たけうちりうとさんのレビュー一覧

優しくて冷たい果実 前編 小説

たけうちりうと  今市子 

日本人に産まれて良かったー!

たけうちさん作品でもこれは万人向、おもろいです。
いやもうホントにおもろいからー!!

百年の歴史を持つ老舗料亭が何者かの策略で放火され色んな妨害を受けるも、孫である跡継ぎの通草[受]が、幼馴染みでシェフの創[攻]や板前達と頑張って新たに店を創っていくというのが大まかなストーリー。
通草が料亭の跡継ぎとして育てられた事もあって可愛い顔をしてはいるんだけど和服の似合う凛とした上品さがあって凄…

2

空色の花 小説

たけうちりうと  ビリー高橋 

めっちゃ面白かった

うひー、めっちゃ面白かったです。
ひりひりと胸が痛くて、それ以上にほかほかとあたたかくなりました。そんな作品。
神にしようかなと思ったんだけど、一応萌えで。
たけうちりうとさん作品を読むのは久しぶりです。かなり前に数冊読んで、「私には合わないぽい」と思ってそれから手を出してなかったんですが、それを後悔しました。
こんな素敵な作品に巡りあえる可能性があるなら、他の作品も読まなきゃと思いました。

し…

1

なつかない男 小説

たけうちりうと  DUO BRAND. 

自分は好きですが

帯『頼む、俺から逃げないでくれ』

たけうちさん作品レビューは「おもろいから読んでー!」と「自分は好きだけど読む人を選ぶ」にきっぱり分かれるんですがこれは後者。
読む人を選ぶ作品。

ある目的の為に村全体が一致団結しているその村のペンションに、宿泊客として現れるのが実は政治家の愛人であり村の不正受給を調べに来た安里[受]
陰謀有り駆け引きありを淡々と、少し軽めのタッチで書いてるんですが…

1

キスと手錠 小説

たけうちりうと  北畠あけ乃 

たけうちさんの良さが生きてない~

たけうちさん作品の中では完成度低いです。
いつもの如く、少し変わった登場人物が登場して楽しませてはくれるんですがメインの事件が弱いのとなんか訳わからん内に終ってた、くっついてたって感じ。
いつもの不条理さが、むしろトンチキになっちゃってます。

漣[攻]は今まで恋とは無縁な男の方が設定が生きた気がします。
いちいち鉄だの部品だのに例えるのはおもろいんで、いっそ人間味を知らない天然男と、少…

0
非BL作品

カインの扉 小説

たけうちりうと  ビリー高橋 

双子物

帯『どうして双子に生まれてきたんだろう。』

かなり好き作品。
所謂BL小説より、むしろ普通の青春小説に近い印象。
ちと青臭い部分もあります、まあその青臭さが魅力でもあるのですね。

双子の櫂と舟。
舟視点で話は進みます。
一見すれば平凡な家庭で、両親と仲良し双子。
彼等は今まで同じ様に行動し、お互いの事を話してきた間柄でしたがその関係が少しずつ変わって行きます。
家には妙なプ…

2

BREATHLESS―ブレスレス― 小説

たけうちりうと  ビリー高橋 

司のその後

「INTENSITY」の続きで前作で主役だった司が今回は脇で登場します。
主役は花屋の了。
彼が花を納品しに行ったライブハウスで2人は出会い、次第に了は司に魅かれていきます。
約一年後設定ですが、了視点なのもあって司はちょっとミステリアスで影のある美形として書かれ前作で亡くなった恋人のリツの死をまだ引きずっていて前を向いてはいるものの、今一歩踏み出せない状況に彼は居るのですが以前の司を話でし…

3

INTENSITY 小説

たけうちりうと  いわもと葉月 

たけうちりうとさんデビュー作

帯『僕が、愛する男性に出会った夏…。』
「文章の巧さと、シャープなセンスが光る(秋元康先生)」
「ゲイの息子を持った母親のセリフがよかった(内舘牧子先生)」

これは自分の持ってるBL本帯の中でもかなり異色、秋元康さんと内舘牧子さんですよ~。
ちょっとびっくりな名前ですが、この作品は「第一回ホワイトハート大賞受賞作」で上記2名が審査員だったのでその関係です。
ちなみにあとがきの後にこの…

3

犬とカフェテラス 小説

たけうちりうと  金ひかる 

前作が気に入った人なら

前作に引き続きぎりぎりセーフな作品なので「犬とペントハウス」が気に入った人なら楽しめるとは思いますが、万人向って感じではないですね、やっぱり。
相変わらずどこか不条理で唐突なんですが、この世界観でそれを楽しめるか否かはやはり人によるだろうなーって感じ。
今回は2匹のゴールデンレトリバーの内、1匹がついに子犬を産み、そして典成の婚約者も子供を産みます。
典成の父親がもっそい良い人になってて(ま…

1

推定恋愛 小説

たけうちりうと  石原理 

一升炊の米を持って

好き作家たけうちさんの弁護士物。

憲章[攻]は以前に正実[受]に一目惚れして弁護士になり、彼の弁護士事務所へとやってくるので最初っから確信犯的に正実狙いな訳です。
どこか野性的な魅力を持つ怖い物知らず的な憲章と正実は対極的。
正実はお坊っちゃま育ちで弁護士になりたいという一心で勉強だけやってきた男で、仕事に掛ける情熱は高い若き弁護士ですが恋愛面等には免役が無いというタイプ。
攻の憲章に…

2

君を抱くまなざし 小説

たけうちりうと  石原理 

ガテン系×美人大学院生

帯『おまえがいるから、発情する』

なかなか刺激的な帯コピーですがエロ描写はたけうちさん作品にしては多めだけど、標準からすると多分薄いんじゃないかな。
ただ根っからガテン系の司馬[攻]と線の細い美人クール系の一之瀬[受]との駆け引きはなかなか色っぽくて良いです。
一之瀬は元々奇麗な顔立ちの上に斜視なので、視線が無自覚に色気があってそこが男好きな男性の心を擽るというなかなかのフェロモン美人。…

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