麻々原絵里依さんのレビュー一覧

スパイシー・ショコラ ~プリティ・ベイビィズ~ 小説

岩本薫  麻々原絵里依 

チョットひねてる意地っ張り同士

プリティ・ベイビィズシリーズの番外編的なお話でした。
主役は彼方君で、亨と秋守の関係を知って完全に亨に失恋し
どんだけ落ち込むんだと言うくらいになっていて、逃げるように
第二の故郷と位置づけているパリでのお話になってます。
シリーズを読んでいない人でもこの作品から単独で読める内容
でもシリーズを読んでる人には彼方の人となりがよく解るので
余計に楽しめる1冊になっていると思います。

2

君を抱いて昼夜に恋す 小説

久我有加  麻々原絵里依 

関西弁…!


大好きな麻々原先生がイラストを担当されているということで手にとった本書ですが…
久々に神作品に巡り会えました(;∇;)/~~炫

時代モノ、更に関西弁、そしてそして博徒×彫り師……
なんという萌え要素満点な…!と読む前からテンションハイでしたが。

もう最高でした!!!

初めて自ら彫りたいと思える相手に出会えた彫師の八束
しかしその男・源太には「綺麗なだけで情がない」と師匠に評された自分の腕前...

5

すき 小説

月村奎  麻々原絵里依 

いつも通りだけど

いつも通りに楽しみました。

作家さんそれぞれに、決まったパターンがあると思うんですよ。
それに飽きて、買うのをやめてしまう作家さんなんかもいるわけですが、月村先生の本は買ってしまいますね。

昔の作品は若いからかピリピリしてましたが、丸くなった感じがします。いいか悪いかはともかく。

「すき」も「だいすき」もそんなにうまくいくわけがないというオチがありますが、月村先生にドロドロの修…

1

すき 小説

月村奎  麻々原絵里依 

ああ、そう、ふーん、みたいな。

わたしは月村奎さん作品が好きで、昔の入手しづらい古本をソコソコ高値で買ったりしてたんです。(←作家さんには一銭もはいりませんが~)
でもこの作品はイマイチしょうもなかったな。
以前の月村作品の繊細な心理描写は語り手(大抵は主人公)自身をもおいつめる側面があって、緊張感もあり感情移入もできたのですが。
この作品は、月村さんの、甘いところとぬるいところだけでできてるみたい。
編集部の方針なのだ…

0

ほろ苦くほの甘く 小説

遠野春日  麻々原絵里依 

久しぶりにアタリ

どこがよかったと、うまくいえませんが、好みでした。

地に足がついた設定、妙に現実味がある状況の中で、大人が不器用な恋をしている、そんなもどかしさがツボでした。

受けは、そこそこ切れる会社員なのに、肝心なところで感情、上司への恋心で爆走しちゃうあたりが、ちゃんとした大人なのに、愛すべきアホの子で、そういうところが妙にリアリティがあってよかったです。

上司も、スーパー攻め様のようなハ…

2

すき 小説

月村奎  麻々原絵里依 

安定の月村節

月村さん定番の、うじうじ後ろ向きなマイナス思考の主人公は、勝手に思い違いをして落ち込んで墓穴を掘るのが定番ですが、まさにその通りのテンプレで、そんな主人公がむくわれない片思いだと思っていると、実は攻めも主人公のことが前から好きで、というおきまりのてんかい。

ほんとうに、あきれるくらいの月村テンプレで、ただ、ちょっとBLらしいHシーンがあるのが珍しいくらいの、月村さんを何冊も読んでいる人なら既…

1

すき 小説

月村奎  麻々原絵里依 

切ない片思いに揺れるヘタレ受けさま

ちょっと人見知りの激しい内気な作家の受け様と
受け様のサポートをデビューからしてきた編集との恋愛。

受け様は自分に自信が持てない気弱な作家なのですが
デビューから担当してもらっている編集の攻め様に片思い中。
どこかボケてる受け様は焦りから攻め様に自分の気持ちを
予定外で告白してしまい、挙句あっさりとスルーされるように
誰とも付き合うつもりはないと断られ落ち込む。
攻め様への気持ち…

0

ほろ苦くほの甘く 小説

遠野春日  麻々原絵里依 

まさに、ほろ苦くほの甘く、でした。

これは好みの問題なのでしょうが・・・
何やら自分には不向きな大人のお話でしたね。
ノーマルな上司を好きになった受け様の粘り勝ちのような
内容ですね。
そこへ行くまでの過程も受け様の弱さも全てが
ジメっとしてる感じで好きじゃなかったかも。
攻め様も、結局この人は相手に押されると案外断れない
タイプなのではと思ってしまいます。
奥様との結婚も相手に押し切られての感じのようですが
まぁ…

4

ほろ苦くほの甘く 小説

遠野春日  麻々原絵里依 

忘れられなかった人

今回はゲイの男性がノンケの男性を好きになって、どうやって結ばれるか?
それが、女性と男性の対比を顕著にして見せていた作品だなと思います。
しかし、結末を見るにそれは永遠ではない。(勿論永遠なんてありえないんだけど)
むしろ、粘り勝ち?そして同情?
好きなモノは好き、そしてその気持ちはどうしようもないんだよーという、ちょっぴりほろ苦い作品でありました。

新しく主人公・充彦の部署に課長と…

4

今宵、月の裏側で 小説

安曇ひかる  麻々原絵里依 

かぐや姫

これは竹取物語がモチーフというより、かぐや姫オンリーがモデルと言った方がよさそうです
本人は無自覚だと思いますが、景はもうかぐや姫以外の何者でもないw
そういえば中高生の頃に私も竹取物語を学習しました
その時幼心なりにかぐや姫はきっと宇宙人なんだろうな、なんて思ったり思わなかったり
そんな点では景はまさしく宇宙人でしょうw
ぶっとびすぎて、どんだけ天然なんだ!とつっこんだことか
かわいかったですし…

1
PAGE TOP