藤田貴美さんのレビュー一覧

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

後半の話が好きです

甘いBLには萌えられなくなったので、もっとこういう終末とかパンデミックとかのBL増えて欲しいです。発売から10年以上経ちましたが、今でも殆ど無いので、ネット創作で探したりしてます。  
アクション映画みたいなBLが見たいです。

ただ最初の女性が滅んだ部分。
まぁ確かにこうなった世界では女は邪魔かもしれませんが、女性に対する扱いが酷というか差別された気がしました笑

男リョナ好きとして…

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木原音瀬  藤田貴美 

この二人じゃなきゃこうはならなかった

終始心がジクジクして痛みを引きずっていました。
だけどそれがいい。
中毒のようにその痛めを求めてしまう。
そんな欲求にどの作品でも潤いをくれる木原先生に頭が上がりません。


今回のお話。
前半はなかなか考えが読めない直己(攻め)の姿もあって、メイン二人が幸せになるビジョンが真っ暗でなかなかに戸惑いました。

好きだった男の面影を探すばかりで直己自身を見てあげてはいなかった。

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LOOP 小説

木原音瀬  藤田貴美 

想いは巡り巡る

ちるちるさんの記事『激痛に耐えられなかった木原音瀬作品6選』にてゾクゾクした痛みを楽しめる人向けとして紹介されていたこの作品。
大分苦しく…読み進めるのがつらかったです。

前世の人間の心が攻めの体の中にいる…というなかなか異色な設定です。
実体を持たない宮澤が前世で恋焦がれた相手、文の生まれ変わりを見つけたところから話ははじまります。
しかし現世では同性なうえに相手は記憶なし。
それ…

3

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

希望はない…

仕事前に読む本じゃないんですよね。
今までで一番読み進めるのが苦しかったです。
だけど読まなきゃ良かったとは決して思わない。
心にダメージ負ってもその傷をどことなく気にしていたくなる。
木原先生の作品ってそういう魅力が詰まっているとよく思います。

世界の終わりとも言える過酷な状況で都合のいい救済を盛り込まず地獄をきっちりと書いてくれています。
なかなか読む人を選ぶというか一般的に女…

1

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木原音瀬  藤田貴美 

そうきたか!

木原先生にハマり、立て続けに数作読みました。その中でも1位2位を争うのではないかというほど、驚愕に次ぐ驚愕…
主役の2人もかなり歪んでいて、何度も「ひーーッ」と読みながら叫びました。ほんとに。
攻めの直己が可愛らしくいじらしい姿を見せても「いやいや、ほんまはなんか裏があるんじゃないの?」とつい疑ってしまう。なんか薄ら怖い。篤に愛されたいが故の行動がぜんぶ怖い。

はっきり言って「ときめきた…

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LOOP 小説

木原音瀬  藤田貴美 

恋は通じ合うことだけが幸せなのか、考えさせられる作品

ちるちるさんのツイートで何度か目にして気になっていた作品。でも、電子書籍化されておらず、本屋を何軒も回って紙版をやっと手に入れました。最初に出版されたものに書下ろしを加えて文庫化されたものです。

前世に想いを残して死んだ男女が男同士に生まれ変わって再び巡り合うのですが、その残った想いゆえに前世とは違う結末に魂を昇華していくお話です。

洲脇義国(前世・男・宮澤)と有田英一(前世・女・文)…

1

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

抜け出せない

この作品を読み終わって数日経ちます。余韻が抜けません。
レビューというよりは、感想です。
とても好きです。ただ、腐女子の目線で好きというよりは、腐女子の目線ではないところでひっかかった好きが大きいです。
「BL」というジャンルにカテゴライズされるこの作品ですが、退廃した世界に取り残された彼らの行く末、あるいは過去の選択、世界観などに対してBLに対してではない目線で、読了後に悶々と考えさせられ…

4

リベット 小説

木原音瀬  藤田貴美 

愛があるから

学生時代に親友・阿岸に乱暴されHIVに感染した初芝は、恋人にも打ち明けられないまま、一人で病と向き合い暮らしてきました。しかし、発症していないものの、次第に体の不調に悩まされるようになります。そんな時、患者のサポート経験のある後輩教師の乾が初芝の体を気遣い、支えるようになります。教師としては未熟でも明るい乾に励まされる初芝。乾が自分に特別な好意を寄せていると気付いた初芝は距離をおこうとしますが、乾…

5

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木原音瀬  藤田貴美 

成長のない人たち

だけど、世の中成長できる人達ばかりじゃない。とあとがきを読んで、確かにその通りだ。と、深く納得しました。


事故が、事故さえ無かったらなぁ〜
なんて思ってしまうけど、それが無ければ話も進まないから仕方ない。

途中で本人も気付いてたけど、篤が一度は反省?してたはずの直己への接し方と同じ事を繰り返しているっていう腹立ち( -᷄◞ω◟-᷅ )

何をやってるんだい!って言ってやりたい…

0

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木原音瀬  藤田貴美 

二人の強い執着が羨ましい

篤と直己は、気持ちが伝わらなくても傷ついても、相手へ執着し続けます。
直己は篤を振り向かせるために無理やり体をつなげたり、果ては篤が昔好きだった男の顔に整形してしまいます。篤は直己に食べてもらえない食事を作り続けたり、喪失感から逃避するためにアル中になってしまい…。

そういう「好き」にはゾッとしながらも、強い執着を羨ましく感じます。
特に篤が、なぜ直己を諦められないのか、なぜ自分は悲しい…

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