凪良ゆうさんのレビュー一覧

未完成 小説

凪良ゆう  楠本弘樹 

グサリッときた乞う心

泣く事がない自分に「ここで泣ける?泣けちゃう?」とビビったこと数度。
BL小説を手にしてまだ間も無い頃に読んでから、ずっと心に残っています。
だから自分のスタンダードは「未完成」になっているかも知れません。
“神”が多いのですね~!はい、頷けます!

他人を欲する想いって、自分本位でありながらもコントロールできないですよ。
普通では外聞悪い行為だって思わず出来てしまったりする。
「ス…

2

散る散る、満ちる 小説

凪良ゆう  海老原由里 

凪良さんの安定感

凪良さんは作家買い。
どんなジャンル書いても凪良さんならではの視点をどっかに持ってきますね。
如月がややネイティブ思考ですが、なんかあの家で彼を迎えるキンピラ(あのキンピラはもう反則でしょって位に可愛いしもう切なくてたまらん!!)と一緒に暮らしてるっていう設定見たらその位でもいい気がして妙に納得しました。
両親が亡くなった家で玩具と、父に買ってもらった喋る玩具犬と暮らしてるリーマン男性って設…

0

叶わない、恋をしている 小説

凪良ゆう  水名瀬雅良 

優等生

両親に先立たれ兄弟を抱えて頑張る長男の、身代わりもの。
いい話でした。
と一言でまとめちゃえそうな、良く言えば綺麗に纏った、悪く言えば表面的で優等生的な作品だと感じてしまいました。
設定を活かしたストーリーというより、今回は設定を丁寧に辿った話作りをしているような印象で、コレが書きたいんだーという作者の萌えパワーがめずらしくキャッチできず。キャッチしそこねただけかもしんないけど。

個人…

6

散る散る、満ちる 小説

凪良ゆう  海老原由里 

切ないけど心温まるお話でした。

ただちょっと、私の好みじゃなかったです(・ω・`)

片思いしてる健気受けは好きですが、ちょっと私の萌ポイントとは違いました。ネガティブ過ぎるというか、すべてにおいて受け身な如月は、あまり得意じゃなかったです。あと里見も好みじゃなかった。優しくて良い男なんですが、何かが違う。私には甘えられるところに甘えきって、その心地よさにやられた子供のように見えました。まぁあそこまで甘やかされたら気持ちは動くの…

2

全ての恋は病から 小説

凪良ゆう  車折まゆ 

謎の奇病モフモフ病

帯『先輩、乳首気持ちいい?』

良い意味でアホでおもろかったです、あまり深く考えずライトに読める作品ですが、萌えポイントはしっかり押さえてるとことかは流石、凪良さんだなあと感心。
夏市視点で書かれているので読みやすいし、ライト一人称系にありがちなギャグの空滑りもなくサクサク楽しく読めます。
表現がおもろくて吹きそうになった部分も何カ所か。しかもこれ結構エロいです。

3人の弟達を抱っこ…

5

叶わない、恋をしている 小説

凪良ゆう  水名瀬雅良 

お兄ちゃん!

帯『俺は、彼の大事な人の身代わりにすぎない。』

突然に両親を事故で失い大学中退して中小企業に就職し、下3人の兄弟の為に頑張る長男、志貴の話です。
生活費の為に志貴[受]は会社勤めに加えクラブでもウェイターとしてバイトをしてるんですが、そこで出逢ったのが神谷[攻]。
最初は神谷に援助交際を要求されていると思いつっぱねる志貴ですが、実は身体が目的ではなく、亡くなってしまった恋人に似ているから…

2

叶わない、恋をしている 小説

凪良ゆう  水名瀬雅良 

兄弟愛、家族愛

両親が事故で亡くなり、大学生の長男は3人の育ちざかりの弟たちを養わねばならず。
そんな頑張っている兄弟達の姿に思わずウルっときてしまった作品でした。
厳密には、お兄ちゃんが俺達のために頑張って稼いでくれているんだから、俺達は俺達でやれることをガンバろうと、分担している弟達に・・・ですが(汗、)
それに絡む、何不自由ない生活をしてきて愛というものに鈍感で、優しさに欠けていた男性が、苦労している…

7

花嫁は今夜もブルー 小説

凪良ゆう  唯月一 

30年愛

つか、30年越しのすれ違い愛。

前作で、うりゃぁっと結婚式で、神の御前で永遠の愛を誓っちゃって、どろどろの甘くて汁まみれな新婚生活を送っている二人。
パパラッチに追いかけられて、ひょんなことから、拓海は単身、羅刹の家に…
そこで姑と二人になってみて、彼女には彼女なりに思うことがあるのだと気付きます。
拓海は、庶民ならではのバランス感覚で、何とか朝倉親子の家族関係の修復を計り、自分と正嗣…

4

花嫁はマリッジブルー 小説

凪良ゆう  唯月一 

確かに、「花嫁」で見過ごしたらもったいない

このタイトルに、この表紙、カバーに書いたあらすじも、ごくごくテンプレなハーレクインな花嫁身代わりもの、っぽい。
でも、他の皆さんもレビューしているように、この作品「花嫁」の言葉に惑わされちゃイケナイ。
身分違いというか、生活水準や生い立ちの全く違う二人が、「姉の結婚相手」「結婚相手の弟」という出会いかたをしたからこそ、「結婚とは」「愛しあうとは」何なのかを考えながら付きあっていき、本当に最後の…

1

初恋姫 小説

凪良ゆう  街子マドカ 

ラブ目当てで

実はブサ受と聞いて脇のラブ目当てに読み始めたのです。
確かにラブは良いブサ受で期待を裏切らず可愛かったのですが、花時雨[受]が予想外におそろしく可愛かったので驚きました!
普段はどちらかというといい年してもあまりに世間知らずな人物が出てくるとイラッときたりする自分なんですが花時雨は別、というか別格です。
ここまで深窓のおひいさまだともうこれはこれで有り、大有りですよ!!
何この可愛さ、健気…

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