明神翼さんのレビュー一覧

あるいて、あした 小説

崎谷はるひ  明神翼 

なんと見開きでイラスト

1998年初版ノベルス「明日のために靴を磨こう」の文庫化です。

イラストを描かれた明神翼先生が体調を崩され、挿し絵の枚数をかなり抑えられたとあとがきで書かれておられましたが、その分インパクトを求められたのか、なんと見開きでイラストがどーんと使用されていてその迫力にビックリしました!2ページつながった挿し絵って初めて見ました。明神生先生の絵がお好きな方には必見ではと思います。

作品は、す…

1

お隣さんは溺愛王子様 小説

若月京子  明神翼 

順風満帆にラブラブ

『お隣さんは過保護な王子様』の続編。
『愛しの従兄弟は漫画家様』の宗弘と七生も登場しています。

大学1年生の玲史(受け)は、高校からの先輩でお隣さんの龍一(攻め)と、前作で恋人同士に。

元剣道部エースで、今は司法試験の勉強に励む龍一ですが、剣道部時代のライバルにもう一度全国大会に出るよう勧められ、勉強との両立に悩みます。
更に、龍一の幼馴染の女子高生が、龍一にしつこく言い寄ってきて…

4

ハリネズミみたいな君が大好き 小説

水無月さらら  明神翼 

DV男か

読んでるこっちまで本当にイライラしてしまうクズな男だったよ、芦田という男は! 浅野の方が芦田を先に好きになって恋人になったのかな?と思ってたけど、芦田の方が土下座までして付き合いが始まったのか。なのにこんな最低の男だったんだね。そりゃ胃潰瘍にもなるわ…。でもそのおかげで佐久間さんと出会えて今までの分(子供のころからも含め)甘やかされていけばいいと思う。だって愛こそすべての人ですから、絶対に浅野を傷…

2

明日のために靴を磨こう 小説

崎谷はるひ  明神翼 

後に文庫化された作品

2012年にダリア文庫「あるいて、あした」という題名で発売されていて、そちらには同人誌掲載作品の短編2作品が収録されています。基本的にも改稿されていないようですが、表紙と同様に挿絵のイラストがリニューアルされていますので、明神先生のファンの方は見比べられると面白いかもしれません。

実家の酒屋を手伝うことになった一夏(受け)は、配達先のバーテンダーである川上を好きになりますが、川上(攻め)は義…

1

脱いだら凄い嶋崎さん 小説

夏乃穂足  明神翼 

育成モノかと思いきや

1冊ぜんぶ表題作です。有紀(受け)の視点でストーリーは進みます。

あらすじで勝手に育成モノかと思っていたので、嶋崎(攻め)は昔はモテていてセフレ30人いたという絶倫男でビックリでした。外見を整える・デートの練習をするという「女慣れ」マニュアルの必要性ではなく、過去の失恋からの立ち直りと新しい恋へ向かうという話でした。

嶋崎の「愛されなかった理由を知りたい」が目的だったのに、有紀のレッス…

2

ハリネズミみたいな君が大好き 小説

水無月さらら  明神翼 

医者×建築士

建築士の順也(受け)は、仕事はできるが人見知りでツンツントゲトゲしている。彼をハリネズミみたいだと思い、気にかけている企業医の佐久間(攻め)は、最初はあまりの顔と人当たりの良さに順也から胡散臭いと思われていたが、面倒を見ているうちにだんだんと懐かれていく。そんな折、トラブルに巻き込まれた順也を自宅で匿うことになるが…。


受けはロクデナシの元カレに作品を盗作され、行きたかった海外短期留学も…

4

動物のおまわりさん 小説

森本あき  明神翼 

主婦ブログかな…

大学生の叶羽(受け)は、小さい頃からの幼なじみで警察官の佑星(攻め)と、恋人として同棲している。大好きな恋人との暮らしに不満はないのだが、唯一の問題は、佑星が迷子の動物を時々預かって連れ帰ってくることだ。実は大の動物嫌いの叶羽は、自分のせいで動物好きな佑星がペットも飼えないのを引け目に感じていて、絶対に嫌だとは言えなくて…。


うーん…個人的に激しく微妙でした。受けの叶羽の視点の話なのです…

4

愛しの彼は編集者様 小説

若月京子  明神翼 

世話好き編集長と癒される頑張り屋の男の子

若月さんの、溺愛される受けの話はたまに読みたくなります。
深刻な事件も長引かず痛いことも少なくて楽しく読めました。

猛虎(トラちゃん)は絵を描くこと特に機械や乗り物マシン系が得意で描いていると時を忘れ時には寝食も忘れ倒れるほど集中してしまう子です。
絵以外は覇気がなく人を押しのけてでもという気概もないせいか就職もままならずフリーターをしながら好きな絵を描いて暮らしています。
どうしても…

0

荒瀬先輩とピヨの777日 小説

恵庭  明神翼 

かみ合わない二人の笑いと涙の777日

物語の始まりが別れを予感するプロローグで、777日目に別れるまでの恋人同士の話のようで、よもやバッドエンドか、あるいは、それでも前向きに再生していこうとする終わり方じゃあるまいかと切ない気持ちになりました。

出会いから1年めのお祝いの日の事から始まり飛び飛びで二人の日常の出来事が語られるのですが、それがなんだかおかしくて笑いがいっぱいでした。
夕食の時に喧嘩腰になった時、せっかくの酢豚が無…

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夢喰いの夢 小説

chi-co  明神翼 

続きが気になる!

不思議で、切なくて、いつまでも印象に残りそうな、ふとした瞬間に「その後」を想像してしまいそうな、そんな作品でした。評価件数は少ないけれど神率が高いのも納得です。

主人公の志信は、ある日「夢喰い」という特殊能力に目覚めてしまいます。自分に好意を寄せる人間の夢に侵入し、自分に対する好意を食べてしまう「夢喰い」…好意を食べられた人間は、その反動で「夢喰い」を極端に嫌うようになります。そんな数奇な運…

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