド)によって優しく甘く甘やかされ心の介抱をされるあらすじ。
ココが好き:
・プライドが高く自立していた人間があるきっかけで自分の常識を覆されたり考え方が変わってしまう、それに戸惑う
・見た目厳つい男が、相手にお伺いを立てたり細やかに情熱的に相手を見つめる、でも箍が外れると暴走する
・軍服の令嬢的な、細身で美しい強気な佇まい
・甘々に褒めて労わるスパダリ攻め
Domとして生きてきたけど実はSwichだったメルの、理性と精神的欲求の葛藤の描き方がすごく面白かったです。
自分はDomで将来の宰相候補であらねばという思いと、あの時の言葉に従っていれば褒められたかもしれない、こんなに苦しまずに済んだかもしれないと必死に悔やむ気持ちが生まれてくることに驚き、それを認めたくない。
Sub欲求についてのメルの不安要素はゲイリーがコマンドを利用して逐一吐かせるので、すれ違う要素を早々に摘み取ってくれストレスなく読めました。
また非常に重要な点として、ニールやカムなど『何故英語?外国から来たバースだから』と違和感を誤魔化して読んできた人も、この作品は「おいで」とかだから私達の違和感まで取り除いてくれるゲイリーは有能Dom。しかも戸惑うメルを気遣いつつ初歩コマンドで嬉しそうに褒めてくれるし、プレイや肌に触れる事をメル当人に許可求めるのも本気甘かわいくて最高…いくらでも読みたくなるし、ベッドシーンが少ないのも焦れずずっと楽しめました。
攻めの名前、実存俳優の名前であの顔が暫く離れなかったんですが大丈夫なんですよね?
続編が永遠に出ないことが悔やまれます。
元々Dom/Subユニバースが好きでして、今回夕映先生のDom/Subがでることを楽しみにしていました!
とはいえ、二次創作では楽しめていたオメガバースが、商業作品だとイマイチハマれなかった経緯があるのでどうかなと思っていましたが、Dom/Subのプレイシーンがこれでもか〜!というほど詰め込まれており、堪能させていただきました(*´ω`*)
自分を支配する側のDomだと思っている宰相補佐官メルと、メルに片想いしている騎士団長のジェラルドの二人のお話です。
異世界ものですが、後書きにもあるとおりDom/Subの説明+世界観の説明となるとそれだけで本が厚くなってしまうのでしょう、結構世界観についてはあっさりです。
なので異世界アレルギーの方でも読みやすいと思いますw
萌2評価にした理由としては、
①メルが女性にしか見えない
②表紙のビジュアル&帯の「怖がらなくていい。メルはいい子だろう?」の文言から期待する攻め像と本編に少しギャップがあった
という点です。
①は、長髪キャラがあまり好みでないうえに線も細く、女性にしか見えませんでした…ごめんなさい。
でも、性格面はプライドが高く心の強い受けなのです。だからこそ、性格を表したような見た目にしてほしかった…メルは周りから女性的に見られることを嫌っているのになんでわざわざ長髪(それもブロンド)で通しているのかな…と違和感ありました。
②は、がっつり支配するタイプの攻めを期待してしまったのですが、攻めのジェラルドはメルの2歳下であり、惚れた弱みもあるのかメルに強く出れないところが若干ワンコ属性というか…
とにかく表紙と帯から受ける印象とは若干違いました。
プレイをしていてもがっつり支配することはしません。
まあそこが彼の優しさと誠実さであるのですけど!
ただの支配関係ではない、ダイナミクスの上ではジェラルド×メルでも、精神的にはメルの方が格上…というひとつ捻った設定が、夕映先生流Dom/Subなんだなあと思いました(o・ω・o)
とはいえプレイのシーンが多く描かれていて、序盤から二人のプレイしているので楽しく萌えさせていただきました!