この作品は、危険です。
以下に挙げる場面を見たくないと思った方は、引き返してください。
1) 対象となる人間に何の感情も抱いていない人間が、ただただ攻め立てる
2) 最低限の栄養分のみを与える監禁
3) 嫌がる人間に、ひたすら性的な刺激を与え続ける
ほんとに無理でした。
無理な視点からレビューさせていただきます。
人間というものは愚かなことに、「理解できないことを知りたい」と思ってしまうことがあります。
感情移入過多気味なのにバロウズの『ジャンキー』を読んで、1週間食事も取れないほど病んだり、海外ドラマで出て来た名前を検索した流れで猟奇殺人ファイルをがっつり読んで、またまた「自分にも黒い部分があるかもしれない」なんて病んだり。
自分という人間が分かってきたので、今はそういう無謀な検索はしなくなりましたが。
昔、ある鬼畜系AV監督が訴えられた事件をご存知でしょうか?
何かの拍子でその事件を知ったわたしは、単なる好奇心だけで事件の詳細を調べてしまったのですが、未だにトラウマになっているくらいの情報を目にしました。
この作品を読んで、かなり薄れていたトラウマが蘇ってきて、しんどかったです。
逃げ場をなくして、ただ性的な刺激を与え続ける。
それも相手に好意を持っているわけではないのに。
「やめてくれ」と何度も懇願する相手に対して、どういう精神状態だったら、そんなことが出来るのだろうかと。
その状態が延々と2話分続いて、3話目でストックホルム症候群の傾向が出てきます。
桂木が余田に感じているものを作者さんは最終的に「愛」に昇華していますが、わたしにはそうは見えませんでした。
監禁されて、命を握られた極限状態で「この男だけが自分を生かしてくれる存在」と思い込んだ脳が、正常な判断を出来なくなったままに見えてしまった。
表紙の美しさに惹かれて、軽い気持ちで手に取ったことを後悔してもしきれない。
好奇心だけでは乗り切れないので、読む際は本当に気をつけてください。
これは…。
ポップな表紙に騙された…。
「ヤバめ」とは言え、これまで相当いろんな作品を読んできたから、ある程度は大丈夫でしょと思っていた自分を正座させて諭したい。
てっきり前提として「溺愛系攻め」があると思い込んでいました。
わたしのように思っている方はおそらくかなりきついです。
開始3ページ目で、こんな悪い顔する攻め、見たことないです。
一瞬描写の間違いかと思ったほど。
4代続いているものの、商店街の衰退で経営が危ない豆腐屋を必死で守ろうとする受けが、東京から取材に来た攻めに目をつけられて…という話ですが、とにかく酷い。
とにかく酷い。
1話目で無理と思いつつも、思わせぶりな1ページ目を解明したくて読み進めたのですが、1話読むのがきつい。
お金はどこかに落としたと思って、読むのを断念しようと1話ごと、いや、1話のうちに何度も思いました。
ただただ嫌がる相手に酷いことをして、人間を「玩具」と言い切る。
無関係だった人間のお尻を強引に開発して、「オレ、ゲイじゃないから」と言い捨てる。
嫌悪感以外何を感じろというのだ!?という攻めを見続けるという拷問を受けている気分でした。
ただ…。
他の方も触れているので、わたしもちょっと言わせていただくと、この話、この先で急変するんですよ。
1巻は本当に酷い部分だけで終わっているから全く勧められないけれど、電子単話で15話まで公開されていて、8話から様子が変わってくるので、「こんな気分の悪い状態で終われない!」という方はそちらを検討してみてください。
ちなみにわたしは「こんな気分の悪い状態で!!しかも含みのある1ページ目も解明されてないし!」という勢いで続きを購入してしまいました。勢い怖い。
だけど1巻は本当に無理。
何の罪もない一般人が突然脅されて、好き放題されるという話を読みたい方にはいいかもしれません。
評価は結構入っているのに、レビューがない。
初読時にレビューを書くつもりがなかったので、何も考えずに素直な評価を入れてしまっていて、既に確定済みなので今更取り繕えず。
というわけで、超低評価をつけているので心苦しいのですが、失礼いたします。
高校生になってもユキにベッタリで頼りない、一つ年下の幼馴染・ナツ。
小さい頃から気が弱くて、ずっと自分が手を引いてあげないとダメだと思っていたのに…。
幼馴染設定は結構好きです。
どう見てもモテるであろう高身長にイケメン設定の年下くんが、女子に目もくれずに尻尾を振ってついてくるワンコ設定も好きです。
純粋無垢に見えるワンコが実は腹黒とか、二面性があるという設定も好きです。
この作品は上記の3点全部揃ってます。
じゃあどうして超低評価なのか。
こんな言い方をしてしまうと身も蓋もないけれど、ずばり気持ち悪かったんです。
まずユキの友人全員がユキとナツに興味を持ちすぎ。
会話がまるで女子高生で、男子ってそこまで他人に興味持つ?という違和感が募ります。
この作品が少女漫画で、ユキが女子という設定ならすんなり読めるというくらい、DKの会話じゃなかった。
さらに主人公であるユキの自分本位すぎる性格がどうにもダメでした。
