一穂ミチさんのレビュー一覧

「ノーモアベット」ご購入特典書き下ろしペーパー 特典

本編を包む暖かい余韻

『ホーリーアンドブランチ』

本編の直後、呼びつけられた社長室から出て来た二人。
リゾートアイランドはクリスマス、安心したらお腹が空いた二人。
本日が最終のクリスマスマーケットでグリューワインをひっかけて、
ちょっとお腹をなだめて、買い物をして、
帰り着いた部屋で一哉が作ったのはオムライス。

それはいいのだけれど、そこにかかっているソースは
定番のケチャプじゃなくて不思議なベー…

5

ノーモアベット 小説

一穂ミチ  二宮悦巳 

わくわくする!!

NO MORE BED?  NO MORE PET? イヤイヤ、NO MORE BETだ。

タイトルから知れるように、カジノを舞台にした本作品は、
どうなるんだろう!え?こうきたか!といった面白さだった。
叙情的と言われる一穂作品だが、今までも実はあちこちに
このようなちょっとトリッキーで洒脱なモチーフが散りばめられていたが、
それがここに来て全開という感じ、面白かった〜!


17

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

二人きり、隣は何を思う人

一穂先生はこれが三冊め。

先生の作品の構成もですが、言葉のセンスの良さに驚きます。
例えば、一人で色々考えすぎる一顕が「自分会議」なんて言葉を出した時。
うまい!と思いました。
小難しい言い回しとかではなく、言葉のチョイスと使うタイミングがいい。
これは生まれもってのセンスですね。
いや~、変なところでチョイチョイ感激していました。

いつも小説よりは漫画をよく読む派なのですが…

12

Saturday night paralysis 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

オトナとコドモの境界線

『雪よ林檎の香のごとく』の同人誌です。

本編お読みの方しか手は出していないと思いますが、攻めは桂先生、受けは志緒です。
志緒もこの本で成人式でした。

今回は、桂が志緒を腕枕していたせいで右腕が使えなくなるという、かなりバカップルのノロケ全開なストーリー。

が、そこは志緒ですからね。
若いですから。

ずっとこのままだったらどうしようとか、親切心でしたことが驚くくらい拒絶さ…

1

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

愛ってどっからくるの?

最後に読み終えて思ったのは

「かずきもかおりも幸せになってほしいな。」でした。

そして、仮想空間ながら自分に照らし合わせて明日は我が身?とふるえました。
とても考えさせられるお話です。

セックスレスカップルな攻めと好きなのに受け入れてもらえない受け


メールって色々言えるよね。
普段口に出していいづらいことも言えるしメールだと考えて言葉を選ぶことができる。
優しいけ…

5

キャノンボール 小説

一穂ミチ 

萌えを越え、愛をも越えて、どこまで飛んで行くのか!?

「off you go」番外編。
背中がぞくっとするような、ビターだけれど深い甘い味わいの一冊。
そもそも、本編への思い入れが強いという前提があってのことだろうが、
この二人は、そして筆者はどこまで行くのだろうか……?

『星を抱く(70’s) 』
密と十和子の入院中のエピソード。

『永遠を知らないか(80’s )』
大学生の良時が、先輩から十和子との縁を取り持って欲しいと頼ま…

8

ハートがかえらない 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

等身大の愛おしさ

「ふったらどしゃぶり」の本編から季節が過ぎ、12月。
営業が忙しい季節、なかなかゆっくり過ごせない二人の様子が描かれる。

大きな事件がある訳でもない、彼らの蜜月。
何気ない会話や、生活の断片で伺える
彼らの彼ららしさや、お互いのトキメキや、相手への想い。

甘ったるくなくて、ちゃんと地に足がついていて、
きれいごとばかりじゃないことも考えたり
ちゃんと20代男子で、でもやっぱり…

11

ハートがかえらない 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

しあわせな年末&年明け(私にとっても)

一顕×整のその後、しあわせ色の番外編。(でも切なさも満点!)

社会人の師走は忙しい!
というわけで、一顕と整の二人も忙しいのですが、
隙をみてこまごまといちゃついている様子がつづられています。
会社で人がいない隙を見計らっていちゃつく二人に萌。
一顕のクリスマスプレゼントにきゅん。

特に目新しい動きがあるわけではないのですが、
少しずつ深化していく関係にキュンとしました。

15

シュガーギルド 小説

一穂ミチ  小椋ムク 

それはある種の執念

 海外赴任を終えて、8年ぶりに達夫ですが、彼の勤める光陽商事に戻ってみると、なんと昔たった一度だけ関係した和と再会するのです。

 昔、達夫は偶然の休暇で何気なく北海道に行くのですが、そこで和と出会うのです。
独身で誰が待つわけでもない生活で、一人で時間もお金も使える生活を達夫は送っているのですが、そこで何気なく北海道に行けるところが格好いいです。

 達夫と和は道中を共にするのです…

5

ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

見出された美しい化石

◆あらすじ◆

主人公・名波碧(ななみ へき 26歳)の仕事は、国会速記者。華やかな政治の舞台の隅で裏方に徹する速記者は、今や機械で代替できる消えゆく職種でもあります。
弁当男子の彼は、毎日、昔ながらの和の惣菜を詰めた自作弁当持参で通勤。弁当に限らず、彼のライフスタイルは、古き良き時代の日本人のそれそのものです。
公私ともに、ともすればアナクロで、否定的に見られがちな彼の生き方ですが、彼自…

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