丸木文華さんのレビュー一覧

罪の楽園~千夜の夢 兄弟の秘め事~ 小説

丸木文華  相葉キョウコ 

とあるアラブの国の兄弟の愛憎劇

2013年刊。
発売当時にあらすじを読んで興味を持っていたものの、買う機会をずっと逃していた一冊。

異国の母の血が色濃く、肌の色の違いで周囲から冷遇されている第1王子・パドルと、母親違いでも構う事なく兄を慕う第3王子・マラーク。
マラークはパドルこそ次期王に相応しいと信じるだけでなく、神と同格のように兄を慕い、パドルのほうも純粋に好意を向けてくれる弟に信頼を寄せている。
その頃から既に…

2

フェロモン探偵 監禁される 小説

丸木文華  相葉キョウコ 

シリーズ6冊目、ここまで読んでみた感想

シリーズ6冊目、電子書籍のセールをきっかけにボチボチ読み始めたこちらのシリーズ。
以前から、あの丸木文華先生がコメディ路線とな、と気にはなりながらも、私、なにかと激しい愛の様子を拝むのが好みゆえコメディ路線の長いシリーズ萌えきれるのかしらと二の足を踏んでおりました。

いざ読んでみますと、さすがの文華先生。萌えの宝庫でした。

執着攻めの鑑のような雪也には、思わず私もにんまり(^ω^)♡…

2

残心 中白の恋 小説

丸木文華  嵩梨ナオト 

弓射が美しい無自覚美少年 

2014年の作品、あとがきに「青春ものを書きたかった」。
・・高校の弓道部の部員たちがインターハイに向けて修練する中で起きる恋愛騒動物語。

主人公の新は、母似の小柄な体躯。新は、「猿腕」に悩んでいた。
  (女性に多い。肩や肘の関節が通常より柔らかいと、腕が反り返る。)
弓道7段の師範だった祖父の弓射に憧れる新は、猿腕矯正に物凄く努力をして、弓道部以外にも弓射を見学する男子生徒がいるく…

2

義父~梅花日記~ 小説

丸木文華 

梅の香がする美少年と養父

イラストも、著者が描いてます、
本文を読みながら抱く徹男のイメージと、著者が描く肖像が随分違うので、少しがっかりしながら読みました。
伊藤深水が描く仙女風の美少年を想像したんだけど、挿絵の轍雄はショタっポイ。

明治の日本が文明開化で沸いたあたりの時代背景。
紀田財閥後継者の清一。
清一の母は、大勢いる父の愛人の一人。
母が死に、父が囲う大勢の愛人たちと子供の中で育った清一は、後継争…

0

ふたご 緋牡丹と白百合 小説

丸木文華 

愛するものを食らう鬼

双子の兄から請われて、出生前に情を交わした弟。
日露戦争から帰還した軍医の兄、直次郎は人が変わっていた。
同じころ、帝都では女性ばかりを狙った猟奇殺人事件が多発する。

学生時代の友人、児島と事件の検死について議論になり、
兄が話した言葉、
「犯人は、肉を切り取り食ったのではないか?」
「きみは、愛した者の肉を食いたいと思ったことはあるか??」

こんな展開だと、誰だって兄の仕業…

0

あなたに赤い花を 小説

丸木文華 

復讐もの

Amazonアンリミで、先入観無く読んだら
 ・・とんでもない暴力シーンが続く痛い内容だった。
しかも、受が好きになれないアホキャラ。
外観が男好みの可愛い系の大学生・俊也は、舐められまいと突っ張っているだけの頭も力も弱い奴。
やくざの渡辺が怖くて断れず、一緒につるんでいるチンピラ大学生。

一夜過ごした女性に振られて、クサクサ酒場で飲んでいたら、ホストのチアキが寄ってきた。
チアキ…

0

モンスターフレンド 小説

丸木文華  乃一ミクロ 

怖い本


他のレビューを見て、何となく内容を理解してましたが、実際の本を読むとまた違う感じがします。

とにかく、怖かった!!

結構、ヤンデレや執着系は好みで読みあさってるのですが、1位2位を争うほどヤバイ攻めです。

執着といえば、執着なのですが、一言で言うと、サイコパスです。

自分の思うことが正しい。絶対。という性格で、受けくんの意見は一切聞きません。
自分がこうしたいからと言…

5

罪の蜜 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

劣等感が依存に利用されるとは

最近では小説現代でも掲載されていた丸木文華さん。「鬼子の夢」「アフェア」「義父」「ふたご」等、濃密な世界観で大好きです。

冷静に分析する凡才で美麗な主人公と、彼に一目惚れしたと言う才能ある年下の男の共依存ものです。
少し「mother」に近いような、真相が最後にあることで読中モヤモヤ感があり、何だかのめり込んで読めませんでした。女性二人のお話や官僚など、風呂敷広げ過ぎた感も。
とは言え主…

1

霧の楽園 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

これはすごい執着攻め…


同著者「蜜華の檻」も読んでの感想です。

「蜜華の檻」は昭和の戦後、「霧の楽園」は大正時代。
時代背景が少し似ているのと、どちらも挿絵が笠井あゆみ先生とのことで比べてみると私は断然「霧の楽園」が好みでした。

伯爵家の長男×奉公人で難しい話があまり得意ではない私は、メイドさんだと思って読みました。

二人とも霧の館に暮らしているので作品が全体的に湿っぽい、ダークな雰囲気でした。

1

言いなり 小説

丸木文華  minato.Bob 

安定の丸木エンド……?

表紙から激しそうな内容は想像できるが、思った以上にいじめの内容が胸糞。そんな過去を背負いつつ、別の自分になる努力を欠かさず生きている受けの圭一。記憶が蘇ることはあっても、日常生活に影響するほどの傷にはなっていないようで、安心するような掴みづらいような難しいキャラ。
攻めの剛はとにかく犬だった。

付きまとう剛への圭一の感情は、自分を一番にして欲しい独占欲に塗れている。少しずつ体を赦していく過…

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