和鐵屋匠さんのレビュー一覧

蛇喰い 小説

水原とほる  和鐵屋匠 

独特な民話アレンジ 薄暗くて面白かった 

電子版には挿絵無し。

主人公がすき焼きの材料を買って帰宅すると、
押し入ってきた反社なメンバーに、ある日突然拉致される
金目のものをもって逃走した、恋人の借金のカタになってしまった

でも、主人公は今までにない好待遇で、拉致先で大事にされだす。

主人公は、傍に居る間は金運が上がり、離れると相手の運が尽きる、
相手の運気を食いつくす黒蛇の性の持ち主だった。

白蛇の性を宿す…

1

リバーシブルスカイ 小説

沙野風結子  和鐵屋匠 

リバ嫌いじゃなければ

私は問題なく読めました。

弟の昇がどんな思いでいたのか、そのあたりが読者に委ねられているんだと思いますが、やっぱり蒼一のことを性対象としてみてたんですよね、ハッキリとは書いてないけど。
だから兄にはザイルを任せられなかった。

蒼一は最後までそこには気づかなかった、のかな。それでも蒼一と陸がお互いに求め和えたのが私には萌えどころでした。
リバですが、そこもエロティックで、流石沙野風結…

2

リバーシブルスカイ 小説

沙野風結子  和鐵屋匠 

山岳テイスト満載のエロ表現が素晴らしいです

BL小説界のK2でしたね。登頂するまでに時間がかかってしまいましたが(積んでたので…)、登頂して見上げる空の蒼さに自分が融けてしまいそうだ…くらいの気持ちになる山岳BLでした。すごかったな!!

主人公は天才アルピニストを弟に持つの蒼一。高校のときに弟(昇)の親友となる陸のクライミングを目の当たりにして以来、自身のクライマーへの夢を彼に託し(ひっそりと)医者の道に進むのですが、有名なアルピニス…

2

リバーシブルスカイ 小説

沙野風結子  和鐵屋匠 

クライミングか生きてる

途中まで陸、昇の関係が純粋に友情なのか恋愛関係にあったのかが分からなくて
どっちだろ、どういう関係なんだろ、3人の関係性にドギマギしました。
恋愛じゃなかったにしろ、陸と昇は命をかけ合う特別すぎる関係で
陸と昇にしか分かち合えない山を愛する男の絆の深さ、
兄としても登山家としても入り込めないことに苦しむ蒼一、
クライミングの切迫感も加わってキリキリ苦しい。
その苦しさが、たいそう良かっ…

2

サバイバルな同棲 小説

  和鐵屋匠 

風景が想像しやすかったので楽しかった

ドキュメンタリーや紀行ものが好きで、割と見る。
番組のホストがキャッキャするようなのじゃなくて、淡々と景色とか街とか人々とか産業とか文化とかをナレーションと共に流すような番組。N〇KやBS番組でお世話になる事が多い。

そんな訳で、ロッキー山脈を望む国立公園、湖の周りの深い森の景観、パークレンジャーの仕事や風貌、岩の連なる丘、観光地そばの街並み、治安を守る保安官、町はずれの一軒家、夜酒を楽し…

2

ろくでなし 小説

中原一也  和鐵屋匠 

ピュアな二人

うそつき
あばずれの陸の弟空と獣医の志垣カップルです。こちらは爽やかですね。
オヤジ要素はないけど楽しめました。

空の双子の妹を好きな志垣。そのことで陸と空に何度も恐喝されて小心者で気弱な印象でしたが。
ちゃんとやっぱり大人で、変態さんで、勇敢で優しくて。
実は志垣が惚れたのは女装した空だったんですね。
普段は弱気な志垣が空に対してSっ気があったり、なかなか手慣れていたり、素顔はイ…

0

あばずれ 小説

中原一也  和鐵屋匠 

腹黒オオカミ紳士と強がり子羊ちゃん

わりとさっぱり目ですね。先にドラマCDを聞いてたのであの二人の声で再生しながら読みました。収録されなかったエピソードもありましたね。

もう陸がいい子で上月の掌の上で必死にもがいたり悩んだり傷ついたり。
悪ぶってあばずれと言っても、本当は真っ直ぐでまだ19歳で。
上月にひかれてるのに男同士なことにこだわって、なんとか上月に嫌われようと流されまいと策を練るのですが、上月の妹やいとこに自分で言…

0

サバイバルな同棲 小説

  和鐵屋匠 

洋画(あるいは米国TVドラマ)感、満載

軽めの洋画、もしくは、人気の米国TVシリーズみたいなお話。
すっごく好きな世界です。
私が読んだ電子書籍はイラストが表紙絵だけ。その所為もあるかもしれませんが、脳内で動いている登場人物たちが見事に『リアル米国人』でした。
なんて言ったら良いんでしょうかねぇ……この本の登場人物たちって、厚い筋肉や体臭を持っていらっしゃるんですよ。
あと、音も聞こえる。夕焼けや夜空のシーンでは『無音』も聞こえ…

3

ろくでなし 小説

中原一也  和鐵屋匠 

猫会議と鍋の攻防!

スピンオフと知らずに、こちらから読破。
前作キャラクターは出てきますが、問題なく読めました。

次男編は出てくる猫達と空の関係がほのぼのv
猫の飼えない猫好きには夢であるのですが、
志垣先生のお説教は至極ごもっとも!
桜耳という呼び方は初めて知りました。
カワイイv

親父編は受けの相沢視点で、
前半コミカルな感じなのですが、
鍋の攻防の後辺りから、急に切なくなります。
あ…

0

リバーシブルスカイ 小説

沙野風結子  和鐵屋匠 

こんなにBLと親和性が高いとは…

ちるちるユーザーさんのレビューを見て気になり、手に取りました。たまたまレビューをチェックしていて良かったです。このきっかけがなければ、購入するのがずっと後になっていたかもしれません。

先日NHKで若い登山家が無防な挑戦をして命を喪ってしまうという心苦しいドキュメンタリー番組を視聴していただけに、こみ上げてくるものがありました。この作品も壮絶な内容で、展開もよく考えつかれたものだなー…

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