一穂ミチさんのレビュー一覧

雪よ林檎の香のごとく 林檎甘いか酸っぱいか~青~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

解けない魔法

一穂ミチ先生のデビュー作『雪よ林檎の香のごとく』の
同人誌や小冊子、ブログなどで発表された小品集。

ファンである私は同人誌も実は全部持っているのだが、
それでもこの総集編をとても楽しみに待っていた。
まして今やなかなか手に入らない同人誌や小冊子を
是非に読みたいと思っていた方々には本当に嬉しい企画だろう。

この「青」には、『bitter,bitter,sweet』から『美しい世…

19

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

あなたの幸せを、叶えたい

一穂さんのご本は、これまで何冊か拝読していたのですが
読み終わるのが名残惜しい、
切実に物語から離れたくないという感情を持ったのは
こちらの作品がはじめてでした。

デビュー作とはよもや信じられない程文章は美しく澄んでいて
会話のリズムもとても心地よく響き、一気に物語に引き込まれましたが、
個人的に細やかなキャラ設定が何よりも魅力的に感じました。

越えなければならない問題から逃…

4

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

さすがは国江田さん

今回も安定の罵詈雑言。そして笑えました!タイムリーなネタ満載だったので、読むか迷っている方は後回しにせず先に読んだ方がより楽しめるかな、と思います。
「壁ドン」のくだりが素敵でした。潮で練習する場面はもちろん、物語の鍵になる計のセリフもかわいかったです。潮への気持ちが伝わってきて最高でした…。
物語の後半、計が記憶喪失になったとき正直「あ、ベタな展開だなぁ…」と思ってちょっと落胆したのですが、…

4

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

毒舌健在‼︎

一穂ミチさんの作品は、私の場合ですが、主役に共感出来るかどうかで、評価と言うか感想が変わってくるので、話によっては好き嫌いがハッキリ分かれるのですが、計(受)は大好きです(笑)

初っ端から、最後までの一貫した笑顔の下の心の毒舌‼︎
最高です。
絶対、社会人なら、いや人なら、顔で笑って心で毒付くってありますよね(笑)
計の場合は極端かもしれないけど、読んでて滅茶苦茶笑ってしまいました。普…

1

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

話の筋や描きたいことはおもしろかったです。ただ個人的に、好みに合わない点が数点。

あらすじは割愛で、個人的な感想について記載します。
個人的な価値観の感想しかないですが、
ご了承ください。

まず、お話やキャラクター以前に、気になったところから。
当作品はメールの文章を軸に、視点がコロコロ切り替わります。
その切り替えが少しわかりにくいな、と感じてしまいました。
視点が変わったのか変わってないのか、今受けと攻めどちらの語りなのかが、いまいちわかりにくい。
また、…

10

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

かわいい♡


とってもかわいい2人を見れて満足です♡
一巻を経てお互いを知った2人のそれ故の葛藤というか…(笑)見ててかわいいなあと思っていました(*´∀`*) 
絡む描写が増えてとても素敵でした!萌え×2に1票!

1

ナイトガーデン 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

雨に濡れて泥んこになって、人の体温がある恋の始まり

前作『ふったらどしゃぶり』で整が去った後の和章がどうなったのかは気になって読みました。

前作では箱庭か人形の家できれいで童話のような恋物語を作っていた和章でしたが、やっとそこから出て人として体温のある恋愛ができたんだと思います。

和章という人はとても衝動的な人ですね
整に対する想いが一顕に取られたと思ったときに一気に爆発し、柊に対してはモヤモヤと胸の中に溜まったよくわからない感情が柊…

2

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

人を二つに分けるとしたら性を汚いものと思う人と大切に思う人

間違った組み合わせが正されるまでの紆余曲折。

間違いメールから出会い、結婚を考える女性とのセックスレスに悩む男と、親友を好きになったけれど手を出してもらえないゲイがその相談ごとから親密になっていく二人がどこからLoveに移行していくのかというところがBLらしからぬ変わったストーリーでした。

一顕が、辛抱強く自分の欲求を抑えパートナーと友好な関係を築き将来設計を立てているのはとても大切な…

3

青を抱く 小説

一穂ミチ  藤たまき 

評価に悩む

一穂さんらしい、爽やかな読後感の作品でした。

思わず風景が目に浮かんでくるような緻密な描写に、「へ~」と思わず感心してしまうトリビア。出てくるキャラたちがみんないい人たちばかりだし、そこかしこに撒かれた伏線を上手に回収しながら進んでいくストーリー。

出てくるキャラもみんな魅力的でした。
真っ直ぐで、苦労も知っているため人に対する思いやりも持っている宗清。
弟が海難事故に遭い、そのま…

7

青を抱く 小説

一穂ミチ  藤たまき 

海のような話でした。

読んでいる間は、この二人はどこに辿り着くのか、周りの人達は何を思ってるいるのか、登場人物の気持が私にはあまり読めなくて、早く先が知りたいって衝動に追いたてられるように読み進めました。
物語の最後で全ての謎が解けるのですが、その結末は私にとっては意外なものでした。
(あ、謎と言っても別に推理小説なわけではありません)
カップルの二人より関わった人達の方が印象が強くて、二人のこれからが知りたいと…

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