いいのかよ? 本気で抵抗しないとキスするぞ

楽園暮らしはどうですか?

rakuengurahi wa doudesuka

楽園暮らしはどうですか?
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神12
  • 萌×24
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない3

223

レビュー数
4
得点
82
評価数
21
平均
4 / 5
神率
57.1%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
二見書房
シリーズ
シャレード文庫(小説・二見書房)
発売日
価格
¥710(税抜)  
ISBN
9784576170220

あらすじ

地方鉄道勤務の朝霞は学歴と鉄オタを引け目に思い、憧れの職に就いたのに理想には程遠い日々。
へこむ朝霞に手を差し伸べたのは運輸部のイケメン先輩・市川で……。

地方鉄道会社、日本海電気鐵道――通称かいでんに鳴り物入りで入社した朝霞は同僚たちから嫉妬混じりに「東大クン」と呼ばれ居心地悪い毎日。
人の機微には疎くても何より鉄道が好きなのに……。そこへ声をかけてきたのは運輸部の運転士・市川。
あまりのイケメンぶりにまるで接点を見いだせない朝霞だったが、一人はさみしいからと部屋に上がり込まれ、連日鍋をする羽目に。
「俺とつきあう?」口調の軽さとは裏腹に、問う眼差しは真剣で……。

表題作楽園暮らしはどうですか?

市川慎也,5歳年上の運輸部運転士
朝霞智行,地方鉄道勤務の鉄道オタク,24歳

その他の収録作品

  • 楽園にもすれ違いはある
  • あとがき

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レビュー投稿数4

リア充に見えるイケメン運転士×鉄道オタク

朝霞(受け)は「東大くん」というあだ名で揶揄される真面目で仕事はできるが人付き合いが苦手な鉄道オタクです。一番好きな鉄道会社に就職して好きなものに囲まれた夢の楽園生活を送るつもりだったのに、なかなか思い通りにはなりません。同僚と上手くやっていけない朝霞に声を掛けてきたのは運転士の市川(攻め)でした。社員寮が同じなので1人が寂しいといいながら朝霞のところでしょっちゅう鍋をすることになります。

市川はイケメンでチャラくて一見リア充にしか見えないのですが、ゲイだということを隠しているので、ばれないようにバリアを張り巡らして生きてきているんだということがわかります。
初め朝霞は、上司から褒められた時にうまく返せなくて「普通です」と答えてしまったりして周りを不快にさせることが多く、そして他人を不快にさせていることはわかっていても何が悪かったかがわからず困惑しています。市川に普通というのは人によって違うと諭されるのですが、ゲイということでセクシャリティからして普通でない市川にとって、普通という言葉は地雷だったのではないかと
思いました。

田舎ということで、ゲイであることで隠さなくて続きは生きていけない悲哀が他の作品より強く感じる話でした。どちらかというと避けがちな心理描写を真摯に描いていると思います。

主人公二人は良かったのですが、もともと貞操観念と道徳心がないキャラが地雷な私には、当て馬の市川の元カレ西浦常務は私にとっては不快なキャラでした。彼は市川と違って家のしがらみの為に結婚しなければならないというのがあるから、市川のように周りも結婚していって寂しくなって本気の相手を探そうかという境地にはいたらなかったんだと思うのですが、世間体のためとは言え妻帯
している上、恋人がいる相手に堂々と横取り宣言する神経が信じられない。自分が結婚するからと別れた相手が、もう一度今度は浮気相手として付き合ってくれると本気で思ってるなら、ちょっと頭おかしいんじゃないかと思いました。出てくるたびに嫌なことを言うのも男らしくないというか、昔の漫画によく出てくる嫌な女子キャラみたいでした。朝霞との対比を書きたかったのだったら、こういうキャラも仕方ないのかもしれないけれど、違ったキャラを当て馬にしてほしかったな。

そんな西浦が出現により、今まで真面目に口説いてきていた市川が実は遊び人だったことを知り動揺する朝霞でしたが、ちょっと時間はかかりましたが、自分の知らなかった時を知る西浦の言葉を鵜呑みにするのではなく、市川が今まで自分にしてきてくれたことをきちんと整理して答えを出せたのはのは偉いと思いました。
ちゃんと答えを出してからは、どんなに西浦が揺さぶってきても、自分の知ってる市川の言葉を疑ったりしないで、冷静に対処できる朝霞は一見弱そうに見えて内面はとても強いと思いました。
逆に、一見朝霞を守ろうとしているように見える市川は、西浦に対して周りも見ず感情的になってしまうところを見たりすると、内面はずっと弱かったんだなと思いました。
パッと見は不釣り合いに見えるのかもしれないけれど、内面では割れ鍋綴じ蓋なんだと思うと出会えてよかったねという感じでした。二人には幸せになってほしいです。

そんなに出てきたわけでもないのに、気に入らないという理由で西浦のことをいっぱい書いてしまいましたが、道徳心とか関係なければ西浦は深いキャラだと思います。今回の二人に衝撃を受けて、離婚して新しく本気で付き合う相手を探す話がスピンオフで出るなら読んでみたいと思いました。

1

正反対の二人の鉄道物語

受けがノンケのパターンってあんまり読んだことがなかったので新鮮でした!

