崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵)さんのレビュー一覧

ライアテア コミック

崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵) 

まばゆい煌めき

冒頭だけでなく、作品から眩しさを感じます。表紙で印象付けられた緑が、白黒の本編でも想起されて、まばゆい煌めきが伝わる。ライアテアの意味を知らずともそう感じたということは、岡田屋鉄蔵先生の筆力によるとしか言えない。圧巻

◾︎ゾム(ノゾム・ヘイウチ カメラマン)×マニ(神経生物学 研究員)
マニが美しいです。年齢を重ね、この世の憂きを知り、すれてしまったとしてもゾムがマニを"美しい&…

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ライアテア コミック

崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵) 

強い気持ちが届いたら

まるで美術館で見るような絵画的で南国風な表紙にどんなお話なんだろう!と興味がわきました。パラパラめくると現代風でますます読みたくなりました。

なかなか登場シーンと回想シーンの人物が同じだとすぐにはわからず混乱しました。
しかしマニの登場シーンには衝撃を受けました!
堂々と全裸で馬に跨がる姿が!

マニは島を離れて父親に連れ出され辛い目にあってきて島の誇りの刺青を恥じて本当に気の毒でし…

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ライアテア コミック

崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵) 

頑固者達の魂の再生

 自分の拘りや生き方を守り抜いたり、長年夢を追求し続けたりする頑固な男2人の物語。最後はもちろんBL展開になるのだけど、それまでの2人の歩み方も格好良くて、男じゃなくてもこんな風に生きたい、こんな風に生きられることを忘れたくないと思わせてくれるような、人間の美しさと可能性の描かれた作品でもあったように感じます。南国の暖かい島ならではの開放感も、多分に作品を盛り上げる要素になっていましたね。同じスト…

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千 -螺旋の錠- コミック

崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵) 

深過ぎる愛に言葉が出てこない

 こちらでもメイン以外に3組のカップルが登場しますが、どれも前巻よりかなり重々しい雰囲気で、より2人の絆を太く感じられたので評価を上げました。冒頭の絵描きと力士の話で既に心を持っていかれたのですが、次の2組の兄弟ものでは、弟の愛が深過ぎて、読んでいて息苦しくなってくるほどでした。読後の余韻が凄まじく、悲しいような、でもどこかすっきりした気分でもあるような、不思議な感覚を味わいました。

 親が…

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千-長夜の契- コミック

崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵) 

自己犠牲の愛、それに報いる愛

 非常に読み応えのある構成で、世界観もしっかり作り込まれており、満足度の高い作品でした。メインは剣豪・草薙×座頭・千載なのですが、千載は人の願いを叶える代償に魂を喰うというキャラですから、決死の覚悟で千載と契約を交わした者と、その者が一番大事に想う相手との話、もしくはその周囲での話も描かれます。この巻では千載は3人と契約するので、草薙×千載と同時に3組のCPも登場することになります。

 どの…

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ライアテア コミック

崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵) 

やっぱりエロが好き

神に限りなく近い萌x2です。

しかし独創的だなぁ。
この島の元ネタってあるのかな?
似たような島があるのかな?
でもそんな事はいいや、本当に良作でした。

ただ、近年の私は
「BLったってねー、エロ書きゃウケると思うなよ、いくら急所をバンバンと出されたってコチトラ、ピクリともしねーや。最近の若いもんはどうも誤解してやしねーか?」
と常々思ってたんですが、本作は違った。
もっと…

2

千 -螺旋の錠- コミック

崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵) 

北龍の美しさよ

時代物ファンタジーの続巻。
魂と引き換えに願いを叶える千載と、ひょんなことから同行者となった草薙主税の物語。
第1話はちょっとイレギュラー、依頼者の呼びかける声にたどり着いたのに、依頼を受ける前にその願いは解決してしまう。美しい力士と絵師の話。
第2話は吉祥菩薩と盗賊団の兄弟の話。
第3話は海馬と海賊団の兄弟の話。
こうしてまとめて描くと2話と3話は陸と海との差はあれど、似たような設定か…

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千-長夜の契- コミック

崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵) 

神と人が近く暮らしていた頃のお話

長く積み本箱に沈んでいたのを発掘。
どうしてこれ今まで沈めちゃっていたかな。
ガッツリした絵で描き込まれた時代物ファンタジー。
まず、この絵だけでもくらくらしちゃうくらい萌える。
千載の人間を超越した美しさにも萌えるし、草薙主税のこの立ち姿にも裸体にも萌えるよね。
収録されているお話は3話と短い描き下ろし。
千載は、魂と引き換えにその者の願いを叶えながら、いつ始まり、いつ終わるとも知れ…

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千 -螺旋の錠- コミック

崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵) 

人の業。魂の在り処。

個人的な嗜好として、読んだあとに「なにか」が残るものを好んでいます。
それは言葉にならない余韻であったり、思いもよらず深い思考に誘うものであったり、または知らない世界を知ったことへの高揚であったり。
とにかく「なにか」が熾火のようにずっと残るものしか最終的に手元に置きません。
私にとって「千」シリーズはまさにその「なにか」が残る作品。
壮大な時間軸と神(異形のものたち)と人が共に在る世界観…

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テルペノイド コミック

崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵) 

子持ちゲイの恋の進め方

表紙を見ると、子育てもの?という印象ですが、確かに子育てでもあるけれどかなりゲイ寄り。
仕事して、生活があって、その上でのゲイとしての肉欲とどう折り合うのかの物語と感じました。

「テルペノイド」
ハルは亡き弟の遺児。兄ユキ(ゲイ)が引き取ったが、虐待されていたハルは心を閉ざしていた。それをほぐしてくれたのがお隣の植木屋さん・八木。ふと気付くと八木はドストライクのイイ男でムラムラ。
建築…

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