ダメ押しでナツの身ぶりがちょっとオネエっぽくなるのがどうも…。
完全にオネエを演じてるキャラならそれはそれでアリですが、気弱さを表現しようとしたら、うっかりオネエっぽくなってしまったという感じ。
なので体の大きなイケメンがクネクネしつつ「えー、ボク、わかんないよぉ、自分でするってどういうことぉ?」って言ってるような気持ち悪さを感じてしまいました。
ストーリー的にはよくあるパターンだと思います。
読んでいて、特に新しい驚きもなく、予想通りに進みます。
だけど作画がときどきホラー。
フェイスラインが突然ものすごくシャープになったり、目の焦点が合っていなかったり、目を見開いて「わぁー!!」みたいな表情が怖くて。
感情の爆発も突然すぎて、ちょっとついていけないところが度々あったのですが、その点で一番残念だったのがクライマックスシーンでした。
ここで萌えなきゃ、萌えるところない!という場面で、台詞と動きが不自然。
肝心な台詞が敬語になっているのが生きていなくて、取ってつけた感じに。
「走って行っちゃった!」と思ったら、戻ってきた気配もなかったのになぜかまた目の前にいる。
そして周囲が見えない2人だけの世界へ突入していくのが、少女漫画展開でした。
ぐだぐだ言いましたが、超低評価目線ではこんな感じの作品でした。
こんなレビューだけでは参考にならないと思いますので、ぜひ高評価の方もレビューを。
超低評価ながら、失礼いたします。
絵柄がほんわかしているので、「タイトルと表紙に3人いるのが気になるけど、かわいい話かも」と思った方のお役に立てれば幸いです。
この作品、表紙とタイトルから分かるように、三角関係です。
新任の数学教師・一ノ瀬が、入学式に出席するため体育館を探しているときに出会った3年生の堤と、先輩教師の堤の間で揺れ動くというストーリー。
なのですが!!
恋愛経験なしのピュアっ子という設定の一ノ瀬が、急流に飲まれた落ち葉の如く、竹の角度が垂直!?くらいの流しそうめんの如く、ものすごい勢いで流されます。
快楽に弱いなんていうレベルではありません。
後半、一度だけ拒むまでは、触ってくれたら誰でもいいんじゃないかと思うほど。
この時点で一ノ瀬を好きになれず。
さらに一ノ瀬嫌いを加速させるのが、優柔不断さ。
堤親子の息子の方は、結構しっかり恋愛をしているのです。
ピュアな一ノ瀬のペースに合わせて進めようとしたり、ちゃんとアプローチの仕方を考えたり、初めての一ノ瀬を気遣ってます。
でも親の方は、完全に体目当てにしか見えないんですよね。
飲み会帰りに家に連れ込んで致そうとしたり、チャンスがあればすぐ挿れようとする。
そんな親の方に縋ったりして気を持たせて、選ばなきゃ、選べない…ってやってる一ノ瀬に言いたいことはただひとつ。
お前さんの目は節穴か、と。
感情が伴ってる方と遊び感覚の方、恋愛経験がなくても分かりませんか?
気持ち良くしてくれれば、親でも子でもいいのかい…。
つらい…。気楽に楽しめない自分の狭さもつらい…。
そんなわけで親子でわいわい楽しむ流しそうめんでした。
ついでに申し上げますと、親の方の堤のビジュアルが…。
やさきさん、おじさんを描くのは苦手なのかな、と思いました。
初読のときに評価確定してしまってますが、読み直しても印象は変わらず。
えろすに特化した作品なので、軽いノリでしちゃう子たちの話を見るよりもストーリーをがっつり読みたいという方には合わないと思います。
入れ替わり立ち替わり、たくさんのCPが出てきて、みんなゆるい。
いつもつるんでいた相手が部活にかまけているのが気に入らないライトヤンキー風の子ともみあげ眼鏡の弓道部員が出てきたと思ったら、そこからいきなり弓道部の部長と因幡というややヤンキー風の子の話に飛んで、次のエピソードは生徒会長と風紀委員。
その途中でまた弓道部の部長の話が出てきたと思ったら、どうやら生徒会長の学校と弓道部の学校は別の学校だということがやんわり判明したり。
そこから部長の方を掘り下げるのかと思いきや、部長の兄と美術教師に飛んで、弟(弓道部部長)に鑑賞させるという…。おおう…。
次はいい加減、部長の話が進むのかと思いきや、兄と美術教師が高校生だった頃の出会いの回想が始まるという。
出会いの場所(電車)つながりで、ようやく部長と因幡(ややヤンキー風)。
しかも最初に出てきたライトヤンキーともみあげ眼鏡の2人と4Pではないけど、一緒にという破廉恥な展開。
読み直しても、全体的に無理だった…。
みんな軽い…。
さらに登場人物の整理をしながら読み進めなければいけないのに、トーン髪はこの子で、ベタ髪はあれ?この子、さっき違う子といなかった?ん?制服が違う?みたいな状況に陥ります。
最後に相関図が出てますが、これを最初に出した方が良かったんじゃないかと。
そんなわけでいろいろすごい作品でした。
低評価レビューで申し訳ないのですが、どなたかの参考になれば。
性格が悪い登場人物は嫌いじゃありませんが、こういう悪さじゃないんだよなあ。
この作者さんは風紀委員がお好きなのでしょうか?
