真崎ひかるさんのレビュー一覧

ドールハウス 愛玩の枷 小説

真崎ひかる  小路龍流 

立場が変われば…

今回は造船から国際的な海運までこな大企業社長と
身体が弱く中卒後は外を知らずに暮らす青年のお話です。

受様の閉じられた生活にもたらされた
一人の少年の巻き起こした騒動の顛末を収録。

受様は母一人に
何かから隠れるように育てられますが
幼い頃に突然母から引き離されて
ある洋館に連れてこられます。

以来
身体が弱かった受様はこの館で暮らし
中学の途中からは館から出るこ…

1

その手で咲かせて 小説

真崎ひかる  木下けい子 

臆病な小動物 尚紀・・・ビクビク

ホテルマン(東堂)と花屋さん(尚紀)のお話です。

お話の導入部で、背中にあこがれるという設定はなんだか新鮮だったし、気持ちもよく分かるのでいいなと思ったのですが、そのあとはホテルに花を生けに行く花屋さんとホテルマンという、ほぼ王道な展開だったし、ちょっと強引にお話がすすむ場所もあったので、評価が低くなりました。

とにかくシャイで後ろ向きな尚紀と、カチンコチンな真面目青年に見える東堂なの…

2

凶悪なラブリー ~もふもふしないで~ 小説

真崎ひかる  タカツキノボル 

もふもふー!

帯『……愛してるよ、子犬ちゃん』

もふもふな気分でもふもふ飢えしてゴロゴロもふもふさせろーー!!って気分だった時にタイトル買い&表紙買いしたです。
だってだって肉球マークの上に「~もふもふしないで~」ってあってわんこしっぽが(本物ワンコ含め)4本もふっさふさしてる表紙なんですよ!これはもふ飢えしてたら買うよ!買わずにいられるかって話ですよ!

タイトルに偽り無し、もふもふっのもふもふで…

1

その手で咲かせて 小説

真崎ひかる  木下けい子 

かわゆいお話。という印象。なんでだろ?

なんか可愛いお話でした。
しっかり自分の仕事をしている大人のお話なのになんでだろ?
読み返しても別にかわゆい設定でもないんですが、なんとなく印象が「可愛いお話」だったんですよね。
お花屋さんという仕事と木下さんの挿絵の印象かもしれません。

恋にお仕事に一生懸命だし、登場する脇の人たちがすっごい良い奴らばっかりだったんで、楽しみました。

あちこち若干無理はある気がするんですが……。…

2

その手で咲かせて 小説

真崎ひかる  木下けい子 

大人なのに何故だかキュンキュンしました

自分に自信がなくて遠慮がちで、ちょっとネガティブで恥ずかしがり屋で、
もう23歳にもなるのに、その自信のなさは一体どこから来るんだー!?と、ちょっとイライラを誘うかもしれない受けの性格なんですが、何故かその行動とリアクションにツボを押されて、キュンキュンしてしまった!
そのアタフタが手に取るようにわかり、イヤンもうっ!ってニヤニヤして読んでしまいました。

というのも、彼こと羽山が満員電車…

2

RUTILE souvenir EMSEMBLE 特典

番外SSが集まって、ルチルファンには嬉しい

素晴らしい作家さん、漫画家さんの既刊本の番外SSを集めた全サ。
全ての文庫を読んでいないので、SSも読んだものだけ読みました。
episodo Ⅰ&Ⅱ after...(薔薇とライオン):ヤマダサクラコ
 「薔薇とライオン」1巻で出てきた、2つのエピソードの当て馬同士がいい感じになっていくという話。まさか、そんな展開になるとは、とちょっと驚き。総ホモ集団になってます。

乱入者と星の…

2

白雨 小説

真崎ひかる  陵クミコ 

子供の恋、大人の恋

再会モノ。
高校時代の時間の密度と焦燥感がいい。
優等生だった水沢と、金持ちの坊ちゃんで不良だった加賀。
正反対な押しつけられたボランティアがきっかけで恋をする二人。
けれど、その濃密な時間は加賀の家や水沢の母親によって壊され、引き離されてしまう。
状況が許さなかったすべてを自分のせいのように感じている水沢が切ないです。
子供のころは守れなかったもの。
そのあたりの展開は昼メロちっく…

3

ドールハウス 愛玩の枷 小説

真崎ひかる  小路龍流 

いいじゃないの、幸せならば

自分の生き方に何も疑問を持たない。
相手を心底から信頼している。
だから何をされてもいい、何かされてもそれすらも悦び。
自我がないと言われるが、それが自分の自我。

そんな男子の甘い甘いお話。

幼い頃、母から引き離され大企業の社長・貴仁に育てられた皐月。
中学の途中から学校にも通わず、外にも出ず、家の中で過ごしている。
でも、幸せ。
そんな時に、貴仁の友人の弟・慎吾をしばらく…

2

博士の初恋方程式 小説

真崎ひかる  街子マドカ 

萌えそこねました

変人奇人の天才は好きだし、ハイスペックなキャラも好きなんですが、なんだかまるで肩すかしで、特に攻めはハイスペックである意味がなかったような?

設定もキャラクターも好みっぽいのに、どこにも萌えどころが見つけられず、最後まで読んでしまったかんじ。ところどころ、いいと思うんだけど、根っこというか、芯というか、話の根本がよくわからなくて、なにもかもボケてしまったかんじがします。残念。

手に取っ…

0

博士の初恋方程式 小説

真崎ひかる  街子マドカ 

無自覚な恋心

今回は興味津々で助手になった物理学専攻の大学生と
生物学・脳神経学・生態工学に秀でた教授のお話です。

興味から始まった関心が恋心に変わるまでと
初デートをめぐっての後日談を収録。

攻様が受様を知ったのは三年前の晩秋の事。

10才からドイツに住んで飛び級を繰り返し
18で名門大学を卒業していた攻様は
その当時、大学の研究機関に所属していて
寄ってくる人間は来るもの拒まず…

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