一穂ミチさんのレビュー一覧

運命ではありません 小説

一穂ミチ  梨とりこ 

「運命の相手」って…?

一穂さんの新刊ということで楽しみに待っていました。どこかで読んだことあるなあ…、と思ったら、雑誌『小説Dear+ Vol.66 2017ナツ号』に収録されていたお話でした。

ネタバレ含んでいます。







主人公は新人リーマンの澄。
彼は好きなものを登録するとAIによるマッチングでぴったりな相手を見つけてくれる、というアプリを運営する会社の広報で働いている。
ある日…

9

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

受けの儚さが良い

攻めの入江視点なので、彼女と遥(受け)の間で揺れ動く様子がよく分かります。
遥が気になりつつも彼女が好きだと必死に思い込もうとしてる感じが、すでに両想いなんですよね。
攻め視点で感情が見えすぎるからこそあまり入江を好きになれなかったですが、等身大の男の子って感じでリアリティはありました。

受けの遥は健気で一途でいじらしくて儚い、受けの鏡です。
入江を想って泣く場面は思わず一緒に泣いてし…

2

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

すれ違いが切ない

学生時代から両想いだったのに大人になって再開してもまだ素直になれず、すれ違う二人が切なかったです。
病気のせいで臆病になってつい拒絶してしまった一束の気持ちを考えたら切なくて泣けます。
大人になってせっかく体も手術して治ったのだから、再開した圭輔に対してもうちょっと素直に接してあげられたら!と悶々します。

圭輔は一束に対してひたすら一途に想い続けていて好印象なんですが、いまいち推しが足り…

1

小説ディアプラス創刊50号記念「書き下ろしプチ文庫」 特典

後日談の甘さ堪能

本編の番外編15作品の小冊子です。

本編が未読だと「ふーん仲良しだね」だったんですが、本編を読んでから読むと、後日談の二人の甘さにジタバタしそうになりました。

私が一番印象に残ったのは、「溺れる人魚」の番外編「ひとりじめ人魚」です。反省したとはいえ、遊び人の桂(攻)に本編読了後もなんとなく不安を抱いていたのですが、眞生(受)にメロメロだという心中が分かり、ホッとしました。これ、これが欲…

0

ノーモアベット 小説

一穂ミチ  二宮悦巳 

漫画なら分かりやすそう

舞台がカジノということで、カジノに行ったこともなくカードゲームのルールもよく分からない私には世界観が新鮮で、楽しめました。
が、やっぱり文字だけだとルールやカードを頭の中で整理しながら読まないとついていけないので、集中仕切れなくて入り込みにくかったです。
これが漫画だとイラストで補完できる分、もっと面白く読めたんじゃないかなーと思います。

恋愛面に関しては、元々両想いだった二人がくっつく…

1

おとぎ話のゆくえ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

攻めが魅力的

現世のロミジュリ的立場な二人の、ピュアなお話でした。
まず攻めの隼人が魅力的に書かれています。
口調は荒いし態度もでかいけど自分を持っていて飄々と生きている様に、お坊ちゃんの湊が惹かれる気持ちが分かります。
特に印象的だったのが、湊の姉が不良に絡まれてるのを助けるためにタバコの火を舌で消したシーン。
ぶっ飛んでて若干引いたけど、平気でこういうことやってのける所に何とも言えない魅力を感じてし…

2

ひつじの鍵 小説

一穂ミチ  山田2丁目 

テンポ良い会話が魅力

読み始めたら面白くて一気に最後まで楽しく読み終えられました。読後感も良い。

この作品の魅力は何といっても一穂先生らしいテンポ良い二人の掛け合いだと思います。
会話の間に変に心理描写がなく、ポンポンと繰り広げられる漫才のような小気味良いやり取りが大好きです。
ただの日常会話の中にちょっとした皮肉さや、プッと笑ってしまう要素がごく自然に混ぜ込まれていて、一穂先生はほんとにこういった掛け合いを…

2

OFF AIR~イエスかノーか半分か~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

イチオシは潮のやきもち!!!

こちらの豪華な番外編まとめ本、収録作・書き下ろしが素晴らしいのはもちろんで、他の方が書いてくださっていることに同意!!!という感じです。

で、私が一番萌えまくって好きすぎて何度も読んだ場面に触れている方がいらっしゃらないのでちょっと書いておきたい。
それは潮のやきもち!竜起と計のツーショに潮がやきもちを焼くというかわいらしい場面があるのです!この二人ならではのあからさまなラブラブにならない…

6

横顔と虹彩 イエスかノーか半分か 番外篇 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

読むたびに好きになっていくカップル

イエスノー本編が大好きで、こちらのスピンオフも楽しみに読みました。
発売当時は正直いまいちで、自分は「計を好きな竜起」が好きだったんだなあとピンと来ない感じでした。
が、最近小説Dear+で続編を読み、一穂先生が公開してくださっている掌編などを追っていき、このカプに慣れた状態で読むとじわじわと萌えがやってきました。
竜起のような社交的なタイプと付き合うのはかなり気苦労が多いと思うのですが、な…

2

お似合いではありません「運命ではありません」番外編 特典

「運命」でも「お似合い」でもなくても

本品は『小説Dear+ Vol.66 ナツ号』の
コミコミスタジオ限定特典ペーパーで
雑誌掲載作「運命ではありません」の
番外編になります。

本編後、楡がAIに手を入れた件について
社長に報告するお話になります。

楡は御影に近づくために
会社の売りであるAI「ストレンジラブ」の
データを一部改ざんします。

それによって御影は
楡とお付き合いする羽目になりますが

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