たけうちりうとさんのレビュー一覧

薔薇とボディガード 小説

たけうちりうと  北畠あけ乃 

書き下ろし目当て

なつかしい!
その一言に尽きます。
シリーズでは、この次にあたる「星とボディガード」、それから「海とボディガード」が好きなので、そちらの文庫化も待ち遠しいです。

一作目のこれは、ヤマ場のネタがクリント・イーストウッドの「シークレット・サービス」まんまで苦笑が漏れますが、それでも好きです。

イラストが変わってくれたのは嬉しかったんですが、表紙はさておき、モノクロはちょっと微妙。みんな…

2

薔薇とボディガード 小説

たけうちりうと  北畠あけ乃 

文庫版が出て本当に良かった♪

全5巻、外伝が2冊出ているらしいこのシリーズ。
今回文庫版が出たことで、その存在を知ることができて本当に良かった。

アクションシーンなどは、今となってはハリウッド映画等で既視感があり目新しさはないですが、なんといっても文章がイケてます。
非常に理路整然かつウィットに富んでいて、海外小説の翻訳書を読んでいるような感覚。
こんな作風のBLがあったのかー!ってところに感動しました☆

「…

5

薔薇とボディガード 小説

たけうちりうと  北畠あけ乃 

一味違った海外警護もの

BLでありがちな警護SPものとは一味違う海外の警護会社を舞台にした
骨太作品で、BL的な側面から見ればラブに萌えるような感じとは違うかも知れません。
それでも主役の二人、看板ボディガードのグレイと新人のジュン、
二人の出会いはジュンにとっては最悪に近いのですが、グレイにとっては最高と最悪、
この両極端な想いが後の二人の関係性の指針になるようです。

グレイは初出勤の新人ジュンに社内の監…

3

薔薇とボディガード 小説

たけうちりうと  北畠あけ乃 

ウィットが特徴の傑作☆

初たけうちりうと作品です!
以前から面白いよと言われており、このボディガードを勧められていたのですが再販を待っていてよかった♪
読んでみたら文章といい登場人物のキャラクターといい、物語の設定や展開が実にしっかりしており、仕事もそれについてのキャラクターの心情も、全ての絡みがテンポよく
自分の好みドストライクだったのです!!
スマートで無駄がない?
ウィットに富んだ会話が小気味よく、舞台が…

12

犬とペントハウス 小説

たけうちりうと  金ひかる 

犬の飼育本

犬と言っても、BL業界の犬やワンコではありません。
モノホン犬Dogの躾け方や犬の気持ち的なページが多いです。

フリスビードッグ大会でちょっと言葉を交わしてお互いが気になっていたという。
それが、お互いのセレブ家族を巻き込んで・・・まぁ、ここんとこ良いでしょう。
でも、典成(受け)の許嫁との関係やらの達観っぷりとか、和泉(攻め)のやたらな大人とガキっぷりには、自分とのソグナワナさが気に…

1

弁慶とメロンパン 小説

たけうちりうと  柴牙忍 

可愛い青春物語でした

いかにもパレット文庫らしい、濃ゆい描写のまったくない可愛いお話でした。
エッチどころかキスまで寸止め。でも、一生懸命に恋をしてるのは間違いない。

主役カップルは学生で、二人とも寮暮らし。
一人はお菓子職人になる夢を見て、日々努力を重ねているかずえちゃんです。

一人は剣道部の武蔵。ムキムキのデカい男です。彼がいきなりかずえちゃんに一目惚れします。
不器用なんだけどどちらも自分の気持ちには正直で、…

0

ロマンチック・ウルフ 小説

たけうちりうと  金ひかる 

日本人キャラが良かった

主役カップルはイギリス人二人で、この二人の恋がいまいち面白くなかったです。
冒頭で二人はすでに出来上がってて、愛を確認しあって話は終わる。
メインとなるのは、美術品を元あった場所に返すという逆泥棒なお話。作中では「リセット」と呼ばれてます。
わくわくどきどきの冒険譚があるのかと思いきや、こちらもまた消化不良でした。
緊張感がないしどうでもいい説明が続くし。

ただ、唯一の日本人キャラである羽田宙が…

1

君を抱くまなざし 小説

たけうちりうと  石原理 

三者三様の魅力

最初のほうは話がどこへ向かうのか、果たして面白くなるのか、まったく予測がつかなくてダラダラと読んでたんですが、途中からハラハラドキドキイライラワクワク、めちゃくちゃ面白くなりました。

主役は美貌の大学院生(受け)。フェロモンを撒き散らし、周りの男を視線だけで惑わす魔性ですが、本人は根性の座った前向きな性格です。立て続けにツラい目に合うのがもうフビンでフビンで。
攻めはトンネル掘り野郎どものリーダ…

0

青鯉 小説

たけうちりうと  高階佑 

懐かしいあの感じ

平凡なサラリーマンとして暮らしていた亮は、ある日突然自分の体臭が変わったことに気づいた。
周りの人や妻に顔を背けられ、途方に暮れる亮は、川辺に住む老人からプールに行くように助言される。
藁にもすがる気持ちで訪れたプールで、彼は一人の青年と出会う。
それは言葉では表せないような、軌跡のような邂逅だった……

JUNEっぽい世界観にはどこか懐かさを感じた。
ごく普通の妻子持ちのサラリーマン…

1

推定恋愛 小説

たけうちりうと  石原理 

この人のセンスってつくづく私のツボをついてきてたまらない

何気ない小ネタでどうしてこんなに温かい気持ちにさせられるのか。正実と蕎麦屋「初麦」二代目とのやりとりにクククと笑い、初代親父さんの『一蕎麦』命名エピソードでキュンとした。極めつきはやっぱり赤飯。やられた~!という意識と、そうでなくちゃ!とでも言いたいような嬉しさ、愉しさ、気持ちよさ。憲章と正実の愛、高城の正実を見守る愛、真一の寄せる親愛、初麦親子の愛、ケーキ屋の秘めた愛エトセトラエトセトラ…いくつ…

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