中原一也さんのレビュー一覧

愛とは与えるものだから 小説

中原一也  奈良千春 

納得の大団円。

こんなに切実に真直ぐに生きる事を真摯に描いた会心の作品です。坂下(受)と斑目(攻)がお互いに影響を受けて、共に成長を遂げる姿に胸熱です。blって騎士(ナイト)や王子様みたいな(攻)に健気で一途で劣悪な環境で頑張ってる(受)と言うようなテンプレも良いですが、敢えて厳しい環境に身を置き弱きを助ける為に果敢に立ち向かう(受)に過去の栄光を捨て去った助平オヤジ(攻)も規格外ですがとても魅力的です。坂下先…

4

最高の一日 『愛とは与えるものだから』書き下ろしSSペーパー 特典

愛おしい親子。

本を開いて、まずカラー口絵に目がいって、
その後にこのペーパーの「最高の一日」というタイトルを見たので、
離れ離れになった斑目と坂下が、久しぶり会う一日の話とかかな~と。
それって、最高というより、切なくないか?と勝手に想像を巡らしたのですが、
読んでみたら、坂下や斑目ではなく、双葉にとっての最高の一日の話でした。
勝手に想像はダメですねぇ…(-_-;)
(坂下と斑目のその後は、全サの…

3

愛とは与えるものだから 小説

中原一也  奈良千春 

切なさも満足度も、大!

「愛してないと云ってくれ」シリーズ、堂々の完結。

坂下と斑目の葛藤と心情の変化が、とてもとても丁寧に綴られた1冊でした。
読んでいて、すごく切なくて苦しかったのですが、とにかく読み応えがありました。
そして、明るいエンディングにはとても満足!!
いつまでもこのシリーズを、我が家の本棚に並べておきたいと思います。


今回の最初のカラーの口絵は、いつものようにエッチシーンでは…

11

裏切り「愛されすぎだというけれど」書き下ろしSS 特典

裏切った後はこんなことに…

「愛してないと云ってくれ」のシリーズの完結本がもうすぐ発売ということで、
シリーズを読み返していましたら、このペーパーを発見。

本編の攻め・班目の弟、ヤクザの克幸を裏切った、
元愛人のバーテンダーの湯月はその後どうなったの?
ヤクザを裏切って大丈夫なの??
そんな心配をした方(自分はそうでしたw)は、ホッとできる内容のペーパーです♪


湯月は以前勤めていたきらびやかな高級店を…

3

中華飯店に潜入せよ 小説

中原一也  相葉キョウコ 

中原さんの攻めは35歳以上がいい

いい、いいと言われていますが、やはりいいです。中原さんのオヤジ攻めは。そんな攻めのお相手は薄幸で体は汚れていても心は純粋な美青年が良い。このお話もまさにそのパターンでした。ベタなセクハラ発言も中原さん描くオヤジなら許せちゃう。なぜなら性格が男前だから。スペックが高いから!受けは完全に料理で攻めに落とされちゃってます。スパイ先のオヤジに惚れちゃうのが切なくて可愛いです。

中原さんのこのパターン…

3

ワケアリ 小説

中原一也  高階佑 

男臭さは意外にあっさり

ネタバレなしで書きたいと思います。

ザザッとあらすじを読みその世界と、高階さんのいかにも男臭ーーい表紙に惹かれて購入したわけですが…ちょっと肩透かし?


攻めは元ヤクザのマグロ漁船船長、浅倉36歳。

いわゆる魔性の受け、志岐は25歳。
ワケありのため、マグロ漁船に乗船中。


閉ざされた空間に男だらけ!
しかもマグロ漁船!
なんだか個人的には萌えるシチュエーションな…

3

ミツバチの王様 小説

中原一也  こいでみえこ 

好きだけど萌えは…

キャラも文章もストーリーも安定感があるのに、個人的に萌えは
ほとんどありませんでした。杉崎も謝花さんも好きなんだけどなぁ…。
なんでだろうか…。

話の展開も最初の方はほのぼのしていてよかったんですが、杉崎の
元同僚であり過去に関係を持っていた大森が大分厄介な病み方を
して登場してからは結構怖かったです。しかも大森の言動が明らかに
常軌を逸しているのに、杉崎がこうなってしまったのは自…

0

極道はスーツに契る 小説

中原一也  小山田あみ 

受けの包容力がいい

ところどころ、昭和のヤクザ映画みたいな錯覚を起こすが、
一方で、美しいスーツの仕立て屋、そして麗しい弁護士が登場する。
ヤクザBLとは言い切れないスタイリッシュさもあわせもった作品。

スーツの仕立て屋という職業、BLでは人気のようです。
女性に対するファッションデザイナーみたいなもの、といってしまえばそれまでだが、
スーツ職人というと、なにやらストイックな魅力がありそう。

スー…

5

美獣とケダモノ 小説

中原一也  國沢智 

ドSでドMでヘンタイな受

ジュネ掲載「媚薬の、キキメ」に手を加え、書き下ろしをつけた作品。
掲載作(恋人になるまで)と、書き下ろし【獣のススメ】が半々くらいの割合で
両思いになるのがちょっと早いかな~と思いつつ、
キャラの濃さと、中原さんらしい下ネタには笑わせてもらいました。


人気作家の男鹿は、ハードボイルドな作風と渋い容姿とは裏腹に、超ヘタレで奥手。
ある日、怪しい男に売りつけられた「セックスドラッグ」…

7

美獣とケダモノ 小説

中原一也  國沢智 

ヘタレでオヤジで変態で

ラヴァーズGREEDにしてはエロ度が低い気がするし、
中身もイラストから感じるようなエロティックな内容では無い気がします。
全体的に感じるのは終始コミカルな展開での7歳違いの幼なじみ同士が
互いに長年に渡る片思いを実らせる話です。

攻めのハードボイルド作家の男鹿は見た目と違って繊細でヘタレ、いつも年下の
幼なじみに悪態をつかれてへこむのですが、脳内妄想で阿立にお仕置きしてる。

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