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3/10(合計:91件)
木原音瀬 藤田貴美
まりぽん812
ネタバレ
篤と直己は、気持ちが伝わらなくても傷ついても、相手へ執着し続けます。 直己は篤を振り向かせるために無理やり体をつなげたり、果ては篤が昔好きだった男の顔に整形してしまいます。篤は直己に食べてもらえない食事を作り続けたり、喪失感から逃避するためにアル中になってしまい…。 そういう「好き」にはゾッとしながらも、強い執着を羨ましく感じます。 特に篤が、なぜ直己を諦められないのか、なぜ自分は悲しい…
pink
こちらのお話、めっちゃ好きです。木原音瀬さんの痛々しいまでのパンチの効いた話が読むのをやめられなくしてしまう。すっごく単純な「好き」っていう気持ちを自分で気づいたり、伝えたり、分かったりするのにどうしてこんなにも傷ついて傷ついてお互いをここまで落としてしまうのか…人間の良くも悪くもの内面がよく描かれた作品で旧作も手元にありましたが新装版が出版されるにあたり改めて購入しました。その後の2人が気になっ…
いつまで生きられるか分からない、助けが来るのかもわからない極限状態の中、家来同然だったしのぶに力関係で逆転され、慰み者にされる亮介。そこに心がない男同士でも、亮介は生きるために受け入れて、体は一週間で慣れていくのが、読んでいて悲しくて。 当の亮介はあっさりしたもの。生き残ることを選んで、体をつなげることについては心を捨てたんだなあ、と。 亮介としのぶを助けた青年グループのリーダー・田村は、…
へむろっく
初めて読んだBL小説がこれ。未だに一番好きです 受けが割と嫌なやつでモヤっとします。攻めとの組み合わせと化学反応でイイかも? 絶望とか鬼畜にピンときた人はハマるかもしれません。とりあえず攻めが健気?で一途なのがいい。
snowblack
木原さんの作品とは相性が悪い。 読む作品読む作品、筆力には脱帽しながらも 肌に合わないというか、好きじゃないというか…… でもコミカライズをきっかけに一気読みした「吸血鬼と愉快な仲間達」が良くて じゃあ、久しぶりに何か読んでみようかと手に取ったのが、本作。 好きな藤田貴美さんの挿絵。 表紙の淡い色合いを見ながら、イヤ、こんなはずないでしょ?と読み始めたのだが こんなはずないどころ…
yumi333
私は、あらすじやレビューを念入りに確認してから本の購入を検討します。 自分に合わない本を読んで後悔したくないからです。 その後、購入した本は別な本を読むなどしてなるべく内容を忘れるよう努めます。 そうやってまっさらな状態で読むのが、私の楽しみな本の読み方です。 でも本書は、HIVという重たいテーマを扱った作品。 生半可な気持ちで読んでは悔いを残すに違いない。 しっかりと胸に刻み込み…
鱈之進
木原先生の作品を読むのはこれが3冊目です。 読むたび、すごいなあ…と思います。 何がすごいって、こんな2人がくっつくのか?とか、 こんな最悪な状況からどうやってBがLする展開になるんだ?っていう 無理としか思えない状況から、男たちが愛しあう結末までもっていくところ。 特にすごいのがその展開が全然無理矢理じゃないところ。 心理描写が卓越。展開や結末に納得させられてしまう。 受け…
甘M甘
「HOME」 木原音瀬先生 読了 つい夜ふかしして一気に読み終えてしまいました。これは…涙腺崩壊するやつだ!読み終えて、ストーリーの内容を振りかえすと、タイトルの意味がさらに切なく思える。 篤はおそらく直己が自分とどこか似ていると思って、その彼に惹かれているんだろうね。二人ともこの世の全ての人に捨てられ、否定されてきた自分を、唯一に認めてくれた人を好きになった。しかしそれも告げることができ…
「HOME」というほんわか温かみのあるタイトルや、淡い色調の表紙イラストからは、優しいイメージしかなく、どんな衝撃的展開が待ち受けているのか、興味津々で本書を手に取りました。 目次 HOME(篤視点) HOME2(篤視点) otheres(大学生の裕太視点) とても面白かったです。この作品も、私のお気に入りの一冊となりました。毎回思うのですが、木原先生の作品には先の展開が読めない…
hig
BLで初めて鳥肌が立つという感覚を味わいました。 「胸糞悪いBLを読みたい」ということでおすすめされて読んだのですが、まさに求めた通りの作品でした。 以下ネタバレ全開でレビュー行きます。 家政婦の息子で、幼馴染みを奴隷扱いする主人公の亮介(受)。奴隷の立場に甘んじ、主人公に深く依存するしのぶ(攻)。 いつ助けが来るのかわからない、食料も尽きかけた世界で段々醜い本性を表していく登場人物た…