一穂ミチさんのレビュー一覧

朝から朝まで 小説

一穂ミチ  山本小鉄子 

好きだなァ、この作家さん

一穂ミチさんは三冊目ですが、改めてこの作家さんのことが好きだなァと思いました。
キャラクターとかストーリーとか、そういうもの以前に(もちろんそれも含めてなんですが)、行間に流れてる作者さんの価値観とか物事の捉え方などに惹かれます。地に足がついているというか、しっかりしているというか。上手く言えませんが。

舞台はテレビ局。
そこでバイトしてる明るく前向きな学生と、堅物の報道記者の、ゆっくり進む恋の…

2

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

好きだから、好きでいる

まずタイトルに惹かれました。
そして内容も、現国の教師である桂が「君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ」という短歌を引用することで更に文学的になったんじゃないかと(・ω・)

教師×生徒でしたが、教師と生徒しかも男同士で禁忌をおかしてる…といった感じはなく、ただ好きだから好きでいるという感じでした。
志緒のいきなりの告白にはびっくりしましたがw

キャラ的には桂はお調子者、志緒は意地…

2

朝から朝まで 小説

一穂ミチ  山本小鉄子 

お仕事優先?

お話の中に色が見える作家さんなので、今度はどんな感じだろうと思いながら読みました。
朝焼け?宵闇?そんな感じ。
3つの題名がついていますが、それは各章の副題と考え、1つのつづいた作品として読めばいいのではないかと思います。

テレビ局の報道記者・京平と早朝番組アルバイトの結のお話。
ただ、ディレクターの悦巳(京平の同級生)が結構目立つ存在なので、始めのころは悦巳と結のお話なのかと思ってい…

1

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

さすがとしか言い様がない

評判高いですよねー。
噂の(?)一穂ミチさんのデビュー作です。
期待値が上がっててヤバイので、もうちょい待ってから読もうと思ってたんだけどw
でも裏切られることはなかったです。
ああもう、こういう小説が読みたかったんだよ、と、ページめくりながらずっと思ってました。
素晴らしかった!
桂先生に惚れました。
志緒くんにも惚れました。
情景描写、心情描写、会話、すべてに過不足がなかったです。
ほんのちょ…

11

オールトの雲 小説

一穂ミチ  木下けい子 

胸がいっぱい

幼馴染モノ、大好物なのでいただきました~!
大きくなって、ちょっと距離のあいた幼馴染…
それがちょっとしたきっかけで距離が縮まっていく。
もうこの時点でもだえますよね。幼馴染の醍醐味!
主役の太陽もほんとイイ子で大好きなんですが、流星が愛しくてたまらなかったです。
小さい頃から母親と二人暮らしの流星。その母親が癌でホスピスに入り、彼もすっごく苦しかったに違いない。
だってまだ学生ですよ…

10

オールトの雲 小説

一穂ミチ  木下けい子 

ここでの評判に納得

ちるちるさんで、やたら評判のいい本作
読んでみて、納得しました。
かわいらしい幼なじみもので、じんわりと涙腺を刺激する。
確かに、ここで評判になるような作品でした。

内容に関しては、もう皆さんがいろいろお書きになっているので、そちらを見ていただいて

これを読んでいて思ったのは、世代が一つ変わったのだなぁって事でした。
題材として同じ、幼なじみや、同級生を扱うにしても、例えば、杉…

5

朝から朝まで 小説

一穂ミチ  山本小鉄子 

今回もよかった

新作は、TV局の報道記者・京平と、そこでバイトする大学生・結のお話。
忙しくてせわしない雰囲気っていうのが、ものすごく感じられました。
毎朝見ている朝の某番組が頭に思い浮かんだのと、一番最初の『朝のリレー』これはわたしも即思い浮かびました。

気になる京平に、代打でやって来た女子アナの告げ口をした結に「当たり前だ」って答えた京平に、結じゃないけど「何で?」って訝しく思いました。
でもその…

3

朝から朝まで 小説

一穂ミチ  山本小鉄子 

ハンカチは必須

いいですね、この方の書くお話はほんと毎回ハンカチ必須。
また、泣かされてしまった…。

バイトの結から見たテレビの裏側、文字として読む以上に実際はもっと慌しくて大変な世界だと思うけれど、かなり臨場感も出ていると思う。読んでいてワクワクと言うか不思議な高揚感を味わいました。
表の華やかな世界を物語として読むよりも、裏側が見えるほうが物づくりを一緒に味わっているような雰囲気に浸れるのですごく好…

2

朝から朝まで 小説

一穂ミチ  山本小鉄子 

ちょっと物足りないかな

面白かったです。山本小鉄子さんの絵柄も可愛かったし。
テレビ局を舞台にしてて、それ自体面白かったし、登場キャラもみんな魅力的。
悦巳とか瞳たんとか。
でもでも、ちょっと主役二人が薄い気がしました。
真面目で頑張り屋さんの結。ほんとにいい子だし、魅力的なのもよくわかるんですが。
京平がそんな結のことを何で好きになったのかがわからないんですよね。
本人もわかってないみたいだけど。あんな堅物…

4

オールトの雲 小説

一穂ミチ  木下けい子 

ティッシュの用意を

幼馴染同士の恋のお話。それも、お互い初恋だ!

個性なんだか境遇がそうしてしまったのか、母親と二人で太陽一家の隣の家に引っ越してきたハーフの流星少年は、吟味した言葉しか話さないような寡黙な子。
太陽は明るく活発でどこにでもいそうな普通の子。
周りから浮いている流星を太陽が守るように、幼馴染以上兄弟未満といったかんじで付き合ってきた二人に転機が訪れます。

太陽は、基本が明るくて思いやり…

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