鉄道オタクのモテない受けが接点なさそうなキラキラ攻め様に絡まれ、鍋友達になり。。。
あれよあれよと言う間にものにされます。

受けの智行は東大卒のエリート。攻めの市川はコミュニケーション能力抜群で容姿端麗なモテ男。
物語は会社でなかなか居場所を見出せない受けの智行の視点でスタート。市川の助言や働きかけで徐々に職場での居場所を見つける智行。それとともに心を許し惹かれていきます。これは先輩への尊敬??友情??それともそれ以上??
人生順調そうな市川ですがその飄々とした表の顔の裏には田舎でゲイであることを隠しながら生きる切ない事情が。。。
西浦さんというこれまた素敵な当て馬さんが登場します。
西浦は市川の元恋人でゲイでありながら女性と結婚した既婚者。
市川を智行から奪おうとします。

見た目に反して男気ある智行。
悩みながらも最終的にはきちんと市川に想いを伝え西浦常務を撃退するんですね。
恋人を守るために上司に果敢に攻めいるかわいい健気受けです。
智行がまっすぐな恋愛をするのに対して、西浦続きは本気の恋愛が面倒だと思っているタイプ

個人的にこの方がすごく好きなキャラです。
是非とも本気の恋愛から逃げていた西浦が変わる物語を。。。と思ってしまう。

背景にあるローカル線ののどかな雰囲気。
滋味にとんだお話でした。

智行と市川がそれぞれ抱えている秘密と孤独。
お互い惹かれ合いながら自分の孤独と向き合っていく。

そして秘密を共有して生きていく。

なんだか心が強くあったかくなります。

4

キラキライケメン運転士×堅物エリート鉄オタ

鉄道オタクが高じて地方の鉄道会社に就職した受け。しかし高学歴と、融通の利かない性格のため会社でも持て余され、同僚からも嫌われる始末。そんなある日、ぼんやり自社の電車を眺めていたら、自殺志願者と間違えた運転士の攻めに声をかけられて…。


鉄オタな受けが色々疲れ果て、精神的に追い詰められていたところを、明るくイケメンな先輩運転士に構われるようになる、というお話です。
受けは、優秀なのに人との接し方がド下手な社内勤務の堅物くん。対する攻めは現場の仕事の懐っこいイケメンリア充という正反対な2人。
同じ会社で同じ寮ながら、それまで接点はなかったのに、受けが自殺志願者と間違われたことをきっかけに付き合いが始まります。
攻めは人懐っこく寂しがりで、1人で鍋をするのが寂しいから一緒に食べよう、とガンガン誘ってきます。受けは、最初はすごく迷惑がっていましたが、鉄オタがバレたのに引かれなかったことからもすぐに懐き、週3ペースで鍋をつつく仲に。
仲のいい先輩後輩として付き合う中、偶然攻めの元カレと遭遇した受けが攻めのセクシャリティを知ってしまい、以後攻めから口説かれはじめます。

まだ受続きけが攻めを迷惑がっている時、懐いて仲良くなった時、攻めがゲイだと分かって口説かれ始めた時、結ばれて恋人同士になった時、それぞれ場面での2人の関係の変化がとても鮮やかに描かれていて、映像作品を見ているような印象がありました。舞台がローカル鉄道だということもあり、映像になったらすごく映える作品だろうなと思ったり。
基本ほのぼのな雰囲気ですが、マイノリティの悲哀ががっつり描かれています。いろんなことを諦めていた攻めのいじらしさや、明るい態度に隠された臆病さ、それを打破する受けの天然な男前さにジーンとさせられました。

エロも良かったです。経験皆無の受けと経験豊富な攻めのエッチは鉄板ですね。
あとイラストも絶品でした。フェラのシーンでは「このtnkどこから生えてんだ?」とか思ったりもしましたが、キャラの顔はもう最高です。キラキライケメンな攻めや攻めの元カレさんが美しかった。

7

読み応え抜群のゲイ×ノンケ物

あらすじ:
地方鉄道勤務で鉄道オタクの朝霞(受け・24歳)は、5歳上の先輩で運転士の市川(攻め)と仲良くなり、自宅でたびたび鍋を囲む仲に。
ある夜、「俺とつきあう?」と冗談のような口調で問われ…

朝霞は、鉄道好きが高じて鉄道会社に就職した鉄オタ。
職場で唯一の東大出身であることから周囲にやっかまれ、そのことに居心地の悪さを感じています。

そんな朝霞にフレンドリーに声をかけ、彼が鉄オタと知っても引かずに接してくる市川は、一見チャラいけど包容力のある男前。

童貞で人付き合いに不器用な朝霞が、市川のナチュラルボーンイケメンぶりにいちいち憧れたり、嫉妬したりしているのが可愛いです。

物語前半はほのぼのお仕事モノっぽい雰囲気ですが、市川が実はゲイだと判明してからは、ややシリアスな要素も。

市川に告白される朝霞ですが、市川の元カレの登場で、彼が元遊び人だったことを知ってしまいます。
そんな市川の過去や、市川をフッて結婚した元カレの生き様から、地方でゲイであることを隠して生きることの辛さ、そんな中で一人の相手と長く付き合うことの難しさが浮かび上がってきます。
続き
そんな市川の過去を知った上で、彼とちゃんと付き合いたいと結論を出す朝霞。
童貞で年下だからといって市川に甘えるのではなく、大人同士対等に付き合おうとしているところがとても素適です。

全体として、ゲイとノンケが恋人同士になるまでの流れや、付き合い始めてからの進展具合など丁寧に描かれていて、大変惹き込まれました。

人生の選択には代償がつきもので、決して楽しいことばかりではないですが、それでも好きなもの、好きな人と共に生きていく。
そんなシビアかつハッピーな「楽園」が描かれていて、等身大の大人のラブストーリーとして大変読み応えある一冊です。

11

この作品が収納されている本棚

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