樋口美沙緒さんのレビュー一覧

愛の裁きを受けろ! 小説

樋口美沙緒  街子マドカ 

分かっているのに泣いてしまう悔しさ。

虫シリーズ3作目、実際に書かれた時系列としては2作目の作品です。
同人誌では二冊に別れて発刊され、今回の文庫でも後半は「続・~」となっているが、
事実上は一つの話の前半後半。(ということで、一つの話として扱って評価します。)

友人の影響でこの樋口先生の作品は実はコンプなのですが、正直好みとしては微妙…
なのですけれど、これを同人誌で読んだ時にはもう大号泣でした。
何故この力作を商業誌…

20

他人じゃないけれど 小説

樋口美沙緒  穂波ゆきね 

どうにも攻がダメ・・・

『樋口さんのほのぼの家族もの』ってことで、これならいけるかもと期待して読みました。読んでる途中からなんかこれはダメかも、と思い始め、読後の脱力感はもう言葉になりません。

とにかく篤史の後ろ向き具合が、我慢できないくらい嫌だったんですよ。なんでだろう・・・『健気・せつない』はもともと大好きですし『うじうじ・後ろ向き』だけなら、別に苦手でもなんでもないんです。むしろ好きなくらいで、それでも大好…

11

八月七日を探して 小説

樋口美沙緒  高久尚子 

記憶喪失ね・・・

正直、特筆すべきものはないです。記憶喪失もの、まあBLの王道だよね、としか。でも、あくまでも樋口さん作品として見れば、それほど悪くもなかったんです。『愛の巣へ落ちろ!』のシリーズ以外の樋口さんの作品では唯一マシですね。

ただ『ミステリー』っていうのは大げさすぎだと思いました。『謎』そのものはどうってことない、風味程度です。それを言うなら、『三角関係』もそうなんですが。

これは樋口さ…

8

愚か者の最後の恋人 小説

樋口美沙緒  高階佑 

ファンタジーは好きだけど、まったく楽しめなかった。

私はファンタジーBLが大好きですので、その点での苦手意識のようなものはまったくありません。独特の世界観も名前も平気。
ただ単に、この作品が面白いとは思えなかっただけのことです。

しかしこれ、レーベルが花丸BLACKなんですよね。私はもともとの好みとズレるので、BLACKレーベルはほとんど読んでないんですが、これは『どこがBLACKなの?』と今もよくわかりません。

樋口さんのほと…

4

愛の裁きを受けろ! 小説

樋口美沙緒  街子マドカ 

陶也の豹変っぷりをとくとご覧あれ!

虫シリーズ3作目ってことで前作「愛の蜜に酔え!」を読んであまり時間をおかずに読みました。大好きで私にとっては大切な作品である「愛の巣へ落ちろ!」に澄也と翼の恋路を邪魔したハイクラスのタランチュラ・陶也がタイトル通り愛の裁きを受けちゃう作品です。

表題作は澄也を失い4年も引きずってる陶也(攻)が口がきけない儚げで純粋な郁(受)と出会い、これまでロウクラスの人間を邪険に扱い、来るもの拒まずで人を…

5

愛の蜜に酔え! 小説

樋口美沙緒  街子マドカ 

クロオオアリとクロシジミの関係に激しく萌を感じた

前作「愛の巣へ落ちろ!」は私を商業BL小説の魅力を教えてくれた私にとってかなり印象深いというか、大切な作品でありました。そしてやっとスピンオフ読めて嬉しい限りです。

なんだか前作もそうですが前作よりさらに痛い印象を受けました。幼少期から同じ環境で育ち互いに想い合っていたのにもかかわらず、ある事情により2人は離れ離れになりその間にすれ違って、綾人(攻)は里久(受)に裏切られたと勘違いしでいます…

11

愛はね、 小説

樋口美沙緒  小椋ムク 

続編が読みたい!



胸がギュッってなりました。切なかったー。

俊一が彼女の香りを纏って帰宅するシーンとかまだ残ってます。

俊一は人間くさいですね。人間くさいのは好きです。
今回は受が成長する話でした。スッキリしましたよ、ほんと。切なくて切なくてしょうがなかったので。
続編は俊一(攻)の話みたいなので楽しみです。
早く彼の成長が読みたい!


3

愛の裁きを受けろ! 小説

樋口美沙緒  街子マドカ 

涙が止まらない

同人のほうでは見てなくて、初見からの感想です。

このシリーズは全部見ているのですが、今回の話が一番泣きました。
やはり人が人を救うお話はぐっときますね。

ネタバレ↓
昔ひどいことをした攻めが、受けによって改心します。愛を感じ、生きる喜びを覚えます。
受けのことを一途に想い続ける攻めがたまらなく切なくて、優しい気持ちになります。
受けのレイプシーンが痛々しいのと、話の展開が前作、…

12

愛の裁きを受けろ! 小説

樋口美沙緒  街子マドカ 

う~ん・・評価に悩みますね

数少ない作家買いをしている樋口先生ですが、今回ばかりは評価に悩みましたね。
シリーズ1作目・2作目共に神評価をつけましたが、なんでしょうね・・・
1番の厚さをほこっておりましたが今作に於いては受様があまり好きではないかも知れません。
意地っ張りすぎるというか・・・
このシリーズの中では攻様は一番へタレではないと思います。やっぱり泣きはしましたが。
虫シリーズの攻様は必ず1回は泣きま…

6

愛の裁きを受けろ! 小説

樋口美沙緒  街子マドカ 

神か悩むなぁ~

同人誌で読んだ本作、SSがあることから購入することにしました。
やはり、同人誌では「神」をつけたのですが、
今回は再読となってしまったので、「萌萌」にすることにしました。

本シリーズの好きな点は、攻の変貌です。
俺様の傍若無人の性格が、小さな受のためにオロオロしていく
様子がたまらないのです。
今回は、シリーズ1作目の悪役ともいえる陶也と
カイコガの郁のお話。
理解者である澄也…

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