かわい有美子さんのレビュー一覧

Zwei ツヴァイ 小説

かわい有美子  やまがたさとみ 

追わない男

 「饒舌に夜を騙れ」の橋埜が「逃げる男」だとしたら、本作の須和は「追わない男」です。
 情が薄いわけでも、想いが軽いわけでもない。むしろ、高校の時からかれこれ15年も、変わらぬ強さでずっと一人の相手に恋している、いちずな男なのに。親友と呼ぶにはあまりに密な、でも互いの若さゆえに一線を飛び越える勇気を持てなかった高校時代。すこしずつ距離が離れて行った大学時代。そして須和は検事に、想い人の山下は警視…

6

月一滴 小説

かわい有美子  花本安嗣 

幸せの形

シリーズ物だけれど「透過性恋愛装置」はCDだけ「上海金魚」は未読、個人的に「月」がタイトルにあるものを読んでみようという試みの一冊として読みました。
「透過性恋愛装置」のCP、牧田と北嶋の関係がわかっている上で読んでいるので問題なしでした。
しかしやっぱり北嶋は性格ブスだなぁと再確認w ぜんぜん素直じゃないところがかわいいとも言えるんですが。
ラストにはこの二人のSSもあって北嶋が牧田にちょ…

9

閃光と共に跳べ 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

スカイツリーより東京タワーが好き

「饒舌に夜を騙れ」のシリーズ。スピンオフはさんでの3作目。
1作目の犬伏&橋埜CPの続き。

事件は余命半年のサイコな犯人が起こした大型商業施設でのテロ。戦後犯罪史上最悪の被害という事件だったけれど、事件としてはそんなに面白くないなーと読み進めていたのですが…
事件が解決したその後でした!

すれ違いでちょっと距離が出来ていたふたりにとっては、事件よりある意味衝撃的な出来事が起きていた…

5

鮮烈に闇を裂け 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

やっと読了できました

「饒舌に夜を騙れ」のシリーズ。手に入れてから積読してました。なんとなく読み進められなくて、でも「鮮烈に闇を裂け」も発売されたので一応順番にと思って読みました。

読み進めるのを躊躇ったのは、たぶん「アキラくん」がちょっとかわいそうな気がしたからです。
犬伏に叶わぬ想いを寄せ、その恋人の橋埜はアキラの気持ちを知りつつ横からかっさらったと意識されていて、飯田には個人的感情の含みもあって班の異動を…

3

閃光と共に跳べ 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

また会えてうれしいよ

橋埜といえば、かわい作品の中でも「甘い水」の遠藤と並ぶオトコマエ受けの双璧!! 正直、新作でまた会えるなんて思ってなかったので素直に嬉しかった。攻めと本気でタイマン張ったとして、どちらが勝つか本当にやってみるまで分からない、くらいのハンパなく強い受け。それでいて時に無軌道に垂れ流す反則的な色っぽさ。わたしがBLの受けに求めるある種究極の理想形が橋埜なんです。

 シリーズ1作目の「饒舌に夜を…

13

閃光と共に跳べ 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

全体にもっと濃く!

『饒舌に夜を騙れ』の続編。
『鮮烈に闇を裂け』の飯田×アキラも脇役として登場している。
犬伏×橋埜は大好きなカップルなので、楽しみにしていた。

橋埜が明日早朝から1週間泊まりがけで研修という前の夜、
東京タワーの見えるホテルにお泊まりデート……
ところが、橋埜がシャワーを浴びているいる間に犬伏は寝落ちてしまい
微妙な空気のまま橋埜は研修に出かける。
折悪く現地は山奥で携帯は通じず…

20

オオカミの言い分 小説

かわい有美子  高峰顕 

もっとオオカミさんでも良かったのに

なんだか波に乗れない…
かわい先生はとても好きで、職業「弁護士」とくれば大好物なのですが。
どうも、しっくり来なかったです。

ゲイのイケメン弁護士でテレビ出演もする末國と年下で別の事務所に勤める居候弁護士の高岸のお話。
ゲイであることを隠している末國はノンケの高岸を口説き落としたくて、一生懸命。
ランチの場所を把握していてほぼ毎日のようにそこに訪れたり、夜は飲みに誘ったりしますが、相…

3

Inner Universe 平河寮シリーズ総集編 小説

かわい有美子 

もっともっと読みたくなります

平河寮シリーズ、本当に面白くて大のお気に入りとなった小説です。
読了してからそんなに経っているわけではないのですが、とても懐かしい気分にさせられました。

「天使のささやき」と「甘い水」のそれぞれのCP。2話ずつ。
最初のページから一気に本編へと記憶が遡り、あーやっぱりこのシリーズ好きだ!と再認識。

「天使のささやき」の甘々CP(あれっ?こんなに甘かったけっ?w)
峯神がもう名田の…

4

恋するクラゲ 小説

かわい有美子  草間さかえ 

草間さん効果

かわいさんのホテル本といえば、あのドアマンの・・・と思い出すし、実はかわいさんとホテルって相性良くないんじゃないかと読みながらずっと思いながら読んでいました。
なんだかわかんないけど、全然入り込めなくて、とにかく前置きが長い。説明がくどい。
私もうかわいさんダメなのかなと焦る頃、ようやく二人が進展し始めホッとしたぐらい。
そのあたりでもまだなお、なよ竹の君にいまいち魅力を感じなかったのですが…

0

Zwei ツヴァイ 小説

かわい有美子  やまがたさとみ 

愛されるっていいなぁとしみじみ

刑事の山下と検事の須和の物語。
高校からの同級生。淡い恋心を秘めつつ親友以上恋人未満の関係を大学時代まで続けた二人。

同じ道(検事)を目指そうと山下が熱心に口説いたのに、自分だけが脱落し、そこから二人は疎遠になっていく。
山下は敗北感?罪悪感から離れていくんですが、須和はそんなことを気にするよりもただずっと彼を想いつづけていました。

再会してからは、山下は過去のそんな思いから須和に…

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