一穂ミチさんのレビュー一覧

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

一穂さんは朝チュンで良いと感じる昨今

愚民て…なんだか久々に聞いたー(笑
レビューがもうかなり上がっていますので、個人的な感想を。

受けは、真面目で人当たりの良い局アナ…と見せかけて、裏表のある計。
そして攻めは、若手有望株のアニメーション作家の潮。
心の中では毒を吐きまくり、スーパー猫かぶりの計と、仕事で出会った同い年の潮とのお話です。

計の心の声がバシバシ辛口で繰り広げられている本作。
それ自体は、わたしは特に…

18

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

愛することを恐れた大人と、ひたむきに愛し続けた子ども

この作品がとても好きで、何度も何度も読み返しています。

自分の好きなこと、好きなもの、好きな人にしか興味のない情の深すぎる志緒と、苦い過去を抱えたまま人を拒絶して大人になってしまった桂。
教師と生徒という許されない関係であることは、桂のかつての恋人との恋愛と同じですが、志緒は桂を決して諦めませんでした。先生が寂しいのならその寂しさを埋めてあげたいと思い、辛い過去があるのならそれを抱えたまま…

4

「Tonight,The Night」番外編 いいこいいこ 特典

みんな抱きしめたい。

A5版裏表のペーパー。

本編に対しては、いささか微妙な感じで感想が纏まらず
その纏まらなさをどう表現していいかもわからずに
評価を保留しているのだが
こちらはすっと胸に落ちて、とても好きな話だった。

本編の後、彼らは「18-27」(19-28かもしれない)になっている。
会社でたまたま宅配便の受け取りをした真知は、
若い配達員から「ひょっとして、博物館のお兄さんですか?」と

5

シュガーギルド 小説

一穂ミチ  小椋ムク 

8年ごしの二人の想い

8年ぶりに再会した達生と和。
お互い意識しているものの、部下と上司の立場(ちょっと他人行儀)で二人の距離はなかなか縮まりません。
攻め(達生)視点でストーリーが展開していくので、達生の気持ちはすごくわかるのですが、和の本音が見えずもやもや。

前半はかなりスローテンポでしたが、二人の過去の出来事が徐々に判明し、ラストで一気に二人の気持ちがぶつかり合うあたりで面白くなっていきます。
とにか…

0

Tonight,The Night 小説

一穂ミチ  絵津鼓 

ギャップ萌え

かっこ良い小学生に胸キュンキュンでした。
とにかく小学生の佑君がしっかりしてて男前。友人の立場を思いやってさりげなくフォローしたり、
真知達と行ったプールで自分が不振者に遭遇したのに真知じゃなくて良かった、と言ったり。
この子小学生じゃ無いよね?中身大人が入ってるでしょ?って感じで
身体と中身のギャップに萌えました。
1番驚いたのは恋愛に対するスタンス。
「(好きな相手が)俺のこと好き…

4

Tonight,The Night 小説

一穂ミチ  絵津鼓 

追い付けなくていいよ。

二十一才と十二才。
絶対にありえなくない…?犯罪じゃない…?あらすじを読んでそう思う人ももしかしたらいるかもしれない。でも私は言いたい。これほどまでに羨ましくなる両想いはないなと。
二十一才が真剣に十二才を好きになってる描写は悶えます。準備運動いります。
穏やかに進んでいく物語なので、リラックスして読むにはお勧めです。

10

sugar me 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

痛快劇! 笑うしかない

「イエスかノーか半分か」の番外編です。
文章から察するにどうも、同人誌「なんにもいらない」以降の
物語っぽいです。

相変わらず、計の辛口思想は天下一級品!
よくこんな面白い言葉や台詞を次々に吐き出せるものだと、感心します。
ここに一穂ミチさんの文章力・発想力を思いっきり感じます。
これはホント、凄いです。

   ◆◆  sugar me    ◆◆

つまらない結構披露宴…

6

窓の灯とおく 小説

一穂ミチ  穂波ゆきね 

蚕がゆっくりと羽化するような恋

遺伝子研究、義肢製作など興味深いお仕事の様子と絡めた読みごたえのある作品でした。
他の作品同様、テンポ良く、するする読ませてくれます。

痴漢騒ぎで知り合いになった二人がどんどん距離を縮め、
お互いをわかり合い恋愛感情が芽生える様子にほのぼのとさせられます。


内容もですが、表現もとても素晴らしかったです。


蚕の飼育や義肢の表現など
目の前で蚕が本当に育ち羽化しているの…

0

ぼくのスター 小説

一穂ミチ  コウキ。 

主人公の内言に自分の痛さを思い出す

独特な句読点のくぎり。
唐突にひっくり返される文章。
耳に心地良い(人によっては、耳障りでそれ故、耳に残る。)ヘンテコな比喩。
これらで紡がれる主人公の内言は、読む人によって違うリズムで聞こえるでしょう。
私の場合、中二病だった自分を思い出し、全速力で逃げたくなりました。
人によっては幼稚さに呆れたり、内向的な自意識過剰さに イライラさせられるかもしれません。
知らず知らず頭の中に個性…

0

ナイトガーデン 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

あれ?こっちの方が好みかも。

「ふったらどしゃぶり」と一緒に買ったのですが、どうも和章さんが苦手だったので積んでいました。
読むものが減ってきたので読みましたが、………………あれ?私、「ふったら〜」よりもこっちの方が好きかもしれません。
本編の方が物語に起伏がありますが、こちらは静かに時間が流れていて好きです。深い森で息を潜めている感じ。
読み終わって、これは和章さんの救済の物語だけれど救われても決して許された訳では…

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