たうみまゆさんのレビュー一覧

指先の染み コミック

たうみまゆ 

想定外で面白く、読ませる内容でした。

政治家の世界を舞台にした兄弟+1の関係。
どれぐらい政治で、どれくらいBLな内容か心配しつつ電子購入しましたが、
練り込んだ構成が面白くて、引き込まれました。

身体を使った政治取引や情報操作は想定内で楽しみましたが、
私には想像もつかない、想定外な伏線回収…
これぞ政治だなと、久々に色々考えたくなるラスト、面白かったです。
BLの部分も、それぞれの貞操観念も想定外でしたが、3Pはな…

10

素晴らしきこのクソ世界 コミック

たうみまゆ 

人物から滲みでる色気

『ココロニイツモ』以降、新作を今か今かと首を長くして待っておりました。待っててよかった約3年半!
しかも今作は、たうみまゆ先生のヤクザもの。
【裏社会で蠢くアウトロー・オメガバース】(扉絵に表記あり)意外性と歓喜があいまって萌えの処理能力が追いつかない始末。
本当はネタバレなしで読むことをオススメしたいです。
だけど、この物語の世界観と主な登場人物の紹介をちょっとだけ。

・物語の世界…

4

傘を持て コミック

たうみまゆ 

ラブラブ逃避行 3カップル

優等生がヤクザの息子に惚れて、T大卒のインテリヤクザになったと。
高校時代に一目惚れをしてベロチューまでが早業で、そこから合体までが15年のブランク。
会わずに15年じゃなくて、腹心として常に側にいて15年、途中で恋心が喪失したとかではなく執着し続けて15年…それはないでしょー…
と、思ったけど大学の片手間に株をやって一億五千万稼ぐような人だし、海外に居ながら新宿のヤクザの動きを把握しちゃっ…

2

隅田川心中 コミック

たうみまゆ 

落語のようにくすっと笑いながら読める短編集

◆なでしこGALAXY
 再会×女装×芸能界もの、というなかなか濃い設定の詰まった作品でした。顔がいいことを鼻にかけているアイドルの木野と、性別を偽って女優になった日向。日向は学生時代女っぽいとからかわれてばかりだった頃、唯一木野からどう見ても男という言葉をかけられ、彼を追いかけて芸能界入りしたのでした。調子に乗っている木野を制裁しつつ、でも彼とのやり取りに時折照れたり性的興奮を覚えたりする日向…

0

傘を持て コミック

たうみまゆ 

ヤクザの従×主への萌えを詰め込んだ作品

◆傘を持て(表題作)
 ヤクザとしての資質をまったく持っていないのに組長の息子として生まれ燻っている城田と、そんな城田の泣いている姿に一目惚れし、生涯執着してしまう秀才・畑中という組み合わせ。名門大学を卒業後、一切の躊躇なく城田の組に入った畑中の潔さに惚れ惚れしました。城田の不足する部分を補うだけでなく、常に先回りして暗躍する畑中。確かに彼の方が余程ヤクザに向いていますよね。

 でも、彼が…

2

林檎堂書店・本店です。 コミック

たうみまゆ 

BLみは薄いけど、書店員さんネタが面白い!

「ガイコツ書店員 本田さん」的な書店ネタも交えつつのストーリーで、読み物として面白い感じです。(たうみさん自身、実際に書店で働いてらした経験があるようです。)
本屋さんの裏側ってネタの宝庫??
店長さんが毒づきまくってる忘年会とかこれきっと実話でしょ?と思いながら読みました。笑
本体より付録の方がかさ取ってる女性誌は、あれはもう本じゃねーわな(同意)

たうみまゆさんってね、キャラが飄々…

1

ココロニイツモ コミック

たうみまゆ 

じんわりとやさしい温度感で沁みるラブストーリー。

良い意味で恋愛至上主義で雑多感のないストーリーラインを売りにしている印象の強いDear+に、たうみまゆさんの人間ドラマ色の強い作風は合っているんだろうか・・・と思うのですが、今んとこディアプラからのコミックが何気に冊数出てるんですねぇ。
個人的には何となくゼロ年代のマーブルコミックスの印象がつきまとう作家さんです。


札幌の商店街で中古レコード店を営む〔ユイ〕は、一度聴いた音楽を忘れない…

3

恋と罪悪 コミック

たうみまゆ 

斬新な「攻め×攻め」がお見事!

5つの短編集。
そのうちの好きなものをいくつか。

【恋と罪悪】
真面目な優等生と色んな噂が絶えない不良少年。共通項は「同種」ということで何度か寝たけれどそれ以上、交差する事はなかった二人が、30年を経て約束の日に再会します。
方や警察署長、そして方や中国マフィアの大物となった男が再会して…。
悪っぽく見えた少年の「好きでもない男とセックスできるほど不真面目でもなかったんだぜ?」という…

1

隅田川心中 コミック

たうみまゆ 

カッコ悪くても男らしい男たちを描くのがうまい

「傘を持て」でたうみさんを知り、東京漫画社の2冊(本作と「恋と罪悪」)でさらに好きになりました。
いま流行っているような分かりやすいBLに慣れ親しんでいる読者(私含め)は、たうみ作品に関しては「傘を持て」→「恋と罪悪」→「隅田川心中」という感じに発刊順に逆らって遡っていくといいかも。
この時代の東京漫画社らしい雰囲気だなって思います。読み返す毎にじわりじわりくる感じ。好きです。


「あ…

2

恋と罪悪 コミック

たうみまゆ 

静かに熱い

「傘を持て」でたうみさんを知り、東京漫画社の2冊(本作と「隅田川心中」)でさらに好きになりました。
これら3冊に共通している静かに熱い空気感、とても好みです。


「恋と罪悪」「恋は罪悪」
夏目漱石著「こころ」
──『あなたは本当に真面目なんですか』
先生とKと私って登場人物しか覚えてなくて、読後思わず青空文庫からダウンロードしましたよ。学生時代に読むのと今読むのとでは襲いかかってく…

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