同時収録の【放課後の情事】を先に別のところで読んでいたので、表題作を読み始めた瞬間、「あれ?」と思いました。
もしかして【放課後のー】の攻めの別のおもちゃの話かと。
それほどまでに登場人物が似ています。
違うのは受けの性格くらいで。
腹黒具合は表題作よりも、同時収録の方がまだマシです。
どちらも受けのことを「おもちゃ」と言い続けていますが、同時収録の方はちょっと攻めにも気持ちがあるのかなと感じる部分がある。
表題作はゼロです。
それだけに受けの可哀想さが増長されてました。
こういうの、好きな方もきっといる、のかな?
需要がなければ、供給も生まれませんよね。
わたしには理解を超えたジャンルでした。
まずこの一言を母親に送りたい。
「避妊ってご存知ですか?」
産むだけ産んで育てる義務を果たさない親、最悪ですよ…。
父親の違う子供を6人産んで(うち2人は双子)、さらに孤児院から2人も引き取ってくる。
子供の養育は年長の兄弟に任せて、自分は研究だか何だかで海外。
さらに研究所を設立するために、まだ小学生もいる子供たちが住んでいる家を売る?
未成年の子供たちはそれぞれの父親のところに行かせる、もしくは血の繋がった兄弟に任せる?
自分のやりたいことがそんなに大事なら子供なんて産むな!と言いたい。
子供が欲しくても生まれない家もあるんだぞ!!と。
とにかく設定がひどすぎて、母親に対するムカムカが治らないうちに8人目の兄弟がやって来ます。
この子がまたひどい。
周囲に当たるなんていうレベルじゃなくひどい。
性根がどこまで腐ったらこんな人間になれるのか…。
同情ネタっぽい回想シーンもあったけど、いや、ここのうちの子供、みんな放置されてるでしょ。この子だけ母親とずっと一緒にいたんでしょ?としか思わず。
すみません。
何だかものすごく腹が立ってしまって、その勢いのまま書いてしまっている。
基本設定に関する怒りを横に置いておいても、7人それぞれの話があっちに行ったりこっちに行ったりで、そもそも誰にも感情移入も共感もできないうちにどんどん進むので、近所の子供ばっかりで住んでる家のドタバタを見せられている感じです。
晋兄ちゃんと祥三を軸に、あとのメンバーは閑話休題みたいな感じの流れだったら、まだ萌えようがあった気がします。
本人たちがしあわせならそれでいいけど、この母親だけは許してはいかんと思う、絶対。
颯斗のオーバーリアクションに驚きを隠せなかった上巻を経ての下巻。
飛鳥が颯斗に近付いた原因の、元婚約者が登場します。
えーと、これって颯斗が悪いってことになってるけど、逆恨みですよね?
無理矢理されたんじゃなくて、声かけられてついて行ったのは彼女ですよね?
それが許せなくて別れることになったのは飛鳥と彼女の問題で、颯斗、関係なくないですか?
そこも納得いかなかったし、颯斗のスレイヴ化がさらに進行してメンヘラに…。
がっつり見開いた目の焦点は合ってないし、街中でも泣き喚いちゃうし、この子…、早くメンタルヘルスクリニックに連れて行ってあげないとだめじゃない?というレベルにまで到達してました。
怖かった…。
ただ、怖かったです。
しゅみじゃないのにお目汚し、失礼します。
以下の要素に引っかかるものがある方には厳しい作品です。
・感情表現が病的なほどオーバー過ぎる受け
・腹黒攻めの魂胆が分かったのに、なぜか自分からすり寄っていく受け
・常に興奮状態で、目的がよく分からない受け
・必死すぎて、目を覆いたくなる受け
すべて揃った人物が本作の颯斗でした。
無理だよ…。無理だった…。
開始早々で、元カレとその恋人に遭遇したときの颯斗の「錯乱状態 ホラーを添えて」を見せられてしまって、わたしのこころの扉がぴっちり閉まった音が聞こえました。
そもそも颯斗は元カレ・永瀬に未練たっぷりです。
別れたのは、自分が友人たちに冷やかされたのが嫌で酷い言葉で否定したのを聞かれたからという自業自得。さらに永瀬には新しい恋人もいて、颯斗は既に眼中にない。
この2人に飛鳥が「颯斗の恋人です」と自己紹介した瞬間、目を見開いて、涙をぼろぼろ流しながら大声で否定しつつ、永瀬に縋ります。…ホラーでした。
その後も「飛鳥を永瀬だと思えばいい」と腹黒路線に進んだと思いきや、飛鳥が颯斗を恋人にした理由を知って即スレイヴ化。
このスレイヴ化が異常で、どうしてそこまで?というレベル。
さらにいつの間にか恋する乙女にシフトチェンジ。
わからない…。わたしにはこの子の気持ちがまったくわからないよ…。
という深い絶望感の中、下巻に行ってきます。