葛西リカコさんのレビュー一覧

心を半分残したままでいる(2) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

深い愛情に萌える

『心を半分残したままでいる』の2巻。1巻がめっちゃ面白かったので2巻の発売を心待ちにしていました。

内容はすでに書いてくださっているので感想を。





とにかく文章の構成力とか、展開の仕方がすごくお上手。
1巻だけでもググっと惹きつけられましたが、2巻を読むことで1巻の伏線を上手に回収している。1巻で違和感を感じたところが、2巻で解明されていきます。

2巻は二人の過去…

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心を半分残したままでいる(2) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

たくさんの謎が解ける2巻目

「ここで過去回想かい!?」
と読み始めた瞬間に思ったのですが、案の定、あとがきで砂原さんが同じ事を書いていらっしゃいまして笑ってしまいました。
またしても見事に、作者の思惑にはまってしまった訳で。
本当に読者をのめり込ませるのがお上手だな、と思います。

冒頭に大きなネタバレ(過去回想であること)をやってしまった訳ですが、この巻で前巻にちりばめられていた多くの謎が解ける作りになっているも…

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心を半分残したままでいる(2) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

構成の妙が際立つ2巻目

「心を半分残したままでいる」第2巻です。
ある意味、ここから全然読めますが、1巻から読まれる事を強くおすすめしたい!!
何故なら1巻から順番に読み進める事で、構成の妙が際立つ作品だからです。

元々、ストーリーテラーとして定評を得ている作家さんだと思いますが、今作ではホント神懸かってると感じます。
張り巡らされた伏線に、読者に向けて巧妙に仕掛けられた罠。

今回、衛と真文の過去が語ら…

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人喰い鬼は色に狂う 小説

沙野風結子  葛西リカコ 

両片想い

平安時代好き!ファンタジー好き!両片想い大好き!な私は大満足な一冊でした。
陰陽師が主人公なので、ヒトガタ(紙に自分の髪を供えて呪を唱えると己の分身が現れる)を駆使した場面が多々あります。個人的にはこのヒトガタというツールのお陰で凌辱や殺戮のシーンも心情的に少し救われました。
描写としては辛いのですが「でも本体はどうにか無事だから大丈夫!」という安心感に似たものを感じながら一気に読み進めていき…

11

人喰い鬼は色に狂う 小説

沙野風結子  葛西リカコ 

スピンオフがほしい

沙野先生×葛西先生なので無条件購入。メインカプもいいけど、帝が切なくて切なくて猛烈にスピンオフ希望。平安時代、平安京と南総を主な舞台にした陰陽師×陰陽師のせつなめハラハラお話、本編のみ240Pほどです。
陰陽ものが好きな方には超絶おススメしたいです、特に冒頭、受けがめちゃカッコいいです!!!!
ただし地雷あり。ややスプラッタ的な記載あることと、受けさんが少々辛い目にあうことをお知らせしておきます。…

7

心を半分残したままでいる(1) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

切なくミステリアス

三ヶ月連続刊行との事で、全て揃ってから読もうと思ってたけど我慢できずに手を出してしまいました。
読後、うぅ…やっぱり続きが気になりすぎる…といった感想。
詳しくは先の方がレビューされてますので、思いつくままの感想で失礼します。

記憶喪失しやすい体質というのが本当にあるかとかは私は無知なため分かりませんが、主人公の静良井は今巻で分かる限り二度記憶を失ってます。
記憶が無いので、過去何があ…

5

人喰い鬼は色に狂う 小説

沙野風結子  葛西リカコ 

哀しくも、深い愛情の物語

作家買い。

葛西さんの描かれた美麗すぎる表紙と淫靡なかほり漂うタイトルに、エロ甘なお話かなと思いつつ手に取りました。が、がっつりシリアス系のお話です。

「オニ」から都を守るために奮闘する陰陽師・桔晶の恋のお話。

内容はすでに書いてくださっているので感想を。

「オニ」は二種類います。
通常の(と言って良いのか…?)「オニ」と、人を喰らう「ヒトクイオニ」。
「ヒトクイオニ」…

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人喰い鬼は色に狂う 小説

沙野風結子  葛西リカコ 

大人のエロス

「ちょっとだけ」と読み始めたんです。40ページを過ぎたあたりから、ずっぽり物語世界に没入してしまって、気づいたら次の日になっちゃっていました。「あれ?あたし、竜宮城行ってた?」という位、時間を忘れます。この本、本当に忙しい時には開いちゃダメです(笑)。

内容というよりは、このお話の世界観をご紹介しますね。
平安時代といえば、魑魅魍魎が跋扈する時代。このお話では、妖の世界から現世に這い出てく…

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人喰い鬼は色に狂う 小説

沙野風結子  葛西リカコ 

これは面白い!!

こちら、ヒトクイオニが跋扈して、陰陽師が自身の身体で帝の鬼の血を鎮めと、ダークで淫靡な平安朝ものになります。
雰囲気としては仄暗いエロエロ作品。
先を読ませぬ展開に、あっと驚く仕掛け、そして感動のラストと、もうページをめくる手が止められず、最後まで一気読みしてしまいました。
これは面白い!!


内容です。
陰陽道の銘家に生まれた天才陰陽師・桔晶と、家族をヒトクイオニに食い殺された陰…

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心を半分残したままでいる(1) 協力書店書き下ろしSSペーパー 特典

四月半ば。

※ネタバレ感想なのでご注意下さい※

中上と静良井が『M』を探し始めて二度目の食事。
あるイタリアンレストランでの出来事。

二人にとってとても穏やかで優しい時間だと感じられる掌編でした。
誕生日を祝うささやかな時間がこの先の事を思うととても切なくなります。

約束の時点で中上は静良井の誕生日を知ってるような記述があるのですが深読みし過ぎかな・・・。
故意とも偶然とも取れるのです…

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